NHKラジオ「まいにちイタリア語(初級編)」

「めきめき上達! 初級イタリア語」 

Lezione sessantaquattro(Lesson 64) 第64課

 

※イタリア語を勉強する時、英語というフィルターに通すと理解が深まる気がしています。英語の勉強にもなりますしね。どちらの言語もまだまだ未熟なので、誤りなどのご指摘大歓迎です!

 

アンドレア先生:

Ciao a tutti, sono Andrea. Come state? 

(Hi everyone, I'm Andrea. How are you?)

 

カルラ先生:

Ciao, sono Carla. Siete pronti all'allenamento?

(Hi, I'm Carla. Are you ready for training?)

 

佳尉先生:

今回のテーマは再帰動詞の命令法。

 

●ウォームアップ Ricardamento(Warm up)

Sono già le nove. Sbrigati!

(It's already nine. Hurry up!)

 

●Punto 1(Point 1)
佳尉先生:

それではポイント1。

再帰動詞は『再帰代名詞+動詞』が必ずセットになっているのが特徴。例えば、sbrigarsi「急ぐ」の直説法の活用は、

mi sbrigo, ti sbrighi, si sbriga,

ci sbrighiamo, vi sbrigate, si sbrigano

 

再帰代名詞の(mi, ti, si, ci, vi, si)は再帰動詞動詞の直前に置くのが基本

 

ここからが今日の本題。
▼再帰代名詞も目的語代名詞の一種です。命令法と目的語代名詞を一緒に使う方法は前回詳しくみました。

 

アンドレア先生:

Avete ripassato come usare i pronomi con i verbi all'imperativo?

(Have you reviewed how to use pronouns with imperative verbs?)

 

佳尉先生:

皆さん自主トレはしてありますか?

命令法と一緒に使うときは、目的語代名詞を動詞の後ろにくっつけます

ただし、3人称だけは例外

これは再帰動詞でも同じことです。

 

sbrigarsi「急ぐ」の命令法の活用は

2人称単数形はsbrigati

1人称複数形はsbrighiamoci

2人称複数形はsbrigatevi

 

こんなふうに動詞の後ろに再帰代名詞をくっつけてもアクセントの位置は移動しません

 

カルラ先生:

Questo è molto importante.

(This is very important.)

 

佳尉先生:

これ発音する時にとっても大事なことなので、しっかり覚えておいてくださいね。

一方、3人称単数形だけは si sbrighi

 

sbrigati, si sbrighi,
sbrighiamoci, sbrigatevi

 

Il treno parte fra dieci minuti.

(The train leaves in ten minutes.)

Sbrighiamoci.

(Let's hurry.)

 

●Punto 2(Point 2)

佳尉先生:

続いてポイント2。

今度はaccomodarsi「楽にする、くつろぐ」。

実はこのaccomodarsi命令法で使うことがとっても多いんです。

 

accomodati, si accomodi
accomodiamoci, accomodatevi

 

accomodarsiの命令法は「楽にしてください」と勧めるときに使います。

例えば、友人を家に招いて「入って、どうぞ楽にして」と伝えるなら、

Entra. Accomodati pure.

(Come on in. Make yourself at home)

 

同じフレーズをLeiで話す相手に「お入りになって。どうぞ楽にしてください」と丁寧に言うなら、

Entri. Si accomodi pure.

(Come in. Please make yourself at home.)

 

●Prima di allenarci(Before training)

佳尉先生:

では、今回もトレーニング前にサプリメントを。

先ほどご紹介した、

Entri. Si accomodi pure.「お入りになって。どうぞ楽にしてください」というフレーズ。皆さんがイタリアで誰かの家に招かれたら言われるかもしれません。

 

カルラ先生:

Può darsi.(Maybe.)

 

佳尉先生:

そんな時のために一つアドバイスを。

実はこのSi accomodi、音がくっついて

S'accomodi

こうなることがあるんです。なんだか別の単語みたいに聞こえますよね。

 

先ほどのフレーズも、

Entri. S'accomodi pure.という音になります。

 

もちろん意味は変わりませんから、こう言われたら、Grazie.(Thank you.)と答えます。

 

 

●E ora alleniamoci.(And now let's train.)

▼メニュー1 

①calmarsi(calm down)
→ calmati, si calmi, calmiamoci, calmatevi

 

②mettersi(put on, sit)
→ mettiti, si metta, mettiamoci, mettetevi

 

③divertirsi(have fun)
→ divertiti, si diverta, divertiamoci, divertitevi

 

▼メニュー2

①(君たちは)急いで!
Sbrigatevi!
(Hurry up!)

 

②(先生に)どうぞ楽にして下さい。
Si accomodi pure.

(Please make yourself at home.)

 

③(私たちは)少し落ち着こうよ。

Calmiamoci un' po.

(Let's calm down a bit.)

 

④(君は)楽しんできて!
Divertiti!

(Have fun!)

 

佳尉先生:

日常の会話に再帰動詞の命令法は欠かせません。まずは今回ご紹介したものから自主トレをしてくださいね。
 

今回の内容はいかがでしたか?次回は命令法を否定の形で使うトレーニングをして行きますよ。お楽しみに!

 

アンドレア先生:
カルラ先生:
Ciao!

(Bye!)

 

UnsplashAnkush Mindaが撮影した写真

 

※今回の放送には「応用編」の「これは使える」のコーナーに出てきた表現が3つい出てきましたね。気付きましたか?

 

Sbrigati.(Hurry up.)
「急いで」「早くして」

(「応用編」8月23日放送)

 

Sbrighiamoci.
(Let's hurry.)

「私たちは急ごう」

(「応用編」8月30日放送)

 

Può darsi.(Maybe.)

「おそらく」「たぶん」

(「応用編」9月6日放送)

 

覚えた表現が見つかるとちょっと幸せな気分になる私ハートのバルーン

(なんて安上がりな人爆  笑

 

Unsplashsandra lansueが撮影した写真

【こちらの女性ほどではありませんが、覚えた表現を見つけると軽くガッツポーズしてます】