地震災害のときに知っておいてほしい5つのこと | 天然石ジュエリーのCanecryのブログ

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熊本県、大分県を中心に九州で大規模な地震災害が起こっています。

現地の皆様は揺れに怯え、眠れぬ夜を過ごしている事と思います。土砂災害や建物の崩落で怪我をした方、そして不幸にも命を落とされた方も多いと聞きます。被災者の方々の一日も早いご健康の回復、ならびに不幸にも亡くなってしまった方への心よりの冥福をお祈り致します。

そしてまた、今も地震に怯えて不安な気持ちを抱えている被災地域の皆さまには、一刻も早い地震活動の収束と、その心の傷が少しでも早く癒されることを切に願っております。

さて、わたしは5年前に東日本大震災を仙台で経験し、2年前の白馬村の地震も経験している。ささやかなバカンスで行った白馬村の温泉旅館で、ゆったり温泉につかって、おいしー料理食べて、のんきにボジョーレーヌーヴォーなんか飲んじゃって(ボジョレーの解禁日だった)、ちっぽけな幸せを満喫してたらいきなりドカン!である。幸せから不幸への落差が大きすぎて、今となっては笑い話だが、当時はそりゃあ怖かったものだ。仙台での経験はそれこそ口舌尽くしがたいが、そこから数年たった今、わたしは見てのとおりノホホンとアホみたいに元気にやっている。被災地域のみなさま。決して希望を失ってはイケマセン。

そんなわけで、わたしの経験に基づいた『地震災害のときに知っておいてほしい5つのこと』を書きます。九州地方のみならず、南海トラフ地震などに怯える皆さまもどうぞご参考に。大したアレじゃないと思うけど。


(1) 揺れでは人は死にマセン

地面が揺れる!グラグラゆれる!こわい!こわい!でも当たり前だけど、揺れで人は死なない。グラグラっとして「ウッ!」って倒れて死ぬ人はイマセン。揺れる事で人が死んだら電車では死者続出でしょう?中央総武線の乗客が揺れで死ぬことはありません。

地震での死亡原因は主に、

1. 建物の崩落、土砂災害
2. 火災
3. 津波

の3つであって、『揺れ』は直接の原因にはならないのです。地震は怖いよ。そりゃあ揺れたら怖いさ。でも、それで死ぬことはないのを思い出して冷静に行動しましょう。恐怖で判断力を失ってはいけません。

初期段階でパニクっちゃうと、悪い結果を招きます。


(2) 何回か揺れることを覚えておこう

何回か揺れます。余震とか本震とか言うようですが、難しいことはさておき群発地震はデカイのが数日にわたって何回か来ます。一回目の地震で倒壊した建物に住んでいた方は不幸としか言いようがありませんが、耐震構造になっていない古い家屋に住んでいる方は、一回目で避難しましょう。

古い家屋は一回目の地震でさらに脆くなります。それが二回、三回と来たら倒壊の危険はさらに高まります。大丈夫だろ・・・とか思わずに万一に備えて避難しましょう。


(3) 津波について知っておく

わたしが経験した東日本大震災での死者・行方不明者数は18,455人。死因の90%以上が溺死(90.64%)です。わたしも知人や友人を失いましたが、全て津波の犠牲になってしまった方です(今でも冥福を祈っています)。

地震大国日本の海辺に住んでいる方の最大の懸念事項が『津波』であります。

南海トラフ地震が来て、津波が到来した場合、どこに逃げればいいの?これを把握し、災害の際の行動を決めておくことが大切です。

ひとつのサイトを紹介しましょう。

Flood Maps
Flood Maps
Flood Maps : http://flood.firetree.net/

地球温暖化によって極地の氷が解けた場合においての『海面の上昇率』を計算し、マップ上に表示できるサイト。津波とは直接関係がありませんがわたしはこのサイトをハザードマップ代わりに使っています。

使い方は至って簡単。画面左上の『海面上昇パラメータ』で海面上昇値を選択すると・・・
海面上昇値

選択した数値によって、水没する地域がブルーで表示されます。ちなみにコレは60メートルの海面上昇で東京都がどれくらい水没するかの図。つまり東京に60メートルの津波が到来した場合の被害地域の目安、と謂えます。
60メートル

でも、自分の住んでるところにどれくらいの津波が来るかわからないよ・・・という方。ご安心ください。南海トラフ地震の際の津波予測サイトがあります。
津波予測
南海トラフ地震の被害想定 : http://www.asahi.com/special/nankai_trough/

この二つのサイトを使って、自分の住んでいる地域がどの程度の津波被害を受けるか想定しておきます。ちなみにわたしの住んでいる愛知県名古屋市は地震発生から1時間42分後に5メートルの津波が到来します。
名古屋市

Flood Mapsで5メートルの海面上昇をシュミュレーション。自宅は見事に津波が到来。5階建てのマンションなので上階に逃げればOKとも謂えますが、孤立するのが嫌なので熱田神宮、金山方面に徒歩で移動する計画を立てています。津波到来まで1時間42分もあるからね。
予測

それでは次に、わたしが近いうちに移住する計画がある、伊豆半島。静岡県下田市をチェックします。ぎょえーーー!13分後に33メートル!!!
静岡県下田市

Flood Mapsで40メートルを設定して自宅の状況をチェック。まぁ・・・標高50メートルのとこにあるから津波は来ません。
下田市の自宅

もちろん、これをそのまま鵜呑みにしてはいけません。あくまでも『目安』。けれどもこれらを知っておくことによって、地震・津波発生時に避難する方向は解ります。『有事にどう行動するか?』をあらかじめ決めておくことは、パニックになるのを避けられますので、ちゃんと津波がどこまでくるか、の目安をチェックしておきましょう。

しかし、四国は高知の津波予測値、すげーな・・・ゆきぴょんよ、ちゃんと考えておけよ~。
四国の津波


(4) 非科学的な迷信や噂を信じるな

三重県でメガマウスが発見されたから地震くるとか、地震雲(笑)とかの、俗説や迷信を信じてはいけません。地震が来る前に心を揺らしてどーすんの。科学的根拠なんか一切ない。仮にその後なにかあったとしても、たまたまです。俗説や迷信、インターネット上で流布される根拠のない情報に踊らされてはいけません。


(5) 避難の際の荷物は最小限に

命が一番大事です。

仮に1000億円自宅にあったとして、それが入った重い重い金庫を持って逃げようとしても、荷物が多すぎて逃げ遅れて死んでしまっては1000億円なんかなんの価値もありません。東日本大震災の際に、キャリーバッグ二個の大荷物で海辺の自宅から避難しようとしたせいで、走ることもできずに、津波に飲み込まれた知人がいます。命が一番大事です。モノやお金に固執してはダメ。津波が想定される場合は、機動性重視で避難しましょう。

わたしが用意している避難グッズは以下。アウトドア用のリュックサックに詰めて玄関先に置いてあります。

① 毛布
夏でも関係なく毛布。

② 帽子(できればヘルメット)
帽子は必ずかぶります。避難の際、余震でビルの窓が割れたりした際やその他の落下物から頭部を守ります。

③ ダウンジャケットや革ジャン等の厚手のアウター
夏でもあったほうがいいです。防寒の意味もありますが、自分の身を守る鎧になります。バイク乗りが夏でも革ジャンを着る理由と一緒。

④ 水
3リットルのペットボトル。

⑤ 食料
巷では美味しい非常食みたいなのが売っていますが、あんなもんいりません。かさばる。オススメは『飴』と『粉ミルク』。飴は手軽にカロリー補給できますし、粉ミルクは保存がきいてビタミン、鉄分、ミネラル等の各種栄養素が豊富です。水が無くても粉ミルク舐めてれば、ある程度は生きられますし、子供でも老人でも摂取できます。

⑥ 懐中電灯
ヘッドライトでもいいです。

⑦ タオル
ハンドタオル3枚をリュックに詰めてます。

⑧ 現金ちょっと
本当の非常時には現金はあまり役にたちませんが、3万円がリュックに入れてあります。まぁ、財布もって避難するからあんまり役には立ちませんが念のため。

⑨ その他
わたしに持病はないので正露丸と頭痛薬と絆創膏のみですが、持病がある方は数日分のお薬をいれておきましょう。それとライターとマッチ。生理用品、コンタクトレンズ、眼鏡、メモ帳にボールペン、ナイフ。

これらがわたしのコールマンの避難リュックの中に入っています。手荷物は絶対に避けましょう。最低限の荷物で全力で走れるようにしましょう。想定外のことが起こります。


まーとーめー

とにかく冷静に。噂を信じず、準備しましょう。この国に生きている限り、いつか来ます。

日本が滅びてもわたしは滅びぬ!くらいのテイで備えましょう。