横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

東急線日吉駅3分、「源氏物語」の光源氏もたしなんだ

和の香りの極致、平安の香りを作り楽しむ講座です。

和の香りを作り楽しみながら、

和の香りの資格も取得できます。

講座受講者募集中です。

キラキラやっとやっと秋ですね~

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

秋来ぬと目にはさやかに見えねども

風の音にぞ驚かれぬる 

           藤原敏行

 

 

秋の気配を感じると

一番先に思い出す

皆様もおなじみの歌です。

 

今年はとても遅かった!

 

やっとやっと

秋を確かに感じるよう

なりました。

 

 

平安時代の秋の感じ方

千年以上経った令和も

感じ方に違いはないようです。

 

 

気が付くと

藤袴の花の蕾が色づき

 

 

 

 

 

秋明菊の蕾も白く染まって

少しづつ秋が色を増して

いるのです。

 

 

 

 

風に揺れる萩の枝

花数はわずかですが

日ごとに増えています。

 

 

 

 

 

君待つと我が恋ひ居れば

我が宿のすだれ動かし秋の風吹く   

           額田王

 

 

簾が揺れたのは

貴方ではなく、秋の風だったのね

心の中を少し冷たくなった秋の風が・・・

 

 

想い人を待つワクワク感

そしてドキドキ感
わかりますラブラブ

 

 

今はもう

そろそろ簾を外してよいかも

でもまた少し暑さがぶり返すかも

迷うところですね。

 

夜は過ごし易くなって

やっとやっと秋が来たのです。

 

 

菊の花が開くまで

あと少し。

 

イエローハート和の香り平安朝香道  

 九月のお稽古

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

昨日は大量の雨が降りました

最近は何ごとも

気象までも

「適量」を

忘れてしまったようです。

 

 


 

 

 

やっと暑さが和らいで

一息付けます。

 

この先

まだまだ暑さは

続くようですね。

 

 

今月のお稽古は

「菊花」(きっか・きくか)」

なのですが・・・

 

お花屋さんでは

満開でも

我が家ではまだ蕾も見えません。

 

お稽古で

菊の香りを先取りです。

 

 

今月は大忙し

明日は入門の方

再来週は

体験の方がお見えです。

 

 

平安朝香道の今月のお稽古は

 

9月27日(土)午後1時30分

9月28日(日)午後1時30分(振替え)

となります。

 

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から

徒歩約3分のところにあり

お申し込みの際は場所をご案内します。

その他ご質問などもこちらよりどうぞ。

 

 

※こちらからどうぞ。

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お問い合わせ

 

 

 

 

イエローハート今日は「重陽の節句」

  菊の花は?

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

今日は

「重陽(ちょうよう)の節句」

 

9月9日は菊を愛でながら

長寿や無病息災を祈る行事

として知られています。

 

五節句のひとつですが

現代では少々影が薄いですね

 

けれども平安の人々にとっては

とても大切で雅やかな節目でした。

 

 

 

旧暦の重陽の節句は

令和7年では10月29日。

9月では

菊の季節にはまだ早いのです。

 

 

重陽の節句に欠かせないのが

「菊」

古来、中国では菊は不老長寿の象徴とされ

延命の力をもつ花と信じられてきました。

 

 

 

 

 

 

 

平安時代の宮廷でも

この日に菊の花を飾り

花びらを浮かべた菊酒を酌み交わし

歌を詠む宴が催されました。

 

 

菊の花に白い綿をかぶせ

一晩おき

朝露を含んだ「菊の被綿(きせわた)」で

体を拭い、健康と長寿を願ったのです。

 

 

 

 

 

 

そして菊は香りの文化

とも深く結びついています。

 

菊そのものは

強く薫る花ではありませんが

その「清らかさ」「気高さ」を

香りに託そうとしたのが

薫物の世界です。

 

『薫集類抄』(くんしゅうるいしょう)

には

菊の香をうつした調合が記されており、

平安の人々がいかに菊を大切に

思っていたかが伝わります。

 

 

平安朝香道で再現する

「菊香(きくか・きっか)」の薫物は

しっとりと落ち着いた趣を持ちながらも、

どこか凛とした気配を感じさせます。

 

まさに重陽の節句にふさわしい香り。

菊香の香りが立ちのぼると

千年前の人々が

同じ節句を祝ったその空間へと誘われ

心が繋がるように思えます。

 

季節を香りで映すことは、

ただの遊びや飾りではなく、

自然とともに生きる

知恵でもありました。

 

移ろう季節を感じ

そのたびに心を新たにする。

 

そんな平安人の感性を、

現代に受け取ることができるのは

とても幸せなことだと感じます。

 

今日でなくとも、明日でも

菊の花に目をとめてみてください。

重陽の節句があることを

心に留めていただけると

嬉しです。

 

菊茶をいただいたり

香りを想像してみたり。

 

忙しい日々の中で

ほんのひとときでも

雅な気配をまとって頂けたら

と思います。

 

 

 

 

 

 

残念ながら

我が家の菊はまだ咲いておりません

やはりもう少し涼しくならないと

菊の季節

の実感が持てませんね。

 

目の前に菊が咲く情景がなければ・・・

 

ピンクハート香り文化がやってきた

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

今日も暑いですね!

  今日から9月です

 

 

9月になると

そう

元気よく話しかけてきたのは

我が家の古いエアコン

 

 

ええっ???

と思いながらも

ちょっと元気になりそうルンルン

 

 

毎日暑いですが

私も

 

薫物(たきもの)

  薫物(たきもの)

 

と耳障りに発します

 

 

薫物ってな~に?

 

 

 

唐招提寺の開基は鑑真

 

 

 

始まりは平安時代

宮廷の人々は

香を暮らしの中に溶け込ませ

日々の心を和やかに

彩っていました。

 

 

その香りの源となったのは

はるか奈良時代

唐からの僧鑑真が携えて来た

丸薬や様々な香料でした。

 

薬として伝わった香が

やがて香りそのものを楽しむ

薫物へと姿を変え

平安の雅な文化を育んできたのです。

 

薫物は香木を焚くものでなく

香料の粉を合わせ仕立てるもの。

 

香りには四季の移ろいや

心の趣を託すことができ

源氏物語や枕草子

その他の古典にも登場します。

 

 

薫物は薫いて愉しみます

 

空間に放たれれば

ルームフレグランス

 

衣に移せば

香水の役目

 

手紙に移せば

香りのお便り

 

口に入れ飲んで

口臭や体臭を消す消臭剤

 

時にはお薬

 

 

何て凄いラブラブ

 

これが

 

平安時代の

 

 

  薫物

なんです。

 

平安朝香道では

薫物を作り

皆様で楽しんでおります。

 

香りのする植物を

細かく刻み時間をかけて

粉状にし

ハチミツをつなぎとして

小さなお団子にします。

 

それが

  薫物

 

なのです

 

間接的に熱を加えると

 

とても良い香りが・・・

 

唐より鑑真が携えていらした

そのおかげで

平安時代の香り文化は

香水以上と言っても

過言ではないほどに

大きなものとなっていったのです。

 

 

古の日本に

これほどの高度な文化が

存在したことは驚きです。

 

 

その時代を

体で感じ

心で感じることができる。

 

 

私たち日本人は

とても素晴らしい文化を

持っているのです。

 

 

ブルーハート季節は移ろい

   蓮の香は心に留まる

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

八月も後わずか

暑さだけは今までになく

最高を記録する予報です。

 

 

暑い暑いとはいえ

昨晩は、耳を澄ますと

虫の音が聞こえて・・・

 

 

一薫きの

 心やすらふ空薫きに

胸の奥にぞ清き流るる

        涼香

 

 

八月のお稽古も

終了いたしましたが

蓮の花はまだどこかで

咲いているでしょうか?

 

 

 

 

 

 

お稽古では

「荷葉」の薫き比べ

をいたしました。
 「荷葉」蓮の香りを模した香

 

 

甘さを強く感じるもの

涼やかに香るもの

少々苦く香るもの

 

などなど

 

皆様でおしゃべりしながら

一つ一つの薫物を味わいます。

 

「私の手の油が混じって苦いの?」

 

「そうかも!」

 

冗談交じりの本気で・・・

 

 

 

古の人々は

何とか蓮の香りに近づけようと

苦心したに違いありません。

 

 

蓮池から風に乗って漂う香り

 

蓮の花そのものの香り

 

蓮の葉に水をたたえた香り

 

 

香水と同じように

 

トップノート

ミドルノート

ラストノート

 

一つの薫物にも

香水と同じような

香りの変化があり

その変化に気づく方も

いらっしゃいます。

 

 

薫き始めは

どうと言うことのない香りが

炭が崩れていくにつれ

芳香に変化して

驚かれることも・・・

 

古に

香を考案なさり

香を合わせられた方も

意外なことと

驚かれるのでは?

 

 

薫き終わり

後に残る香りは

心の底に清きを呼び

心穏やかな時を

保てることでしょう。

 

これを

一番享受できるのは

誰?

 

 

お稽古場を後にする時

もったいないくらいの

無言の優しさが

漂っておりました。