フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京 -54ページ目

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


ローマ法王のフィレンツェ訪問で開いた「天国への門」
最初は洗礼堂の門だけを説明するつもりが段々熱が入ってしまい、
マニアックな図像学の話しになってしまいました。

ドナテッロ作の「希望」の擬人像

IMG_2885



そして前回は美術史を学んで、図像学とタロットが同じ物を扱っていることに気づいたところまでお話ししました。


左から「正義」「力」「節制」


ちなみに西洋美術史の単位レポートでは、
枢要徳の「貞節」がなんでタロットカードで欠けているのか
について書いて、なぜか90点という高得点を獲得。

先生もお好きだったんでしょうか、タロット






「貞節」が欠けていることもさることながら、前回ご紹介した図像学の擬人像とタロットカードは少し違います。


例えば「節制」
ゴシック期はこのように剣を固く握ることで表しました。





それがルネサンスに入ると、水をピッチャーから器に移す図に変化します。




そしてタロットの「節制」のカードも、この女性のように一つの容器から別の容器に水を移しています。




どうしてタロットカードに図像学がこんなに登場するのでしょう?
そして、どうしてルネサンス期以降の擬人像が使用されているのでしょう?

私がタロットを習っていた伊泉龍一先生によると、現存する一番古いタロットカードは15世紀前半のイタリアの物だそうです。

つまり、
タロットカードはルネサンス真っ只中に生まれた
わけです。


伊泉龍一先生の本はこちら。
完全マスター タロット占術大全 (The series of perfect master)/説話社
¥4,860
Amazon.co.jp





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→答えは最後に・・・



なんでフィレンツェに来たの?

というタイトルでフィレンツェにくるまでの道のりを振り返り始めました。

この夏、フィレンツェを一望できる広場から。


Part 1ではフィレンツェに来たきっかけ
Part 2ではフィレンツェにくるために手放したもの

についてお話ししてきました。

ということでPart 3。





前回、フィレンツェに来るまでに住んでいた家について少し触れました
大好きな芦屋のお部屋





バラに囲まれたこの部屋はまさに私の作品でした。

フィレンツェに来る2年前まで実家に住んでいた私。

実家は京都。




母親と二人暮らしだったので、できるだけ母の為にといろいろ頑張っていました。
でも母が満足することはなかったのです。

34歳も終わりに近づいた5月のある日、ふと
私の気持ちってどこにあるのだろう?
という疑問が湧き上がってきました。


そして
自分の気持ちに正直になる!
と実家を離れることを決意しました。

決意する直前の私。表情が硬いなー。




そこから沈着に事を運んで8月には家を決め、9月に引っ越ししました。


引っ越し後のお部屋。




一人暮らし(オトナの家出)の決断から実行まで
3ヶ月

トスカーナの風に吹かれたくなってから会社を辞めてフィレンツェに来るまで
6ヶ月


最初の質問に戻ります。
「思ったら即行動?慎重に考える?」



思い立ったら即行動!


人生、何歳でも今がイチバン若い!







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イタリアにはアペリティーボといって夜の早い時間にお酒とおつまみのセットを楽しむ習慣があります

フランス語ではapéritif、つまり食前酒なんですが、おつまみが結構充実しています。

地元の人で賑わうサンタンブロージョ市場の近くに気になるお店を発見

ということで行ってきました


オーナーのマリオさんと一緒に

イタリアの男性はとっても陽気です


カウンターがメインの小さなお店



サンドイッチとワインがたくさん並んでいます


カウンターの前にはおつまみのパン


そして反対側にも小ぶりに切ったサンドイッチが並びます。


ワインと一緒にいただきました


こちらのお店、ワインとおつまみの取り放題のセットで
3.5ユーロ
でした


こういうお店が近くにあるのってとってもありがたいです
軽く飲んでお腹が膨れたあとはしっかりディナーを食べに行ってください








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旧市街が世界遺産に登録されているフィレンツェには見どころがいっぱいです




映画「冷静と情熱の間」で有名なドゥオモ
「ヴィーナスの誕生」があるウフィツィ美術館
ミケランジェロの「ダビデ」が見れるアカデミア美術館

などなど、何日あっても足りないくらい。
実際、1週間フィレンツェに旅行にきて足りなくて、会社辞めて留学してしまいました

というのはやりすぎですが(笑)いろいろ回ると時間もさることながら、入場料もけっこうかかります

でも、街自体が世界遺産に登録されているフィレンツェ
無料で入れるとっても素敵な美術館がたくさんあるんです

今回はその中でも街の真ん中にあって、フィレンツェで一番ドゥオモが良く見える
オルサンミケーレ教会と付属美術館
を紹介します。



フィレンツェの中心といえばドゥオモとシニョーリア広場
その真ん中に位置するのがオルサンミケーレ教会です。





この教会の外壁にはたくさんの聖人の彫刻が飾られています。

というのも中世のフィレンツェにはアルテと呼ばれる職業組合がたくさんありました。
そして各職業にはその職業を守る守護聖人がいました。
ラシャ業は洗礼者ヨハネ、毛織物は聖ステファノなどです。





この教会を再建するときに各組合が自分たちの守護聖人の彫刻を作って収めたそうです。

豊かな組合はブロンズ、
そうでもない組合は大理石でつくったそうです。




この彫刻の作成にはルネサンスのトップの彫刻家たちが制作に当たりました。


ダヴィンチの師匠ヴェロッキオの作品。



これらのオリジナルは教会付属の美術館に展示されています。


「天国への門」を作ったギベルティの洗礼者ヨハネ。



この美術館からの眺めは最高



教会の中には荘厳な「聖母子像」が飾られています。

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礼拝堂の装飾も美しい
絵画はガッディ、装飾はオルカーニャ。
どちらもフィレンツェにおけるゴシックの傑作です。



教会は毎日開いているのですが、美術館は月曜日のみの開館です。
多くの美術館が休館している月曜日、ぜひ足を運んでみてください

タダで回れるフィレンツェの観光地案内、また紹介したいと思います


オルサンミケーレ教会付属美術館
Via dei Calzaiuoli
教会:毎日10:00-17:00
付属美術館:月曜日10:00-17:00






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「勝手に美女図鑑」と銘打ってお届けしているフィレンツェの美女たち

前回の更新からちょっと空いてしまいましたが、今回はお待ちかね(?)
セクシー美女
を特集したいと思います





『ヴィーナスの誕生』でも少し紹介しましたが、西洋絵画でヌードが描かれるようになったのは1480年ごろです。

1000年の時を経て解禁になった女神のヌード
ヌードの美女を見たいという欲求はいつの時代も変わりません。
1500年代に入るとヌードの作品が多く制作されるようになりました。


その中でもトップ・ビューティーな作品がフィレンツェのウフィツィ美術館に飾られています。

それがこちら

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ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』です。

しなやかなボディーに官能的なポーズ
そして見ているものを挑発するような大胆な微笑み。
これ以上のセクシーショットがあるでしょうか?

この作品は結婚祝いとして贈られた家具の装飾だった言われています。
うーん、結婚祝いとしては少しセクシー過ぎるような・・・
若いお嫁さんが見たら恥ずかしくなりそう・・・

実はそれこそが狙いなんです
何も知らない純真無垢なお嫁さんに
「こんなポーズしたらおムコさんが喜ぶよ
と教えてあげるための絵だったそうです。

なんとも大胆な教え方ですね。





さてさて、1000年ぶりの解禁されたヌード。
でも19世紀までは描いていいヌードとそうでないヌードがしっかり分かれていました。

ヌードで描いていい女性は基本的にこの方々。
1)ヴィーナス(ギリシャ・ローマ神話の女神)
 →西洋では、何も飾らない(裸)ことこそ真理であると考えられていました。
2)イブ
 →アダムの奥さんです。知恵の木の実を食べるまでは裸です。
3)バテシバ&スザンナ
 →旧約聖書に登場する入浴シーンがよく描かれます。
4)マグダラのマリア
 →カトリックではマグダラのマリアは長年「罪深い女(娼婦)」とされていました。


このように、ヌードと言えどもしっかりとした宗教観や哲学で支えられていました。
ただ単に鑑賞したいから、という理由では(少なくとも表向きは)ないのです。

こちらの作品ももちろんそう。

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ティツィアーノ作「マグダラのマリア」

うーん、本当に宗教画なんでしょうか・・・あまりにセクシーすぎます



こちらも同じ画家による作品です。
ローマ神話の女神フローラ

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フローラは花の女神。
こちらはボッティチェリの「春」の一部ですが、左はしの女性もフローラです。

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さてさて作者のティツィアーノさんですが、セクシーショットを撮らせたら天下一品!

現代で言えばさしずめアラーキーさんといったところでしょうか。



彼はヴェネツィア出身です。
ヴェネツィアといえばカーニバル

こんなマダムや、

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こんなカップル、

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そして真ん中にいるのは誰でしょう

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といった享楽的な街の雰囲気を身につけているのです。




そもそも20世紀に入るまではほとんどが男性の画家
そして絵を依頼する貴族たちもまたまたメンズたち
きっと理想の女性を描いていたんじゃないでしょうか


普通だったら
18禁ちゃうん
と思うような絵も美術館だったら平然と美術品として飾られてるんですよね




実は美術館は
セクシーショットの宝庫


ぜひアナタ好みの美女を見つけに美術鑑賞にいってください