本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -80ページ目

■書評 角本良平『新幹線開発物語』 中公文庫 改板版 2014/9/20

新幹線開発物語 (中公文庫)/角本 良平
¥972
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東海道新幹線を建設した時の開発物語。
筆者は当時の幹線調査室営業担当調査役として建設計画に参画し、後に新幹線総局営業部長になった人。

東海道新幹線というプロジェクトは稀に見る成功プロジェクトだ。
技術的な成功だけではなく、収支的にも、そして僕らの日常生活に与えた影響の大きさも…
もちろん、騒音問題とか、その後、整備新幹線とかと政治的に利用され、国鉄の破綻に繋がる遠因になったりした負の側面もあるのだが…
そう言う面を勘定に入れても、これほど国民に大きな恩恵を与えたプロジェクトはないだろう。

この本は、1964年新幹線の開業前に出版されたモノ。
その底本にその後の展望etcを入れて再出版されたものを、新幹線開業50周年を受けて更に再版。

この本の面白いのは、新幹線を作る意義・収支計画・投資計画・資金調達・技術開発・用地の取得まで含めて、今から50年前の視点で解説してある事。
丁寧に書かれているので、まるで自分が新幹線プロジェクトの旗を振っているように、それを追体験出来る。
佳作だと思う。

■映画 『モテキ』2011日本

モテキ DVD通常版/森山未來,長澤まさみ,麻生久美子
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WowWowで放送していたのを、途中から何気なく視聴。

途中からなので的外れな事を書くかも知れない。
全く興味無しで劇場公開の時にはスルーしたのだが、意外と佳作だった様な気がする。
このパッケージの写真のポスター、全然、映画の内容と関係ないじゃないか…

映画的には堅実に作っているのかと思ったら、突然町中が踊り出しパフュームが出てきたりして、それはそれでインド映画の様で、そのギャップが面白かった。
この映画で描かれるのは、恋愛とセックスと性欲をきちんと分けられていない現代の20代の若者の意識。
どうでも良い事で時間を使ってるなぁってこの歳になると思う。
けれど、異性にもてたいとか、興味を引きたいというのは、意外と消費市場を牽引する大きなファクターだったりする。
そんな事を思いながら、ぼや-とディスプレイの画面をみていたのだった。

■書評 増井俊之『スマホに満足してますか』 光文社新書2015/2/20

スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学 (光文社新書)/増井 俊之
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著者は携帯電話の日本語入力で使われている予測入力方式を最初期に実装した人。
サブタイトルに『ユーザインターフェースの心理学』とあるので、そういう専門的な内容を期待して購入したのだが、ちょっと的外れ。
狭義の意味のユーザーインターフェースの専門的な内容ではなくて、ネットワークシステムのしくみも含めた、もう少し広義の意味でコンピューターと人のインタフェースについて緩く書かれたエッセーという所か。
どちらかと言えば、そういう広義のインターフェースに関する色々な試作ソフトの紹介だけで終わっている内容も多くて、内容の深掘りや、実際の実験データが提示されていなくて、消化不良、ちょっと残念な感じだ。