2019年3月に旅した北~西アフリカの旅を綴っています。








アルジェリアをあとにし、西へ向かって飛びました。モロッコのカサブランカ経由でウエストサハラです。5時間のトランジット観光。





首都は下図右上のラーユーヌです。私の向かったのは左下ダフラ。





ダフラはこんな細い半島の中。大西洋に挟まれた僻地。爆


 


首都に行かないとお国柄がよぅ分からんのですが、スケジュールの関係でトランジットにしたかったもので、そうなるとこっちのほうが都合よかった。









この頃はまだ、アルジェリアとモロッコは国交がありましたが、2021/8に国交断絶したので、現在はアルジェリアとモロッコ間に直行便はないと思われる。




 

ウエストサハラはモロッコが領有権を主張しています。欧米や日本は国家承認しておらず国連非加盟、未承認国家となりますが、世界の大多数の国は独立を支持しています。近年までスペイン領でした。





地方のリゾートって感じで開放感あっていいです。





海沿いにはカフェが立ち並ぶエリアもあり、意外なほどオシャレ。





街側はこんな感じでのんびりしています。





西サハラと国名が付いてるだけあり、大陸側は砂漠なのでしょうけど、ここは海に囲まれて気候もよい。花も咲き乱れています。





食事は海の幸山の幸あって、これがメッチャ味付け良かった。





海しかなく、しかも実質3時間くらいしか居ないので、このカフェでマッタリしてました。アルジェリアで歩き過ぎて、疲れが出たかも。中休み。





そうそう、一昨年(2020)かな?モロッコがイスラエルと国交正常化した見返りに、改めて米国がここ西サハラのモロッコ主権を承認していましたね。





あれって不思議に思うのが、米国が承認しようが何しようがこの国は独立を宣言しており国家を築いているのですよね。他国にそんなこと言われる筋合いないし、いわば内政干渉のレベルかと思います。









私はこれまでいくつかの未承認国家を訪ねていますが、未承認の何が問題なのか、単に隣接する大国の都合にしか見えない。
 
 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 
 

 

 

 
 

 





資源絡みや利権やろ。





さて、空港へ戻ります。次はモーリタニアへ飛びました。到着は夜。ホテルに送迎を依頼してました。





翌早朝、首都ヌクアショットを歩きます。ここが首都。





砂漠のど真ん中に簡易的にちょっと「街らしきものを作ってみました」的な感じ。





実際、19世紀に入りフランスに植民地にされたとき、都市らしい都市はなかったのだとか。





ローカルバス。これ動くんだ?





おおよそこの辺りに似つかわしく無いモスクのミナレット発見。





この一角だけやたらと異彩を放ってる。





こちらは、サウジのファイサルキング無償贈呈品。





お金だけでなく、設計士から建築士から土木から何から何まで全てやってあげたらしい。





そりゃそうだろーな、モーリタニア人が作れるレベルじゃ無い。





モロッコから贈られたモロッコ風モスクもあるようなのですが、探しきれませんでした。暑くて。





近代的な建物はほぼ政府か金融機関。この手の国って、政府と金融系ビルだけは立派なのよね。





手前の小屋みたいなのは一般家庭の家です。





改めて街の中心部。





アラビア半島のベドウィンの生活などに比べれば、まぁ、建物があるだけ先進的?笑





もろサハラ砂漠ですので、メチャクチャ暑いのですけど、その青い民族衣装は何か体を冷やす仕掛けでもしてあるのですか?





写真だけだと涼しげに感じるかもしれませんが、えも言われぬ暑さでうなだれるほど。しかし下の写真の人、顔まで覆ってる。





まるで、東京の真夏の炎天下にマスクして歩いてる日本人のよう。話それますが、私は今春からマスク一切やめました。電車、スーパー、カフェ等々、外出時の生活動線でマスク着けないばかりか不携帯。





マスクに効果あると思うのであれば着ければいいし、そう思わないなら着けないでいいし、個人的にはどちらも尊重します。でも、それを人に強制するのは違いますので、何か言われたときは然るべく諭そうとは思っています。一度も言われたことないですけどね。





話は戻って、ここは砂漠ですので湿気はないですが、少し風が吹けば砂が舞いますので、肺に溜まってよろしくないのですよ。





ここに限らず砂漠地帯に住んでいる人々は男性ならクーフィーヤやカンドゥーラ、トーブ、女性はヒジャブなどで頭を覆い、時には顔まで覆いますよね。暑いことより砂を遮る方が大事。





私のこれまでの人生、これまで訪ねた国の中で、ここが一番暑かった。





ここに来るまでは、エジプトのサハラ砂漠アスワン48℃が最高でしたが、アスワンは炎天下の影ない陽の下でも外を何時間も歩けていた。
 

 









ここは違う。





太陽の重みだけでなく、地上から湧き上がる何かが違う。砂地が多いからかな。





体感的にも、アスワンは体内から汗が皮膚を通して出た瞬間に蒸発する暑さ。





しかし、ヌクアショットは水分が汗として皮膚を通過する前に、体内で沸騰し火傷してそうな熱さというのですかね。





炙られてるような感じです。外に長時間は居られないんですよ。





でも気の利いたカフェがあるわけでもなく、巨大モールもなければスーパーもない、モスク以外に涼めるとこない。モスクもサウジ贈呈モスク以外は冷房が効いておらずサウナ。





そこで、たまたま国立歴史博物館を発見。





助かった。冷房ついてる。死ぬかと思った。





昨日、お伝えしたモーリタニア王国は、現在のモーリタニアとは違います。モーリタニア(マウリタニア王国はアルジェリアから北方モロッコに位置していました。





現在のモーリタニアは古代の歴史があまり明確になっておらず、8世紀ごろからガーナ王国の一部に属していたくらいで史実が見あたりません。





歴史がないわけではないのでしょうけど、上述のようにフランスがここを植民地化するときも、これといった都市はなかったそう。





そもそも、ヌクアショットを首都として都市建設が始まったのは1958年。最近やん。





ほんとつい最近まで国民はこんな家に住んでいたのだと思われる。





歴史博物館じゃなくて、これ現代博物館じゃん。爆





一通り見て生き返ったので外に出ます。が、すぐに暑さが襲い体内が沸騰してくる。これ、無理。





もう、頭の思考が停止し始めてる。





とにかく暑い。まだ午前中なのに。





なんとか歩いてホテルに戻りました。





このホテル、街からはちょっと離れているのですけど可愛らしいです。





モーリタニアの公用語はアラビア語とフランス語ですが、





ここのスタッフの多くは綺麗な英語を話すので、とても助かります。(この後の国から、ビックリするくらい伝わらなくなる)




 

 

 


午後、次の国へ移動です。空港は超高速で1時間、ひたすらこの砂漠を走った先にあります。

 




その間、まさに砂漠しかない。





なのに、何で首都からこんな遠くに空港を作ったの?





砂漠以外に何も無いんだから、首都近くに作れば良かったんじゃないの?





西アフリカへ来ると、色々と突っ込みたいことが多くて、この旅記事でも度々ブチマケさせていただきたいと思います。爆





この真ん中の人、イスラム教の偉い人だったようで、何かとお付きの人々が世話したり、一般の乗客が挨拶がてらに話に来ます。誰なんだろう。





さて、次の国へ飛びます。