●冬の香「黒方」はどちらがお好きでしょうか?
ご訪問ありがとうございます。
平安朝香道の朝倉涼香です
昨日は立春
これより春となる
暦の上では春ですが、水ぬるむ春までは
まだかかりそうです。
12月と1月は続けて儀式や行事の薫物
または冬の薫物で
「黒方」でした。
平安朝香道では「黒方」は
儀式や行事の薫物として
最も重んじております。
異なった「黒方」を焚き比べて頂いて
その大きな違いにきっと驚かれたことでしょう。
その前に
「黒方」とは?
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一つ一つ丁寧に香を合わせ
じっくり寝かせ
熟成を待つ。
完成した薫物を
香炉で焚くとき
とてもわくわくします![]()
香りが立ち上がって来る瞬間まで
それはそれは待ち遠しい時間です。
何度聞いてもとても新鮮です
今回は創作者(または伝承者)の異なる
「黒方」を焚いてみました。
「黒方」と一括りには出来ない
一つ一つの「黒方」には
薫物を合わせた方の思いがこもっています。
二つの薫物の命名は同じでも
其の薫香は?
全く同じでしたか?
全く同じ薫物でも
以前に聞かれた時と同じ感想でしょうか?
今回は、また異なった印象を持たれたのではないでしょうか。
同じ「黒方」でも
二つの違いや保存の長さでの違いなど
お判り頂けたことと思います。
合香者の思いや伝承者
その時代背景など読み取ることもできるでしょう。
そのことも興味深いことですが
今を生きる私たちにどんな気色(けしき・心情や情景など)
を描いて魅せてくれるのか?
そのことが、私たちにどのように作用してくれるのか
平安朝香道に触れた方だけが
感じ取れる感覚なのです。
今月はお待ちかねの
「源氏合わせ」です


