(新宿野村ビル竣工1978年 地上高210mは現在日本で35番目)
出向時代の同僚九州氏と久しぶりに飲むことになった。彼と最後に飲んだのは彼の遅い結婚をお祝いした時だからもう5年も前になる。時間が経つのは早いものだ。
肉好きの九州氏の提案で向かったのは、新宿高層ビル群の一画野村ビル49Fにある肉の店「肉割烹五条」。
だいたい高層ビルの上の店なんてのはカップルで行くならともかく、野郎2人ではフロア費を肩代わりしにいってるようなものでバカバカしい限りだが、彼がわざわざ指名するのだから隠れた名店なのだろう。
久しぶりに会った九州氏は数年前にタバコを止めたそうで、別人のように巨大化していた。まるで魔人ブウだ。
「忘れないうちにこれを」とブウ氏から包みを渡された。
結婚祝いのお返しに奥様に持たされた由。
この変人のどこがいいのか理解に苦しむが、どうやら結婚生活は続いているらしい。
(燕三条の銅製酒器2つ 亭主と違って奥様は常識人)
今宵のコースは7000円飲み放題コース。
高層ビル最上階の法外な家賃を負担しながらよくこの値段で飲み放題をやれるものだと感心したが、すぐにその理由が判明した。コースの中身が実にショボいのである。
まずは前菜盛り合わせ。
「玉手箱」と称する重箱の中はドライアイスの煙が充満していた。
(趣向は面白いがいかんせん不味い)
豚の角煮風の一品をはさんで本日のメイン「和牛ブリスケ(肩バラ肉)の石焼き」がやってきた。
(合計50g程度の超~薄切りの肉が2枚 全く食った気がしない)
なんともお粗末なコースである。
「あのさあ、なんでこんな店にしたの」
「野村ビルは社会人になりたての頃に勤めたことがあって懐かしかったんです」
ったく、だったらビル見物だけにしておいて、飲みは近隣の地上の店にすればよかったじゃないの。残念~。
釈然としないままに店を出て、青梅街道の反対側の居酒屋に入った。あの不味いメシでアジアカップイラン戦を見損ねたと思うとなんだか腹立たしい。
そういえば先日会社の後輩と高田馬場で飲んだ日もアジアカップの日だった。
不思議なことに飲みの日とサムライブルーの試合日はよく重なる。これはいったいどういうことなのだろう。
(ブログで確認すると2019年2月にも同じことが)
私の飲みは水曜日(=現役世代のノー残業デー)と土曜日が多い。おそらくサッカーの国際試合はこの日に行われることが多いのだろう。
「量が少なかったせいで腹が減りましたね~」
というブウと連れ立って向かったのは裏通りのラーメン屋。
大盛りラーメンと半ライスを無心にかっこむブウの横で「アジアカップどうなったのかなあ」とつぶやくと、隣のお客さんが「ついさっき負けちゃいましたよ」と教えてくれた。残念~。
(そのころカタールでは・・・)
翌朝国際試合は実際水曜、土曜が多いのか調べてみてオッたまげた。
2023年のサムライブルー公式試合は全11試合。そのうち水曜日に開催された試合は皆無なのである(土曜日は1回だけ)。
そんなバカな、と思って2022年の全18試合を調べてみると結果は大同小異だった。水曜、土曜とも2回ずつで一番多いのは火曜日の6回、これに木曜の5回が続く。
う~む。
どうやら「ワックスをかけると必ず雨になる」というのと同じで、「飲みのせいでサッカーが見れなかった」というのは鮮烈に記憶に焼きつくらしい。
もうひとつ考えられるのは「飲みは水・土」というのは私の勝手な思い込みで、それ以外の曜日にも想像以上に外飲みをしているのかもしれない(汗)。
備えあれば憂いなし、である。
2024年のサッカー国際試合の開催日は全てカレンダーに書き込むことにした(最初からやれっての)。