2018年9月、コーカサス&東欧の未承認国家を中心に旅した記録です。
 
 
 
 
 
エレバンからのフライトで、夜、東欧モルドバの首都キシナウへ到着しました。
 
 
翌朝、街の中心部にあるバスターミナルから、この旅3ヶ国目の未承認国家「トランスニストリア(沿ドニエストル)」へ向かいます。
 
 
トランスニストリア地方は、国際的にはモルドバ共和国に属しながら、一方的に独立宣言してロシアの庇護のもと国家形成している未承認国家です。
 
 
 
 
 
 
ここも、ロシアに残りたかったのですがモルドバの一自治州とされ、独立戦争を起こしていますよ。ほんと旧ソは多いですよね。言語はロシア語、通貨は独自通貨です。
 
 
 
 
 
キシナウを出発して2時間ほどかな?トランスニストリアの州境に着きました。
 
 
乗ってきたバス。
 
 
日帰りに限り、トランスニストリアは入境時にその場でVISAを発行してもらえます。このVISAでは日付を跨がないように出境する必要あり。この紙をなくしたら悲惨。笑
 
 
尚、宿泊を伴う場合は、外務省で発行してもらうVISAが必要です。
 
 
 
 
 
古い観覧車が見えてきた。
 
 
ロシア正教会。
 
 
全く同じデザインの無機質団地が並びます。旧ソらしい。
 
 
バスを降りてしばらく歩くと教会。入り口に建ってるこの建物は何?真ん中の鐘が大から小まで連なってるのは音階が違うの?音楽を奏でるの?
 
 
この色遣い、トルクメニスタンの正教会でも見たことがある。何かの決まりごと?
 
 
これは日本で言う鳥居みたいなもんやったんやろか?疑問ばかりなのですけど、聞く人もおらず分からず終い。
 
 
ここ、首都中心部だよね?エレバンから来たので、この人の少なさに驚く。
 
 
スーパーに入ると、多少は人がいてホッ。
 
 
両替所です。物価は安くなかったですわ。
 
 
インフォメーション発見!
 
 
中に入って、観光名所とかあるの?と聞いてみた。←失礼!笑
 
 
ままあるようで、地図をもらって一つ向こうの大通りへ。大きな立派なビルがあるやないですか。人も多少はいる。
 
 
向こうに見えてるのはシアター。そういう娯楽もあるのね。
 
 
建物以上に空がキレイ。ちょいちょいキレイ目の建物が並びますが、ホント、この通りのみ。
 
 
この通りだけが、ちょっと小洒落てる感じです。
 
 
そうそう!首都はティラスポリと言います。これ多分、ティラスポリと書いてある。
 
 
庭園を備えた洋館。地図には常にオープンしてると書いてありましたが、入ったら休館と言われました。
 
 
金ピカ玉ネギが、いかにも正教っぽいですね。
 
 
言葉が通じないので、塀にカメラを置いて自撮りしました。大体、こうやって撮ると曲がったり欠けたりするのですよね。笑
 
 
ジョージアやアルメニアに比べると、やけに閉鎖的に感じます。と言いますか、閉鎖的も何も、人がいない。笑
 
 
街は極めて静か。歩いてる人は大概一人。複数は家族。友達同士などで会話をしてる人をほとんど見ない。
 
 
ところで私、この教会が大きな道路の向う側に見えたため、車も来てないしと横断歩道でないところを渡ったところ、ロシアン警察に捕まったのですよ。
 
 
そんなことで?とその時点でイラッ。パトカーの助手席に乗せられ、ふざけた感じの頭が悪そうなロシアン警察にブチキレました。
(苛立ち①)
 
 
 
 
と言っても、ロシア語は全然わからないですし、英語も全く通じないので意思疎通できてないのてすが、私も何でかな?このとき、ほんと何故か戦闘モードにスイッチ入ってしまいましてですね。笑
 
 
 
 
 
どうせ英語も全く通じないしと、途中から日本語。お互い一方通行の超険悪ムード。
 
 
 
 
 
しはらくするとそのロシアン警察。スマホ出して翻訳。持ってんだったら最初から出せよ?
(マウント①)
 
 
 
 
 
ロシア語を日本語に変換してるようなのですが、これがまた、日本語なのに何を言いたいのかサッパリ分からない。なにそのアプリ?
(マウント②)
 
 
 
 
 
 
それとも、あんたの入力の仕方がオカシイんじゃないの?
(マウント③)
 
 
 
 
 
 
英語への翻訳のほうがマシだろうと思い、そう伝えるのですが、相変わらず通じない。
(苛立ち②)
 
 
 
 
 
私が操作しようと思いスマホを貸してもらっても、ロシア語で書かれているので、どれが「English」なのか分からない。
(苛立ち③)
 
 
 
 
 
結局20分くらい車内で揉めまして、最終的に現地通貨で500円くらいの罰金を払って解放されましたのですが。。
 
 
 
 
 
 
暇人め!そんなことでイチイチ切符キルなよ!
 
 
 
 
 
 
自分でもホント珍しいと思いましたが、いつになくムカつきまして。笑
 
 
 
 
 
 
あんまりこう、感情が荒立たない性質なのですが、ここに1円たりとも落としたくない。という思いが頂点に達し、このあと直ぐにバスターミナルへ向かい(結構遠い)、到着から3時間でバスに乗りこみました。最短滞在です。使ったお金は罰金のみ。
 
 
親ロシア地域は、何か癇に障ることが起きるのですよね。まぁ、私の性格に合わないだけなのでしょうけど。
 
 
なので早々に出境です。親ロシアの自治州は、私にとっては長居無用な鬼門だ。
 
 
じゃあ何で行ったの?という話ですが、何度も書いて恐縮ですが、私は行きたい国ではなく行ってない国へ行きますので、ここも「モルドバから行けるなら行っとこ」の一つの未達国でした。
 
 
そういえば今回、未承認国を周ろうと決めたときにジョージアの「南オセチア」という未承認国も行こうと考えていたのです。
 
 
しかし、アブハジアのようにジョージアから入国できず、ロシアからしか行けないことが分かり、速攻諦めました。
 
 
ロシアに行きたくないので。笑
 
 
 
 
 
これらの未承認国はダイレクトには入境できず、必ず従属国や庇護国から入る必要があります。そんな中でもロシア経由だけは勘弁で、このために、近くまで行ってる(クタイシ)にも関わらず南オセチアはパスした経緯があります。
 
 
 
 
 
 
 
それくらいロシアは苦手なのですよね。今回のウクライナ侵攻とは関係なく、もう昔からです。
 
 
 
 
 
 
ここも、モルドバからの独立戦争時の慰霊碑がありました。
 
 
すぐ横には戦車。砲身がキシナウに向かっているらしい。こういう姿勢も、どうかと思いませんか?
 
 
未承認国家が危ないとは全く思わないですが、いかんせん国際的に国家として認められてないものですから、無法地帯と捉えられなくもないのですよね。
 
 
ナゴルノ・カラバフは全くそのように感じませんでしたが、親ロシアのアブハジアや、ここトランスニストリアは、イマイチ資本主義の頭が通じずアウェイ感たっぷり。
 
 
キシナウに戻ります。
 
 
トランスニストリアもアブハジア同様、プーチンが倒れるようなことが万が一にでもあったら、依存先がなくなってたちまち立場を失い、本来の従属国へ戻ることでしょう。。