■書評 湯之上隆『日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ』 文春新書2013/1020
- 日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ (文春新書 942)/湯之上 隆

- ¥832
- Amazon.co.jp
著者は半導体の専門家。
強いと言われる日本のモノづくりの課題について半導体を中心に述べられている。
日本人が陥りやすい、独善的な品質重視のモノづくりへの拘りに関する課題について書かれている。
独善的な品質重視の課題というのは
・過剰品質
・過剰なリソースの投入対する美学
の二つ。
著者はこうした課題を指摘して、決して日本のモノづくりが強くない。という事に一生懸命なのだが、それは製造現場に真面目に関わっている技術者には既にわかっている事だ。
これらの課題を生み出す要因は、
・製品設計の中で工程設計を現場に任せてしまう怠慢
・丸投げされた工程設計を、。検査・チェックを過剰にする事によって、不良を流出させない体制作りを引く製造現場の幼稚さ(要はロバストな工程設計が出来ていない)
・その工程をロバスト(安定)な状態に成長させるのではなく、不安定さを含めてその検査だらけの不合理な工程を維持し、その手間の多さをモノづくりとして誇る妙な現場やトップのメンタリティ
にあるのだろうと僕は自分の経験から考えている。
自動車や航空機を代表とする高信頼性を求められる産業向の分野では、特にその傾向が強い。
一度、どこかのバカが適当に製造仕様を決めてしまうと、それを合理的なモノに改訂するのに非常に大きな後ろ向きの工数が必要になる。
担当者に余程のモチベーションが無いと、改訂は不可能なのだ。
ここら辺の課題は、もう6年前に木村英紀『ものつくり敗戦』にも指摘されていた。
だが、日本の製造業が持っているこうした病に対する処方箋が、これらの本に提示されているわけでは無い。
たぶん、それはモノづくりそのものに起因するものではなく、システムとしての組織の在り方や評価制度を見直さないといけない。
現状の能力発揮ばかりに砕身する今の日本の大手製造業の経営者達が、制度を組み替えて能力を構築しながら製造業を復活させられるかどうかは、僕にはかなり疑問なのだが…
- ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる (日経プレミアシリーズ)/木村 英紀

- ¥918
- Amazon.co.jp
統一地方選の憂鬱
出張していた為あまり意識していなかったのだが、出張が終わってからの数日間、選挙戦を見ている。
駅前には、出勤時の朝に候補者が立ち挨拶していたり、夕方帰宅する時に選挙演説をしていたりする。
しかし、どうも違う。
地方選なのに、各候補者は自民党の国政に対する批判を繰り返している。
原発がどうとか、右傾化がどうとか、消費税がどうとか、経済政策がどうとか…
統一地方選は、地方選だ。
地方選なのだから、どこそこの公園とかの整備とか、駅前の再開発とか、下水道の整備とか、保育園の増設とか、学校教育の問題とか…
地域に密着した話題がありそうなものなのだが…
特に、共産党の候補者や社民党の候補者にそういう傾向が見られる様な気がする。
そういう候補者ほど演説をぶっている。
そんな勘違いしている時点で、その候補者には投票しないでおこうと思う。
しかしもう一方で、そうではない候補者は「○○です、宜しくお願いします。」とだけ言って、お辞儀をしたりするだけだったりする。
これも問題だ。
これは自民党や維新の会の候補者。
もしかしたら無所属の方もそうなのかもしれない。
維新の会の候補者は、維新の会だという事だけを妙にアピールしていたりする。
ご本人を見ると維新らしくなくて、既得権どっぷりな感じの油臭いオヤジ顔だったりする。
こうした候補者達を見ていると、昨年話題になった兵庫県の絶叫議員を思いだして、憂鬱な気分になるのだ。
ブルーレイディスクの整理
ブルーレイレコーダーの前にタイトルを記入せずに積読状態になっているディスクを整理しろ。と言う。
まずは何を録画したディスクか確認しないといけない。
面倒くさい…
ハードディスクから板に落とした時にこまめに整理しておけば問題ないのだが、家人がハードディスクをいっぱいにした時に慌ててダビングするものだがらどうしてもやっつけ仕事になる。
元はと言えば、無計画にハードディスクを浪費する家人が悪いのではないか…
そう思いながら、口にはしない。
食物を押さえている相手には逆らわないのは、犬でもわかる道理だ。
イライラすることに、レコーダーにディスクを入れてもすぐにはタイトルが表示されない。
装置内部でディスクがセットされて記憶媒体としてマウントされて、インデックスを読み込むのにそれなりに時間がかかるのだろう…
この辺、最近のレコーダーは改善されているのだろうか…
それなりに整理して板に落としたつもりだったのだが、全然整理できていない。
同じ映画を何度も録画しているのには、我ながらあきれた。
気に入っているヒッチコックの『裏窓』やオードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』が2枚あったのは、まぁわかる。
しかしそれほど好きではない黒澤明『白痴』が3枚もあったのには少々ガックリした。
いつか観ようと思ってハードディスクに入れておいたのを、慌ててブルーレイディスクに退避させてそのまま積読状態にしていたのがよくわかる。
改めて、現在ハードディスクの容量95%を占有している家人に対して恨めしい気持ちになった。
でも、そこは犬でもわかる道理。
なので、諾諾と従うのだ。