横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -4ページ目
花を摘んで籠に
そして薫物に
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
前回
百のお花は集められませんが 香り漂う花籠に変身~
の続きとなります。
今月の平安朝香道の課題は
「百和香」でした。
「百和香」は
中国よりもたらされたものです。

古代中国で「百和香」がいつ何処で
作られたかは定かではありませんが
祈りの香として焚かれていました。
その後中国から日本へと
伝来した百和香は
漢詩や和歌の中で表現されいます。
百和香は天平19年(747年)
に作成された奈良大安寺の資材帳に
記載されています。
日本の寺院で使用されていた
記録と言えるでしょう。
百和香は様々な植物、
香草や香材を合わせ
香としたものです。
今月平安朝香道で薫いた
「百和香」は
横から見ても縦から見ても
いいえ
横から聞いても縦から聞いても
その処方は
「侍従」。
あまりにも
単純、明解。
でもとっても良い香り
平安時代末に
勅撰集として編纂された
「薫集類抄」(薫物の指南書)の中に
「百和香」
として記載されているのは2つ
一つは
八条宮(仁明天皇の皇子)の薫物
もう一つは
化度寺百和香(中国より伝来か)
中国より伝来したと思われる
「百和香」は香材を十種使用
やはり百和香はその名の通り
数が多くなければ・・・
和歌の中では
百種の花ではなくとも
「百和香」として詠われております。
とても紛らわしいので
薫物として薫くものは
「百和香」
花々を摘んで
その見目と香りを愉しむものは
「百花香」
このように区別したら
わかりやすいのでは
そう思います。
余談ですが
韓国ドラマのなかでは
「百花茶」が出で参ります。
その植物の組み合わせは多種。
体調に合わせて選ぶのだと思います。
「良くお休みになれる百花茶でございます」
などと申しております。
万葉集の中では
春一番の若菜摘みや
花の鮮やかさ
馥郁と香る花々たちが・・・
摘んだ若菜や花々が
籠に盛られている様子が
目に見えるようです。
明るい春の光が射して来るようで
心身ともに癒されそうですね。
それをイメージして
わが家の5月の香る植物を
ポプリにしてみよう
そう思いました。
私流の「百花香」ですね。
文学の中の「百和香」は
ポプリ
と言われております。
美しく薫り高い花たちを
目にしたならば
摘んで籠に入れ身近に置きたい
次は
その色と香りを
いつまでも留めておきたい
殆どの方はそのように思うのでは?
その思いは
古代から現代まで
変わることのない思い。
ポプリとして愉しみ
その後は
香りを補強して薫物とする。
今回は我が家の
5月の庭で花開いた
香りの花々を乾燥させ
保存しておきました。

芍薬

お稽古では
薫物を聞いた後に
門下生の方々に
お好きな花と植物を
袋に入れて頂きました。
それぞれ好みが違うものです
ヘ~~、ホ~~
と驚きや関心をもって
皆様の選択を眺めておりました。

薫物を聞き
花々を袋に詰めて
皆様で他愛もない会話を交わし
とても愉しいお稽古となりました。

皆様に大変喜んで頂けたようで
次回はどのようにいたしましょう?
秋の「百花香」が
頭の中を駆け巡っております。
百のお花は集められませんが
香り漂う花籠に変身~
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
日毎の温度差が激しい
5月です
体調を崩される方も
多いのではないでしょうか?
5月のお稽古も無事終わり
少し肌寒い薫風を愉しんでおります。
お稽古の日が訪れるまで
庭中、思わぬ雨や風に見舞われ
薔薇の一番花も散ってしまいました。

アイスフォーゲル
全開前に切らなくてはならず
申し訳ない気持ちで鋏を入れました

今は
バラのブルー・ムーンが
次々と大きく花開いております。

ハニーサックル(忍冬)
スイカズラ(忍冬)は
一枝咲くのを待っておりました
雨がやって来る前に
ほぼ全開となり
何とも言えない芳香を放ち
5月の風に乗って
麗しい香りが
庭中を駆けめぐっておりました。
毎日その芳香を愉しめないうちに
雨と風の日がやって来て

その日が
満開となりました。
それでもなお
ウットリさせる香りなのです。
今ではすっかり散ってしまいましたが
思わぬ時にポツッ、ポツッ
とどこかで咲いております。

野の花とはまいりませんが
わが家の庭で咲く花を切りました。
都会では野に咲く花の方が
希少かもしれませんね。

野に咲く花のつもりで
奈良で以前求めた籠に盛ってみました

お稽古当日は
それまでに採り集めた
芍薬、バラ各種、ローズマリー
紫木蓮の蕾や温州蜜柑の花
湘南ゴールドの皮(柑橘類)
各種香料をご用意いたしました。
間が空いてしまった上に
申し訳ございませんが
外出の時がやって参りましたので
失礼いたしまして
退出いたします。
続きは次回に。
この花たちを
お稽古に使わないと
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
一昨日の 夜中は冷たい雨が
降っていましたが
今日はとても良い陽気となりました。
5月のわが家の庭を
確かめてみました。
そろそろあちらこちらに
雑草が顔を出して
私の頭を悩ませ始めています。

小さな朝顔のようなコンボルスブルー
まだ蕾のニゲラやオルラヤホワイトレース
その中にドクダミとカタバミが見えています。

雨の降る前
たくさん降ったのでしょう。
せっかく満開になった芍薬
雨に濡れましたが
今日も傍を通ると
とても麗しい色と香りで
私を誘うのです。

去年植えた芍薬は
一つだけ咲きました。

ノムラモミジの花は種となり
雨と風でどこかへ飛んで行って
一つも残っていません。
根元にパラパラと落ちていましたが
残りは何処へ飛んで行ったのでしょう?

クレマチス

紫陽花も
いくつもの蕾がついて

バラ
アイスフォーゲル

ハニーサックル
満開ではありませんが
そろそろ花が開き始め
どこからともなく
なんとも言えない芳香が・・・
今年はこの花たちを
お稽古に使用いたします。
どのようにするのか
今は
ひ・み・つ
なのです
この陽気ですと
いくつかの植物が次々と
花開くことでしょう。
毎年5月のこの時期は
毎日庭を歩くのが愉しみなのです
和の香り平安朝香道
五月のお稽古
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
ゴールデンウィークも
お終いです
皆様長いお休み
有意義にお過ごしになりましたか?
休んでも休まなくても
疲れるお休みです。
休み疲れのお休みがほしい
毎年思うことです。

例年の5月とは違い
朝晩はとても冷えます。
夜はまだ暖房がほしいくらいで
昼間も、百花繚乱とはまいりません。
今月のお稽古の頃には
暑い日が多くなるのでは
と思っております。
平安朝香道の今月のお稽古は
5月24日(土)午後1時30分
5月25日(日)午後1時30分
となります。
今月は少々趣向を変えまして
お稽古をするつもりでおります。
お稽古場(教室)は
慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から
徒歩約3分のところにあり
お申し込みの際は場所をご案内します。
その他ご質問などもこちらよりどうぞ。
※こちらからどうぞ。

お問い合わせ
風が運ぶ麗しい香りと
猫とのうたた寝は・・・
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
朝晩少々肌寒いですが
植物の成長を目の当たりにすると
春から夏へと
季節が移り変わる時なのだと確信します。

ツツジ

斑入りアマドコロ

クレマチス
あなたは
一段飛び?
三段跳び?
飛び石ですが
ゴールデンウィークですね。
何処へお出かけしても
混雑するこのお休み
例年、庭仕事とお片づけ
の日々となります。
お稽古も無事済んで
お休みの前半は
ゆったりとした午後を愉しみました。
お日さまをたっぷり浴びて
フッカフカのお布団
その上で愛猫を寝かしつけます
眠くなると
大好きなウサギのヌイグルミを口にくわえ
家族のいるところへやって来て
ニャオ~ン、ニャオオ~ン
と鳴くのです
いつもの鳴き声とは
明らかに発音が違います
それはまるで
ねよ~ ねよお~
と聞こえてしまうのです
まるで幼子のようです。
そして猫親ばかなのでしょうね~
愛猫は
ベッドに飛び乗ると
お陽さまの匂いのする
フカフカのお布団の上で
寝る体勢に入ります。
こちらも
いつの間にかうたた寝

風はまだ少し冷たく
寝入っては風邪を引いてしまいそう
心地よさを感じていると
吹く風に乗って
なんとも麗しい香りが・・・
少し涼しくキリッとした爽やかさに
柔らかな甘さをブレンドした香りが
窓の外から漂ってきます。
おひさまの香りと
麗しい香り
2、3日前から咲き始めた
蜜柑の花の香りなのです。

庭中に拡がる蜜柑の花の香りも
幸せにしてくれますが
こうして愛猫とうたた寝で味わう
みかんの花の香りも
心を静めゆったりとした
至福の時間をもたらしてくれます。

今年も
みかんの花咲く季節が
やって来たのです。

庭仕事とお片づけの日々となりますが
合間には薫物を薫いて過ごしましょう。
空薫物(ルームフレグランス)には
「侍従・じじゅう」にしましょうか?
それとも季節を先取りして
「荷葉・かよう」にしましょうか?
心身の力を抜いて過ごしたいものです。
お天気も
暑くもなく寒くもなく
穏やかな日が続くことを願います。
過ごしやすい日が続くと良いですね~
皆様どうか良い連休をお過ごしくださいませ。

