鎌倉にある正続院です。

 


万年山正続院といい、円覚寺の塔頭。

かつて円覚寺塔頭・祥勝院であったもの。鎌倉幕府3代将軍源実朝は、宋より渡来したという仏舎利を大慈寺に収めていました。鎌倉幕府9代執権北条貞時が仏舎利をこの地に移して舎利殿を建て、祥勝院とします。

円覚寺の開山・無学祖元は、建長寺5世と円覚寺1世を兼ねており、弘安9年(1286年)、建長寺で入滅。墓所は建長寺に造られ、正続庵と称していました。建武2年(1335年)、円覚寺15世・無窓礎石は、無学祖元の塔所を円覚寺祥勝院に移して正続院としました。天明元年(1781年)、円覚寺188世・誠拙周樗が専門道場としています。

通常非公開。年に数日、特別公開があります。

 

 

奥に国宝の舎利殿、その奥に無学祖元の木造を安置する開山堂があります。

現在の舎利殿は太平寺仏堂であったもので、室町時代中頃の建造物。太平寺が廃寺になった後、天正元年(1573年)、鎌倉を占拠した北条氏康がこちらに移築しました。

 

 

 

正続院;神奈川県鎌倉市山ノ内