連歌のお遊び始めます
連歌とは、短歌の五七五・七七を長句五七五と短句七七とに分け、それぞれを別の人が作りながら、詩を書き続ける「付合」の遊びです。例外的に、これを一人で仕上げたものも残っています。ルールは式目と呼ばれ、なにかと喧しいのですが、気にしない。江戸期には懐紙を使ったので、折った面毎に味わいを変えるようなこともあったのでしょうか。とはいえ、連歌(遊び)と自称するのですから、最低限の体裁は整えましょう。一、 発句 五七五の長句を用いて、季語と切れをしっかり作ります。「切字」にはだわりません。二、 脇句 発句の季節感を失わないようにしつつ、できれば共感を込めて七七とつなげます。これで短歌形式の三十一文字が完成します。三、 第三と呼ばれる五七五は、仕上がった短歌の七七を意識しつつ、その場面を転換します。季節は自由ながら発句の様式は維持したいと考えています。四、 第四句以降は、季語も切れも不要ですし、入ってもかまいません。平句は川柳の源流なのですが、諧謔を含みにしてもしなくても自由です。五、 貞門流の含みも近代俳句とは異質で面白いものですから、よろしければ古い短歌俳句漢籍に限らず、小説や歌謡曲なんぞを下敷きにして、どうぞ。六、 最後の挙句に当たったら、発句と同じ季節感で終了しましょう。気が向いたら、どなたでもコメント欄に一句、長短どちらでも.では今回は、私のブログから静可愛さんが拾い上げてくださった一句からスタートです。★コスモスや肥後もつこすの叔父と囲碁 あき坊 (1)☆ライバルのゐて秋風ふけり 愛 (2)★藤散るやいとうとましき棋譜を追ひ あき坊 (3)将棋の藤井竜王名人が、20年近いライバルの伊藤叡王に負けたました。その棋譜をたどってもアマにはよくはワカランのですが、ファンゆえに気が滅入ります。「伊藤」「いとう」を隠し味に。☆つんと尖るや藤の実数多 愛(4)★ハロウィーン魔女に仮装と言う暇女 あき坊 (5)「尖る」から、魔女の帽子のハロウィンへ。「マジョ」は「ヒマジョ」の一部です(笑)。☆天より光る蜘蛛の糸あり 愛(6)★大はしや夕立をすぢのジャポニズム あき坊(7)蜘蛛の糸の繊細な美しさからの浮世絵「名所江戸百景あたけの夕立」、そしてゴッホ。すぢは筋で、線では江戸情緒に欠けるかなと使いました。★生命(いのち)育む熱水鉱床 仝(8)ゴッホの「夜のカフェテラス」も好きな絵です。夜の街の一角にそこだけ明るいカフェテラスは、まるで深海の熱水鉱床の如。では交代、愛さんは五七五を。☆湯あがりの火照り残すや濃紅葉愛(9)今日はデイの日で出かけます。よろしく!□九十九曲がり渋滞激し mjt(10)紅葉と言えばいろは坂。いろは坂からの連想と、曲折と渋滞からの火照りかと勘ぐったりして。mjt★馬に揺れ花の七坂鵜戸神社 あき坊(11)熊本県阿蘇の九十九曲がりから宮崎県日南鵜戸の七曲がりへ。♪シャンシャン馬道中唄より、鵜戸神社から海岸線を南下すれば桜の堀切峠に至ります。☆膳の前なる松茸づくし 愛(12)ただいま帰りました。 愛□コスモスやタコス楽しむサイゼリア mjt(13)高級料亭を横目に。 mjt★にはかに伸びし竜舌咲けり あき坊(14)タコスからのメキシコ・テキーラ。原料はリュウゼツラン。竜舌はリュウゼツランの和名。なかなか花を付けないが、突如にょきにょき伸びて花をつけるそうな。☆遅まきの細き畑菜や冬隣 愛(15)□露に濡れたる衣干すらむ mjt(16)細き畑菜から『君がため春の野に出でて若菜摘む我が衣手に雪はふりつつ(百人一首、光孝天皇)』を連想。雪でなく露としました。mjt★香具山を巣立つ雁の子藤原京 あき坊(17)遷都を成し遂げられた持統天皇御製『衣干したり天香具山』の香具山から、古巣飛鳥を捨て新時代へと飛び立つ鳥。しかし、『とぐらたて飼ひし雁の子巣立ちなば檀(真弓)の岡に飛び帰り来ね 万葉集』ではないが、まもなくさらに平城京へ移った。☆合唱の美魔女や「京都の恋」 愛(18)七七の句が出ず、「和歌に詳しいmjtさんお願い致します。」と内心思いましたが、私の京都で良いんだと思い直しました。愛□人去りし大屋根リング秋黴雨 mjt(19)京都から大阪へ mjt★ナスティノブのドジャース3勝 あき坊 (20)直球もすごいが、多彩な変化球を操る山本由伸に、コメンテーターが「ナスティ(nastyえげつない)・ノブ」とニックネームを付けた。パパ翔平は明日のさらなる活躍を待とう。大屋根からの野球場。☆牛伏山緩く傾げて鷹渡る 愛(21)□首尾は上々熊鍋囲む mjt (22)ビーナスラインにはよく行きましたが、この山は知りませんでした。鹿が増えていると推察しますが、時節柄熊も出没しているかも。mjt★墨堤に君待つ宵や船遊 あき坊 (23)まずは新子でもつまみ、その内に鯊の天ぷらを揚げてもらって、後はゆっくり寄せ鍋をつつこうと、船遊びの待ち合わせ。☆月は東に佃島辺り 愛(24)□菜の花や一両列車の止まる駅 mjt(25)もちろん蕪村を下敷きに。停まるではなくて、まさにわずか一両の列車が止まる駅があります。そこですれちがうのでしょうか。菜の花だけが盛りです。mjt★海に向かつて叫ぶ青春 あき坊 (26)あのころ、やり場のない衝動に押し流される日もありました。叫んでも声は海に吸い込まれるだけで、一声発した後はまた元の静寂。この駅に乗り降りした若者は、今はどうしているでしょうね?※ではがんばって(36)まで行きましょう。(34~36)は発句コスモスの仲秋または秋を意識して。☆空に映ゆ柿の色づく郷の村 愛(27)□ああ母さんと過ごしたる日々 mjt(28)静かな静かな里の秋★りこぼうの届くや母の震え文字 あき坊 (29)届いた小包にメモ有り。「りこぼう」はキノコ(ふる里の呼び名)、ほうとうに入れると粘りが増して美味しい。☆太陽のかたちに揚がる椎茸 愛 (30)椎茸の周りに包丁でぐるっと切れ目を入れると、揚がるとパッと広がり太陽のようです。□向日葵やミラノ中央駅に立つ mjt (31)日輪草ともいう向日葵。映画「ひまわり」で、ソフィア・ローレンの別れの場面。その場所に立ちたい願望。mjt★リューのアリアに秋思ぞ癒ゆる あき坊 (32)ミラノスカラ座。プッチーニのオペラ「トゥーランドット」、敬愛する王子のために命懸けで拷問に耐えるリューのアリア。泣けます、泣いたら楽になれます。☆初霜や買うて嬉しきポップコーン 愛(33)□ランチ開けば銀杏散りをり mjt(34)★地芝居やまずは獅子舞江戸囃子 あき坊 (35)境内で地芝居、そのとき獅子舞も披露される。舞が単調に思えるのは、江戸期からの伝統そのものだからでしょう。隣接する公園にはベンチがあって、おにぎり持って。☆太鼓の音や 提灯揺れて 愛(36)あき坊さん、mjtさんお疲れさまでした。愛楽しかったですね、途中で力尽きるかと思いきや、無事に終了することが出来ましたね。挙句の「太鼓」は「踊太鼓」と承知いたしましょう。今朝は爽やかに筋トレ&ウォーキングに励みましたが、神社の神池のアオコがすっかり消えて、高い空を映しながら澄み切っていました。気分爽快。https://www.instagram.com/p/DQk1fGaE3yg/?img_index=1参照木の影の土に滲むや冬隣 | 退屈な日もある