本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -21ページ目

■書評 堀江敏幸『戸惑う窓』中公文庫 2019/10/25

 

 

堀江敏幸の窓を主題とした随筆集。

「窓」は内なる宇宙と外界の接点のメタファー。

 

例によって、様々な小説や詩といった文学や映画・絵画に関する蘊蓄を窓をテーマに語るスタイル。

その文学的な雑学の知識量に圧倒され流される。

 

この本だけで、開かれているようでいて自己完結した宇宙を形成している。

残念ながら、僕の読解力と文章力で、軽々しくこの本を語るのは僭越というものだろう。

 

白旗。

■書評 内田洋子『対岸のヴェネツィア』 集英社文庫 2020/7/17

 

 

イタリア在住の筆者が、ミラノからヴェネツィア本島対岸のジュデッカ 島に引っ越して過ごした日々を綴る随筆。

 

ヴェネツィアという都市国家が干潟の上に蛮族の襲撃を避けて作られ、地中海を支配した海洋国家だというある程度の予備知識がないと、この本を読んでいてもピンと来ないかも知れない。

逆に知りすぎてしまうと、現代のヴェネツィアの生活しか出てこないこのエッセイは物足りないかも知れない。

 

ヴェネツィアの歴史についてガッツリ知りたい人はこちら

 

 

 

夏は暑くなったのだろうか?

連日、最高気温が35℃を超える暑い日が続いている。

子供の頃には、これほど暑くなかった気がする。

 

これは地球温暖化の影響なのだろうか?

それならば二酸化炭素排出量を減らして、再生可能エネルギーを増やすとか、ベース電源としての原子力の在り様を真剣に考えないといけないなぁ…

などと、昼寝をしながら思う。

 

調べてみると、気象庁が過去の気温データを公開している。

https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php#

このデータを、Rでグラフに描いてみる事にする。

 

まず、大阪の1977~2019の 7/10~9/10の最高気温/最低気温のデータをcsvファイルでダウンロードする。

ダウンロードしたcsvファイルは、単純なテーブルにはなっていない。

観測地点名とか、ダウンロードした日付とか、要らない行があるので、メモ帳とかで不要な行を削除してRがデータフレームとして読み込める様に成形する。

こうして成形したcsvファイルをRに読み込ませて、ggplotを使ってグラフにする。

年月日データは、as.POSIXct(年月日) としてPCが日時として認識する形式にしてグラフにプロットする。

ついでに回帰曲線も引いておく。

 

出来たグラフがこれ。

赤が最高気温。青が最低気温。

本当は時系列分析とかをして、周期変動を除去し全体傾向をつかまないといけないのだろうが、とりあえずは今回はここまで。

 

グラフを見てすぐわかる事は、

  • 最高気温も最低気温も、思い込んでいたほどは上がっていない
  • とは言いながら、長期的にはどちらも微妙に上昇している
  • 過去に何度か冷夏ある。(1980、1982、1989、1993etc)

ぐらい。

体感的には気温は5~10℃くらい上がっているのではないかと思っていたのだが、勘違い。

年寄りの過去補正、錯覚、気のせいの様だ。(時系列解析していないので結論は保留)

となると、二酸化炭素排出量を絶対的な価値判断基準にして再生可能エネルギを推進する議論はちょっと怪しくなってくる。

セクシー小泉進次郎スウェーデンのグレタちゃんとかの情動的な物言いに騙されない様にしなければいけない。

 

個人的に印象的なのは1993年と2015年。

 

1993年は稲作が不調になり、コメ不足になった。

タイ米輸入とかの騒動があった。

この年はやっぱり夏の気温が低かったのだ。

 

2015年もやはり冷夏。

僕はたまたま2011東日本大震災の復興支援も兼ねて東北地方を旅行した。

とても涼しかった印象がある。

岩手の花巻、宮沢賢治記念館で『 雨ニモマケズ 』の一節、「 サムサノナツハオロオロアルキ 」というのはこういう夏の事を言うのだ。と勝手に実感した。