本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -22ページ目

軍用ノートPCについて

パナソニックのノートPCで"TOUGHBOOK"というラインアップがある。

屋外の使用環境が厳しい現場でのIT化を担うラインアップ。

  • 120㎝からの落下
  • IP65準拠の防塵・防滴
  • MIL-STD-810G準拠の耐振動
  • 低温から高温までの幅広い動作環境
  • 水滴がついてもタッチ操作可能

等を特徴としていて、かなり厳しい環境でも使える様になっている。

Wikiペディアに書いてあるように、国内では警察、消防、自衛隊とか、建築現場、農業とかで使われているらしい。(見たこと無いけれど…)

有名な所では、もう20年以上前から米国の警察や米軍にも採用されている。

ここら辺が、「パナソニックは軍需企業で武器輸出をしている。」と揶揄されるところ。(まぁ、武器ではないし…)

この手のカテゴリではいち早くから市場を開拓しトップシェアを守っているのは立派だ。

 

 

さて、なんでこんな事を書いたのかというと…

ロシア政府の援助を受けているRuptryというドイツのビデオニュース代理店がある。

YouTubeでそのRuptryのチャンネルでロシアの戦車のビデオを見ていたら、ロシア軍がパナソニックの"TOUGHBOOK"を使っているシーンが出てくる。

 

なんと!! すごいなパナソニック!!

米軍だけじゃなくロシア軍も御用達かよ。

軍用PC、2冠達成じゃん。

とただ、ただ感心した次第。

(後は中国人民解放軍の採用を待つばかり?)

 

"TOUGHBOOK"が出てくるのは0:30から。

戦車が出てくる割には牧歌的なビデオ。

 

産業用の商品と言うのはコンシューマー向けと違い、カスタマイズやアフターサポートがしっかりできていないと商売にならないのだが、通常のビジネス向けの"Let's Note"も含め、パナソニックはそういうサービスを自分たちの付加価値と認識して事業を展開している。

その事業スキームの中で、堅牢なPCっていうのはアフターサポートのコストが少なくて済むというメリットがある。

PCが故障して困るのはユーザーだけではなく、販売しているパナソニックも困るというわけ。

 

僕が新しいノートPCを買うのにあたって、パナソニックのLet's Noteを第1候補に挙げていたのはそういう理由。

結局、VAIO SX12を買って満足しているけれど。

 

こういうブランド価値のつけ方って、自動車のレクサスやスバルとかも同じなんだろうなぁ…

■書評 堀江敏幸『おぱらばん』 新潮文庫2009/3/1

 

 

日常生活、と言っても著者のフランス留学中の話が殆どで、著者の生活が趣味性が非常に強いので、僕の日本的な日常生活と比較するとどこか浮世離れしていて羨ましい限りなのだが…

その著者の日常生活の思い出から、フランス近現代文学や映画のさりげない蘊蓄が立ち上がってくる随想録。

 

残念ながらその蘊蓄のネタの大部分を占めるフランスの近現代文学を、僕自身は殆ど知らないので蘊蓄の内容そのものはそれほど面白くないのだが、それを読ませてしまう著者の文章はなかなか大したものだと思う。

 

実はこの半年の間に、著者の小説を文庫で6冊くらい続けて読んでいたのだが、作者が神となって話の流れを作っていく小説という形の表現よりも、随想の様にままに穏やかに事象が流れていく様な表現形式の方を、この著者は得意としている。

■書評 劉 慈欣『三体Ⅱ 黒暗森林』早川書房 2020/6/20

 

 

 

昨年、第1部が日本語に翻訳され話題になっている中国ハードSFの第2部。

米国を含む英語圏では、とうの昔に訳出されていて日本訳が待たれていた傑作ということらしい。

 

全部で3部作。

文革の時代中国の学者が三体人という200光年程先の異星文明とコンタクトしてしまい、その三体人が地球を侵略する意図を持って、彼らの科学技術の優位性を保つために、より進歩の速度が早い地球の物理学の研究を阻止しながら、400百年時間をかけて地球にやってくるという話。

第1部はお互いの存在と意図を認識するまでの話。
この第2部は三体人たちが星の海を渡ってくる400年の間に試みられる人類の抵抗を描く話。

 

「そんなの勝てるはずないじゃん。」

という設定なのだが、ここで地球人類には一つのアドバンテージが与えられる。

三体人は脳波がそのまま電磁波になって相手に伝わるというコミュニケーションをする生物であるため、互いに思考を隠すという事が出来ない。

要は隠し事や嘘がつけないという事だ。

人類はそれを利用して三体人に対して、詐術の勝負に出る。

三体人たちが到着するまでの間に彼らをどう迎え撃つか?

真の戦略意図を隠したまま、その準備を進める。

もちろん、その意図は読者にも秘密だ。

 

あ、なるほど!

1/5ほど読んだ所で、僕は膝を打った。

これは極上のミステリ。

すべての小説はミステリである。と言ったのは誰だったか…。

これは上記のプロットが設定された時点で、傑作になる事が決まってしまった小説だ。

 

プロットの設定だけでは、その展開のさせ方が期待外れという事も、もちろんある。
だが、期待は逆の意味で裏切らてしまう。
「あ、やられた。」
終盤に僕はそう思った。
すごく面白い。
 
もしかしたら、著者はこのプロットを活かすためだけに第1部の設定を考えたのかも知れない。
 
第1部はこれ

 

ちなみに、ドラマ化や映画化・アニメ化も進行中らしい。