2016年の6月に訪ねたイラン、コーカサス、スタン系の旅を綴っています。

 

 

 

 

アリーシーアの聖地マシュハド(マシェド)に参りました。マシュハドはイランの中で最も重要な聖廟都市で、世界中から年間2,000万人の巡礼者が訪れますよ。
 
 
 
 
サウジのスンニ聖地メッカは、ムスリムでないと都市にさえ立ち入ることはできませんが、マシュハド太っ腹!聖地どころかモスクの中まで入れますよ!
 
 
 
 
ただし、女性は黒のチャドル必須ですって。中に入ろうとしたら、校則風紀オジサンに注意されました。
校則風紀オジサンについては後ほど記載します。
 
 
 
 
 
レンタルはないのですか?と聞いたら、
 
 
 
 
「ない。」
 
 
 
 
買わなきゃなんないの??
 
 
入り口を目の前に引っ返す。
 
 
どっかないかなー、とモールのようなとこへ入っていくと、、、
 
 
 
 
あった!
 
 
 
 
 
すぐ見つかった。結構、観光客が買うんだろうな。
 
 
 
 
 
「いくらですか?」
 
 
 
 
 
と聞くと、日本円で2,000円。高すぎるだろ。。完全に足元を見られてる。
 
 
 
 
でも、この辺りはどこも足元商売なんだろうなと諦め、購入してすぐその場で着用してGo!
 
 
 
 
入り口は男女で分かれています。内部はカメラ撮影は禁止。でもスマホで写すならいいよと言われました。相変わらず良く分からない。笑




入り口を抜けると、、、

 
スゴイ!地平線さえ見えそうだ。これが聖地かー。
 

この中庭広場に向かって、蒲鉾のような空間がいくつも連なっているのは「イーワーン」と言い、ペルシャ独特のイスラム様式です。デザインは一つ一つ違いますよ。


何かこう、ここを流れる「気」が何かを湧き立たせるというのですかね。


この聖地へ訪れることが、ムスリムの使命でもありますので、


人生の目的の一つを達成した人々の充実感だったり、そのまま達成感だったり、安堵感だったり、


今ここにいる人々だけでなく、これまでにここを訪ねた多くの人々のポジティブな思いさえ漂っているように感じます。


「神は細部に宿る」と言いますが、正にそれを感じさせる聖域です。


イラニアンブルーのドームが美しいイマーム・レザー廟。
 
 
どこに何があるのか、広過ぎてちょっとよく分からないので、人が流れる方向に着いて行ってみます。
 
 
中に入れる建物がありました。
 
 
ここは常々ずーっとアザーンが流れていて、厳粛な雰囲気。皆様それぞれ、自分の世界でお祈りされています。
 
 
これまでもこのあとも、イランでは見なかった独特なドームのデザインです。さすが聖地という感じ。
 
 
座る場所がなく、一旦外に出ました。
 
 
黄色が強いですね。太陽をイメージ?イスラム教だから月か?
 
 
ここはアリーシーアの聖地ですが、スンニの方も結構いらっしゃるのですよ。
 
 
サウジのメッカと2大聖地ですので、メッカではハッジの称号を、マシェドではマシューティーの称号をそれぞれ得ることができるのですよね。
 
 
この2つの称号を取れば、この世でのムスリムとしての役目は達成ということになるのでしょうか。


イランとサウジは、先日も書きましたとおりとても仲が悪く、いつからか不明ですが今現在(2022/1)も国交が無いはずです。
 
 
なので、聖地を抱えながら両国民は行き来できないのではないかな?巡礼ビザは特別か?お互い取れるのか分からない。
 
 
それにしても、ムスリム以外にも門戸を開放してくれるのは感激です。
 
 
サウジのメッカやメディナはもちろん、エルサレムやインドのヒンドゥ聖地でも、その宗教の教徒でないと入場を拒否されることもありましたのでね。
 
 
こんなに美しい建築美とデザインを間近で見られて幸せです。
 
 
この場所の入場は男性だけだったかな?入り口にモフモフを持って立っている方がいますよね。これが、私にとっては曲者で。笑


この人も。


ここにも。


これが先程書いた、校則風紀委員(←勝手に命名)なのですよ。先程もそうですが、チャドルを着けずに入場しようとしたり、


例えばヒジャブがズレて女性の髪の毛が見えていたり、肌の露出が多かったりと所謂「風紀を乱す人」を、持ってるモフモフで注意するのですよ。何なんですか?そのモフモフは?使途違うでしょー。笑 笛を吹いてる風紀委員もいたな。


私は、子供の頃は学校の風紀を乱す側の人間でしたので、こういった校則チックな感じは未だ嫌悪感が。笑


あぁ、いけない。ここは聖地だ。マイナスの感情は閉じ込めなくては。


広過ぎて、だいぶ引かないと撮れない建物などあり、中庭広場を縦横無尽に走り回っていました。笑


皆様、イスラム教の聖地いかがでしたでしょうか。まだ沢山写真はあるのですが、長くなるのでこの辺で。
 
 
ちょっとここマシェドは、これまでに訪ねてきたモスクとは雰囲気や規模など全てにおいて違いましたね。


 
 
やはり宗教のパワー、そして聖地に集まる人のパワーは凄いのだなと体感しました。
 
 
 
 
 
それと、ちょっと不謹慎かもですが、若干ディズニーランド的な感じがしましたかね。笑 
 
 
 
 
 
巡礼者は浮足立ってるように見えましたし、それぞれ建築とデザインは素晴らしくて、上を見て歩く人が多い。私も含め、皆さん「お上りさん状態」。





そして、広くて人が多く皆あちこち歩き回り、写真を撮り、思い思いに楽しんでるような感じを受けました。笑
 
 
 
 
 
聖地は夜のライトアップも素晴らしいようですよ。もし行かれる方は、泊まりのほうが良いかも知れませんね!




聖地をあとにし、少し街を散策。


なにか聖地らしい物でも売ってるのかな?とバザールを歩きましたが、これと言って物珍しさはなかったな。笑


次のフライトへ向け腹ごしらえ。大きなホテルがあったので入ってみたら大きな肉にありつけた!
 
 
そして、空港へ戻りました。空港前に建つモスク。何かやっぱり雰囲気がディズニーっぽいよね?笑
 
  
空港で、同じ身長の巡礼者らしき女性に先程購入した黒のチャドルを差し上げました。
 
 
このときまで気が付きませんでしたが、裾10cmくらい刺繍編みになっていて可愛い感じでした。
 
 
さぁ、次の都市へ出発だ。この飛行機はどれくらい古いのかな?笑
 
 
笑顔の素敵なCA。
 
 
でも今度は騙されないぞ!笑