リビアの首都トリポリの旧市街を散策します。





こうやって北アフリカの都市を散策してみると、




エジプトだけが独自文化をしっかり貫いたのだと感じます。




モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビアはフェニキア、ローマ、ギリシャ、オスマンの影響を多大に受け、




この白壁の街があちこち点在し、もはやどこも同じに見える。爆




しかしトリポリの旧市街は殆どが古いままで、




古代と同じ暮らしぶりが垣間見えます。ホント素敵です。







現レバノンで活躍したフェニキア人の作った街ですので、トリポリ以外にもレバノンと同じ地名がいくつもありますよ。





リビアのトリポリは、紀元前7世紀にカルタゴによって建設されたフェニキア人の植民都市「オエア」「サブラタ」「レプティス」の3つを総称して、ギリシア語で「3つの都市」を意味する Tripolis。





この3都市の所在した現在のリビア北西部を「トリポリタニア」 Tripolitania と呼び、この3都市のうちのオエアが現代のトリポリとなりました。





アラビア語ではタラーブルスといい、それもレバノンにある同名の都市トリポリ(タラーブルス)と同じです。





区別して西のトリポリとも呼ばれるそうですよ。





このドア。デザインが素敵ではないですか?




これをいちいち写真に収めるのもまた楽しい。




リビア人はとても人懐こく、すれ違うとみんな挨拶してくれます。




子どもたちも着いてくる。




観光客慣れしてないので純粋です。




ここは中国人もほとんどいないので、




「China?」「ニイハオ」とも言われません。笑




「どこからきたの?」「え?日本!?」




すると、お年寄りで英語の話せる方はこの旧市街の歴史を教えてくれたり、




若者は日本のアニメをよく見ているようで、その話をしてくれます。




間違いなく私より日本のアニメをよく知ってる。爆





円安の煽りを受けて、サハラ以南の今回訪ねたジブチ、エチオピア、エリトリアは何でも非常に高く感じましたけれども、




リビアではそれを感じませんでした。




つまり、この円安がなければ非常に物価の低い国なのだと思われます。




日本のような世界一を争う産業国が、これほどまでに円安になるのは本当おかしいんですよ。




確実に国際競争力を削がれています。




まあ、輸出を主とする大企業は儲かりまくってるでしょうけれども。




旅行者にとっては円安など何のメリットもありません。




しかも、円安になって自分の所属する会社が儲かっていても、それが社員に還元されるわけではありませんのでね。旅人にはマイナスでしかありません。物価も高いし。




話をリビアに戻しますと、




アラブの春とかなんとか言って、ここでもCIAが暗躍し、NATOも全力でリビアの首相カダフィさんを殺害しました。




カダフィさん、アフリカの真の独立を唱えていたのですよね。




欧米支配からの独立です。




リビアも産油国ですので、未だにミネラルウォーターよりガソリンの方が安いです。




そして、アラブの春と言われていた頃、欧米に食い物にされていたアフリカをカダフィ大佐は全体的に独立させようとした。




国連でも、その話を唱えていましたよね。




そして、反政府をCIA(軍産複合体)が主導し、イラクやシリアのように侵攻された。




ほんと、DSは汚いですね。




でもご覧の通りで、シリアと違い建物の破壊は全く見受けられませんでした。




犠牲者も少ないです。




割と早々にカダフィさんが殺されてしまったからかな?




原油を確保するためなら何でもしますね、欧米って。




でもイランとのあの一件はその後、全くニュースにならない。




強い者には逆らわず、弱い者を虐める。




ホント最悪です。




私の今のパスポートにはイラクやシリア、ここリビアのVISAがあるので米国に入国できません。まぁ、二度と行くこともないでしょう。行きたくもありませんので別にいいですが。




旧市街の子どもたち。




大人たち。




元気たち。爆




あと、猫が多いのですよ、イスラム教の国は犬がいない。




何だかとりとめもなく書いて写真だけ載せてしまいましたが、




個人的には楽しいトリポリ旧市街散策でした。毎日2万歩ほど歩いています。




続きます。