横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -61ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●雨の匂い

 雨の香りがして来ませんか?

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

雨が突然激しく降って来て

 

大雨になるのかしら?

と思っていると

降り止み

 

降っては止みを繰り返して

静かに静かに降り続いています

 

降り続いているのを忘れたころ

また雨足が強くなる

 

 

 

 

雷の轟く音が

微かに聞こえて来ると

 

我が家のニャン子

スクッと立ち上がり

眼を見開いてウロウロし始めるのです

正体の分からないものにおびえるのです。

(余談ですが)

 

 

 

 

一昨日未明にも聞こえていた雷

今日も空が突然曇り

やがて雷鳴が響きました。

 

どこか遠くで

激しい雨が降っているのでしょう。

 

 

 

青空も見えています

 

 

 

雨続きではない

まだ湿気がそれほど感じられない時季

そう、梅雨入り前後の日でしょうか

雨が降る前に

 

 

「雨が降って来そう」

 

そのように感じられたことはありませんか?

 

いつからともなく

少し湿気を帯びた

冷た~い風が吹いてきて

ヒンヤリとした空気で肌を覆われたような

 

 

「あら?何だか涼しくなったみたい」

「雨の匂いがする」

 

 

私はこの感覚と

雨の匂いが好きです。

 

 

特にこの梅雨のころには

誰でもその感覚を肌で感じ

匂いを感じるのではないでしょうか。

 

この「雨の匂い」を

ペトリコールと呼ぶそうです

 

雨が降って、乾いた土や岩に当たる時

エアロゾル(小さな気泡)を放出します

 

土や岩に特定の植物から出た油が付着していると

その成分をエアロゾルが取り込み

それが「雨の匂い」となるそうです。

 

それほど遠くないどこかで雨が降っていると

エアロゾルが風に乗って運ばれ

私たちは「雨の匂い」と感じるのです。

 

あの雨の降る前に感じる匂いは

植物由来の香りだったのですね~

 

今日も突然の雨でしたが

ペトリコールは感じられませんでした。

 

 

これから梅雨明けまで

雨続きになるのでしょうか?

 


 

●樹木から香料作り

  幻の香

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

関東地方は、やっと梅雨入りしました。

 

もっとムシムシしてもよさそうですが

その心配はこれからなのでしょう。

 

 

先週の土曜日から日曜日は

良いお天気でもなく悪いお天気でもなく

香料を作るには2日とも良い日でした。

 

5月の雨の晴れ間に作るはず、

だったのですが逃してしまい

6月になってしまいました。

 

まだまだ小さい樹ですが

少しでも採取出来ればと始めました。

 

 

先代宗師も十数年に渡って

この作業を毎年行ないました。

 

 

今までは幻の香とされていた

占唐の作製に先代宗師長谷川景光が

着手いたしました


 

平安朝香道の手本となる書は

勅撰『薫集類抄』です。

 

その中で

六種の薫物に使われている香は

沈、丁子、甲香、白檀、薫陸、占唐(薝糖香)、

麝香、鬱金、甘松、藿香、安息の11種

占唐は25の諸香の6番目に掲げられています。

 


 六種の薫物(空薫物)は

これらの11種の香のみで作られています。

それぞれの香の組み合わせと

その分量で全く異なった薫物が生まれるのです。

 

 

とっても不思議!?

 

 

当たり前といえば当たり前なのです。


ですから一つでも入手できない香があれば

平安時代の薫物の復元は不可能なのです。

 

麝香がワシントン条約による規制から

手に入りにくくなっています。

 

 

占唐については

全く手に入れることができなかったのです。

 

室町初期に後小松院御撰となる

『むくさのたね』(1412~33頃)にある

六種の薫物の方(調合法)には

占唐は存在しません。

 

なぜなら

 

室町初期以前に

手に入らなくなっていたからです

 

南北朝時代を境にその入手方法や

伝来がなくなっていたと考えられます。

 

そして六百年を経た平成の時代に

日本で占唐は復元されたのです。

(占唐の解釈は研究者により異なっています。

中国でも一時期消えていました。

なぜ消えたかはまたの機会に。

いつからかはわかりませんが

現在は存在するとのこと。

それがどの樹木からなのか?)

 

先代宗師と同じように

私も占唐を作製

 

土、日を使って

 

2日にわたって作製しました。

 

たった一人での作業

いえいえスタッフが一人おりましたニコニコ

 

それにしても

クタクタとなりました。

 

 

 

 

スポーツクラブで筋トレしても

ボクササイズしても泳いでも

快い疲れでしたのに

 

今回は

失敗を恐れての緊張と

けっこう力仕事なので笑い泣き

 

クタクタで~す。

 

 

まあまあの出来

以前作った占唐と

早速比べてみました。

 

 

先生の香のほうが良い香りルンルン

と感じるのは気のせい?

 

 

しばらく時間を置いてから

また聞くことといたしましょう。

 

 

来年はもう少し早い時季に

作るようにしなければ。

 

 

今月のお稽古の準備が

終っていないので

 

休憩してばかりはいられません

馬次へ進みましょう馬

●紫陽花には雨が似合います

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

今週中には

関東地方も梅雨入りしそうですね

 

ジメジメした蒸し暑い梅雨の時季

一服の清涼剤は紫陽花なのではないでしょうか

 

陽に照らされたアジサイも美しいのですが

なお美しさを増すのは

雨に打たれたアジサイです。

 

 

この山紫陽花は 「瀬戸の夕紅」だったと思うのですが・・・

処分される寸前の小さな苗でした

 

 

とても生き生きとして艶めいています

 

 

過去に行った北鎌倉の名月院のアジサイ

 

 

鬱々とした気分を吹き飛ばし

乾いた心も潤してくれます

 

 

その上香りがあれば・・・

 

そのようなことは望みませんが

紫陽花がアジサイらしくいられるのって

雨がシトシトと降るこの時期なのではないでしょうか

 

 

 

2018年 円覚寺の紫陽花 

 

 

 

 

北鎌倉 東慶寺(2015年) 

 

 

 

北鎌倉 名月院(2015年) 

 

 

 

コロナ禍の中でも行こうと思えば

行けるのですが

 

 

百年前のスペイン風邪は

終息するまでに3年かかったそうです。

 

その時にはワクチンもなく、為す術もなし

手洗いとマスク、そして外出制限

これで乗り越えたそうですから

 

古いとお思いでしょうが

もう少しだけ耐えることといたします。

 

 

紫陽花には雨が似合う

その時季はこれからなのですよね

 

今年の北鎌倉の紫陽花には

逢えそうもありませんが

逢えた時には

耐えた分喜びも大きいかも知れませんハート

 

 

●6月のお稽古は「源氏合わせ」で

  「花散里」です

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

そろそろ梅雨入りとは思うのですが・・・

 

 

紫陽花が雨を待っています

 

 

山アジサイ 富士の滝

 

 

 

 

 

山紫陽花 藍姫

 

 

 

 

紫陽花には雨が似合います

 

梅雨は歓迎しませんが

日本の四季にはなくてはならない季節です

 

 

今月末は梅雨の最中になりそうですね

お稽古は

「源氏物語」より「花散里」です

 

今月のお稽古は

お稽古者の皆様が

とても楽しみにしていらっしゃる

「源氏合わせ」です。

 

年に3回「源氏物語」の1帖より順に

皆様独自の香を創作して頂いております。

 

これまでのお稽古の

小さな集大成と言えるでしょう。

 

縛られることなく

思い思いの薫物が作れるのですから

これほど嬉しいことは・・・

(でも一定の法則はございます)

 

 

「源氏合わせ」は

頭と心の運動とも言えるのではないでしょうか。

皆様、創意工夫なさって創作され

薫物をご持参くださいます。

 

コロナ禍のため2月の「源氏合わせ」を

6月に延ばしましたので

何としても行なわなくてはなりません。

 

湿気があって薫物を聞くには最良の季節です。

 

 

 

 

6月23日(水)午後3時30分より

6月25日(金)午後5時より

6月26日(土)午後1時30分より

お稽古を行います

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

※こちらからどうぞ。

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※ご入会希望の場合は下記からどうぞ

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●再び「花橘・はなたちばな」を聞いてみました

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

昨年の5月のお稽古の課題は

「花橘」でした。

 

 

 

昨年もコロナ禍で止むを得ず

生徒の皆様は「ひとりお稽古」となりました。

 

残念ながら1年経った5月も

また、「ひとりお稽古」となってしまいました。

 

通常でしたら、違う薫物が課題となるはずでしたが

コロナ禍がいつまで続くか判断できず

次々と課題を増やしてしまってはと考えたのです。

 

 

 

これは蜜柑の花  柑橘系の花はとても良く似ています

 

 

橘の花はまだどこかで咲いているでしょうか?。

何よりもオーソドックスな庭木ではありませんので

咲いているお花の香りを知る方も少ないかもしれません。

 

 

遺伝子分析に因ると

柑橘系の日本原産種は

橘(ヤマトタチバナ、ニホンタチバナ)と

沖縄のシークワーサーだけなのです。

 

 

野生のタチバナは

環境省の定める絶滅危惧Ⅱ類に指定され

タチバナ群落がある高知県室戸市(旧安芸郡)の

室戸岬亜熱帯性樹林や

土佐市の甲原松尾山は

天然記念物となっています。 

 

現在は

全国の数カ所で

橘を存続させる努力が実っています。

 

 

 

雛祭りで左右にお飾りする橘

と言えばよく分かりますよね。

 

紫宸殿の前庭に平安時代から

「左近の桜」「右近の橘」

として植えられてきました。 

 

 

そのような橘ですが

「花橘」の薫物は

袖から香った花の香りがするでしょうか?

 

 

 

何度も「花橘」を聞いておりますが

今年は奈良の明日香村にある橘寺を思い

芳しい香りを放つ橘の花を思い描いて聞きました

(橘寺は聖徳太子生誕の地とされています)

 

 

 

 

門前の橘の木は

今は生長し、大きくなっていることでしょう

訪れたのが晩秋でしたのでお花はありませんでした

 

 

 

 

何度訪れても明日香村は心落ち着く場所です。

早くコロナが終息しますように

心ばかりが急いてしまいます。

 

このような時に薫物を取り出して

じっくりと聞くと

 

心身を落ち着かせ

心豊かになり

 

元気を取り戻し

次の行動へと導いてくれるのです。

 

 

「花橘」の薫物は

平安時代に創作された薫物ではありません。

室町時代に作られた薫物です。

 

平安朝香道では

年に何度か

室町時代や江戸時代に

創作された薫物を課題として取り上げます。