横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -95ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

★ほのかに香るクレマチス

おはようございます

朝倉涼香です。

 

今週は雨が降ったり、強風が吹いたりして、桜は半分ほど散ってしまいました。

 

桜より前に咲き出し、長い間ほのかに甘く香っていたクレマチスのアーマンディ・アップルブロッサムもいつの間にか這い上がったツルの頂上に 2つ、3つ花を残すほどになっています。

満開になると、甘くほのかに香って来るのですが、どこからなのかわからないくらいなのです。

でも「私はここよ!」と香りでしっかりと主張しています。

 

アップルブロッサムは、私の好きな香りの一つです。

白とピンクのを植えましたが、何度か枯らしてしまいました。

やっとたくさん咲くようになり、その香りに魅せられています。

ウットリとしてしばらくその場から離れられなくなっています。

 

こんな香を纏ったら(まとったら)、誰か後から付いてくるでしょうか?

平安朝香道で例えたら衣に焚き染める薫衣香(くのえこう)ですね。

光源氏が数多くの女性を惑わせた薫衣香。

薫衣香については後ほどお話いたします。

香りを聞く

 

ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

平安朝香道や室町以降の香道では、香を嗅ぐことを「聞く」と表現しています。

 

香りを聞くとはどのようなことなのでしょうか?

 

通常、聞くといえば、話を聞くとか音を聞くなどに使いますが「聞く」には匂いを嗅ぐ(かぐ)の意味もあるのです。

 

「聞」は分解すると門と耳から出来ています。

門を閉ざして中がわからないこと隔たったことが耳に入る

(漢字源)

このように薫物はあるけれど、どのような香りがするのかは外見からはわかりません。

その香の中身を知ることを香を聞くと表現したのではないでしょうか。

 

そして「嗅ぐ」は元もと左の偏は鼻の文字で、右のつくりは犬の細い穴を通してかぐことだそうですから、「香を嗅ぐ」の表現を敬遠して「聞く」と表現したのだと思います。

 

「香を聞く」とは、音楽を聴くのと同じように香りのトーンを聞くことなのです。

薫物の音色を聞く、薫物の調べを聞く。

 

香水のようにトップ・ノート、ミドル・ノート、ラスト・ノートと時間の経過で変化するのは薫物も同じです。

 

香を聞いて、何を思い描き何を感じるかは一人一人違ってきます。

香を聞くことによって、心安らぎ静かな時を持つことができるかと思えば、心が高揚し前向きになることもあるでしょう。

 

一度薫物を聞きにいらっしゃいませんか

 

香と蜂蜜

 

おはようございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

香と蜂蜜ってどのような関係があるのでしょうか?

 

香を食するってこと?


いえいえ薫物(香料を練って丸めたもの)の形状は

 

丸薬に似ていますが、決して口には入れません。

 

薫物を創る時、様々な香をブレンドしていきます。

 

一つ一つの香料を結びつける役目をするのが

 

蜂蜜です。

 

お料理に例えると、「つなぎ」の役目です。

 

では「つなぎ」って何?

 

お料理をなさる方はご存じですよね。

 

たとえば、ハンバークを作る時には

 

パン粉や卵で材料をまとまりやすくします。

 

それが「つなぎ」です。

 

数種類の香を混ぜて創るので、全体をまとまり易くするのが

 

はちみつです。

 

香と蜂蜜は、切っても切れない縁で結ばれているのです。

おはようございます。 

朝倉涼香です

 

★ヒヤシンスの香り

 

去年、球根を植える時期が遅かったので、ヒヤシンスがまだ咲いています。

 

朝の陽の光りを浴びて、麗しい香りを放って。

 

ひんやりとした冷気に爽やかな甘さを載せて漂っています。

 

沈丁花とともに春の訪れを感じさせてくれるお花です。

 

ユリ科の多年草で毎年咲いてくれます。

 

ギリシア神話で、アポロンの投げた円盤に当たり命を落とした美少年、その血から咲いたというので、その名がつけられています。

ヒアキントス(Hyakinthos)

別名に錦百合、風信子。夜香蘭。ヒヤシントなどがあり

 

ギリシア、シリア、レバノン原産で、日本へは文久三年(一八六三)に伝えられたそうです。

(日本大百科全書)

 

確かに、暗闇の中で香る香りは

思わず

「誰?」と問いかけたくなる香りです。

 

江戸時代に渡来したのなら、平安時代にはなかった香りですね。

この香りが香に使えたらどんな薫物(たきもの)ができるでしょう?

 

ヒヤシンスの芳香成分は、フェニルアセトアルデヒドです。

ヒヤシンスの香りに代表されることから別名「ヒヤシンスアルデヒド」と呼ばれ、フレグランスの世界ではグリーンノートを作るための主要成分になるそうです。

 

朝倉涼香です

 

★新元号が決まりましたね。

 

「令和」 れいわ レイワ 

 

音が放射状に拡がり、周囲に響きわたる気がします。

まだ言い慣れないので少々違和感がありますが、しばらくすると

身について自然になるのでしょう。

 

出典は「万葉集」から梅花の歌三十二首の前に付けられた序だそうです。

梅が花開いて、きっと辺りには芳香が漂っていることでしょう。

 

梅の香りと言えば、

平安朝香道で焚く薫物(たきもの)には梅の香りを写した「梅花」(ばいか)と呼ばれる薫物があります。

 

「梅花」は「六種の薫物」(むくさのたきもの)と呼ばれる中の一つで春の薫物です。

 

万葉集の中で最も多く読まれた花は、桜ではなく梅の花でした。

 

当時は、紅梅ではなく、白梅。

梅が花開き、風に載ってその香気が漂っている。

そのような日本の春ですね。