猫痙攣 -2ページ目

猫痙攣

鉄クズ拾い日記

うたの☆プリンスさまっ!を手に入れた(以下ゲームのネタバレ注意)


もはや説明いらずの超人気乙女ゲーであるが、その人気ゆえに、それを巡って死者行方不明者多数、素人が安易に手を出すと、気付いたらペットボトル1本持たされて砂漠に放置されている、等聞いていたのでなかなか手を出せずにいた


しかし異色の経歴を持つという(私の予想では元SWATか前科者)「ブスだけどマカロン作るよ」 の担当が、単行本発売祝いに自らが持っていた物をくれたので、プレイしてみることにした。


元SWATから私のような田舎の低学歴まで楽しめるのだから、乙女ゲーというのはやはり平和の使者である。



ゲーム概要は作曲家志望の主人公が、アーティストを育成する芸能専門学校「早乙女学園」に入学し、そこのアイドル志望の男子と恋愛をするというものである


この主人公パッケージを見ての通りかなり可愛いのだが「昔から引っ込み思案で友達もろくにできない、地味で冴えない女」という設定らしい。

この時点で私の中の100万人の竜宮レナが「嘘だッ!!」と叫んだが、その設定どおり、最初はかなり卑屈である。


この年になると、攻略対象の男より、ヒロインの性格の方にうるさくなってしまう、気の強すぎる女は鼻につくが、かといって弱すぎる女にも腹が立つし、過度な天然女に至っては画面にツバでも吐いて電源をオフにしてしまう。

主人公はプレーヤーの分身というが、すでに小姑視点でしかプレイできなくなっており「私はこんな女がモテるなんて断じて認められない!」という、わけのわからない憤りを抱くまでに至ってしまうのだ


幸い、最初は若干卑屈すぎる主人公であるが、それは徐々によくなっている


最初は3人しか攻略できないので、まずは「聖川真斗 」を攻略することにする


聖川財閥の御曹司で、家を継ぐことは決まっているが(婚約者すらいる)一時的に親の反対を押し切ってアイドルを目指しているという設定である。


そんなセレブキャラなせいか、主人公は当初から彼のことを「聖川様」と呼んでいる。

貴様、万物を総べる乙女ゲーの主人公様だろ、もっと堂々としろ、と言いたくなるが、こっちも聖川様で慣れてしまい、途中で名前呼びになると、しっくりこなくなる、というか誰のことを言ってるのかわからなくなってしまった。


こういう「家のしがらみ」「自由に生きれない俺」に悩んでいる男は、乙女ゲーをやっていると2ケタ単位で出くわすので、目新しいストーリーというわけではない

家の操り人形でしかなかった男を、全然知らない内に救うぐらいできなければ乙女ゲーの主人公様は務まらないのである。


しかし、シナリオの糖度はかなり高めである。

同じく音楽学校を舞台にした「金色のコルダ」が「お前ら全員マジメか!」と言いたいほど音楽主体で恋愛要素少な目(乙女ゲーにおいて音楽学校で音楽に打ち込んでいるというのは不真面目以外の何物でもない)なのに対し、こちらは、のっけから「お姫様抱っこでアイドルの証」を探す、などという、コルダの主人公が放課後真面目にバイオリンの練習をしていたのがバカみてーに思える、授業をしていた。



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話は「歌の道を進みたいが、厳しい親父になかなか逆らえない」から「最後に主人公が作曲した聖川の歌声に感動し、自由に生きることを許す」という大団円に向かうのであるが、この親父のツンデレぶりが半端ない。


息子が歌い上げた「騎士のkissは雪より優しく」が感動的過ぎたのか

あれだけ強固に家に連れ戻そうとしていたのを、アイドルの道に進むことを許すばかりか、主人公に「息子を頼む」と頭を下げるデレっぷり(こ、婚約者はどうした!)


さらには、聖川家の別荘に二人だけでの泊り旅行をプレゼンツまでしている

これは「真の意味で男を見せてこい」という父親のエールなのかもしれないが、これからアイドルになるやつがそれでいいのか、すぐ坊主頭で謝罪することにならないか




ここで聖川はシナリオは終了となったが、思っていた以上に面白かった、作中曲も良かった

ストーリーも途中メロンパンで戦争をしていたとは思えないほど、感動した



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次は共にメロンパンを争った神宮司レンを攻略しようかと思う




-----単行本宣伝------


ブスだけどマカロン作るよ (まんがタイムコミックス MNシリーズ)




国家の猫ムラヤマ(1) (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス

バイトのコーメイくん(1) (モーニングKC)






配信されて一時経ちましたが「アンモラル・カスタマイズZ」 キレイに汚い最終回を迎えることができました。

約一年、読んでくださった方ありがとうございました。



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いま読み返して見ると、1話目があまりに殺伐としていたせいか二話目から動物出してくれと言われ、無理やり出したムササビは、最終話まで必然性がなかったな、とか



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初登場時の小雪は本当にブスだった、というかこのフリースパーカー今まさに私が着てるやつだとか



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ゲスだクズだと褒められ続けた小池ですが、長らくニートばっかり描いていたせいか私的には働いているだけイイ男なんじゃないかと思ったり



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そもそも、同じ女でありながら、なぜこうも女の向上心に対しギスギスした感情しか抱けないのかとか


全編に渡ってブスの足を引っ張るブスが愛されガールども惨殺する妄想をしながら描いたと丸わかりな漫画なのですが、とても楽しかったです(ゆるふわガールにキツめのヘッドロックをお見舞いする妄想が



それで簡潔に伴い前にも書いた通り12月7日に単行本が出ます


amazonでのご予約はこちら

↓ ↓ ↓

アンモラル・カスタマイズZ


労を惜しまず書店で購入してくださる場合は、まず舐められないように、猟銃に弾丸両肩たすき掛け、頭に懐中電灯という八つ墓村ルックは基本として、入店と同時に、タイトルと作者名を絶叫、それで店員の反応が悪いようなら、一番近くにいる奴に猛ビンタ(客でもいい)間髪入れずに「女将を呼べ!」と叫んでください。


これで書店員に一生忘れられないぐらいの強烈な印象を与えられると思います、私の本じゃなくて、あなたの。


ちなみに単行本には最終回の後日談が5Pほど入ります


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全然いつも通り


それと単行本発売前から発売後にかけてブスのブスによるブスのための特設ブログを立てる予定なのでそちらもよろしく




ものすごく久しぶりのブログである。

なぜブログの更新が止まっていたかというとコラム負ける技術 の方にネタを全部吸われていたからに他ならないのだが、さすがに他社からでる単行本の宣伝をそこでしてしまっては、いくらモーニングの担当が温厚な殺人鬼とは言え、ブラックダリアみたいな殺され方をされるに違いないので、ここですることにした。



というわけで「アンモラル・カスタマイズZ」 単行本12月7日発売です。


あらすじに関しては担当氏が非常にわかりやすく書いてくれたのでほぼその通りである。


風俗情報誌『風俗大王』や牛丼雑誌『月刊牛丼』で知られるグリズリー出版が、
社長の思いつきで女性ファッション誌『カスタマイズ』を創刊!

男しかいない編集部は途方に暮れるが、そこに現れたムササビのビッチ!
残念な紅一点・沢尻小雪も加わって、
女性誌『カスタマイズ』は部数を伸ばすことができるのか――!?


この担当氏は、当時モーニングツー編集長の期待を一身に受けて始まったが想像以上に反応がなかったという、私の数多いトラウマの中でも伝説に残るクレムリン第一回目が掲載されたとき、それを読んで唯一ファンメールをくれた奇特な人である。


それから二年の時を経て、その担当氏からいただいたお仕事がこのアンカスZであるから、人の縁というのはつくづく大切だと思う。

しかしクレムリンが好きで仕事を依頼したというのに、出されたものがオッサンと下ネタ




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そのため「次から何でもいいので動物を出してくれませんか」と泣きのオファー

よって2回目から謎のしゃべるムササビが登場し、よけい世界観が混乱に陥れられたが、こうやって単行本発売までいけて本当に良かった


と言いたいが、アンカスZはもう一つ連載途中で謎の掲載媒体移籍が起こっている。

これに関しては上記の担当氏が暗躍してくれたので、どのような話し合い、暴力、金銭のやり取り、枕があったかは知らないが私個人は遺恨はない、と思っている。

知っている範囲の話だと、まず最初連載させていただいていたコミックゲートアッシュさんが半年で休刊するとの報が入る


このご時世雑誌の休刊というのは全然珍しくないのだがさすがに「はえーーー!m9(^Д^)プギャー 」となった。

さすができる会社は見限りも早いと思ったが、もっとクレバーならやる前にわかったような気もする。が何事もやってみなければわからない。


これで「打ち切りorDIE」かと思ったが、前述のとおり担当氏の活躍でスムーズに「ぽこぽこ」に移籍することができた。

何度も言うが私は、漫画を描くチャンスやそれをサポートしてくれる人には恵まれているのだ、ただ漫画を描く才能に恵まれていないだけで。



クレムリンの方が地獄絵図すぎて気づかなかったがこのアンカスZも思い起こせば色々あった、なので無事単行本が出せることになってとてもうれしい(2回目)


アマゾンでの予約はすでに始まっている。

もちろん、書店でタイトルを絶叫しながら購入か注文していただけるのがベストであるが、買っていただけるなら何でもうれしい。

1冊で完結なので、例え買って失敗だったと思ってもその感情すらそこで完結できるので精神衛生上大変よろしい仕様になっている。


というわけで「アンモラル・カスタマイズZ」12月7日発売です。


amazonでのご予約はこちら

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アンモラル・カスタマイズZ

久しぶりのブログ更新


何せ使えるネタは【負ける技術】 のほうに吸われているため、ここに書くことと言ったら、編集に対する本気の罵詈雑言か、1行に最低3つ差別用語が入っているポエムぐらいしかないのであるが、もう少し仕事がしたいので待っていただきたい(いつか書いてしまう気はする)



それはそうと、クレムリン5巻4月23日発売である。

人気ない人気ない、終わる終わるで本当に1回終わって、また始まって、やっぱり人気ない(イマココ)というゴネ得で発売するような1冊ではありますが、ぜひよろしくお願いします。



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表紙はこんな感じです、書店でお買い求めの際はご参考ください。

この表紙のデザインは担当さんが「書店で「悪の華」という本の表紙を見ていいなと思いました【クソムシが】って」と言い出したのが始まりで、最初はなにどさくさに紛れて私の悪口言ってるんだと思いましたが、実物 を見て納得しました。

それをインスパイア&オマージュしてデザインしていただいたのですが、歴代表紙の中でも1、2を争うオシャレなデザインになったかと思います、特に私の絵が少ないのがいい、関羽は当然コピペなので実質2カットしか書いてない、これはいい、さらに帯がある状態だとほぼ私の絵が見えない、5巻からでもジャケ買いしてもいいレベルです(内容も5巻から読んでも全然問題ない)

もちろん孵化しないさなぎ、でおなじみの1~4巻 (全巻試し読みできます)もすこやかに発売中なので、5巻発売前によろしくお願いします。

確かに1巻はデビューしたてでちょっと前の相撲部屋並みの不祥事だらけ、2巻もまだ温まりきってないかもしれない、3巻は温まりはしたがブレーカーが落ちた、4巻は一回死んだ、という状態ではありますが、私の親は全巻面白いと言っているので、面白いと思います、おすすめです




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先日このブログに「カレー沢薫 嫌い」という超ドストレートな検索ワードで来た人がいた

これは相当嫌いである、あまりに嫌い過ぎて、そんなワードをぶち込んで検索してしまうほど嫌いなのだ。

しかしこれはどういう行いなのだろうか、自分がカレー沢薫が大嫌いだということをとりあえずグーグルさんに表明したということなのだろうか。それに対しグーグルさんは何とレスポンスしたのかはわからないが、導いた先が、嫌いな大嫌いな、ケツの穴から全部めくれ上がってしまえば良いと思っているカレー沢薫のブログだったというのは皮肉、というか、ツルハシでパソコンをぶっ壊してないか心配になるのである、なんか悪いことした


検索ワードと言えば、我がブログは漫画関連除くと本当に「陰毛」で来る人が多い、それは私が陰毛陰毛うるせーからに他ならないが(自画像を陰毛にしてしまうほど)彼or彼女が求めている物がここには何もないというのが申し訳ない。

「中学生の陰毛」などで来る人はとりあえず職務質問されろと思うが「理想の陰毛」で来る人には悪いと思う、陰毛界のアルカディアを探しに来たのに、たどり着いた先は弁当に入ってる出どころ不明の陰毛みたいなブログである。


ちなみに、激高女子力をお持ちの皆さまには周知と思うが、エステなどの脱毛には「アンダーヘア」という項目がある。別にツルツルにするわけではなく、これやと思った形以外の部分を脱毛するのだ。

よく整形なんかでは「カウンセリング後お客様にあった施術をご提案します」などと言うが、こればっかりは自分で決めていかないといけないのだ、カウンセラーと陰毛写真を見合わせて「これやー!」とかしないのだ。

つまり「理想の陰毛」で検索してくる人は脱毛前に万人を納得させる陰毛デザインを求めて(万人に見せる機会があるかは置いといて)訪れるのではないかと思う。それが、顔全体陰毛にしてる奴のブログにたどり着くんだから、重ね重ね申し訳ないと思う。



というわけで、女子力向上漫画「アンモラル・カスタマイズ 」2話配信されました。

私自信は女性誌をとんと読まないが、スイーツ(笑)とディスるよりは、こういう雑誌読んでそれを素直に実践できないからダメだったんだろうなという自己批判しかなくなってきた。

そうは言っても昔はこういう系の女性誌を買ってみたりしていたのであるが、そこに他人と一緒はイヤという100万人ぐらいの女を迷走させる自意識のおかげで、雑誌に載っているファッションにいらぬ匠の遊び心を取り入れてしまい、タダのブスから個性的なブスになったにすぎなかった(自分をシャレオツだと思ってる分タチが悪い)

当時の自分に写真を取るという文化がなくて良かったと思う。

その反省を生かし今はどこにでもいるブスに戻った。


センスがない奴は個性を手に入れることはできない、普通が一番!


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というわけで宜しくお願いします


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次のクリスマスまでもう一年切っているという衝撃的事実に気付いたので、ブログをクリスマス仕様にしました。負けんぞ、ゼッタイ負けへんそ!


去年のクリスマスはサイン会を催したくさんの人に来ていただいて、楽しかったんですが、その後に打ち上げが渋谷、そこに集まるおびただしい数のリア充、人より牛の方が多い田舎とかよく言うが、リアルオラの町の人口よりここにいるリア充の方が多いという惨劇、デビルマンでいうならサバト、幽遊白書の仙水がこれをみて「人間を皆殺しにする」、と決意してしまったという光景を私も目の当たりにしてしまったのです、許さんぞ!絶対に許さんぞ!


全てがリア充じゃない、と言うかもしれないが、クリスマスに外出してる時点でアウトー!(覆面の人がケツをしばきにくる)

もはやクリスマスに1歩も外にでないのは、基本、初歩、パ・ドゥ・シャ!

もっと徳を積めば、23日の夜に寝に入って26日に目覚めるという宇宙戦艦ヤマトワープを使うことができるのだが、素人が使うと、ウッカリ永眠してしまい、命日が12月24日と墓石に刻まれてしまうので注意が必要だ。


しかしそういう私も昔、クリスマスイヴに仲間と連れだって外出したことがある、ワケあって一人身(相手がいないわけではなく悪い意味での諸事情で一緒にいられない)の人間だけが集まって、当時ペプシにについていたスターウオーズボトルキャップのダースベーダーのみを探して歩くという楽しいクリスマスパーティだ。しかもスーパーに陳列してあるペプシを袋の上から全部触診して回るというおさわりゲームつき(ポッキーゲームなど児戯に等しい)


今思えば、探さなくても、てめえらがダースベーダーだったのであるが、若い頃とは言えこのような楽しいクリスマスを過ごしてしまっていたことを皆に詫びなければいけない(オビワンにぶった切られたアナキンスタイルで)



そう言えばサイン会の時、若干変わった名前をしている担当さんがお客さんに「名前はなんて読むんですか」と聞かれて「借金で首が回らくなった父親がヤケクソでつけた」と答えていたが、あれはもしかしてマジだったのだろうか?


しかし私も今の精神状態なら自分の子供に不惑と付けて「ファック」と読ませる所である


惑いがないのでいい












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とりあえず「さわやかスポーツ編」の黒澤瞬のEDまで行ったのだが、これがベストエンディングなのかそうじゃないのか、イマイチ判然としなかった、というのも「私黒澤くんの事が…」と言いかけた所で、なんか生温かいことをゴニョゴニョ言われて、まあ今日はこの辺で、という感じで終わったからである。


やはり原作では野々原の男であるから、パラレルとは言え別の女(オタク)とデキさせるわけにはいかない、ということであろうか、そういえばこのゲームなんで野々原が主役じゃないのか?

逆に言えば、原作で本命がいる野々原が他の男とくっつくのに問題がある、と言えるかもしれないが、それなら、本命がいる奴はすっこんでろよ、という話になってしまい、これは原作アリ乙女ゲーの辛い所と言える。

そこで急きょ作られた主人公が、自分プロデュース系オタクだったのにはド肝を抜かれたが、そこで侮ってはいけない、黒澤とのテニスラリーの時に「あわわ…!」「いやーん!」などという声を出せる超女子力の持ち主なのである。

さすがにこの時は殺意がわいたが、その後「ブヒー!はずかしい!」というセリフを見て大分好きになった。


で、このさわやかスポーツ編。

最初は姉の練習に付き合うためテニスを始めた黒澤だが、段々テニスにマジになっていき、それを見守る主人公、という構図で進むのだが、その黒澤のテニスへの情熱に火を付ける役として「松山精三」という、どう見ても修造が出てくるのだが(顔は全然違うが)この修造、全く同じ顔のまま服だけ変えて別キャラとして登場するのである(時にはバスケのキャプテン、時にはフェンシングのチャンピオン)

こんな濃いキャラの顔をここまで堂々と使いまわすとはコピペ名人と言われた私もさすがに戦慄したが、よくよく話を聞いてみたら「兄弟」という設定らしい。

これは、顔を使いまわしたくて兄弟にしたのか、兄弟という設定が先で使いまわしたのか、ローティーン向けゲームにしては卵が先か鶏が先かぐらい哲学的な問題提起である。


で、テニスに本気を出す、黒澤だが、そこからは特に何もない。

練習後、更衣室からなかなか出てこないので、のぞきに行ったら、体中にびっしりウロコが生えていたということもなく(ただフォームの練習をしていた)「黒澤くんあんまり無理しないでね!」「うん、わかった!」で片付くのである、乙女ゲーにあるまじき物わかりのイイ男である(他のゲームならぶっ倒れるまでやるか、足を大故障させる)


こんな感じで全編通して「暗い話はなしにしよう」という感じで乙女ゲー三種の神器「暗い過去」「家庭不和」「コンプレックス」などが出てこない、逆に他の乙女ゲーキャラが湿っぽすぎる、とも言えるのかもしれない。


そしてこのゲーム、クリスマスに終わるようになっているのだが、その前にテスト週間がまたも圧巻、何も起こらず男と絡まず、という終業寺モードをワンスモア。逆に言えば、学生の身分でテスト週間中まで男と関わろうとする貴様の神経を疑う、ということなのかもしれないが、そう言われてしまうと返す言葉がない。



結論を言うとこのゲームは原作ファンがやれば楽しい

さらに言えばアラサー女がローティーン向けゲームをやって文句を言っている方がそもそもおかしい





子供服を無理矢理着て「破れたぞ!」と言っているに等しい(大人用でもたまに破る)



「アンモラル・カスタマイズ」ニコニコ静画で配信中

http://seiga.nicovideo.jp/watch/bk1232


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クレムリン(1) (モーニングKC)  クレムリン(2) (モーニングKC)  クレムリン(3) (モーニングKC) クレムリン(4) (モーニング KC)


オレ様キングダムプレイ中

1日30分までという小学校低学年みたいなペースでプレイしているせいか、なかなか進んでいる気がしない。


あらすじとしては、主人公が友人である現役高校生漫画家、野々原ののに感化され、自身も「グレートアカデミー賞」に投稿するべく漫画を描き始めるのだが、漫画を描くには取材が必要、ということで、攻略対象キャラであるイケメン達を取材して行くと言う物である。


私たち漫画仲間なんです!と言う野々原と主人公、よく見たら野々原も若干敬語で話してくる。

漫画を描く女たちがお互い敬語で会話するという(その内「野々原氏」「かれーざわ氏」と呼び合うレッドゾーンに突入しそうで怖い)10年後黒歴史間違いなしの、超高濃度オタク汁が出ている割にはイケメン達は何故か彼女らに好意的。(ここだけ現実と違う)


このゲームをプレイしていると、ついそう言う青春の焼けカスみたいなことを思い出しがちだが、とりあえず恋愛をしなければならぬ。

まず誰を落すかと思ったがとりあえず「クールだけど優しいイケメン」という王道そうなキャラ「黒沢瞬」から行くことにした。しかも、本編だと野々原とデキているようなので、寝とるしかない。


しかしこのゲームこっちが「お前に決めた」と1位指名しても、他のキャラの相手も割とまんべんなくしなくてはいけないのである、風俗ならそういう状況になっても楽しいかもしれないが、やらせてくれない男相手だとなかなか過酷である。

しかも、あくまで黒沢メインで攻略しているので、他キャラのシナリオはトビトビになってしまい、当初優しかった高校生小説家「一色」が突如Sキャラということになっており、主人公の「一色先生ってドSだから~」というセリフに「そ、そうなんだ」ととりあえず納得するしかない状況になってしまった。


だが、まだ他の男と絡まなくちゃいけないのは良い方で、このゲーム「何かありそうで何もなかった1日」をかなり丁寧に描写してくれるのである、特にテスト週間は圧巻であり、男と一言も会話することなく、ただひたすら主人公が勉強しようとしては挫折するという、リアル中学生生活をまるまる一週間略すことなく過ごさせてくれるのだ。(その間もちろんノー選択肢)実にストイックな写実主義、リアリズムの追求である。



ちなみに描く漫画のテーマによってシナリオが変わるようでとりあえず最初は「さわやかスポーツ漫画」という、自分に最も関係ない分野を選んだ。

ゲームは大体マップ移動→会話→選択肢という流れで進むが、漫画を描くための観察ゲームみたいなものがある。

画面のイケメンをタッチペンでタッチして、その部分を観察するという形である、タッチゲームならときメモや他ゲームがすでに踏み荒らしておるわ、と思ったが、メーカーも馬鹿ではない。タッチゲームが開始後画面に映し出されたのは、イケメンの下半身のみであった


明らかにティーン向けゲームなのに、ダチョウ倶楽部並にわかりやすい前フリをぶら下げて来るのである。

だが、ここで期待に答え「1秒間に10回股間を連打」などしたら明らかにゲームが終わってしまう

よって100人中120人目が行くところを無視して「すらりと伸びた長い足!」などと寝言を言わなければいけないのだ、何と言う難易度。


しかしゲーム版バクマン。が本当に漫画を描くゲーム(ペン入れとかしたりするらしい)を取り入れて行る中、こっちは漫画を描くのにイケメンの股間から目をそらしつつのボディタッチゲームである。やはり同じくらいの年でも、精神的には女の方が3億年ほど先に行っていると確信できる事例だ。


で、この黒沢瞬というのは、よくいる(乙女ゲーの中で)学園のアイドルで、双子の姉は本当の現役アイドル、姉がテニスのドラマに出るから練習に付き合うためテニスを始め、主人公がそのテニス姿を取材する、ストーリーである。


で、その姉のマネージャー(男・メガネ・notオカマ)がガチガチのイケメン好きで、黒沢に露骨な好意を見せてくるという話が発生、こっちの恋愛がろくすっぽ進んでいないのに、いきなりホモ要員が補充されるという人材過多。


こいつらを取材してBL漫画以外の物を生み出せるのか…主人公の腕の見せどころである



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ときメモGS2ぶり(多分)久々の乙女ゲー

「オレ様キングダム」(そうか!こういうタイトルが売れるのか!)という漫画原作のゲームである。

上記の通り大変可愛らしい絵柄であり、2本乙女ゲーがあったなら、より男性キャラにブリブリ胸毛が生えてそうな方を選ぶと言われている私らしくないと思われるかもしれないが、なんとこのメーカーの方がサイン会に来て下さり、このゲームを持参して来てくれたのだ。(個人的に)


もう一本「バクマン。」のゲームも入っており、これで一から漫画の事を勉強しろというメッセージを感じたが、なんとオレ様キングダムも漫画家志望が主人公のゲームなのだ。

しかし、このゲームそういうストーリーでありながら漫画は描かないようだ。

ならば皆さん知っての通り、当方漫画を描くのが苦手なため、こちらからプレイしようと思った次第である。


主人公は9月という半端な時期に転校してきた高校生。同学年にもタラちゃんみたいな敬語で接するという己のキャラ作りに余念がない、ホームラン級の中二病。よし気に入った貴様に「かれーざわ」の名を与えよう。


そして時期外れの転校生ゆえ心細かろうと声をかけてくれる「野々原のの」という女友達キャラ(本編では主人公のようだ)が出てくるのであるが、なんとパッケージにいる女子、てっきり主人公かと思ったら、この野々原ののなのである、サブキャラがいかにも「ワイが今からこいつらと恋愛しまっせー!」という感じでパッケージにいるという実に斬新なデザイン。


この野々原は「現役高校生漫画家」という設定なのであるが、バクマンもそうだし、少女漫画家はデビューが早いと言うので別に不自然ではないが、もしかしたら漫画ゴラクとかで描いているのかもしれない。


そして主人公かれーざわはこの野々原のファンであり、中二病の上に自身も漫画を描くという死ぬほどモテなそうな設定なのである。主人公はあなたの分身とはよく言った物だが、分身しすぎだろ。

言うとくが、学校で漫画描いてる女なんてモテへんぞー!絶対モテへんぞー!


というのが私の時代であったが、バクマン。などの効果もあり、漫画家や漫画家志望の地位もあがり、多くの漫画家を志す若者と、その二倍困ってる親が増えたと思うので、漫画を描くという趣味も今は受け入れられているのであろうか。


現にこの主人公、同級生に敬語という極めて関わりたくないタイプであるにも関わらず、周りからは普通に接してもらえ、転校後1週間で文化祭があるという、常人でも孤独死しそうなS級ミッションをこなし、文化祭を普通にエンジョイする(こういうタイプは文化祭の間中トイレの個室にいるのがデフォルト)という状態である。

おかしいな、スペックは私とほぼ、同じなのに、そうか顔がいいのか、そうなのか。



ちなみにここらあたりまでがプロローグ(プロローグに一週間かける)である。


肝心の男性キャラであるが、最初の一人とぶつかって出会ったので「ベタだ」と思ったが、残り全員ともぶつかって出会うという総当たり方式を採用していた。





暇を見つけてプレイするので、プレイ日記も適当に書きます













「アンモラル・カスタマイズ」ニコニコ静画で配信中

http://seiga.nicovideo.jp/watch/bk1232


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12月24日サイン会無事終わりました、ありがとうございました。


サイン会の出席率は整理券が全部なくなっても70%~80%という中で92人の方に来ていただきました。

多分出席者のほとんどが「二度目はない」と確信して来ていただいたんだと思いますが、全くその通りであり、かと言ってサインにプレミアがつくわけでもない、という状況です。


わざわざ来ていただいたのに、参加できなかった方も少なからずいたそうですが、皆さん文句を言うでもなく御理解いただけたということで、やはりクレムリン読者は常識人、苦と言う苦にじっと耐え続け、人知れずトイレで吐いてるような人ばっかりなんだな、と改めて感動しました。

実際、サイン会に来られた方も「漫画家のサイン会には必ず一人はシックスセンスに目覚めている人が来る」という常識を覆し、礼儀正しい方ばかりでした。

モーニング編集部一のキ○○イさばき名人と言われた、担当さんはやや物足りなさそうでしたが、何事もないに越したことはありません。

初代担当さんはこの日の為にか、頭を矢印型のモヒカンにしてくるという、何故50近くなって、そんなトークが面白くない若手芸人みたいな発想なのかと思いましたが、おかげで場の空気が暖まりました。

もちろんここで散々「殺人鬼顔」と言われている担当さんも来ていたのですが、彼の狂気は少し接したぐらいじゃわからないのが残念な所です。

最初は礼儀正しい普通の人のように感じるのですが、接すれば接するほど、薬物で1万人ぐらい殺しそうな狡猾さと昼食の並びでキレてメキシコ人をぶん殴ってしまうような(実話)アグレッシブさをビンビンに感じるのです


私が喋ったのは2分ぐらいでしたが、特に面白いことも言えずむしろ100回ぐらいすべった(目にもとまらぬ速さですべった)と思う。

当初、台車つきのゴミ箱に入って登場するという案も本気で考えられたのですが、うっかり1回入ってしまうと二度と出られない可能性があるので(居心地良すぎて)普通に歩いて登場となりました。


それとたくさんの贈り物ありがとうございます。


みなさん、火垂るの墓の冒頭、清太におにぎりを置いていく人の心境で持ってきて下さったんだと思いますが、今日なんか、みなさまがくれた食べ物しか口に入れてません、お恵み物だけで生きてます、本当にありがとうございます。



☆ ☆ ☆



そうこうしているうちにコミックゲートアッシュでの新連載「アンモラル・カスタマイズ」が始まりました



猫痙攣

スマートフォンで配信中とのことですが

http://www.kadokawa-cgate.co.jp/con/ash01/03/index.html

ニコニコ静画の方がみなさん見やすいかと思います


http://seiga.nicovideo.jp/watch/bk1232


この作品の担当さんは、クレムリンの初回がモーニングツーに掲載されてからすぐ応援のメールをくれたという大変変わった方であり(先見の明があったとは言い難い状況)負ける技術のこの回 の「巻くだけダイエット」をくれた方でもある

ダイエットは光の速さで投げ出したが、本とバンドは今もちゃんとある、ゴムゆえに首を吊るにも適さない代物なのだが、捨てずにおいたことで縁も切れなかったのか2年越しで、この度一緒に仕事をすることとなった。


先日書いた通り当初は「女性誌を読んだ感想をエッセイで」というような話だったのだが、そんな自分の顔ばっかり描きたくない、閉経する、との理由により「エッセイは他誌でやっている」「ネタがかぶったら後々問題が」とゴネた所「じゃあ力士が女性誌を読む漫画というのはどうか」という黄金のアイディアをいただいた。


確かに自分のツラよりは力士を延々書いた方が5億倍エキサイティングであろうが、画力の問題で多少きびしい(大体のアイディアを画力の問題で断念している)というわけで言われた事を9割無視して、ネームを出した所、もう良いわかった、だが動物は出せ、いう折衷案をいただき本作は完成した。



大体月末ごろに配信予定なので宜しくお願いします



ちなみに負ける技術アンモラルカスタマイズ も「いずれ本に…」という甘言に操られて描いているのだが、確実に売れない本を出すほど景気は良くないと思うので、出版社が「イけるかも」と誤解するぐらいのアクセスをいただければと思います。






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