『LEGACY TIME』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『LEGACY TIME』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2016年/日本映画/37分
監督:福島拓哉
出演:高橋卓郎/中野未穂/稲村梓/園部貴一


[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。



やりすぎ限界女優賞:中野未穂


やりすぎ限界男優賞:高橋卓郎


やりすぎ限界女優賞:稲村梓


[「2作目」『LEGACY TIME』]




■「いま、この世界。
  
  数年前から、突然人が消える現象が
  世界各地で頻発している。
  
  現在、すでに世界の人口の99%以上が
  消滅したと言われている。」


「福島拓哉監督」「サイコ・ラブ・ファンタジー三部作」「2作目」『LEGACY TIME』。

「数年前から、突然人が消える現象が 世界各地で頻発」「現在、すでに世界の人口の99%以上が 消滅」。婚約者ユイ(稲村梓)が消えてしまった男(高橋卓郎)と、幼い娘が消えてしまった女(中野未穂)が、いずれやってくる「自分も消える日」まで、ただ「セックス」しながら生きてる。

「LEGACY」の意味を「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」ので「また」調べた。「LEGACY」とは「遺産」「財産」「受け継いだもの」など。「遺産の時間」「財産の時間」「受け継いだものの時間」とは?




■「しばらくして、人が消える前に
  兆しがあることがわかった。

  首が横に90度曲がり、すぐ戻る。

  そして10秒後に、消える。」


「しばらくして、人が消える前に 兆しがあることがわかった。 首が横に90度曲がり、すぐ戻る。 そして10秒後に、消える。」 「福島拓哉監督の脳みそ」を「解析」するなど「鶏」には「絶対不可能」なため、「勝手な解釈」で「勝手な想像」する以外もはやなす術はない。「遺産の時間」とは「最も価値のある大切な時間」という意味か? 「首が横に90度曲がり、すぐ戻る。 そして10秒後に、消える。」の「最期」の「10秒間」か? あるいは「首が横に90度曲がり、すぐ戻る。」までに「生きてきた」「人生の時間」か? 見る者の「脳みそ」を「挑発」する。




「記憶」が消える「1作目」につづき「全人類」が消える「2作目」。「気が合う」「気が合わない」に始まり、「殺人」「戦争」まで啀み合う人間もいる世界で、「もしも」「全人類」が消えてしまったら、人間はどうなってしまうか? 「愛する人」と「幸せ」になれないばかりか、「敵」と争うこともできない「孤独」「絶望」に堕ちるだろう。

「絶望を知って初めて、希望を描けるのだと信じている」と語る「福島拓哉監督」。「もしも」「全人類」が消えてしまったら、人間は「今」「当り前」な「日常」が『LEGACY TIME』のように、いとも簡単に「崩壊」「壊滅」するのかもしれない。

[「3作目」『モダン・ラブ』に繋がる「軌跡」]




■「いまではない、いつかへ

  ここではない、どこかへ」


「サイコ・ラブ・ファンタジー三部作」を「3本」「全部」「一気」に見直したら、「2作目」『LEGACY TIME』の見方「も」変わった。

「多世界解釈」「パラレルワールド」「星」「ドッペルゲンガー」「世界線」「現実」「真実」「嫉妬」「妄想」「憧れ」「願い」「後悔」「祈り」「欲望」「絶望」「愛」「夢」「記憶」「リアル」「壁」「境界」…………。

「2作目」『LEGACY TIME』の「未来からきた」「ファンタジー映画」が、「3作目」『モダン・ラブ』に繋がる「軌跡」に見える。婚約者が消えてしまった男と、幼い娘が消えてしまった女の名前がない。男の名前は「テル」なのか? 「全人類」が消えた「真実」は「得体のしれない何か」「エマノン」が原因なのか? 婚約者ユイと男、「稲村梓」と「高橋卓郎」が、「3作目」『モダン・ラブ』の「ミカ」と「テル」に見える。

「3作目」『モダン・ラブ』が「稲村梓」「女」の視点なら、「2作目」『LEGACY TIME』は「高橋卓郎」「男」の視点の「消える話」。「1作目だけない」「2作目と3作目だけの共通点」は「稲村梓」と「高橋卓郎」。「2作目」『LEGACY TIME』は「3作目」『モダン・ラブ』の「パラレルワールド」か?

[「未来からきた」「ファンタジー映画」]




■「思い出した」
 「何?」
 「俺未来からきたんだ」


「2作目だけない」「テル」「エマノン」「脳みそ」。わざと「抽象的」で「具体」を「見せない」「説明しない」『LEGACY TIME』の「隙」は、「福島拓哉監督」が「わざと」観客の「脳みそ」を「挑発」するために仕掛けた「隙」なのかもしれない。

「サイコ・ラブ・ファンタジー三部作」「2作目」「未来からきた」物語は「多世界解釈」「パラレルワールド」にも解釈できる。「全人類」が消えて「崩壊」「壊滅」した「絶望」のように「見せかけて」、実は「消えた」のではなく、「多世界」「未来」に移動しただけなのかもしれない。

婚約者ユイと男は、「多世界」「未来」、または「過去」に移動して「再会」したのだろうか? 「全人類」が消えた「絶望」から「再会」できた「希望」。「今」「当り前」な「存在」「できる」「日常」が、どれほど「希望」であるかに見えた。

[恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「中野未穂」恐るべき「悩殺」「全裸」「極限の美」]




■「あのね
  後から突かれると
  なんだか動物みたいで汚くて
  気持ちいい」


幼い娘が消えてしまった女が、「あのね 後ろから突かれると なんだか動物みたいで汚くて 気持ちいい」と言ったの聞いて「時間が止まった」。

「もしも」本当に「全人類」が消える時がくるなら、僕なら「最期」の「遺産の時間」をどう過ごすか? …………「俺もこうなりたい」。……「もの凄く」「うらやましい」。「俺も高橋卓郎になりたい」と「死ぬほど」「今」、「心から憧れる」。

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「中野未穂」(中野乃維)恐るべき「悩殺」「全裸」「極限の美」に、僕も「あのね 後ろから突かれると なんだか動物みたいで汚くて 気持ちいい」と「言われたい」。「福島拓哉監督」の恐るべき「研ぎ澄まされた感性」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」+「敬意」「賞賛」「崇拝」で大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。




『アワ ブリーフ エタニティ』
『LEGACY TIME』
『モダン・ラブ』

画像 2022年 11月