横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -67ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

秋の香りは「侍従」です

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

とても過ごしやすくなりました

このまま本格的な秋になってほしいものです

 

平安朝香道で秋の薫物は

 

「侍従・じじゅう」

「菊香・きっか」

そして

冬と秋の間の薫物が

「落葉・らくよう」

です

 

 

 

 

香りに「侍従」と命名するなんて

とても抽象的ですね。

 

「梅花」

「荷葉」

「菊花」

「落葉」

 

この四つはとても分かりやすく

 

言葉通りです。

 

「侍従」を辞書で引くと

①君主のそば近くに使えること。またその人

 ●律令制で、中務(なかつかさ)省に属し

   天皇に近侍する職員。

   おもとびとまちぎみ

 ●明治管制の宮内省、現在は宮内庁の

  侍従職の職員

②薫物(たきもの)の一種。

 沈香(じんこう)・丁子香(ちょうじこう)

 貝香(かいこう)・甘松(かんしょう)

 占唐(せんとう)をあわせること

 

                「広辞苑」より

 

さて「侍従」とは

どのような香りなのでしょうか?

 

 

 

今月のお稽古で聞いていただきます

 

 

9月のお稽古

 

9月23日(水)午後3時半より

9月25日(金)午後5時より

9月26日(土)午後1時半より

 

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

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時代を超えて秋の香りは虫の声

  

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

昨日は一日エアコンなしで過ごせました。

今日はどうでしょう?

 

 

昨日は、夏の終わりを告げる

ツクツクボウシの鳴き声も聞こえ

秋が近いことを感じました。

 

金木犀の木で鳴いていたのでしょう

とても大きな響く声でひとしきり鳴くと

突然聞こえなくなりました

 

夏と共に去っていく

セミの鳴き声でした。

 

 

               

 

まだまだたまらなく暑い日が

あるのでしょうか?

 

すだく虫の音とまではいきませんが

日が陰ると鳴きだしたのが

秋の虫たちです

 

 

  あれ松虫が鳴いている

     チンチロ チンチロ チンチロリン

   あれ鈴虫も鳴き出した

       リンリン リンリン リーンリン

 

お馴染みの「虫の声」(作詞作曲不詳)の

歌詞です

 

マツムシにスズムシ、クツワムシにウマオイ

秋に鳴く虫が数多く歌われています。

 

 

子供たちが幼かったころ

鈴虫の美しい鳴き声に惹かれ

飼育したことがありました。

次の年も鳴くようにと

庭に放したことがあります。

 

秋が終わり次の秋が来ても

鈴虫の鳴き声は聞けなかったと記憶しています。

 

今年、何を思い立ったのか

長男がカブトムシとスズムシを飼い始めました。

 

 

 

 

そして鈴虫を庭に放したそうです。

 

あれ、あれっ?

鈴虫を庭に放したお話

「源氏物語」の「鈴虫」にあったのよね~

 

千年も前のとてつもなく遠い昔

野原で鳴く秋の虫を源氏の庭に放した

 

と同じことをする者が現代にもいるなんて!

 

平安朝香道のブログに

お越しになった方の中にも

同じように鈴虫や松虫を

庭に放たれた方がいらっしゃるのでは?

 

とても不思議なことですね

 

 

何かを感じる心って

何百年、何千年経っても

ずっとずっと変わらないのかもしれません。

 

 

現代と違って

平安時代の鈴虫は今の松虫のことで

松虫は鈴虫のことと言う違いはありますが

鳴き声は昔も今も変わることがないのでしょう。

 

虫の声を聞くと秋の香りが

たちまち立ち上るように思えるのです。

 

 

源氏の君は出家した妻(女三宮)との

仲を断ち切れず

秋の夕暮れ尼宮を訪ねるのです。

 

十五夜の月とすだく虫の音

なんともベストシチュエーション

 

虫比べをしたり

琴を弾きだしたり

いつの間にかお知り合いが

琴の音を聞きつけて集まり始めるのです。

 

「鈴虫の宴」と称して

虫の音を聞きながらの宴が

始まったのでした。

 

虫の音を聞いて

尼宮が心許すのではないか?

 

源氏の計画的な作戦

ととれないこともありません。

 

いずれにしても女性だけでなく

男性をも惹きつける源氏の君です。

 

哀しくなくても

さえざえとした月を見るにつけ

わびしくもの悲しく

松虫や鈴虫の声を聞いて

切なさが胸を締めつける

やがて

ほんの少しのぬくもりが欲しくなる

しかし・・・

 

このシナリオを書いたのは

紫式部なのですから

源氏の君の心理作戦は

紫式部の心理作戦と言うことになります。

 

何かを感じる心って

何百年、何千年経っても

ずっとずっと変わらないのかもしれません。

 

と申しましたが

ひょっとして現代は

 

 

「虫の声?うるさいだけじゃないパンチ!

 

 

そう感じる日本人も増えているかもしれません。

 

でもいつまでも

ずっとずっと

秋の虫の声を愛でる心を

持ち続けてほしいものです。

 

もう少し経つと

吹く風に冷たさを感じ

木々が色づき

本格的に秋の香りに包まれてしまいます。

 

暑さももう少しの辛抱ですね音譜 

嵐のせいではありませんが

  とんでもない庭に・・・

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

強烈な嵐は

日本列島から去っていきましたが

各地に台風の爪痕を残していきました。

 

嵐の爪痕は

小さいながらも我が家にも

と言いたいのですが・・・

 

今回は北に抜けてしまったので

特に被害はありませんでした。

 

猛暑のため草取りをしなかったので

とんでもない庭になっているのです。

 

 

 

 

梅雨があけて

暑さの来る前に

雑草を抜いておいたのですが

 

 

敷石の間からも

 

あちらこちらから

 

雑草がえー

 

 

 

 

あらあら

 

どうしましょうあせる

 

 

少し涼しくなったら

草取りに精を出さなくては

 

アーァ

 

草取りや枝切りの手間を考えると

庭も考えものです。

 

 

夏の暑さとで荒れてしまった庭ですが

 

我が家のニャン子が庭に出ると

毎日、姿勢を低くして

目を輝かせて何かを狙っていました。

 

 

猛暑の中も

少しの雨や風であっても

庭中をせっせと歩き回る鳩でした。

 

 

なんと鳩が紅葉の木に

巣を作っていたのです

 

 

 

 

 

枝を落してそのままにしておいたものを

セッセと運んでいたようです。

 

巣作りだったのでしょう

嵐を無事に乗り越え

心もとなげな巣に座っていました。

 

 

考えてみれば

毎年巣作りしていたのです。

 

去年はお隣で

その前は我が家の銀木犀でした

 

同じ鳩かどうかはわかりませんが

命が引き継がれているのでしょうね。

 

しばらくそっとしておくことにいたしましょう

 

 

我が家の庭にも

少しずつ秋の気配がしています

 

9月は秋の香りを作ってみましょう

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

ゆっくりと強力な台風が近づいています。

何事もなく通り過ぎてくれることを願っております。

 

 

 

 

陰暦9月は

和風月名では

長月です

 

現在の9月とは1~2カ月のずれがありますが

新暦9月も長月と呼んでいます。

 

暦の上では

今はもう秋なのです。

 

 

 

 

現実は

秋の淋しさや侘しさとは

かけ離れておりますが

今月のお稽古は

「侍従」を行います。

 

「侍従」は

「六種の薫物・むくさのたきもの」の一つで

秋の薫物です。

 

 

平安朝香道では

 

「黒方・くろぼう」  儀式や行事の薫物・冬の薫物

 

「梅花・ばいか」  春の薫物

 

「荷葉・かよう)」  夏の薫物

 

「侍従・じじゅう」  秋の薫物・通年

 

「菊花・きっか」  秋の薫物

 

「落葉・らくよう」  晩秋の薫物・冬 

 

この6種類の薫香を

「六種の薫物・むくさのたきもの」

と呼びます。

 

「侍従」を今月のお稽古の課題といたしました。

 

さてどのような薫物が出来上がるでしょうか?

 

毎月課題の薫物の方(ほう・レシピ)で

ご自宅で作って頂き

お稽古の当日お持ちいただきます。

 

その薫物を平安朝香道の作法で

奏香して頂きます。

 

その香りを聞いて

 

どのように思い、感じたか

また当道の方法で

香を味として分類して頂き

お伺いいたします。

 

味?

とお思いでしょ

 

決して食することではありません

甘さや辛さを表現して頂く手段なのです。

 

「侍従」は

どのようなお味でしょう?

 

秋の薫物なのですから・・・

 

薫物は香材の種類や

香材の微妙な量で

出来上がった薫物が違ってきます。

 

思うように出来ればとても楽しいことです。

 

思いもしなかった香りが出来ても

意外性がまたおもしろいのです。

 

「侍従」も薫物の基本です。

 

今月も楽しくお稽古をいたしましょう。

 

 

 

9月のお稽古

 

9月23日(水)午後3時半より

9月25日(金)午後5時より

9月26日(土)午後1時半より

 

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

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穏やかな日を想い

  次の階段を上ります

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

台風が近づいて暑さも一段落

と思っていたのですが

蒸し暑いですね。

 

暑い暑いと言っている間に

季節は次々と移り変わって行きます。

 

 

 

 

今年は、様々なことで

なんと変化の多いこと!!

 

春の初めに

新型コロナウイルスに見舞われ

 

梅雨時には大雨となり

 

酷暑が続き

日本中が熱中症を恐れ

 

私たちの暮らし方も

変化しています。

 

特に新型コロナウイルスで

生活は、激変ですね。

 

細心の注意を払って移動し

日常も距離を持って人と接し

家族間でさえも注意が必要となっています。

 

 

 

 

阿部首相が退き

時代も移り変わって行きます。

 

どのような日本になるのでしょう?

世界はどのように変化していくのでしょう?

 

相手の批判ばかりでなく

良いところは取り入れて

より良くしていけば

 

と思うのですが

机上の空論と言われそうです。

 

でも古には

 

以和為貴

和を以て貴しとなす

 

聖徳太子が

推古天皇12年(604年)に制定した

「十七条憲法」の第一条の文です。

 

人々には様々の考えがあります。

異なる意見を出し合い

一つの考えを押しつけることなく

十分に話し合い

調和させる。

 

社会の構造が異なっても

どのような時代であっても

日本人の根底にあるこの言葉は

生き続けることでしょう。

 

まだまだ暑さが続き

ウイルスの収束も先のことです。

 

やがて来る穏やかな生活を願い

美しい日本の四季を想い

秋に向けて秋の香創りに

香道の階段を一段登ります。

 

 

早く涼しくならないかな~

何をするにも力が入り難いですね。

秋の薫物作りをしなければ。