■映画 『キックアス ジャスティスフォーエバー』
キック・アスの続編。
深夜にぼぉーっと視聴。
アメコミ調の青春モノとしてはそれなりに面白いのだけど…
米国文化が持つこういう思想の延長上に、銃社会があって、そして世界中に戦争を仕掛ける風土があるのだなぁ…と思う。
■書評 佐藤賢一『黒王妃』 講談社2012/12/7
- 黒王妃/講談社

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佐藤賢一の講談社新書『ヴァロア朝 フランス王朝史2』を読んで、興味が湧いた『黒王妃』を購読。
主人公は、ヴァロア朝末期にフランス王アンリ2世の妃となり、その後、3人の子供を次々とフランス王にし、院政まがいに権力を振るったカトリーヌ・ド・メディシス。
史実そのものが、ドラマティックでエグイのだから、小説ならもっと面白かろうと思ったのだが期待ハズレだった。
佐藤賢一という作家の現状での限界がこの辺りにある様な気がする。
登場人物のわかり易い表面だけを撫で、その精神の奥底に眠るイドにまで踏み込まない、あるいは踏み込めない俗っぽさ。
大味な描写。
一人称語りを用いた登場人物の独白は、読者に親近感を抱かせ、判った様な気にさせるかも知れないけれど…
それは、結局読者の目線のレベルでしか史劇を捉えられない。
カソリックがプロテシタントを虐殺した1572年の「サン・バルテルミーの大虐殺」を引き起こした時代を支配していた空気、その闇をもっと細かく描き出せたのではないか…
そんな風に感じてモノ足りない。
■書評 篠原健一『アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革』中公新書2014/7/25
- アメリカ自動車産業 (中公新書)/篠原 健一

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GMやクライスラーが経営破綻してから6年。
国の公的支援により再生を図ったのだが、その後どうなったのだろう…
結構、好調らしい。
その好調の要因を雇用・評価という現場での働き方のシステムから考察したのが本書。
少し視野が狭いような印象を受けるのだが、著者の専門がそこだから仕方ないのかも知れない。
日本の自動車産業がなぜ強いのか…
色々な考察が行われてきたが、その強さが、日本的な風土と雇用システムにから来る所のものづくりの現場の強さにある。とする論が一般的だ。
この本もその理屈の延長線上で論を展開する。
日本流の労働者の活用システムをキャッチアップする為に、GMが新しく作り上げランシング工場をモデルにその到達度を評定する。
僕はその理屈は一理あるとは思っているが…
一方でその理屈にしがみ付き過ぎている様な世間の風潮が気になる。
現場からくる日本のモノづくりはおしなべて高品質だ。などと奢っていられる状況にはないと考えているし、それだけで世界の市場では戦えない。
既にモノづくりの会社である事を辞めて、解体が始まったソニーを横目で眺めながら反省しないと、製造力だけがメーカーの競争力だと考えると、経営を間違える事になる…

