■書評 角本良平『新幹線開発物語』 中公文庫 改板版 2014/9/20 | 本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒

■書評 角本良平『新幹線開発物語』 中公文庫 改板版 2014/9/20

新幹線開発物語 (中公文庫)/角本 良平
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東海道新幹線を建設した時の開発物語。
筆者は当時の幹線調査室営業担当調査役として建設計画に参画し、後に新幹線総局営業部長になった人。

東海道新幹線というプロジェクトは稀に見る成功プロジェクトだ。
技術的な成功だけではなく、収支的にも、そして僕らの日常生活に与えた影響の大きさも…
もちろん、騒音問題とか、その後、整備新幹線とかと政治的に利用され、国鉄の破綻に繋がる遠因になったりした負の側面もあるのだが…
そう言う面を勘定に入れても、これほど国民に大きな恩恵を与えたプロジェクトはないだろう。

この本は、1964年新幹線の開業前に出版されたモノ。
その底本にその後の展望etcを入れて再出版されたものを、新幹線開業50周年を受けて更に再版。

この本の面白いのは、新幹線を作る意義・収支計画・投資計画・資金調達・技術開発・用地の取得まで含めて、今から50年前の視点で解説してある事。
丁寧に書かれているので、まるで自分が新幹線プロジェクトの旗を振っているように、それを追体験出来る。
佳作だと思う。