横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -40ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●上野で3年分の

 森の香りを深呼吸

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

東京、横浜では桜も散り

二日続きの雨降りです。

 

久しぶりに

「寒い」と言う言葉が

家族の間でも交わされ

仕舞うはずだった暖房も

役立っています。

 

 

 

昨日何年ぶりかで

上野に行って参りました

 

用事を済ませた後

上野公園を少しだけ

散策

 

先日の初夏の陽気とは

打って変わって

冬に逆戻り

 

ライナーを取り外したばかりのコートに

改めてライナーを取り付けて・・・

 

冬が舞い戻ったような雨の中は

とっても寒かった雨

 

 

 

上野駅方向を振り返って

 

 

 

 

 

秋のような落ち葉が・・・

新緑と入れ替わるるのですね

 

 

 

 

 

雨に濡れて新緑が瑞々しいです

人通りもまばらですので

思いっきり深呼吸

 

3年分の深呼吸ですニコニコ

 

森の香りがしてきます

フィトンチッドですね~

 

 

 

 

 

咲いている桜は

ほとんど観られません

 

 

 

 

 

野ばら?

 

 

 

 

黄モッコウバラでした

 

 

 

 

 

どんどんどんどん伸びて

見上げるとお隣の木へ

そのまたお隣へと伸びていました

 

 

 

 

 

 

近くに咲いていた

ソメイヨシノとシダレザクラ

届く場所の香りを嗅いでみました

 

 

 

 

微かに香りが・・・

 

あれ~~

 

 

 

淡く優しい

あのバラの香りが・・・

 

近くにモッコウバラが咲いていたから?

何度か試してみましたが

そのうち鼻が麻痺して

 

さてどちらの香りだったのでしょう?

 

 

さらに歩くと

鮮やかなツツジが

目に飛び込んできました。

 

 

 

 

上野公園(上野恩賜公園)一帯は

寛永寺の境内だったところ。

寛永寺は、江戸時代の

三代将軍徳川家光によって

建立されたものです。

 

江戸城から見て上野公園は

丑寅(北東)の方角

鬼門(鬼が出入りし集まる場所)

を避けるために建立されたそうです。

 

 

寛永寺までは足を延ばせませんでしたが

 

 

 

 

 

清水観音堂に

 

 

 

 

規模こそ違いますが

京都の清水の舞台を模したそうです

 

 

 

 

願い玉を投げ

下の円形の中に入ると

願いが叶うのだそう

 

 

 

 

 

下から見ると

全景がわかりました

 

 

 

観音堂の石段下には

あまり見たことのない

とても清楚な

一重の白い山吹の花

 

 

 

 

雨に濡れて

白と緑のコントラストが

美しいキラキラ

 

 

 

 

 

帰り道

ソメイヨシノに替わって

八重桜が満開でした。

 

 

3年分の大深呼吸をして

上野の山を後にしました。

 

●和の香り今月のお稽古

 どの梅の香りがお好きですか?

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

桜はもう散ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思っていましたが

桜前線は北上中

 

今日はどの辺りでしょう。

 

仙台辺りでしょうか?

 

 

南から北へと

桜前線は北へ北へと移動中

きっと

日本列島は

ピンク色のグラデーションに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本中桜で溢れているのに

平安朝香道は

今月も執拗に

「梅花」

なのです。

 

 

 

 

 

 

 

古の平安人が

梅の香りを

どのように思い描いて

一つ一つの香を選び

合わせたのか?

 

様々に思いめぐらし

お一人お一人が描く世界を

ご一緒に過ごしましょうキラキラ

 

 

コロナが終息して

来年には胸を張って

お花見ができると嬉しいですね桜

 

来年は桜の香を作りましょうニコニコ

 

 

 

平安朝香道

今月のお稽古予定

4月23日(土)午後1時30分

4月24日(日)午後1時30分

 

です。

 

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

※こちらからどうぞ。

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※ご入会希望の場合は下記からどうぞ

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平安朝香道・和の香りマイスター講座に入会する

 

 

 

●匂いぞ出ずる

  桜の香り

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

 

 

 

桜には香りがあるのでしょうか?

香りへの疑問です。

 

 

日本の古い歌として

歌い継がれてきた

 

「さくら」の歌

 

 

さくら さくら 

 やよいの空は

みわたす限り 

 かすみか雲か

匂いぞ出ずる

 いざや いざや

見に行かん

 

 

「さくら」の歌に登場する

「匂いぞ出ずる」とは?

 

 

 

 

 

 

ず~~と昔

この「匂い」は

香りのこと

 

だと思っていました。

 

後に知ったことでしたが

この「におい」は

現在は「匂い」で一般的には

嗅覚を表しているのですが

古語の「にほひ」は

「視覚」なのです。

 

 

「に」は丹(に)のこと

丹は「魏志倭人伝」にあるように

古代から日本で産出される

赤い土です。

 

 

丹塗りといえば

神社のあの朱色。

(厳密には丹と朱は違いますが)

 

「ほふ」は

古語の「秀・ほ」で

目立っていること、すぐれていること

 

「匂秀ふ」は
赤が目立つ、映える

意味の言葉でしたが

次第に、赤に限定されない

「美しい」や「映える」意味に

使われるようになったのです。

 

 

元々は視覚を表す言葉でした。

次第に、嗅覚として

使われるようになったのです。

 

 

「匂い出ずる」は

あの鮮やかな赤色が

美しく映えること

転じて

桜の花が美しく輝いている

ことだったのですね。

 

 

これが「さくら」の中の

「におい」の意味。

 

別バージョンの歌詞は

 

さくら さくら
野山も里も 見わたす限り
かすみかくもか 朝日ににおう
さくらさくら 花ざかり

 

 

やはり「におう」は

朝日に照り輝くようすを意味する

「にほひ」ととれるのです。

 

ですが

「におう」は「香り」

だと考えることも・・・

 

 

現在では、私たちは

一般的に

「匂い」「匂う」は

嗅覚を表していると解釈しています。

 

 

 

 

 

 

「さくら」の歌

元々は

江戸時代の箏曲(そうきょく)で

手ほどき曲である

「咲た桜(さいたさくら)」の

替え歌として「櫻」が収載された

とあります。

 

「咲た桜」の歌詞は

 

「咲いた桜 花見て戻る 

吉野は桜 竜田は紅葉 唐崎の松

 常盤常盤 深緑」でした。

 

明治21年に東京音楽学校の

「箏曲集」に「匂いぞ出ずる」の

「櫻」として収められ

昭和16年の国民学校音楽教科書の

「うたのほん」で

「野山も里も」に書き換えられたのです。

レファレンス協同データベース)

 

 

 

「桜」に歌われた

桜に香りがあるとすると?

 

この桜がソメイヨシノだとすると

ほんのりと淡い紅色に染まった

花の華やかな美しさを

謳ったものなのですが

 

特にソメイヨシノには

著しい香りは

感じられません。

 

となると

 

「さくら」の歌に詠まれた

桜の花はソメイヨシノではない。

 

 

ソメイヨシノは

江戸時代後期に

江戸の染井村(現材の豊島区駒込)で

栽培品種が作られ

「吉野桜」で広まりました。

後に、吉野の桜と区別するために

染井吉野と命名されたのです。

 

染井吉野が

世の中に浸透していく過程が

豊島区立駒込図書館の

桜デジタルコレクションに

記されています。


ソメイヨシノとして

知られるようになるのは

明治の後半から。

 

様々な地域に植栽されるようになったのは

昭和になってからのことなのです。

 

 

それまでは

自生する

ヤマザクラやオオシマザクラなどが

一般的

 

 

ヤマザクラやオオシマザクラには

顕著な香りがあるのです。

ヤマザクラやオオシマザクラは

ソメイヨシノが普及するまで

ごく一般的な桜だったのです。

 

 

「さくら」の歌中の「匂い」が

「香り」だとすると

ソメイヨシノではなく

どこにでもある桜なのですから

ヤマザクラもしくはオオシマザクラ

なのではないかと考えたのです。

(桜には全て香りがあるそうですが・・・)

 

 

 

 

 

 

オオシマザクラの葉は

桜餅の葉としてお馴染みのものです。

オオシマザクラの花もまた

同じように良い香りがするのです。

 

 

「さくら」の歌の

「匂い」が「香り」だったなら

 

桜の下では

 

桜餅の香りがするラブラブ

 

なのですね~。

 

 

 

 

 

 

ウ~ン

だいぶ情緒に欠けるでしょうか?

 

「香り」であってほしいけれど

「にほひ」で表す方が

やはり桜の美しさを

表現しているかも知れませんね。

●弥生の空は見渡す限り

 ソメイヨシノの花吹雪

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

桜が満開ですって

 

 

春の嵐を心配していた次の日

夕方のニュースは

 

桜が満開

 

の情報に溢れていました。

 

 

早く桜見物に行かないと

 

と思いながら

今年も

ご近所桜でした。

 

今週は何度も

 

満開の桜の下を歩きました。

 

昨日の雨で今日の桜は

 

雨の又の日こそ

いみじうあはれに

をかしけれ

(雨の日の翌日こそたいそう

しみじみとした趣があって風情があるものです)

 

なのでした。

 

 

 

雨の日の翌日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花曇りの日

 

 

 

 

 

青空も時々見えるのですが

はっきりしない空模様

 

 

 

 

 

花曇り

 

 

 

 

 

花曇り

と言うのは

まさにこのことなのですね

 

 

 

 

 

 

日本の古い歌として

歌い継がれてきた

 

「さくら」の歌

 

 

さくら さくら 

 やよいの空は

みわたす限り 

 かすみか雲か

匂いぞ出ずる

 いざや いざや

見に行かん

 

 

 

 

 

一昨日も、もう散り始めていました。

 

冷たさを含んだ

春の風に

淡い紅色の花びらが

流されていきます。

 

風に乗って

舞落ちる花びら

一片 ひとひらに

まるで命を載せているように・・・

 

 

私の好きな桜吹雪

時を忘れ佇み続けたい

 

そのような思いになるのです。

 

 

桜吹雪を観ると

想いだすのが

千鳥ヶ淵の桜です。

 

舞散る桜は

それはそれは

見事です。

 

毎年桜を観に

訪れてみたいと思うのですが

何年も叶えられていません。

 

来年こそは!!

 

 

アッ

肝心なことを忘れていました。

 

 

桜には香りがあるのでしょうか?

香りへの疑問です。

 

 

続きは次回に

 

 

●弥生、三月のお稽古は

   終了いたしました

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

昨日横浜は

ほんの少しの春の嵐桜台風

吹き荒れました

 

 

学校の桜も6、7分咲き

新入生を迎え入れる準備も完了。

昨日の雨と風で

桜は大丈夫?

 

 

 

 

 

昨日は

今年になって

初めてのお稽古となりました。

 

 

見学の方もお見えになり

ピンク音符とても賑やかなルンルン

お稽古となりました。

 

 

梅の花は散ってしまいましたが

お教室中に

梅の香りが漂いましたラブラブ

 

それは梅花

 

そして侍従

 

 

 

 

 

換気と空気清浄を行いながらの

お稽古でしたが

二種の薫香が

微妙に交じり合い

なんとも麗しい香りが・・・

 

 

 

 

 

昨日、初めて使用いたしました

火取(ひとり・平安時代の香炉の呼び方)

です

 

 

またまた映像に残すことを

すっかり忘れてしまったのです。

 

今年初めてのお稽古でしたのにショボーン

 

 

来月もコロナが

少しずつ終息へ向かいますように!