横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -96ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●「香を聞くってどうするの?」

 おはようございます。

  朝倉涼香です

 今日もご訪問ありがとうございます。

伊吹麝香草が満開です。

「香道」の言葉を聞かれたとき、皆様はどのようなことをイメージなさるでしょうか?

「香を聞くってどんなこと?どうするの?」

多くの方のイメージは、

香炉を鼻に近づけ手で覆った指の間から木片や練香の香りを聞く。

このような動作を想像していらっしゃるのではないでしょうか?

 

私たちが物の匂いを確かめる時は、極力鼻をその物に近づけます。

ワサビなら「ツーンとくる」とか雑巾なら「蒸れて臭い」とかですよね。

直接物の匂い(臭い)を確かめる場合でしたら鼻を近づけることは利に叶っていることです。

 

現在、一般に使われている 「香を聞く」所作は、平安時代の所作ではないのです。

 

平安朝香道では香に鼻を近づけることはいたしません。

火取(ひとり、香炉)を置き、空間に放たれた薫物の香りを扇でそよぎ寄せるのです。

 

「源氏物語 鈴虫の帖」で女三宮の持仏供養に集まった女房たちを六条の院(光源氏)がいさめたことばがあります。

「空薫物というものは、どこでくゆらしているかわからないくらいが良いのです。富士の峰より高く煙を上げるのは感心しません」」と・・・

 

そこはかとなく空間を漂う香りを鼻で感じる、それが空薫物の本来の

聞き方なのです。

★今日はお香の日です

おはようございます

平安朝香道の朝倉涼香です

ご訪問ありがとうございます。

枯木神社

今日4月18日は「お香の日」です。

1992年全国薫物線香組合協議会が制定した記念日です。

 

日本書紀に、推古3年4月(595年)に淡路島に漂着した流木を島民が火にくべると、えも言われぬ芳しい香りが立ち込め、驚いて朝廷に献上した。

と言う記述があります。

なぜ18日なのかと言うと、「香」の字を分解すると一十と八と日になります。

それで4月18日が「お線香の日」に制定されたそうです。

推古3年は推古天皇の時代で奈良時代、ちょうど聖徳太子が摂政として政治を行っていた時代です。

 

この香木を聖徳太子が沈香であると判断し、沈水香木であることを認めました。(「聖徳太子伝歴」に記述)

既に聖徳太子は知っていたのです。

538年の仏教の伝来とともに香も日本にもたらされたのですから、当然聖徳太子には沈香の知識が あったのですね。

 

淡路島の枯木神社には御神体として香木が祭られているそうです。

今日、4月18日は「お香の日」様々な形でお香に親しみたいものです。

★ほのかに香るクレマチス

おはようございます

朝倉涼香です。

 

今週は雨が降ったり、強風が吹いたりして、桜は半分ほど散ってしまいました。

 

桜より前に咲き出し、長い間ほのかに甘く香っていたクレマチスのアーマンディ・アップルブロッサムもいつの間にか這い上がったツルの頂上に 2つ、3つ花を残すほどになっています。

満開になると、甘くほのかに香って来るのですが、どこからなのかわからないくらいなのです。

でも「私はここよ!」と香りでしっかりと主張しています。

 

アップルブロッサムは、私の好きな香りの一つです。

白とピンクのを植えましたが、何度か枯らしてしまいました。

やっとたくさん咲くようになり、その香りに魅せられています。

ウットリとしてしばらくその場から離れられなくなっています。

 

こんな香を纏ったら(まとったら)、誰か後から付いてくるでしょうか?

平安朝香道で例えたら衣に焚き染める薫衣香(くのえこう)ですね。

光源氏が数多くの女性を惑わせた薫衣香。

薫衣香については後ほどお話いたします。

● 香りを聞く

 

ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

平安朝香道や室町以降の香道では、香を嗅ぐことを「聞く」と表現しています。

 

香りを聞くとはどのようなことなのでしょうか?

 

通常、聞くといえば、話を聞くとか音を聞くなどに使いますが「聞く」には匂いを嗅ぐ(かぐ)の意味もあるのです。

 

「聞」は分解すると門と耳から出来ています。

門を閉ざして中がわからないこと隔たったことが耳に入る

(漢字源)

このように薫物はあるけれど、どのような香りがするのかは外見からはわかりません。

その香の中身を知ることを香を聞くと表現したのではないでしょうか。

 

そして「嗅ぐ」は元もと左の偏は鼻の文字で、右のつくりは犬の細い穴を通してかぐことだそうですから、「香を嗅ぐ」の表現を敬遠して「聞く」と表現したのだと思います。

 

「香を聞く」とは、音楽を聴くのと同じように香りのトーンを聞くことなのです。

薫物の音色を聞く、薫物の調べを聞く。

 

香水のようにトップ・ノート、ミドル・ノート、ラスト・ノートと時間の経過で変化するのは薫物も同じです。

 

香を聞いて、何を思い描き何を感じるかは一人一人違ってきます。

香を聞くことによって、心安らぎ静かな時を持つことができるかと思えば、心が高揚し前向きになることもあるでしょう。

 

一度薫物を聞きにいらっしゃいませんか

 

●香と蜂蜜

 

おはようございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

香と蜂蜜ってどのような関係があるのでしょうか?

 

香を食するってこと?


いえいえ薫物(香料を練って丸めたもの)の形状は

 

丸薬に似ていますが、決して口には入れません。

 

薫物を創る時、様々な香をブレンドしていきます。

 

一つ一つの香料を結びつける役目をするのが

 

蜂蜜です。

 

お料理に例えると、「つなぎ」の役目です。

 

では「つなぎ」って何?

 

お料理をなさる方はご存じですよね。

 

たとえば、ハンバークを作る時には

 

パン粉や卵で材料をまとまりやすくします。

 

それが「つなぎ」です。

 

数種類の香を混ぜて創るので、全体をまとまり易くするのが

 

はちみつです。

 

香と蜂蜜は、切っても切れない縁で結ばれているのです。