加賀美アッコの練習画

『ひみつのアッコちゃん』のアニメ放映話、原作コミック版、WEBコミック版の中での特に印象深い話の紹介及び設定等の考察です。

「ひみつのアッコちゃんリマインド」
「ひみつのアッコちゃんリマインドⅡ」
「ひみつのアッコちゃんリマインドⅢ」
「ひみつのアッコちゃんリマインドⅣ」

★第三期『ひみつのアッコちゃん』第1話「鏡の国のおくりもの」
第三期第1話では、第一期、第二期ではあまり語られなかった、なぜアッコが鏡を大事にするに至ったかの理由とその歴史を詳細に語っています。鏡を見るのが大好きな女の子を、自分の美しさにうっとりする嫌味なナルシストではないように語るのは意外に難しいのですが(だからこそ、第一期、第二期ではあまり鏡を大事にする理由が深くは語られなかったと言えそうですが)この話では将来の花嫁姿の自分が映るという言い伝えを信じたという理由付けで、それを回避しています。小学5年生になっても、小さい頃に聞いた言い伝えを疑わないアッコは、それを使って結婚式目前のカップルの関係を修復しようとしますが、大将に誤解されて、大事な手鏡を壊されてしまいます。(今回の大将は第2期の大将と比べてもアッコに対する好意がストレートな感じ)。誤解が解けた大将に謝られるとすぐ大将を快く許してしまうアッコは、歴代の中でも特にお人好しに設定されている感じです。

今回アッコにコンパクトを与える鏡の国の女王の声は2代目アッコである堀江美都子さんですが、今回の女王様は「この力をこの遊び半分に使ってはいけません。困っている人を助けるのに使ってください」とアッコに告げます。この縛りは第三期がはじめてですが、よりによって1番遊び半分で使っていた(ように見える)第二期アッコの声の主が言うのはちょっと皮肉な感じです。
第一期、第二期とも、最初は軽く自分の母親を悪戯でからかうのがコンパクトの力の使い初めですが、第三期アッコは、女王様からの注意を守って、力の使い初めから人助けをしようと、新郎である留吉の前から姿を消した花嫁姿のレイコに化けます。ある意味、鏡を大事にしたことにより一足飛びに花嫁姿になれたわけで、言い伝えが予想外の形で実現した感じです。
花嫁姿のレイコに化けた後のドタバタにより、今回のアッコのキャラクターが「おっちょこちょいのお人好し」であることが強く印象付けられます。

★第三期『ひみつのアッコちゃん』第14話「チカ子の噂でワニワニ」
後に『時をかける少女』『サマーウォーズ』等で有名になる細田守さんの演出作品の1つ。
第一期から第三期まで基本的にブレないキャラクターの噂話大好きのチカ子が、今更ながらみんなから思い込みだけの出鱈目な噂のために怒りを買い、口を聞いてもらえなくなります。それを可哀そうに思ったアッコが、何とかチカ子がみんなと元通りに仲直りできるよう奮闘する話です。

ときおりひどく手厳しくなる第一期アッコや結構辛辣なことを言う第二期アッコに比べて、第三期アッコは基本的にあたりがソフトなお人好しですが、その代わりあんまり物を考えません(笑)。とにかく人が困っているのを見たらとりあえず思いつきで変身してしまいますが、どうやって具体的に問題を解決するかをまるで考えていないようなところがあります。
アッコのママが拾ってきたダックスフントの飼い主をさがすために、家の前に立てかけておいた看板と文字があまりに独特なため、人食いワニを飼っていると勘違いしてしまうチカ子。そのチカ子の思い込みと誇張に満ちた噂を正当化するために、リボンをつけた白いワニに化けたアッコは、みんなに追いかけられたあげく、川に飛び込まなければならない羽目におちいります。それでもひどい目にあったとは思わず、チカ子とみんなが白いワニの話で盛り上がるのを見て涙するアッコは、有能な問題解決者とは言えませんが、底抜けの善意が強引に結果を引き寄せるタイプのキャラクターではあります。

★第三期『ひみつのアッコちゃん』第20話「華麗なるマジシャン!」
これも細田守さんの演出作品の1つ。
アッコの町内の納涼大会(毎年企画がショボい)に、今年はパパの小学校の友人ということで今話題の有名マジシャンMrガーリック(もちろんMrマリックのモジリ)を招くことができましたが、こいつが我儘で困った奴で、アッコのパパをさんざん困らせたあげくに、女の子との先約を思い出して会場から消えてしまいます。困ったアッコはとりあえずMrガーリックの弟子に化けて急場をしのごうとしますが(いつもながら具体的にどう切り抜けるかはまるで考えていない)、なぜかマジックの下準備だけはキッチリ用意されていて、命が危ないマジックをいきなりやらされる羽目におちいります。パニックに弱い第三期アッコ(第一期アッコなんかわりと命が危ない状況でも淡々と対処している感があります)があせりまくりながら、何とか紙一重でピンチを切り抜けていくところが見ものです。特に最後の爆破マジックなんかは、いきなり手足を縛られてしまい、コンパクトを取り出すことができない状況におちいります。「あっ、そこでコンパクトがすべって落ちた時に運が良くなかったら死んでる」とちょっとひやひやします。

★WEBコミック版『ひみつのアッコちゃんμ』第1話「Mirrorくるっ!#1」
これはプリキュアシリーズなどを描かれている上北ふたご先生が絵を担当されているWEBコミック版アッコちゃんの第1話です。
アッコちゃんだから当然魔法のコンパクトをさずかる話になるのですが、絵柄のイメージから読んでいるうちにいきなりストーリーが逸脱して鏡の女王からプリキュアになる力を授けられる展開になっても別に違和感ないよな(笑)という気がしてきます。『シークレットミラー・プリキュア』でいいんじゃないかと。
すみません。全然けなすつもりはないです。絵は可愛いですし、原型の特徴あるアッコちゃんヘアーを工夫してわりと自然な髪型にしているのはさすがです。前にも言いましたが、寝ているときは髪をほどくという描写をしたのはたぶんこの作品がはじめてです(アニメの歴代アッコは大体寝る直前か寝た直後ぐらいに鏡の精か女王様に会いますが、大体あの髪型のままです)。

「笑い顔を映した分だけ優しく美しくなれるわ」と祖母と母に教えられて鏡が好きになったというのも、少女マンガっぽさがあります。それと白馬の王子様にあこがれるアッコはわりと珍しく、アニメの歴代アッコは大体そこまで運命の異性に関心がありません。三期アッコは鏡を大切にする由来から考えてお嫁さんになることには関心がありそうな感じなのですが、伴侶となる男性に関心があるようにはあまり見えませんし、二期アッコは鏡の国の王子キーオと進展するかも?と思わせながら、結局特に進展もなく終わります。一期アッコが運命の異性を意識したのは、新春のコンピューター占いで将来の伴侶となる男性の写真を見せられ、それとそっくりの男性に神社で会ったときぐらいです。

鏡の国の女王から魔法のコンパクトをさずかるかわりに、人間界にやって来る鏡の国の王子のお守りをお願いされるのですが、これは明らかにアニメ二期のキーオを意識しています。何となく、アニメ二期では進展しなかったアッコと鏡の国の王子を、この作品では強引に進展させてやるという意気込みを感じさせる第1話です。

『ひみつのアッコちゃん(Wikipedia)』

イラスト:並行世界の機械人形化少女・加賀美アッコ1~17あらすじ要約

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