回顧録「いつか見た映画 1991」48『エンジェル・アット・マイ・テーブル』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『エンジェル・アット・マイ・テーブル』
☆☆☆☆★[85]

1990年/ニュージーランド映画/158分
監督:ジェーン・カンピオン
出演:ケリー・フォックス/アレクシア・キオーグ/カレン・ファーガソン/アイリス・チューン/K・J・ウィルソン/マーティン・サンダーソン

■1991年 劇場公開作品 48本目

約30年前、淀川長治先生が大絶賛するので『エンジェル・アット・マイ・テーブル』を映画館に観に行った。だが『プロスペローの本』と「全く同じ」。冒頭始まって「数分」で「完全熟睡」。「気づいたら終わってた」。「何一つ覚えてない」「罪悪感」を背負って今日まで生きてきた映画に、「ツケ」を支払う時が「今」やってきた。

『ピアノ・レッスン』の「ジェーン・カンピオン監督」が、ニュージーランドの作家ジャネット・フレイムの「自伝3部作」を映画化したなど、「今」初めて知った。「衝撃」殆ど「実話」だった。「女子の生態」を「これでもか」と見せる『エンジェル・アット・マイ・テーブル』にかなり引きつけられた。

「誤診」で精神病院に入れられる衝撃の人生に絶句。「8年間」「200回以上の電気ショック治療」を受けるシーンは怖くておしっこを漏らしそうだった。こんな人生があることを知って驚愕。だが子供の頃ものすごい不幸だった人間が、大人になってものすごく評価される人間に変化して「安心」した。

また「女性監督」の視点で見せる「女子の生態」に、男の僕は興味をそそられた。「女子が興味を持つこと」での「性」の視点や「会話」に、「今の視点」で「ガン見」となった。また「28年間」の時を超え、大人になってからのジャネット「ケリー・フォックス」が、実は “ダイナマイト・ボンバー・ギャル” だったことを「今」初めて思い知り衝撃を受けた。


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「いつか見た映画 1991」41『ドク・ハリウッド』
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「いつか見た映画 1991」43『ザ・コミットメンツ』
「いつか見た映画 1991」44『ロケッティア』
「いつか見た映画 1991」45『恋する人魚たち』
「いつか見た映画 1991」46『激走トラッカー伝説』
「いつか見た映画 1991」47『悲しみよさようなら』
「いつか見た映画 1991」48『エンジェル・アット・マイ…』
「いつか見た映画 1991」49『アイアン・メイズ ピッツバ…』
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画像 2019年 2月