先週末は金沢を旅した。遅い昼食を摂ろうと兼六園近くの和風レストランに入る。午後2時過ぎとあって、店内は空席がちらほら。和服を着た若い女性店員に案内を頼もうとすると、「ただいまお食事は40~50分お時間をいただきます」とのこと。「ではいいです」と答えて、早々に店を出る。そんなに時間がかかる理由は、アホらしいので尋ねもしなかった。

 

 半月ほど前に職場近くのビルに新しいレストラン街がオープンしたときは、ある店で「ご飯が足りなくなったので、用意するのに40分くらいかかる」と言われた。オープン当初で予想外の来客があったため、追加のご飯を急いで炊いているのか。時刻は午後1時をゆうに過ぎている。もちろん、すぐに別の店に向かった。

 

 ミシュラン星付きの店とか、1時間行列必至のラーメン店でもあるまいに、昼間から40分もおとなしく待つ物好きはいるのか。常識的な時間内に料理を出せない事情が生じたのであれば、その時点で昼の営業を終了したほうがよくはないか。

 

 一方、数年前に、職場近くで1人で昼食に出た際は、注文を完全に忘れられたことがあった。後から来た客に食事が次々と運ばれてきても、私のところにはいっこうに届かない。20分くらいして、さすがに催促しようと思った矢先に、店員が注文を忘れていたことに気付いてくれた。遅くなったお詫びにと、その日の勘定はタダにしてくれたのだが、このときは「もうちょっと早く催促すればよかった」と独り反省した。