2022年GWに訪ねたイラクの旅を綴っています。現地で書いていた記事に写真を追加し、大幅に追記しています。
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ここからの続きです。
アリー・シーアの聖地寺院、アッバス廟内へ入ってみたいと思います。
アッバスは彼。好み。
入ってすぐ、靴下履いてても伝わる滑らかで弾力のある高級シルクのペルシャ絨毯。隙間なく敷き詰められています。
皆様、入口の扉にキスして入っていきます。挨拶でしょうか。愛情を示しているのでしょうか。
日本ではコロナ禍真っ最中でしたが、イラクではとっくに終わっていてマスクしてる人もほんの僅かです(2022年4月時点)。私は日本でもマスクは全くしていませんでしたが、キスはやめときます。爆
そしていよいよ内部へ。なんて繊細な装飾なんだ。そして、なんて神聖な雰囲気。異教徒(無宗教)の私が入っていいのだろうか?と躊躇するほどの空気です。
デザインの大部分は、ペルシャと中央アジアの建築家によって設計されたというこの内装。凄すぎる。そして、ガンガン冷房かかってて涼しいわ〜。(←そこかよ!)
皆様、椅子に座ってコーランを熟読されている様子。ムスリムにとってコーランは人生のバイブルです。私もしばし目を瞑って聖地に溶けておくことにします。
とにかく美しい。
動画でも言ってますが、世界の絨毯と言ったらやはりペルシャなのですかね。UAEアブダビにある天文学的な最高額モスクも、敷かれているのはフッカフカのペルシャ絨毯でした。仲悪いはずなのに。爆
それにしても、何故お隣イランでは絨毯が盛んに織られたにも関わらず、イラクではサッパリなのかなぁ?その辺りすごく興味あり。この辺りで絨毯の有名なのはウズベキスタン、トルクメニスタン、そしてトルコだ。トルコも絨毯は主に東部。
東西交易を考えると、カスピ海の南側を通るルートにイラクは引っかからなかったかも知れないですね。
さて、話は戻ってこの寺院は二重構造になっていて、中へ入ると中央に壁で囲まれた第2の部屋があります。そこにアッバス廟があります。
この部屋がまた、一重目に増して豪華絢爛で麗しい。ここからは撮影禁止でした。下の写真は外側から第二の部屋内部を撮りました。この更に中にアッバス棺があります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220510/04/roro107/af/56/j/o1080108015115675543.jpg?caw=800)
と!アッバスの棺写真あった!撮ったあとに写真ダメよと注意され、ここが写真NGと知ったんだった!コレです!奥のこの大きな大きな金色の箱。コレがアッバスのお墓なのです。この堂々たる存在感。荘厳でなんと神々しいこと。これ日本初公開じゃないか?
サウジのメッカや、イランのマシュドと同様に、ここカルバラーもムスリムが一生に一度は巡礼する聖地。しかも、シーアのムスリムを守るために殉死した彼らの廟とあって、棺の外側を囲う格子にすがってさめざめと泣いている人も一人や二人ではありません。
そして、歩く隙間もないほど女性が座り込みコーランを音読しています。何度も書きますが、彼らが殉死したのは1,300年以上前。私の訪ねたこの場では、遠い過去に亡くなった人、言わば歴史人物に過ぎない彼にここまで感情的になれることが不思議でした。
日本で言えば飛鳥時代の文武天皇の眠る古墳へ年間一千万人もの日本人が訪ね、彼の死を嘆いて年中おいおいと泣いているようなものですのでね。なかなか理解は難しくないですか?そもそも「文武天皇って誰」ってそこからですよね?
しかし、今になるとこれも何となく理解できるのです。これが信仰心の違いなのですね。
そして、やはり純粋な信仰心の集まる聖地は、気の張り方もちょっと違うものがあります。これだけ純真な人々が集まると、その場にいるだけで何か身体が軽くなるような気がしますし(体重ではなく。爆)、軽い病気などは簡単に治るのでは?という、何か森林や滝壺の近くでマイナスイオンを存分に浴びているような、包まれているようなですね。
もっと言うと、DNAが共鳴して素にリセットされるような不思議な気がある。
これ、ブータンでお寺を訪ねたときも感じました。何かに共鳴して身体が震え、鳥肌が止まらない。ここも異次元空間でした。
イラン唯一の第八代イマーム眠るシーア聖地マシュドも広大でホント言葉にならないくらいの凄さでしたが、建築装飾の素晴らしさでいえば、カルバラーのここはその何段も上を行ってました。
とにかく美しい聖地寺院でした。
アッバス廟はここにも書いた通り、私の中で世界の美しいモスク堂々の第一位です。
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