名古屋は9月6日1泊。7日は最終の新幹線で東京に帰る。

 大阪は13・14日連泊。15日の新幹線始発で帰る。

 あとは会社を休む算段だが、6日と13日は午後だけ半休か。

(2カ月前に書いたままにしていたものをようやくアップする)

 

 こちらの演目のブロンドは新妻聖子さん演じるキャロルだ。エジプトで王墓を調査しているうちに古代へとタイムスリップしてしまうアメリカ人女性。古代ではエジプトのメンフィス王(浦井健治さん)とヒッタイトのイズミル王子(平方元基さん)の両方から慕われ、現代に残っている兄ライアン(伊礼彼方さん)からもたいそう心配されるという、簡単に言うとモテモテ女を巡るイケメンパラダイス。

 

 キャロルは金髪色白を褒めそやされ、また、「青銅器から鉄器へ」という歴史知識を披露すると古代人から「未来を予見した」と思われ、ついには「ナイルの娘」と崇められる。というわけで、メンフィス王が引き付けられるのも無理はない、という設定。ただ、対立するイズミル王子まで魅惑され、キャロルを奪い合う両国の戦争にまで至るとなると、ちょっとうそくさい。

 

 キャロル役は宮澤佐江さんとのダブルキャストだが、新妻さんの回を見に行ったのはテレビ番組でその歌声を耳にしたのがきっかけだ。生で聞いた歌唱はビブラートや「しゃくり」が利きまくりという感じで、さすがカラオケチャンピオンだけはあるが、なんだか落ち着かない。

 

 ほかの出演者の歌唱や声音も、いまひとつ感銘を受けなかった。イムホテップ役は、見た目は風格たっぷりだが、歌いぶりはなにか古くさいな、と思ったところ、後で調べたら元劇団四季の山口祐一郎さんだった(失礼しました)

 

 そんななか、オオッと身を乗り出して聞きほれたのは、メンフィス王の異母姉アイシスが悲恋を歌うソロだった。後で濱田めぐみさんだったと知り、深く納得。濱田さんといえば一昨年、「ラブ・ネバー・ダイ」のクリスティーヌ役を見る機会があり、そのときも大変素敵だと感じた。

 

 カーテンコールでは主演の浦野さんも挨拶など一切なし。最後に投げキッスをして帰って行った。

 

 2階XA列からはオーケストラピットの様子もうかがえる。中央奥のキーボード(シンセサイザーと言ったほうがいいのか?)担当の男性がほとんど休みなく演奏し通しで、随分と大変そうに見えた。

 

 帝国劇場は前にも来たことがあるはずだが、内装などは「歴史を感じる」というよりは、若干古びた雰囲気がする。観客は推定95%が女性。平均年齢はおそらく40歳を超えている。浦野さん目当てが多いのだろうか。

 Perfumeのステージを見るのは昨年11月のヤフオクドーム以来だ。近頃Perfume熱の低下症状に悩まされていたが、久々のライブ観覧で相当にカロリー補給できた。

 

 新旧織り交ぜたセットリストは、1日目と2日目で一部入れ替えあり。スタンディング主体の会場だけに、GAME、Party Maker、FAKE ITなど高カロリー曲が多め。TOKYO GIRLと宝石の雨は初見。Baby cruising Loveをフルで見るのもたぶん初めてだ。

 

 鉄板のチョコレイト・ディスコをあえて外したのが潔い。1日目は、のっちの一言で最後に急遽加えたが。その1日目にお客さんから要望のあったMiracle Workerを2日目に取り入れたのも素敵。

 

 

 対バン相手は、2組とも生で見るのは初めてだ。チャットモンチーに至っては曲をまともに聴いたこともない。

 

 電気グルーヴは、最初こそおもしろく見ていたが、そのうち飽きてしまった。自分はこういう音楽はあまり好きでないのだな、と再確認する。Perfumeとのコラボを断ったのは、それはそれでよい。

 

 チャットはふつうに楽しめた。2人が器用に弾き歌う姿に感心。特にえっちゃんのエレキギター+あっこちゃんのドラムが格好良かった。TOKYO GIRLのカバーはオリジナルより好きになってしまいそうだ。

 

 2日目のスペシャルゲスト・渡辺直美さんは、Perfumeメンバーのリクエスト? 対バンにあえて夾雑物を加える必要があったのか、疑問ではある。サプライズだけなら持ち時間は3分の1でよかった。観客は大盛り上がりだったけど。

 

 

 観覧ブロックは両日ともB。1日目は開演30分前、2日目は20分前に到着したが、いずれも出島の斜め上手側、やや後方の見やすい位置に立つことができた。昨年の幕張スタンディングエディションのときよりブロック内の人口密度が高いものの、ほとんど圧縮がかからないので、動き回るスペースが適度に保たれている。

 

 気になったのは、会場内に大きめのバッグを持ち込む観客の多さだ。私の周りにもリュックを担いだ輩が複数おり、体が時折接触した。一定以上の大きさのバッグを持っている客は、一番端の特設ブロックに強制収容してはどうか。

 シアタークリエの小ぶりなエントランスホールは和製キューティ・ブロンドふうの20代女性であふれていた。強烈なアウェイ感にたじろぎつつ、地下2階の客席へ。15列センターブロックの席に着き、周囲を見回すと、女性客も若年層ばかりではないし、男性客もちらほらいる。

 

 隣に座った女性2人組が「おじさんも結構いるね」「ミュージカルはハッピーエンドのブロードウェイものじゃなきゃ、みたいなおじさん?」などと話している。君たちのすぐ横のおじさんはウェストエンドのハッピーエンドでないミュージカルが好きだったりするんですけど。

 

 開演後も暫くは「これは本当に場違いなところに来たかも」という当惑が消えなかった。わざとらしくアメリカ人に扮した日本人がチアリーディングの格好でキャーキャー騒ぐ。ストーリーも月並みなテレビドラマに毛が生えた程度、と言っては言いすぎか。

 

 にもかかわらず、次第にステージに引き込まれていったのは、出演者の声のよさと歌の巧みさゆえだ。主要キャストは女性も男性も皆、聞いていて声が心地よい。さらにその声を生かす歌唱力を持っている、ように感じた。

 

 そもそもこの演目を見に来たのは、主人公エル役の神田沙也加さんの声のよさをアース製薬のテレビCMで再認識したのがきっかけだ。彼女の声を万人受けする美声と呼ぶことには微かなためらいを覚えるが、私にとってはずっと聞き続けたいと思う声だ。

 

 神田さん以外も、エメット役の佐藤隆紀さん、ワーナー役の植原卓也さんもいい声だ。さらに、歌の上手さで心に残ったのが、ポーレット役の樹里咲穂さんだった。樹里さんのことは全然知らなかったのだが、宝塚OGの有名な方だと後で知って納得。

 

 歌詞やセリフはブロードウェイ版にかなり忠実らしく、アメリカンテイストが随所に感じられる。「ヨーロッパ人とゲイは見分けづらい」と皆で声を合わせて歌うとか、アイルランド人を褒めているのかバカにしているのか微妙な設定とか。「ブロンド女=頭が悪い」という概念もひょっとするとアメリカが本場なのか?

 

 原タイトルの「Legally Blonde」は、直訳すると「合法的なブロンド」。エルが金髪のロースクール生だからで、邦題よりよほど出来がいいと感心したが、「Legally Blind」の“もじり”でもあるらしい。あまりピンと来ないけど。

 

 キャラハン役の長谷川初範さんの歌で「black in the water、嗅ぎ分けろ」と聞こえたのは、後から調べたら「black」ではなく「blood」の聞き間違いだった。優秀な弁護士は、海中のサメよろしく、血の臭いを嗅ぎ分ける能力が必要ということですな。

 

 カーテンコールで神田さんが恒例の(?)「小話」を披露していた。この日の小話は、リハーサル時に佐藤さん、植原さん、ヴィヴィアン役の新田恵海さんとともに、次世代のドラえもんの声を披露し合った様子について。実際に舞台の上で1人ずつ「ぼく、ドラえもんです」と声色を観客に聞かせたのだが、トリを飾った植原さんは確かに斬新なドラえもんだった。植原さん、もしかしてドラえもんのアニメを見たことない?

 

 このカーテンコールのときが象徴的だったが、神田さんは堂々たる座長ぶりだ。出演者のツイッターをみると、リハーサル中もいろいろ差し入れをしたりしていたようだ。神田さんが主役か準主役の舞台があったらまた見に行きたい、と思ったら、夏にピーターパンに出るらしい。キューティ・ブロンドとは別の意味で、見に行くのに二の足を踏む演目ではある。

 職場に掛かってきた電話に出ると、いきなり「Mr.○○、please?」と聞かれた。聞き取れなかったので「I’m sorry?」と聞き返すと、「○○○○san?」と今度は日本人名をフルネームで尋ねてきた。職場に○○さんはいない。「I’m afraid you dialed the wrong number.」と使い慣れない英語を絞り出したら、「Oh, thank you.」とあっさり納得してくれた。

 

 暇だったので○○○○さんをネットで検索すると、リンクトインにそれらしき人がいた。オーストラリアに留学経験があり、現在は××株式会社に勤めているらしい。××の電話番号は私の職場の番号と数字が2つ違っている。電話を掛けてきた人物は結構な慌て者とみえる。

 

 発信者番号も調べてみたら、△△という外資系の人材紹介会社だった。○○さんは転職を考えているのか。はたまたヘッドハンティングか。番号非通知にもしないで現在の職場に掛けてしまっていいのか。それとも、××が△△にグローバル人材の紹介を依頼しているのか。想像は勝手に広がる。

 先週末は金沢を旅した。遅い昼食を摂ろうと兼六園近くの和風レストランに入る。午後2時過ぎとあって、店内は空席がちらほら。和服を着た若い女性店員に案内を頼もうとすると、「ただいまお食事は40~50分お時間をいただきます」とのこと。「ではいいです」と答えて、早々に店を出る。そんなに時間がかかる理由は、アホらしいので尋ねもしなかった。

 

 半月ほど前に職場近くのビルに新しいレストラン街がオープンしたときは、ある店で「ご飯が足りなくなったので、用意するのに40分くらいかかる」と言われた。オープン当初で予想外の来客があったため、追加のご飯を急いで炊いているのか。時刻は午後1時をゆうに過ぎている。もちろん、すぐに別の店に向かった。

 

 ミシュラン星付きの店とか、1時間行列必至のラーメン店でもあるまいに、昼間から40分もおとなしく待つ物好きはいるのか。常識的な時間内に料理を出せない事情が生じたのであれば、その時点で昼の営業を終了したほうがよくはないか。

 

 一方、数年前に、職場近くで1人で昼食に出た際は、注文を完全に忘れられたことがあった。後から来た客に食事が次々と運ばれてきても、私のところにはいっこうに届かない。20分くらいして、さすがに催促しようと思った矢先に、店員が注文を忘れていたことに気付いてくれた。遅くなったお詫びにと、その日の勘定はタダにしてくれたのだが、このときは「もうちょっと早く催促すればよかった」と独り反省した。

 すでに何度か聴いたが、あまりピンと来ていない。いまひとつ興味が湧かない。ビデオクリップもそれほど面白いとは思わない。ライブで観客がノリやすそうなことだけは救いだ。カップリングの「宝石の雨」のほうが曲は好きだ。詞はよくわからないが。とはいえ、6月のPerfume FESは2日とも間違いなく行く。

 

 P.T.A. TVでは、あ~ちゃんが28歳の抱負を語るにあたって、「女の子だから出来るところまでは…」みたいなことを言っていたのが気に掛かった(例によって記憶は定かではない)。プライベートな面での人生設計も大事にしてほしいのはヤマヤマだが、ファンとしては「いつか失ってしまうのがこわい」。

(うっすらネタバレあり)

 

 演劇の私的評価は泣けたかどうかがカギを握る。本作は開演直後に「これは泣けないな」と思った。ところが、1幕終盤で不覚にも頬を涙が伝った。しかも、真鈴役の高畑充希さんでも、悟役の門脇麦さんでもなく、真悟役の成河さんのセリフでだ。2幕は泣けなかったが。

 

 というわけで、本作の私的主演は成河さんだといいます。実際、成河さんの出演時間は高畑さんと門脇さんの合計より長いのではあるまいか(ちょっと言いすぎか)。さらに、成河さんはセリフだけでなく、シルク・ドゥ・ソレイユ的な(?)身動きを終始こなさなければならない。

 

 原作の楳図かずおさんが公式サイトで「そして何と言っても“真悟”。どのように舞台で表現するのでしょうか。」と問うたのに対して、演出のフィリップ・ドゥクフレさんはあのような形の真悟で答えた。その演じ手に成河さんを得たのは、本作にとって何よりの幸運であった。

 

 原作を読んでいないこともあり、終幕にかけての展開はよく理解できていない。真鈴が黒子たちに担がれて叫ぶセリフは大人への変容を受け入れたかのようでもある。その後に真悟は「真鈴が悟を今でも愛している」という「嘘」を悟に伝えようとする。一方、悟が突堤で脚をぶらつかせて座る様は子供時代の永続を示すようでもあり、海の彼方の大人の世界を見据えるようでもある。そして、真悟が最後に見たイメージは永遠の子供としての真鈴と悟だ。

 

 よくは理解できなかったが、真悟のイメージの中でブランコをこぎ続ける真鈴と悟、そして2人の背を優しく押し続ける真悟の姿は、誰の心をもかき乱す過ぎ去った日々への追憶である。

 

 ところで、本作は出演者にとっては過酷なものであったと推察する。役者が劇中の人物を作り上げるというより、劇中の人物という型に役者のほうが嵌まり込むことを求められている気がするからだ。その最たるものが成河さん=真悟だが、成河さんの場合は真悟を通じて結果的に自らの表現能力を示すことができるので救いがある。見ていてなんとも微妙だったのは大原櫻子さん(しずか役)で、ミュージカルだというのに彼女の歌手としての技能は完全に封印されている。舞台回し的な重要な役柄ではあるが。

 

 高畑さんは衣装もかわいらしいので、観客は、まあ満足しただろうか。チョーヤのCMで披露した美声は、ほんの一端しか聞くことができない。門脇さんは通り一遍で終わりそうなキャラクターに彼女なりの「爪痕」を残していた気がする。

 

 観客は20代女性が最も多かったようだ。高畑さん目当てか、はたまた大原さんファンか。

 親知らずが痛むので先週土曜日に歯科医に診てもらったら、抜いたほうがよいという。心臓の手術歴があり、現在も数種類の薬を飲んでいるため、歯科医が事前に確認したいことがあるとのことで、私のかかりつけの循環器内科医に照会状を書いてくれた。

 

 照会状は封をしてあるので私が読むわけにはいかないが、確認すべきポイントは歯科医から直接聞いた。内科医からの返事は文書が望ましいが、私が「伝言」してもよいという。

 

 今日は2カ月に1度の循環器内科の受診日だった。照会状は受診前に受付に預けた。担当医が前もって目を通せば、時間の節約になると思ったからだ。

 

 順番が来て診察室に入る。今日も検査結果は異常がなく、次回の受診日を決めたうえで、ものの1分で追い出されそうになった。

 

 私「えーっと、歯医者さんからの手紙をお預けしていましたが…」手元のクリアファイルに挟まっている照会状に初めて気付く内科医。内科医「返事を書きますから、外で待っていてください」。私「よろしくお願いします」。診察室から出る私。

 

 内科医に直接聞きたいことがあったのに、これでは対話不能である。事情によってはこちらの気が済むまで食い下がる程度の厚かましさは持ち合わせているが、今回は内科医が「ダメ」と言わなければ親知らずは抜けるはずなので、おとなしく引き下がった。

 

 返事(医療情報提供書)は10分足らずで受け取ることができた。こちらも封をしてある。歯科医に対する必要十分な回答になっているのか、少々心配だ。歯科医には明日持っていく。

 昨夜の夢にのっちがちょっとだけ登場してくれた。会社で何かのイベントを行うため、皆でホールにパイプ椅子を並べていたところ、ステージ衣装を着たのっちが社員に交じって椅子を運んでいた。あ~ちゃんとかしゆかもいた気がするが、よく覚えていない。イベントが何だったのかも、まったく記憶にない。

 

 イベント後、椅子を片付ける段になって、またのっちが手伝ってくれているのを見かけた。さすがに「のっちさんはそんなことしなくていいんですよ」と声を掛けようと思ったのだが、すぐに見失ってしまった。夢占いではどういった解釈が可能であろうか。

 

 夢は続き、後片付けも終わったので職場に戻ろうとしたら、会社に隣接したビルに入っているテーマパークに迷い込んでしまった。熱帯の樹木が生い茂るテーマパークは隣のビルの複数フロアにわたって広がっており、会社のビルとは一部のフロアでのみつながっている。その連絡フロアを探して階段やエレベーターで上り下りするものの、職場へはいっこうに戻れないうちに目が覚めた。

 

 正しいフロアが見つからない夢は前にも見たことがある。出口の見つからない夢は、ひとつの考え方に固執している状況や物事が思いどおりに進んでいない焦りを表す、というのがよくある解釈のようだ。そんなに思い悩んでいる自覚は全然ないんですけどね。