冬の香「黒方」はどちらがお好きでしょうか? | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

冬の香「黒方」はどちらがお好きでしょうか?

 

ご訪問ありがとうございます。

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

昨日は立春

 

これより春となる

 

暦の上では春ですが、水ぬるむ春までは

まだかかりそうです。

 

 

12月と1月は続けて儀式や行事の薫物

または冬の薫物で

「黒方」でした。

 

平安朝香道では「黒方」は

儀式や行事の薫物として

最も重んじております。

 

異なった「黒方」を焚き比べて頂いて

その大きな違いにきっと驚かれたことでしょう。

 

その前に

「黒方」とは?

右下矢印

冬の香り 今月の課題の薫物は「黒方(くろぼう)」です

 

 

 

 

一つ一つ丁寧に香を合わせ

じっくり寝かせ

熟成を待つ。

 

完成した薫物を

香炉で焚くとき

とてもわくわくしますドキドキ

 

 

 

 

香りが立ち上がって来る瞬間まで
それはそれは待ち遠しい時間です。

 

何度聞いてもとても新鮮です

 

今回は創作者(または伝承者)の異なる

「黒方」を焚いてみました。

 

「黒方」と一括りには出来ない

一つ一つの「黒方」には

薫物を合わせた方の思いがこもっています。

 

二つの薫物の命名は同じでも

其の薫香は?

全く同じでしたか?

 

全く同じ薫物でも

以前に聞かれた時と同じ感想でしょうか?

 

今回は、また異なった印象を持たれたのではないでしょうか。

 

同じ「黒方」でも

二つの違いや保存の長さでの違いなど

お判り頂けたことと思います。

 

合香者の思いや伝承者

その時代背景など読み取ることもできるでしょう。

 

そのことも興味深いことですが

 

今を生きる私たちにどんな気色(けしき・心情や情景など)

を描いて魅せてくれるのか?

 

そのことが、私たちにどのように作用してくれるのか

平安朝香道に触れた方だけが

感じ取れる感覚なのです。

 

 

今月はお待ちかねの

「源氏合わせ」です