横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

東急線日吉駅3分、「源氏物語」の光源氏もたしなんだ

和の香りの極致、平安の香りを作り楽しむ講座です。

和の香りを作り楽しみながら、

和の香りの資格も取得できます。

講座受講者募集中です。

ブルーハート梅雨の季節は何だか心ウキウキ

 気分は清少納言

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

すっかりご無沙汰してしまいました。

今日の横浜は晴れ晴れ

洗濯日和でしたね~

 

まだ雨の日が続きそうですが・・・

 

照りつける夏の陽射しもたまりませんが

はっきりしない空模様と

突然降り出す雨も厄介です。

 

 

雨降りは香日和

雨ふりは香びより

毎年思うのですが・・・

 

 

 

 

 

 

雨の日の湿気の多い日は

空気中に水蒸気が多いので

匂い分子は留まりやすくなります。

 

また匂い分子は揮発性を持っているので

温度が高くなると揮発性が高くなり

夏はより匂いを感じ易くなるのです。

 

 

雨降りは憂鬱な気分となりますが

そんな日には

香りを聞いてみましょうラブラブ

 

「家に閉じ籠もって香りを嗜みましょう」

 

とお薦めするのではなく

 

積極的に外へ出て

 

「梅雨を愉しもう音譜

ナノデス。

 

雨の日に幼い子を連れて歩くと

わざわざ水溜まり目指して飛んで行き

思いっきり踏んでみる。

水溜まりを探しては

何度も同じ事を繰り返す。

 

このような光景を思い出してください。

 

いくら長靴を履いているから

と思っても

親は大変です。

いらない洗濯物が増えてしまいます。

 

 

子育てなさった方には

「あるある」

ですよね。

 

ご自身が幼い日に経験なさった

ことでもあるでしょう。

 

紫陽花の葉にアマガエルを

見つけたり

 

傘から落ちる雨の滴を数えたり

 

踏んだ雑草から香りがしたり

 

 

千年以上遠い昔

清少納言が「枕草子」に

雨の日に牛車で外出して

同じような事をしたためているのです。

 

 

五月ばかりなどに山里にありく、いとおかし。

草葉も水もいとあをくみえたりたるに、

上はつれなくて、草おひしげりたるを、

ながながとたたざまに行けば、

ふかくはあらねど、人などのあゆむに

走りあがりたる、いとおかし。

 

梅雨の頃(旧暦5月は今の6月)

山里に出かけるのは、とっても愉しい音譜

草葉も水も一面が青く見えてステキ~

何でもないように草が生い茂ったところを

ぞろぞろと縦列で行くと

生い茂った草の下には深くはないけど

水が溜まってるの。

ちょっと見にはわからないわ

その草を従者たちが踏むと

バシャッ、バシャッ

と音がして跳ね上がるのが

とっても面白いの、愉しいわよね~

 

幼子のようなこの感覚

わかるわかる!

 

令和、平成、昭和、大正、明治と

そのず~~~~~と前

千年以上前も同じ感覚だったのです。

 

水溜まりを思いっきり踏むと

水が跳ね上がった音と供に

バシャッ、バシャッと水しぶきが飛びます。

 

大人になってもその楽しさは

わかりますよね。

 

「枕草子」のその続きは

 

左右にある垣にあるものの枝などの、

車の屋形などにさし入るを、

いそぎてとらへておらんとするほどに、

ふとすぎてはづれたるこそ、

いとくちおしけれ。

蓬の車にをしひしがれたりけるが、

輪のまはりたるに、

ちかううちかかへたるもおかし。

 

左右にある垣根の枝が

走っている車の中に突っ込んでくるのを

素早く取って折ろううとするけど

手を擦り抜けてしまうの

ア~残念

くやしいわ~

でもね、蓬が車に押しつぶされて

車輪に引っ掛かり近くまで廻ってくると

なんと蓬の爽やかな香りがするの

ステキでしょ?

 

 

なんて無邪気な

狭い路を車で通った時には

今でも子供ならやりそうなこと

大人だって同じ気持ちになりそうです。

 

清少納言の雨の日の過ごし方

些細な事に感動し面白がる気持ち

雨の日にも様々な事が楽しめるますね。

 

 

 

 

 

 

雨の日はお家で香りを聞くのが定番。

とならないように

雨の日は一段と香りが増しますので

お外で香り探しをしてみるのも愉しいことです。

 

ピンクハート和の香り今月のお稽古は

  「源氏合わせ」で「絵合」です

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

毎日はっきりしないお天気ですね

 

雷雨晴れ雷雨

朝晩は冷えますし・・・

 

関東地方の今年の梅雨入りは

遅れているそうです。

 

 

 

 

 

 

今月のお稽古は

「源氏合わせ」で

第十七帖「絵合」です。

 

 

 

 

 

 

年に3回「源氏合わせ」を

行なっております。

 

「源氏合わせ」とは

師範以上の門下生の方々に

3カ月に一度「源氏物語」の1帖より順に

その帖に相応しい薫物を創作して頂き

皆様のそれぞれの薫物の感想を発表し

お互いに評価いたします。

 

 

これまでのお稽古の

小さな集大成と言えるでしょう。

 

縛られることなく

思い思いの薫物が作れるのですから

これほど嬉しいことは・・・

(でも一定の法則はございます)

 

 

「源氏合わせ」は

頭と心の運動とも言えるのではないでしょうか。

皆様、創意工夫なさって創作され

薫物をご持参くださいます。

 

 

この「源氏合わせ」は

「源氏物語」の「梅枝」の巻での

明石姫君の裳着(もぎ・女子の成人の儀式)

のために源氏が創案した

「薫物合わせ」を基にした

平安朝香道の行事です。

 

毎回私もとても愉しみにしております。

 

 

 

 

 

 

そろそろ梅雨入りすることでしょう。

薫物を聞くには最適な季節となります。

 

鬱陶しい梅雨を

麗しい香りを聞いて

心穏やかに過ごしたいものです。

 

 

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から

徒歩約3分のところにあり

お申し込みの際は場所をご案内します。

その他ご質問などもこちらよりどうぞ。

 

 

※こちらからどうぞ。

ダウン

お問い合わせ

ピンクハート「魔除け」の菖蒲は

  どれでしょう

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

5月に入って

夏のような日もありましたが

爽やかな五月晴に

なかなか会えません。

 

日中は蒸す日もありますが

朝晩はまだ冷えます

 

夜には

温かなお風呂に入って

じっくりと温まりたい毎日です。

 

 

5月5日端午の節句の日に

菖蒲湯に入られた方も

いらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

5月が行ってしまわないうちに

と思い、菖蒲(ショウブ・アヤメ)

について少し綴ります。

 

 

 

花菖蒲

 

 

 

ず~~と昔

菖蒲とは

5月5日に飾る

紫の花の咲く植物

だと思っていました。

 

大人になって知ったのは

 

5月のお節句に飾る

紫の花が咲く

通常「菖蒲」と呼ばれるショウブは

花菖蒲でした。

お花は咲いても

香りはありません。

 

 

菖蒲湯に使用するショウブは

華やかな花とは大違い

ガマの穂状の小さなお花が咲き

全体に少し刺激のある

爽やかな香りがします。

 

 

 

 

 

 

特にピンク色の根元に

強く芳香がします。

 

 

 

 

 

 

「菖蒲」とはもともと

その香りを魔除けとした

植物なのです。

 

薬草を活用してきた中国では

古来より旧暦5月には

菖蒲や蓬の香りを無病息災を願って

厄除けとして使用しています。

 

 

五節句の一つ、端午の節句も

中国の行事が日本に伝来し

奈良朝では中国のそれに倣い

宮中で菖蒲の葉を輪にした鬘(かづら)を

頭に載せました。(菖蒲鬘)

その後

次第に日本の行事として

変化していきました。

 

 

万葉集にはアヤメグサ(菖蒲)が十二首詠まれ

全てショウブのことです。

この菖蒲は、香りのある

葉菖蒲または匂菖蒲

(花の咲く、菖蒲と区別のため)

なのです。

 

ほととぎす 待てど来鳴かず あやめぐさ

玉に貫く日を いまだ遠みか

              大伴家持

 

ホトトギスが鳴く日をずっと

待っているのですが・・・

あやめ草を玉のように繋ぐ日は

まだまだ遠いのだなあ

 

と5月5日を今か今かと

楽しみに待つ様子を詠った

和歌です。

(花橘や卯の花と同じように

菖蒲とホトトギスは

和歌の中でとても仲良し)

 

 

あやめ草や蓬を丸く編んで

続命縷(しょくめいる)と呼ばれる

くす玉を作りました。

 

邪気を払う目的で

それを身につけたり

御帳台(みちょうだい)や

母屋(もや)の柱に付けたりする

風習がありました。

 

このように

奈良時代や平安時代は

菖蒲は、花を楽しむのではなく

その香りで邪気を払い

永く健康に過ごせるように

願いが込められた植物なのです。

 

5月5日には邪悪なものを防ぐため

家の軒下に菖蒲や蓬を吊す風習は

今でも残っています。

 

菖蒲湯も菖蒲の香りで

健康な身体でいられるように

お風呂に入れるのです。

リラックス効果ありますよね。

 

 

花菖蒲の表記は室町時代以降

とされています。

 

ショウブ科なのに

アヤメグサとショウブの名を

アヤメ科の花菖蒲や野花菖蒲

に「菖蒲」と名乗られてしまったのです。

 

 

この「菖蒲」って

とてもヤヤコシや

な植物なのでした。

 

 

その見分け方は?

 

アヤメ(ハナアヤメ)は

4月下旬から5月にかけて咲きます。

とっくに咲いていると思います。

花弁の花元に綾目があります。

 

 

シトシトと雨に濡れて咲く

花菖蒲や杜若(カキツバタ)

5月中旬から咲きます。

 

 

 

 

 

 

花菖蒲は花弁の花元に黄色の筋

杜若は花弁の花元に白い筋が入ります。

アヤメ(ノハナアヤメ)は花弁の元に

綾目の筋が入ります。

 

 

梅雨の間の

鬱陶しい毎日に

清涼感を与えてくれ

雨の日を

心和やかに過ごせます。

 

湿地を好むのは

ハナショウブとカキツバタ

乾燥した陸地を好むのは

アヤメ(野花菖蒲・ノハナアヤメ)

この3つのショウブは

アヤメ科で

 

菖蒲湯に使用するショウブはショウブ科。

水を湛えた湿地の泥の中に根を張るのが

本来の菖蒲なのです。

 

古くはサトイモ科と言われていましたが

DNA研究により

サトイモ科ではないことがわかり

新たにショウブ科が作られました。

 

今では「菖蒲」と言ったら

アヤメ科の華麗な花の咲く植物

そのように認識されています。

 

端午の節句で

一般的に飾られるているのは

本来の菖蒲ではなく

花菖蒲なのです。

 

 

本来の菖蒲と区別出来るように

花菖蒲と葉菖蒲または匂菖蒲と

今では区別できるようにしていますが

「菖蒲園」と言っても

 

本来の菖蒲で成り立った

ショウブ園はあるのでしょうか?

 

本来の「菖蒲」の表記は

アヤメ科に取って代わられてしまいました。

元々の「菖蒲」は認識されず

悲しく思っていることでしょう。

 

少し癖のある

爽やかな芳香を放つ菖蒲は

古来よりその香りで

魔除けとして活躍してきました。

決して花の美しさではなかったのです。

 

魔除けの菖蒲

どの菖蒲なのか

もうお分かりのことと思います。

 

明日のお稽古ではこの菖蒲根を

使用します。

 

 

 

ラブラブ5月の香りが 

  一斉に動き出しました

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

5月になって

1日、2日急に気温が高くなり

それまで寒そうにしていた植物たちが

一斉に活動し始めました。

 

中旬になっても肌寒い日が続いて

5月の爽やかな日を

どの位愉しめるのか案じています。

 

 

これからは

一挙に暑くなりそうです。

 

 

 

 

 

真っ先に紫のバラ、ブルームーン

8㎝から10㎝の大輪が咲きました。

 

 

紫のバラとして愛され

ダマスクティーの香り

と言われていますが

とても優しく香っています。

 

 

飛び石を歩いていると

バラの香りとまた違った

甘く優しい香りが・・・

 

 

 

 

 

大きく立派な芍薬ではありませんが

香り芍薬の麗しい姿は

立てばシャクヤク

の通り気品のある立ち姿と香りです。

 

 

強い風に吹かれ

折れるほどに頭が垂れていたので

折れる前に手折って

花瓶に差しました。

 

 

 

 

 

お部屋に入るたびに

どこからともなく優しく香って

芍薬の香りが癒してくれます。

 

 

芍薬に遅れて

ハニーサックルが咲き始めました。

 

 

 

 

 

数日で満開になり

少し冷たい風に乗って

鼻をくすぐるような甘い香りが

庭中を満たします。

 

 

ハニーの名のように、とても甘い香りです。

 

甘いにも様々な甘さがあって

植物の香りは

とても面白いのです。

 

昨日の風雨で

姿形は変化しても

その香りはいつまでも

枯れても香るほど心に残る

花たちの饗宴が始まっています。

 

しばらく穏やかな5月で

ありますように。

 

 

グリーンハートアッ 何の香り?

  芳香の正体は?

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

朝晩少し肌寒さが残りますが

とても過ごしやすくなりました。

 

5月の一日目

横浜は雨です。

 

外出するとあちらこちらで

咳をしている方がいらっしゃいます。

 

花粉なのか

黄砂なのか

風邪なのか

 

私も咳が出ておりますが

何が原因なのでしょう?

皆様もお気をつけ下さい。

 

 

連休は例年

お片づけと庭仕事

と決まって

後日

あちらこちらが痛くなって

休日の意味がなくなります。

 

 

ゆったりとお休みを愉しむつもりで

和室で先月のお稽古で使用した

「黒方」を聞きました。

 

 

久しぶりにじっくりと

和の香りに身をゆだねる

貴重な時となります。

 

何もせず

何も考えず

 

快い甘さの中にも

厳かな緊張感をたたえ

豊かな芳香が

心身をリラックスさせてくれますラブラブ

 

 

 

 

 

目を閉じていることが肝心。

 

 

どこからともなく

薫物ではなく

佳い香りが・・・

 

何の香り?

窓を開けておりますので

戸外からです。

 

その香りに誘われて

庭に出て

香りの在り処を探します。

 

 

早春に(今年は晩春)

春の香りを運んでくれた

 

 

 

 

 

 

白いクレマチスのアーマンディーも

今はこのような姿になりました。

 

 

 

 

 

 

 

花が咲いたノムラモミジも種になり

 

 

 

 

あちらこちらに飛んでいます。

 

 

 

 

 

香りがするのは

金木犀の木の辺りでしょうか?

 

 

繁り始めたキンモクセイの

葉の奥に巣を見つけました。

空になった鳩の巣のようでした。

 

家主はとっくに巣からは離れて

もぬけの殻

 

冬の間に鳩を何度も見かけたので

子育てをしていたのだと思います。

 

 

爽やかな甘い香りは

この辺りから?

 

とても佳い香りが・・・

風が吹くとファ~~ッ

香りが頭上で駆け回り

 

この辺り

 

  このあたり

 

見つけましたラブラブ

 

 

 

例年のことなのですが

1年経つと香りの在り処を

すっかり忘れております。

 

 

ベル状の

白い花です。

 

 

 

 

あ~今年も

蜜柑の白い花が咲いたのです

 

風に乗って香ってきたのは

蜜柑の花の香りだったのです。

 

 

 

 

 

陽の良く当たる南側の花は

地面に落ち始めて

ウッカリしていると

蜜柑の白い花を見ずに

夏がやって来てしまうところでした。

 

 

芳香の正体は

 

蜜柑の花

 

なのでした。

 

柚子の木が枯れ

金柑の木も今年は大丈夫なのか

心配なのです。

 

キンカン、ユズ、ミカンと

白い花が揃って咲く年もあったのです。

 

 

蜜柑の白い花が

今年もウットリする香りを

届けてくれました。