2022年GWに訪ねたイラクの旅を綴っています。現地で書いたものに写真と文章を大幅に追加しています。


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スンニに破れたアリーシーアの殉教王子フサインと、異母兄弟のイケメンアッバスは、ここカルバラー中心地にある大きな2つの寺院にそれぞれ埋葬されています。ここはシーアにとっての聖地となり、年間数百万〜数千万人が巡礼に訪れます。
 
 
 
 
先日も少し書きましたが、もしアリーがクーファに遷都していなかったら、現代の世界は日本も含めウンと違う景色になっていたと思われます。
 
 
 
 
 
 
 
アリーがサウジのメッカを首都のままにしていたら、遠くクーファでの行き過ぎた熱烈アリー支持者は現れず、シーアという派閥は確立されなかったかも知れません。そして彼らに唆されなければ、少なくともフサインは戦死はしなかったと推察します。毒殺はされただろうけど。爆
 
 
 
 
 
 
シーアという派閥ができたために、そうではない方はスンニ派とされ、「カルバラーの戦い」後も両者は度々ぶつかることになります。近年ですとイラン・イラク戦争の本質はスンニとシーアの派閥戦争です。遠い国で起きていながら、日本にも多大な影響がありました。
 
 
 
 
 
 
世界の歴史って面白いですね。
 
 
 
 
 
 
 
そして思うのは、「今も昔も変わらず同じようなことしてるわな戦争するしか脳がないのか?」と言いたくなる国が現代に至っていくつもあること。
 
 
 
 
 
 
人間は歴史に何も学びません。
 
 
 
 
 
 
このIT・AI時代に未だ物理的な武器や兵器を使用し戦争してるのを見るにつけ、失礼ながら個人的には滑稽に思い笑けます。本気でジェノサイドしたいなら、もっと効率的なやり方はいくつもあります。まぁ、戦争を起こしてる米国の連中は皆お爺ちゃんたち。武器が大量に売れれば良いだけなので、旧態依然とした戦争がベストなのでしょう。
 
 
 
 
 
 
ところで、、、
 
 
 
 
 
 
イスラームの起こった地ということもあり、イスラム教は中東中心ですよね。とくに聖地はどこも厳格ですので、女性はチャドルなしに寺院には入れません。寺院どころか、カルバラーは中心地以外でもほぼ女性はチャドルを着用しています。するとですね。
 
 
暑いんですよ。とにかく暑い!
 
 
 
 
 
 
度々思うのだけど、この中東砂漠の暑さの中、女性はよくこの化繊のチャドルを羽織っていられるなと。
 
 
 
 
 
 
羽織ってるだけでも相当暑いのに、直射日光下での黒は波長帯を吸収し、焼け焦げる暑さですよ。真夏の炎天下、白と黒の服では表面温度に20℃も差が出るそうです。
 
 
 
 
 
 
なるほど。どおりでチャドルの中に滝が流れてるわけだ。この水流は一体どこから?笑
 
 
 
 
 
 
 
ちょっと歩くだけでも噴出する汗は止まることを知らず、汗腺開きっぱなし。しかしこれ、汗さえ出なくなった日にゃ、チャドルの中の人は丸焼き丸焦げ、若しくはミイラ
 
 
 
 
 
 
 
 
暑くて意識が朦朧としぶっ倒れそうなので、道をそれて端っこの方でチャドル外して風を入れていたら、参道の店の兄さんたちが超冷のミネラルウォーターを3つもくれました。ホント優しいな。。涙
 
 
一気飲み。もういい加減、私もこの暑がりをどうにか克服せねばならぬ。。(But how? w)
 
 
 
 
 
 
 
意識が回復し先へ進みます。フサイン廟とアッバス廟を繋ぐこの通路には絨毯が敷かれ、皆様座っておられる。若しくは祈っていらっしゃいます。ホテルに泊まれない人などはここに寝泊まりして巡礼に備えるそう。
 
 
こちらがフサインの廟ある寺院。勇ましい。
 
 
何故かやたら男性が多いのですよ。ちょっと珍しく、イーワーンの中側にのみイスラム装飾。
 
 
私は先ずはイケメン、アッバス廟から行ってみたいと思います。爆 美しい壁装飾が近付いてきました。
 
 
いやー、これ美しいです。このセンス。さすが聖地。
 
 
信仰心強く、美意識高く、少数派で結束強いことも相まって、細部に至るまで妥協はありません。
 
 
いやー、ホント美しい。他の動画を見直すと、「ホントキレイ」しか言ってない。笑 語彙がないのか!
 
 
なぜかアッバス廟は女性ばかり。何となく気持ち分かる。爆 やっぱどの国の女性もイケメンに弱いよね(飽くまでも私の個人的な感想)。
 
 
外装のこの美しさもさながら、内装は度肝を抜かれる壮麗さです。またもや口が半開き。ほんと喉が乾いてしゃーない。笑
 
 
 
 
 
 
次回、いよいよ寺院の中へ!私の中では世界一美しいイスラム寺院の内装です。