ネタバレになるので具体的には書かないが、メンバーやスタッフがいろいろな意味でファンを大切に思ってくれていることが伝わった。その思いに、ファンもとびきりの声援で応える。まさにファンクラブのための時間。リサイクルマークはエコマーク。

冒頭の映像ですでに目が潤む(2日目も)。1曲目は予想と違い、思い切り意表を突かれる。以後、本編10曲中、ライブ初見がたぶん4曲。DVDで見てきた映像の記憶と比べると、当たり前だがメンバーもずいぶん大人になった。うれしくもあり、寂しくもあり。例によって娘の成長を見守る親の心境だ。そして、MC中のあ~ちゃんの涙にまたしてもやられる。

観客もP.T.A.だらけなので、お約束の手振りや掛け声がばっちり決まって歯がゆさがない。周囲の観客がもう少しはじけてくれたら、さらに騒ぎやすかったのだが、若いファンは総じておとなしめのようだ。オールドファンのほうが疎まれないように多少は自重すべきなのかも。しないけど。

座席は1日目がアリーナA4ブロック、正面やや上手寄りの前から3列目。Perfumeライブ観覧史上、メインステージに最も近い席で3人を間近に拝む。ライブ中、メンバーの視線が常に頭上を越えて会場後方に向かっていた気はしたが。2日目はスタンド2階Bブロック6列目。下手側の相当奥の席だが、ドームや巨大アリーナに比べればステージはそれほど遠くない。1日目はわからなかったレーザーの飛び具合などを楽しむ。

2日目は会社をさぼっての観覧だったが、その価値はあった。今年も機会が許す限り、3人のライブを追いかけ続ける。

写真はこちら

東京公演は19日まで(私は見る予定はないが)。

続く広島公演(23日)は会場がアステールプラザだという。

「アステール前のバッケンモーツアルトじゃ」(シャンデリアハウス第6話)でおなじみのところ。

実は、アステールプラザとバッケンモーツアルト中島店の間には広島文化学園HBGホール(旧広島厚生年金会館)が挟まっているので、正確には「アステール前」でないこともファンの間ではおなじみ。

HBGホールはシャンデリアハウスが放送された2009年の直角二等辺三角形TOURの会場(当時の名称は広島厚生年金会館)でもある。

当日の14曲目(お着替えのSpeed of Soundを入れると15曲目)がワンルーム・ディスコだったらしい(私は見ていないが)。

 昨日、「何らかの形で観客を選抜して小規模なライブを」とか「P.T.A.限定(入場時に本人確認あり)で」とか愚痴ったばかりだが、今日になってファンクラブ限定ツアーが発表された。あざまーす。

 

 11公演のうち週末は2公演だけ。幕張以外の平日はさすがに行きづらい。そもそも幕張のチケットも手に入るのか? 競争率はどのくらいになるのだろう。今から「当選する」と言い続けるか…。

 

 名古屋・大阪公演ではIf you wannaとEverydayが披露された。CD購入後にたぶん30回くらいリピートしたので、耳には馴染んでいたのだが、ライブでは弱いなぁ~というのが正直な感想だ。どう乗ったものか、もてあます。メンバーもそれがわかっていて、If you wannaに妙な手振りをつけて観客に促すのだろう。あ~ちゃんにやれと言われれば何でもやるけど。

 

 昨年のFLASHはまずまず好印象、今年2月発売のTOKYO GIRLもなんとか及第点だと思っていたのだが、If you wanna/Everydayは…。フューチャーベスだかなんだか知らないが、ヤスタカ神もちょっと考えすぎor考えなさすぎ? 曲自体の「力」が落ちていると感じるのはオールドファンの僻みか。

 

 かつてPerfumeのライブのキーワードだった多幸感が薄れてきたように思えるのが、我ながら恐ろしい。(ころぶのは)「HEY!」と言わないライトなファンが増えたことが物足りない。

 

 この週末、P.T.A. DVD 8のドキュメンタリーP.T.A.サミットの映像を久々に見た。ライブはやっぱりこうじゃないとな~、と涙を流しながら改めて思った。当日は私も夜の部にまぐれで参加できたのだが、周囲の精鋭さんたちはコンドラにも彼募にもリニアにも完璧かつ熱狂的に対応していて、本当に巣晴らしかった。

 

 その後に見たファンクラブトゥワーのDVDも良かった。あの雰囲気を取り戻すには、どうすればいいのだろう。また何らかの形で観客を選抜して小規模なライブを企画するしかないのか。あるいは、今となっては、しょせん無いものねだりなのだろうか。

 

 今回のFESの会場規模でも構わないが、観客をどうにかしてコアエリアとライトエリアに区分できないか。コアエリアはP.T.A.限定(入場時に本人確認あり)で、なおかつほぼ全曲を知っていて終始跳びはねたいファンだけが入れるようにするとか。そのほうが会場全体も絶対盛り上がると思うのだが、チームPerfumeさん、考えてもらえないでしょうか。

 

 FESの後は12月にヤスタカ神のイベントに出演が決まっているものの、今年はワンマンなしが事実上確定した。ワンマンなしイヤーは2011年以来、ということは私がPerfumeのライブに通いだしてからは初めて。FESのMCでは、あ~ちゃんが年末の某歌合戦への出場に意欲をのぞかせていたが、本音をいうと大晦日は歌合戦より年越しライブをやってほしい。両方でももちろんいいけど。

 昼間はホテルのレンタルパソコンを使い、会社でやり残した仕事をしぶしぶ片付ける。あっという間に夕方だ。前日とほとんど同時刻に大坂城ホールへ。前日と同じように夕日が赤い。

 

 いつもどおり開演前に念のためトイレに行くと、前日よりあきらかに空いている。ひょっとしてチケットの売れ行きが悪いのか、と心配になる。ちなみに、この会場は女性トイレが多いが男性トイレは少なく、しかも端のほうにあるので、用を足すのに一苦労する。

 

 座席はスタンドE4列。ステージのほぼ真向かい前方だ。この日はアリーナがオールスタンディングになっている。横長にかなり細かくブロック分けされており、人口密度が高そうにみえる。先ほどトイレが空いていたのは、アリーナの観客が早々に「缶詰め」になっていたからだろうと納得する。スタンドはところどころ連続して空席がある。

 

 ホルモンのライブでは、アリーナでサークルができていた。2013年のPerfume FES(@Zepp Namba)のときはクラウドサーフが頻繁にみられたが、今回は会場が大きすぎるためか、誰もやっていないようだった。死ぬほどヘドバンしているのは腹ペコ、控えめor全然しないのはP.T.A.か。

 

 Perfumeのパフォーマンスはとても見やすかった。ステージとの距離は全然気にならない。正面からだとレーザーがこんなにきれいに見えるんだ、と今更ながらに気づく。通路脇の席だったので、体を8割ほど通路にハミ出させて立つ。メドレーはリラコ・だいじょば・マイカラ。リラコを聞くのはほぼ1年ぶりか。

 

 アンコールでは最初、ナヲちゃんの共演が本当にないのだと思い、ひそかに喜んだ。結局、2曲共演したわけだが、それはそれで楽しかった(本当です)。最後は、関係者席で観覧中のダイスケはんに、会場全員で1日遅れのハッピーバースデー。

 

 終演は10時10分ごろだったか。この日は空いていそうな大阪ビジネスパーク駅から帰ることにする。本当に空いていた。心斎橋で御堂筋線に乗り換えて新大阪に戻る。遠回りになる分、時間はかかる。

 

 翌朝、7時23分発のぞみで帰京。

 会社は午後半休を取って新幹線に。新大阪駅すぐ横のコートヤード・バイ・マリオットに5時半ごろチェックイン。30分ほど休んで大坂城ホールに向かう。大阪城公園駅を出ると、夕日が赤々と美しい。

 

 座席はスタンドN21列。名古屋2日目と同じような、ステージを真横から見下ろす席だ。来られただけ幸せだと思い、文句はいわない。

 

 例によって対バン相手(星野源さん)の曲はほとんど知らない。さすがに「恋」は知っているが。その恋ではPerfumeがダンスを披露。てっきり最後のコラボの時間でやるのかと思っていたので、うれしいサプライズだった。

 

 Perfumeのセットリストはコンピュータシティが外れてMY COLORが入る。お源さんメドレーはマカロニ・ナチュ恋・MoL。マカロニの玄人受けには改めて驚く。

 

 コラボは生ギター+生歌のIf you wannaがよかった。オリジナルよりよかったかも。のっちに高音パートが割り振られていることを再認識する。

 

 帰りの大阪城公園駅は大阪方面のホームが人であふれていた。電車が到着し、空いている中ほどの車両に文字どおり駆け込んだら、後ろから駅員さんに「そこは女性専用車やぞ」と注意され、慌てて隣の車両に乗り直す。東京では女性専用車はたいてい朝のラッシュ時だけの運用だが、大阪は終日らしい。

 昼間はファミレスで読書などして過ごす。前日より少し遅めに会場着。雨はちょうどほとんど止んでいた。

 

 座席は前日と向かいのかしゆかサイドのスタンド上方。ステージを真横から見下ろす。天井から吊られたスピーカーに視界を遮られるので、ステージ斜め上のモニターをちらちら見ざるを得ないのだが、モニターも角度的に見づらい。ステージから一番遠い「向正面」のスタンド席やアリーナ後方席に比べればマシだと思うが。

 

 レキシさんのことはFES発表までまったく知らなかった。曲もまったく知らない。ステージは曲というよりパフォーマンスがおもしろかった。アグネス・チャンの「ひなげしの花」とか、魔法使いサリーのよし子ちゃんとか、ドリフのヒゲダンスとか、ネタがいちいち古いので、ひょっとして私と同世代かと疑ったが、思ったよりは年下だった。

 

 Perfumeの曲については引き続き自粛だが、例外のレキシメドレーは微かなカオリ、マカロニ、SEVENTH HEAVEN。イメージを裏切る選曲だが、カオリを聞いた途端にセブンは予想できた。

 

 なんだかんだで終演は前日より若干遅め。外に出ると雨が結構降っていた。傘を差すも地下鉄の駅にたどり着くまでに体中がかなり湿っぽくなった。

 

 翌朝は6時41分発のぞみで帰京、そのまま出社。

 会社を昼過ぎに早退して新幹線で名古屋へ。駅横の名鉄グランドホテルにチェックインして一休みした後、バスで愛知県体育館に向かう。座席はスタンドJブロック6列。のっちサイド斜め45度からステージを見下ろす。会場は老朽化が目立つが、割とコンパクトなのが利点。

 

 スガシカオさんの演奏曲で聞き覚えがあったのは3曲(Perfumeとのコラボを含む)だけだった。というか、聞き覚えのある曲はすべて披露してくれた。歳は私とそれほど変わらないが、やはりかっこいいですな。コラボでマカロニを歌い始めたとき、客席から「おお~」というあまり聞き慣れない低い嘆声が漏れた。

 

 Perfumeの楽曲についてはFES続行中につき掲載自粛。でも、スガさんがリクエストした曲(スガメドレー)は明かしても構わないだろう。エレワ→ワンコ→ねぇ。好みが私と一緒。

 

 10時前にライブ終了。コンパクトな会場にしては出口に向かう人の流れが滞りがちで退場に時間がかかる。地下鉄の駅までの道も混雑。いったん駅と逆方向に進み、ぐるっと一回りして駅に行こうとしたのだが、とんでもなく大回りになってしまった。けっこう疲れて名古屋駅に戻る。