●冬の香り
今月の課題の薫物は「黒方(くろぼう)」です
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今月の課題は「薫集類抄(くんしゅうるいしょう)」より
「黒方(くろぼう)」です。
平安朝香道では最も重要な薫物です。
「源氏物語」の中で光源氏が
秘伝の香を披露したのも「黒方」なのです。
平安時代後期に編纂された勅撰「薫集類抄」
の中で処方された香の数の最も多いのが
「黒方」です。
冬凍氷時深有其匂不被封寒
冬の凍み(しみ)氷れる(こおれる)時其の匂い有りて寒さに封ぜられず
と記されています。
「寒さに封ぜられず 」とは?
身に沁みる寒さを感じる時
寒さに封じ込められない?
分かりやすく今風に言い換えると
寒さに負けない!
元気に活動できる!
これって
ホカロン?
ダウンのコート?
体を温めるサプリ?
そんな香りってどんな香り?
「黒方」は「六種の薫物(むくさのたきもの)」の中で
「冬の薫物」とされますが
場を清める香として儀式や行事に
使用されてきた重要な薫物です。
場を清める空薫物として重要な神事に用いられ
江戸時代までは天皇が即位する時
宮中で空薫物が行われていました。
「黒方」とは、さてどのような香りの薫物なのでしょうか?
今月はそのお稽古があります。
朝晩とても冷え込んで
我が家のニャン子は
起きてくると
クシュン
としています。
なにかと慌ただしく
忙しい12月
風邪など召しませぬように!
元気で師走を乗り切りましょう。
平安の薫物を聞香なさりたい方は
12月18日午後3時30分より
もしくは
12月20日午後5時より
お稽古をいたします。
お稽古場
東急東横線日吉駅下車徒歩3分
詳しくはお問い合わせ下さい。
※こちらからどうぞ。
※ご入会希望の場合は下記からどうぞ