横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -77ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●今月のお稽古は「荷葉」です

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

梅雨明けは連休の後だとか。

 

雨降りが続く梅雨もいやですが

毎日30度を超える猛暑が続くのも

歓迎できません。

 

今年はなおさらですが

 

気を取り直して

7月のお稽古をいたします。

 

 

                                  行田の蓮

 

今月は六種の薫物の一つの「荷葉」です。

昨年とはまた合香者(香の創作や調合)

の異なる「荷葉」です。

 

 

今年は各地で花開いた蓮の花も

大勢の方の観賞がなく

少しうつむき加減でしょうか?

 

そのようなこと

あるはずがありませんが

 

折角花開いたのなら

多くの方に愛でてほしい

と蓮の花も願っていることでしょう。

 

その蓮の香り「荷葉」を聞いていただく

お稽古です。

 

 

東京、横浜と感染者が増えています。

 

より換気と消毒に気をつけ

お稽古をいたします。

 

 

今月のお稽古

 

7月22日(水)午後3時30分より

  24日(金)午後5時より

  25日(土)午後1時30分より

 

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

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●疑問に思うこと

 芥子(けし)と罌粟(けし)②

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 前回の

芥子と罌粟について疑問に思うこと

 

の続きです。

 

 

「源氏物語」「葵」の巻で

光源氏の正妻の葵上が

もののけに苦しめられます。

 

もののけを追い払うために

祈祷で焚かれた物は

芥子(けし)でした。

 

 

そこで使われた芥子(ケシ)

 

芥子粒を焚いてみました。

 

焚く前もナッツのような香りがします。

 

焚くとより香ばしく香りが立ちますが

驚くほどの香りがないビックリマーク

 

なのになぜ?

と疑問に思ったのです。

 

 

「芥子」

 を国語辞典・広辞苑で引くと

 

①ケシ科の越年草。

西アジア・東南ヨーロッパ原産

高さ1メートル。

葉は白粉を帯びる。

5月頃、白・紅・紅紫・紫などの4弁花を開く。

朔果(さくか)は球形。

未熟の果実の乳液から阿片・モルヒネを制する。

中略

中国 へは7世紀頃に、日本には室町時代には

伝わっていたと言われる。

 

まず

罌粟(学名 Papaver )

としてのケシの解説で始まります。

 

次に

②カラシナの種子。

護摩に焚いた。

③ケシ・カラシナの種子が小さいことから

微小なことに例える

 

このあと⑧まで罌粟に関連した語

の解説が続いています。

 

現在は芥子はケシと読み

カラシは辛子と書いています。

 

ではでは

 

「芥」とは?

 

漢和辞典では

 

 

カイ(漢音)・ケ(呉音)と読み

①からし菜のこと「芥子」かいし・けし

②ごみ。ちり。あくた。「塵芥」

熟語の例として

「芥子」とあり

①からしなの小さい実。

粉末にして香辛料とする。

②けし。

草の名。

未熟な果実の乳液を乾燥させ

阿片をとる。

 

と記述されています。

 

「芥子」と「芥」では

意味の先行順位が入れ代わっています。

 

 

「芥子」を呉音で読むと

 

ケシ

となります。(これは私の考えです)

 

(漢音と呉音は

普段私たち日本人が使っている音

です。

漢音は奈良時代から平安時代初期の音です。

呉音は仏教関係で使用されていました)

 

 

もともと「芥子」は

カイシ・ガイシと読み

中国ではからし菜の種子のことです。

 

からし菜は中央アジア原産で

古代に中国から渡来しました。

 

「本草和名(ほんぞうわみょう・918年)」や

「和名抄(わみょうしょう・932年)」では

「芥」の漢名に和名として

「加良之(からし)」をあげています。

 

 

からし菜の種子を乾燥したものが

芥子(ガイシ)と呼ばれる生薬となり

健胃薬、去痰薬として使用されています。

 

からし菜の粉末をぬるま湯で練ったものを

芥子泥、練り辛子と言い

 

これってお馴染みの練りがらしですね。

 

それが

神経痛、肺炎、リウマチ、捻挫などの治療として

患部に湿布剤として使われていたのだそうです。

 

現在も販売しているのですから

使われているということです。

 

卓上で使う粉の辛子は

表示を見たらターメリックも入っていました。

ターメリックは着色に使われているのでしょう。

チューブは添加物多し。

 

驚くことに

普段私たちが使っているカラシが

生薬として使われているのです。

 

 

からし菜は弥生時代に

日本に伝来しているそうです。

荒れ地や河川敷などで野生化し

現在でも見ることができるのです。

 

 

カラシはアブラナ科ですので

菜の花と良く似ています。

 

私がいつも河川敷で見ていたのは

ひょっとすると菜の花ではなく

からし菜なのかもしれません。

 

 

ここまでくると平安時代の「芥子」は

罌粟(けし)ではなく

からし菜だろうと推測されます。

 

そこで

偶然我が家の書庫でみつけたのが

中村元氏の「仏教植物散策」

   右下矢印

(東洋思想研究の権威であり

比較思想という研究分野の開拓者)

 

芥子のページには

 

仏典などで言う極小物の比喩として

芥子(けし)の語が使われ

その植物はサンスクリット語で

サルシャパと呼ぶ植物(ないしその種子)

いわゆる芥子菜(からしな)のこと

(金沢篤)

 

と

その編著に著わされています。

 

 

ですが

そこでまた実験です

ケシの種子でなく

カラシナの種子はどうでしょう?

 

イメージとしては刺激的ハッ

 

 

 

 

芥子の種も辛子の種も小さくて良く似ています。

 

罌粟(ボピー)もカラシ菜もごちゃごちゃに

解釈されるのも分からないでもありません。

からし菜の種はまんまるですが

ポピーシードは球状ではなく少しくびれています。

 

 

                                       ボピーシード

 

 

ブルーポピーシード

 

 

 

 

                              葉からし菜       イタリア産    

 

 

 

アジアンマスタード  カナダ産?

 

 

 

 

ブラウンマスタード  インド産

 

現在、日本で流通している和がらしは

ほとんどがカナダ産だそうです。

 

日本原産の和がらし今では輸入に頼っています。

 

昭和30年代頃まで栽培されていましたが

生産コストが上がり

生産者も減少して栽培されなくなり

 国内消費のほぼ全てがカナダ産だそうです。

 

 

辛子の香りはどれも微かです。

あえて言えばブラウンマスタードに

カレーの香りがします。

 

 

からし菜の種も焚いても特に

特徴的な香りがしませんでした。

 

粉末も同じことでした。

 

人肌のお湯で溶いてペースト状に

 

これでカラシの本領発揮メラメラ

 

から~~い

刺激的な香り~

 

焚いてみましたが

空間に漂う香りに刺激性もなく

がっかりショボーン

でした。

 

 

 

でもここで少し反省

なぜか種子にばかり惑わされていたのです。

 

ほとんどの方が

芥子と聞けばイコール麻薬

この語が出ると幻覚が見えそうな

怪しげなイメージをお持ちなのでは?

 

この言葉に惑わされるように

私も「種子」の語に惑わされていたのです。

 

最初から刷り込まれている

「芥子の種(けしのたね)」

これが何もかも誤る元だったのでは

と反省しました。

 

芥子(けし)はカラシナの種ではなく

古来より食していた芥子菜(からしな)の

葉や茎そのものなのではないでしょうか。

 

種を楽しむようになったのは

もっと後のことなのです。

 

からし菜の種をサラダに使っていますが

ピリッとして美味しいです音譜

 

次はこの種を植えて

からし菜の葉と茎で実験しようかな~

試してみようと思っています。

 

梅雨が明け、夏が過ぎ

涼しくなったら蒔いてみようと思います。

 

 

結果は文献に示されているのですが・・・

 

2017年に発刊された岩波文庫の

「源氏物語」の芥子の解釈もからし菜でした。

 

 

室町時代以降現代でも

ケシ=麻薬のイメージが

いつもついて廻るわけです。

 

罌粟も芥子もとんだ迷惑ですね。

 

 

おおよその答えは

六条御息所の衣に染み付いた香りは

カラシ菜及び練りカラシからくる

ツーンと鼻に来る刺激臭

時には涙さえ出ます。

 

そのイメージが祈祷に持ち込まれた。

それがおおよその答えです。

 

中村氏の編著の中にも

インドでは

カラシナは食用としてだけでなく

カラシ油は毎日の沐浴の前に

頭や身体に塗られ

民間ではカラシの種子には

罪の根源を滅ぼす力があると信じられ

こんにちでもまじないや祈祷に使われる

とのことです。

 

 

でも

干したからし菜を焚いて

試したいのです。

 

ミステリアスな部分は

ミステリアスなままに

そうしておく方が良いのかもしれませんが。

 

 

結論はこちらから下差し

 

 

●疑問に思うこと

 芥子(けし)と罌粟(けし)①

 

 

訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

新型コロナウイルスに翻弄され

例年にない大雨が各地を襲っています。

また想定外の災害が起こっています。

 

災害に遭われた方々に

心よりお見舞い申し上げます。

 

梅雨が明けるまで

まだまだ油断は出来ません。

これ以上被害が多くならないことを

祈るばかりです。

 

 

祈ると言えば

古より人智の及ばないことには

祈るしか方法がなかったのでしょう。

 

 

 

 

先月の「源氏物語」「葵」の巻では

光源氏の正妻の葵上が

もののけに何度も苦しめられ

最後は生霊(いきりょう)に

苦しめられます。

 

もののけや生霊を追い払うために

焚かれた物は芥子(けし)でした。

 

その芥子の香りが

六条御息所の衣に付いて

いくら消そうとしても

その香りは決して

消すことができなかったのです。

 

そのことで、彼女は自分自身が

生霊となっていることに気付きます。

 

そこで使われた芥子(ケシ)

 

現在では一般的に芥子はケシと読み

ポピーのこととなっています。

 

オリエンタルポピー(オニゲシ)や

アイスランドポピー

そしてシャーレーポピー(ヒナゲシ)が

園芸種としてお馴染みですね。

 

雛罌栗(ヒナゲシ)がイメージとして

ピンと来るのではないでょうか?

 

 

     丘の上 ヒナゲシの 花で~

 

      占うの あの人の心~~

 

アグネスチャンの歌にあるヒナゲシです。

 

お花のことは話が長くなりますが

 

雛罌栗(ヒナゲシ)は

英語で   ポピー ( poppy)

中国語で  虞美人草(ぐびじんそう)

フランス語で  コクリコ(coquelicot)

スペイン語で アマポーラ(amapola)

 

どの語も

一度は耳にしたことがありますよね。

 

どんどん横へそれそうなので

軌道修正あせる

 

薄い紙のような

儚げな花びらを持った

芥子ですが

阿片やモルヒネとなる

危険な種類もあるのです。

 

危険なケシは

日本では戦後、栽培が禁止され

違反した場合は罰せられます。

 

園芸種は問題なしですから

ご心配には及びません。

 

危険な芥子・罌粟(ケシ・オウゾク)は

薬用植物園で見ることができます。

 

 

そこで

「源氏物語」「葵」に登場した

芥子の香りとは

どのような香りなのでしょう?

 

その香りでもののけや生霊を

追い払うことができるのでしょうか?

 

いくつかの関連書には

ケシ(ポピー)の種子を

焚いたように書かれています。

 

辞書でさえ芥子はケシ科

として解釈していたりします。

 

ケシの種子って

あんパンやお菓子に使ってある

あのケシ粒のことです。

 

あんパンにまぶしてあるケシ粒って

香りがするでしょうか?

 

家にあるお料理用のケシ粒は

ほんの少しの芳香はしますが

特別な良い香りも

悪い香りもしませんが・・・

 

噛むと木の実のような風味がします。

 

芥子の種を焚くと

驚くほど嫌な香りがするのでしょうか?

 

そこでちょっと実験

 

 

 

ポピーシード(ケシの種)を

フライパンで焙ったり

直接火に落したりしてみましたが

 

少し香ばしく

やはりアーモンドやクルミなどの

木の実を感じさせる香りです。

 

決して嫌な香りはなく

その場から退散したくなるほどの

強烈な香りでは全くありません。

 

なぜかおかしい!

 

そこで今度は

粉末にすることにしました。

 

 

 

この時点で刺激的な香りがして良いはずですが

 

今度は香炉で炙ってみましたが

 

やはり特徴的な香りはしないのです。

 

ケシの種子とは違うのでは?

 

一番の問題点は

 

罌粟(ケシ・ポピー)と呼ばれる植物が

渡来したのは

室町時代になってからのことなのです。

 

つづく

●7月6日のNHK「朝イチ」

 おでかけLIVEは行田のハスでした

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

今朝ご覧になられたでしょうか?

 

今朝の「朝イチ」お出かけLIVEは

 

癒しの花!

10万株の古代ハス

のタイトルで埼玉県にある行田の
古代蓮の里から
藤原薫さんがレポートなさっていました。
 
今日は生憎雨でした。
 
残念ながら雨ショボーン
ではなく
雨の日は蓮観賞に最高なのです。
 
 
                     去年の行田の古代蓮
 
雨降りの日に
傘を差して
ゆっくり時間をかけて
ハスの花を
見て歩くと
 
 
 
時々雨が止んで
しばらく歩くと
また傘を差して歩く。
 
空模様を気にしながら
歩くのですが
 
蓮は
人よりも背が高いのも多く
その頂上に大きな花を
掲げています。
 
とても気品のある貴婦人の風情です。
美人というよりは
麗人の表現が適当かもしれません。
 
 
 
清々しい甘さと
キリッとした異国の香りが
辺りに漂って
梅雨の鬱陶しさを
一時忘れさせてくれたことを
思い出しました。
 
番組では古代蓮の美しさだけでなく
お土産の数々も紹介されていました。
 
番組でも紹介されていましたが
 
私の一押しは
 
 
 
蓮の実と一緒に炊いたおこわです。
 
これはおにぎりになっていますが
割ると中には
 
 
蓮の実が入っていて
とっても
美味し~い
蓮の実はホクホクしていて
栗ほどは甘みがありませんが
まるで栗のようでした。
 
 
 
 
その他にも買って帰りました。
 
今年は遠くへは行けませんが
「あさイチ」を観て
また行田に行った気になりました。
 
また行きたいな~
 

●蓮池を巡ってみましょう

 7月のお稽古は「荷葉」です

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

とうとう7月に入ってしまいました。

例年でしたら

 

梅雨が明けたらどこに行こうかしら

 

と計画を練っているところですが・・・

今年はどうなることでしょう?

 

 

今年は奈良のロータスロードに咲く

蓮の花を巡る計画でしたが

次の機会にすることにいたしました。

 

 

 

 

 

昨年は行田の稲荷山古墳と古代蓮

 

 

 

を見に行きました。

 

 

友人と巡った古墳群と

数々の蓮の花。

 

 

 

目を閉じると

小雨に煙る古墳の一つ一つが

遠くに見えてきます。

そして

鮮やかなフューシャピンクの大きな蓮の花と

蓮の台(うてな)から転がり落ちる玉の滴

何よりも蓮の花の香りが

私の周囲を駆け巡リます。

 

 

 

                行田蓮(古代蓮)

 

 

東京、横浜はまた感染者が増えていますが

そのうちきっと遠出できる日が来ることを信じて・・・

 

 

 

今月のお稽古は

薫物で「荷葉」です。

 

昨年の課題の「荷葉」

とは異なっております。

 

蓮の香りの薫物を聞いて

皆様で蓮池を巡ってみましょうね。

 

 

今月のお稽古

 

7月22日(水)午後3時30分より

  24日(金)午後5時より

  25日(土)午後1時30分より

 

お稽古場

 

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

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