八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。


 

 東京に戻る日の朝赤キウイ(紅妃)を収穫した。試し採り(20個)、孫が来た日の収穫(30個)に次ぐ3回目にして最後の収穫である。

 

 比較的大きいヤツから順に取っていったが思いのほか数が多い。

 中には採ってるさなかにコロコロと転がって枯れ葉の陰に隠れてしまうヤツもいたが、最初こそ懸命に捜索したもののしまいにはメンドくさくなって、「行ったきりなら幸せになるがいい~」とばかり縁がなかったものと放置した。

 

 

(緑キウイ(ヘイワード)はまだ硬いのでしばらくこのままに 意図したわけではないが早生種(紅妃)とそうでないもの(ヘイワード)の組み合わせは理に適っている)

 

 しまいには小粒のヤツはどうでもよくなって放棄した。

 

(もうキリがないので君たちにはこのまま余生を過ごしてもらうから)

 

 それでも数えてみたら91個(冒頭の写真)。朝方家内が収穫した比較的大ぶりの30個と合わせてこの日の収穫は120個。

 これまでに収穫したものと合わせると今年の収穫は都合170個となった。

 放置した小粒のヤツも加えると2025年は紅妃だけで200個以上の実をつけたことになる。我が家のキウイ史上最大の収穫高である。

 

 とはいえ、数は多いもののいかんせんサイズが小さい。

 生来のケチが災いして摘果が不十分だったせいだ。

 日持ちがするものでもなく、知り合いに配るといっても見栄えの悪い貧弱なものばかり。来年こそ心を鬼にして実を3分の1程度に間引かなくてはなるまい。

 

(キウイの枯れ葉、伸び放題に徒長した無数の枝の焼却にトーマスが活躍する日は近い)

 

 11月下旬に再び八ヶ岳南麓に戻って来た時には緑キウイの収穫が待っている。

 キウイの収穫が終われば我が家も本格的な冬を迎えることになる。

 

(八ヶ岳高原大橋から冬山と化した北岳、甲斐駒ヶ岳を望む)

2026年の恵方は南南東やや南

我が家の恵方には以前恵方参りした「武田八幡宮」がおわします

ご祭神:武田武大神(=ヤマトタケルの倅、応神の叔父)

    誉田別命(応神天皇)

    足仲津彦命(仲哀天皇(=応神の父、武田武大神の弟)

 

 八ヶ岳南麓の地に別荘を建てて11年目、初めて年末年始を彼の地で過ごすことにした。

 そうなると一番心配なのがおせちである。正月には長男夫婦と孫も来るので質量ともに充実させねばならない。

 

 いつだったか知人が八ヶ岳南麓美食シーンをリードする「」のおせち(ちらし)がすこぶる美味かった、と言っていたのを思い出し、カツカレーを食いに行ったついでに大将に聞いてみた。

 

(いつもお世話になってます 2025年5月撮影)

 

「う~ん、今年はやるかどうか。材料が高すぎるんで」

 やると決まればすぐお知らせします、とのこと。

 これはダメかな、と諦めていたところ数日経ってやります、との朗報が。 間髪をいれず「ばらちらし重」と「金目鯛煮付け」を予約した。

 

(その後LINEにも掲示された これ以外に冷凍が利くものを販売予定の由)

 

 これだけだと大人4人+孫では少々物足りない。

 そういえば中華「安妟(あんあん)」のおせちを頼んだって聞いたことがあったなあと思い出した。あそこの中華風おせちならさぞ旨いだろう。

 

(安妟ランチの定番豚肉卵キクラゲ炒め 家でやってもこの味は出せない)

 

 さっそく電話してみると特におせちというのはやってなくて、店のメニューを頼んでもらえれば大晦日に渡せます、とのこと。

 

 これはこれでいいのだが、おせちの「ハレ感」がないのがさびしいところだ。

 やむなく「北杜市 おせち」でググってみると、ヒットしたのがイタリアン「愛のかけら」のおせち。

(訪れたのはもう5年も前のこと パスタランチなので足が遠のいている)

 

 店のインスタグラムには2026年もおせちをやることが明記されていた。

 

(同店インスタグラムより)

 

 写真は今年のおせちだが、見るからに旨そうだ。さらに現物を見てみたいと探してみるとあった、あった。

 

(和の要素もあって充実している 「蓼科・小淵沢・清里で大人のランチ」様のブログから勝手に拝借

 

 ブログ主様によると「八ヶ岳のおせちは2026年もこれでいく」とのことなので、ただちに予約した。「蓼科・・・」様ありがとうございました。

 

 これで大晦日に「ひまわり市場」で刺身なんかを買ってくれば立派なお正月になりそうだが、万にひとつも遺漏があってはじじの沽券にかかわる。

 念のため「ふるさとチョイス」(ふるナビじゃないかんね)でタラバガニを注文(というのだろうか)した。

 

(大洗町 タラバガニ5lサイズ)  

 

 準備万端調えてあとは正月を待つだけ。

 もう49日寝るとお正月~

 お正月にはカニくってばらちらしつついて飲んだくれましょ~

 早く来い来いお正月 

(特別純米酒「豊盃LIVRER」(弘前・三浦酒造)ゴルフ友Aさんの東北旅行土産)

 

 大相撲九州場所初日、先日頂戴した「豊盃」を残りもんのタコで飲ろうと満を持していたところに無情の地震速報が流れた。

 最大震度4、津波は最大1センチという比較的軽微な地震にもかかわらず天下のNHKはマンマンデーと地震情報を流し続け、結局この日の相撲は見れずじまい。

 大きな災害になりそうもないローカルな地震と何百万、何千万という全国の相撲ファンが楽しみにしている取組といったいどっちが大切だというのか。

 

 こういうことを言うと、

「相撲より人の命の方が比べ物にならないくらい大切でしょ」

「地元の人の不安を理解できないのか、オマエは」

「クマを殺すの反対~。そうだ市役所に嫌がらせの電話しちゃおっと」

なんてトンチンカンな輩がわ~わ~言ってきそうだが、東北に地縁・血縁のない方のホンネはこんなところだろう。地震情報は画面のすみっちょに流しとけばいいはずだ。

 

 それはともかく、私の1日はテレビなしには成り立たない。

 あれをやってこれをやって、と1日の段取りを組む時にはテレビの番組表を首っ引き。

 なんせ「毎日が土曜日」だからまずは面白そうな番組を探したうえで空いている時間で用事を済ますことになる。

 

 そんなテレビ漬けの私が一番辟易するのが嫌いなCMを目にすること。

 2025年も2か月足らずとなった機に、「2025年イヤなCMワースト3」を選んでみた。イヤな気分はみんなで分かちあいましょう!

 

第1位 ふるナビ(出演貴乃花光司)

 

(画ヅラもショボくて不愉快)

 

 ふるなびふるなびふるさとの~ぜ~

 あの調子はずれの唄が聴こえた瞬間にチャンネルを切り換えるのだが、いつもリモコンを持っているわけではないのでつい聴いてしまった時の不快感といったら。

 

 スポンサーはあれで視聴者が喜ぶと思っているのだろうか。

 私は競争相手の「ふるさとチョイス」をこれからも利用する(きっぱり)。

 

(時の小泉純一郎首相が賜杯授与にあたって「感動した」と讃えたのも今は昔 

 2016年5月場所14日目に右足膝脱臼の大怪我を負った貴乃花は千秋楽に強行出場、本割では武蔵丸に敗れたものの優勝決定戦で22回目の優勝を勝ち取った このケガが原因で以後7場所連続休場、そして引退となった)

 

第2位 Amazon(TSUGUMI)

 

(マスカラ編 おどろおどろしいシーンに「貞子」を想起したのは私だけではないはず)

 

 AmazonのCMはウィットもユーモアもエスプリも、ついでにペーソスさえもなくておおむね出来が悪い。

 中でも最悪なのがマスカラ編だ。

 雨の中恋人と抱擁しあいながら主人公はAmazonでウォータープルーフマスカラを注文する、という内容だが、なんだか女性のあざとさがハイライトされていて男の私には不愉快なだけ。

 女性の皆さんはこれをご覧になって「やっぱAmazonは便利よね~」と思うのだろうか。

 

 このCMは投入量も多いので1日に何度か出くわしてしまうのも難点である。

 Amazonのお手軽さを訴求したいのならもっと明るい状況設定にしていただきたい。業種は違うが「ウーバーイーツ」のおバカなCMの方がはるかにマシだ。

 

第3位 明治R-1(仲間由紀恵、永尾柚乃)

 

 このCMの何がイヤって、登場人物が実の母娘に見えないところ。

 

(柚乃さんの幸せ薄そうな表情が哀れ)

 

「なんだか寒いよ」

 ママ、と呼べないダンナの連れ子と思われる娘が訴える。

 継母は「それがどうした」と言わんばかりの迷惑顔。

 

(ちょっと、風邪うつさないでよ)

 

 世のお母様方に問いたい。

 我が子が夜中に「寒い~」と起きてきた時にこんな顔しますか?

 

 きっとこの薄情な継母は継っ子にレンチンばかり食わせているに違いない。

 弁当にはコンビニおにぎりと魚肉ソーセージをぶっこんでさ。

 お風呂は追い焚き禁止でいつも水風呂同然。

 それでもダンナの前ではマスカラつけてすまし顔。

 

 そんな日々の生活が去来してしまって、いつまでも暗い気分になってしまう。

 

 この世界の最初の女性パンドラはかつてゼウスから「決して開けてはならない」と渡された箱を、こわいもの見たさでどれどれと開けたところ、箱の中から無数の災厄が飛び散った。

 この世の全ての災厄が箱から消えた後、最後に箱に残っていたのは「希望」だったという。

 

 CMだって同じことだ。最後に口直しの秀作を紹介したい。

 それは、「ビズリーチ」CA編。

 

(転職市場がこんなに熱いとは!)

 

「どんな会社からスカウト来てるかな~」

 このCMのいいところはCA演じる吉谷彩子さんが役柄にピッタンコなこと。

 突然話しかけられてまじまじと見つめる子供、熱いおしぼりを渡されてビビる男性など、随所にスパイスがよく利いていて秀逸だ。

 

 残念なことに続編の「バー編」では吉谷さんの魅力が活かしきれてないうえに舞台設定もイマイチである。

 

 

(ウィットがないんだよ、ウィットがさ)

 

 せっかくの好CMシリーズ、関係者には猛省を促したい。

(八ヶ岳ブルーの下でタコ焼きを食う=幸せのかたち)

 

 お客さんとタコ釣りに行った長男が大漁だったということで、この日は八ヶ岳南麓の我が家でタコ焼きパーティをすることになった。

 

(生ダコの内臓をとってぬめりをとる)

 

(茹で上がりはほんのり桜色 こいつはたぶんメス(美味)だろう)

 

 仕込みは全て長男とお嫁さんがやってくれるので楽チン。私たち2人は孫をあやしたり、たこぶつで一杯やったりとノンビリした時間を過ごさせてもらった。

 

(超分厚いたこぶつ+春鶯囀ひやおろし=幸せのかたち)

 

(どっかで見たことがあるような・・・)

 

(これだ!愛新覚羅溥儀と溥傑)

 

 

(最初はただの泥濘状)

 

 たこ焼き奉行のお嫁さんがたこ焼きをこさえていく。

 やがて混沌の中から球状になった立派なたこ焼きが出来上がった(冒頭の写真)。

「創世記」そんな言葉が去来した。母性はやはり偉大だ。

 

 感慨にふけっている場合ではない。

 さっそく熱々をパクり。灼熱のたこ焼きが上アゴを焦がしていく。

 

(青のりを忘れたのはご愛敬)

 

 旨い。

 たこ焼きを食うのは何十年ぶりだろうか。

 旨いが、この歳になるとそうそう粉モンを食えるものではない。

 それにこの一週間というもの、食いに食いまくったのである。

 

飽食の軌跡

日曜 息子夫婦と大量の鹿肉(KBMから頂いたもの)を死ぬほど食う

月曜 Aさん宅でパエリア+超高級ワイン

   昼は大泉囲碁大会で銀鱈弁当

火曜 「ル・マリアージュ」でゴルフ友のBさんご夫妻とフレンチ 

 

(この日のメイン ニュージーランド産グラスフェッドビーフと季節野菜のソテー 「オーベルジュ清里」は日本最古のオーベルジュといわれている)

 

水曜 ごま豆乳鍋 シメは「フジハラ製麺中華太麺」

木曜 「秘密のパティスリー」で大量に買ったタルト類をこの日から毎日爆食い

金曜 丘の公園清里ゴルフコース内レストランで海老天玉そば(海老天2本つき)

   「ご自由にどうぞ」の激辛冷麺を2度お代わり

土曜 たこ焼き、たこぶつ、「ル・プレジール」のパンを詰め込む

 

 アルコールの摂取量を加味すると、この一週間の総カロリーは2万カロリーをゆうに超えているに違いない(汗)。

 熱々のたこ焼きがもったいないのでご近所のCさんに手伝っていただいた。

 

 戦い済んで日が暮れて。

 戦場と化したキッチンには長男が置き去りにした茹でだこが。

 食べ残しのようで申し訳ないのだがCさんとゴルフ友のDさん宅にお裾分けしてから、いよいよ最後の仕事、KBMに冷凍タコをお届けした。

 

 何よりタコが大好物というKBM、よほど首を長くして待っていたらしくその喜びようときたらこっちまでうれしくなるほど。

「これ持ってけし」

 KBMの手には大きなレジ袋。

「?」

「クマ肉だよ、熊。シカなんて話にならないくらい旨いよ」

 

 長男が遊びで釣ってきたタコのお返しなんて必要ないのに。

 もう食えないからと固辞したが、どうでも持ってけといいだしたら聞かない頑固もんのKGMだからありがたく頂戴した。重量はおよそ2Kgというところだろうか。

 

 う~む。

 

 飽食が終わって~

 胃薬飲んできたとき~

 もう若くないさと

 君にいいわけしたね~

 

 飽食の一週間の終わりは新たな飽食の一週間の始まりだった。

(オリーブ入りのチャパタ 正式名は忘れた)

 

 この春に工事が始まって以来、まだかまだかと首を長くして待ち続けた期待のパン屋さん「ル・プレジール・デュ・パン(パンの喜び)」がいよいよ11月14日にオープンすることになった。

 

 それに先立ってプレオープンの招待があるようです、と東京の飲みトモが同店のインスタを送ってくれた。

 

(この招待状を入り口で見せろ、とのこと)

 

 初っ端の7日はあいにくゴルフになったので、翌8日に出かけた。

 土曜日だから混むだろうなあと思いつつ0945に店に行ったのだが、案の定店には長い行列ができていた。

 

(世の中ヒマジンが多いね(オマエが言うなって))

 

 店内が狭いらしく最初に招じいれられたお客さんは5人ほど。その後も行列は遅々として進まず1時間ほど並んでようやく入り口までたどり着いた。

 入り口には中学生くらいの女の子が立っていた。

 てっきり招待状のチェック係かと思いきや、彼女はお客さんの出入りをコントロールする役目を担っていた。

 

「あなたはニコラさんのお嬢さんですか」

「そうです」

「泉中学に転校したの」

「いえ泉小学校です」

 

(お父さんのニコラさん 旧店時代の写真)

 

 一家をあげての大イベントだから手伝いを買ってでたのだろう。

 今朝は4時起きだった由。

 

(畳みしわが初々しいトリコロールが八ヶ岳ブルーに映える)

 

 お客さんが出入りするたびにパンの芳香が漂って次第に腹が減ってきた。

「いつもおいしいパンが食べられてあなたは幸せね」

 隣に並んでいたお客さんの問いかけにお嬢さんはちょっと複雑な表情をした。

「いくらおいしくてもいつも同じパンじゃ飽きちゃうよね」

「はい、たまには他所の店のパンを食べてみたいです」

 正直な答に行列から笑いがおきた。彼女にとっては至近にある「くのパン」の存在はちょっとうれしいことかもしれない。

 

 そんなやりとりをしているうちにようやく店内へ。

 店内は想像以上に狭かった。

「バックハウスインノ」もパンコーナーが狭い方だがここはそれ以上に狭い。

 

(正面のケースにはキッシュ、サラダ、サンドイッチなど)

 

(隣のケースはハード系がずらり これが全て)

 

 逆光のせいもあって商品札の小さな文字がよく見えない。

 ままよ、と手あたり次第に買いまくった。

 

(ホントはこいつらを買いたかったのだが)

 

 味は各人の判断に委ねるとして、いいことが2つ。

 ひとつは駐車場が広いこと。インノのあぜ道より格段に楽チンだ。

 もうひとつは水木が定休日のこと。

 

 日月火が定休日のインノと完全補完の関係である。

 欠落していたパズルのピースがパチンと音を立てて埋まった瞬間だった。

(「秘密のパティスリー」本日の品ぞろえ 左から:ピーカンパイ、カカオ60%チョコレートケーキ、くるみのタルト、アップルタルト)

 

「すごくおいしい秘密のケーキ屋さんがあるのよ。それがね、あなたの家からなら歩いていけるところにあるのよ~」

 

 パエリア友(=私にパエリアをご馳走してくれる友)のAさんが重大な情報をこっそり教えてくれた。

 なんでもその店は看板もなくて宣伝もしていないので外見からは全く分からないが、口コミで八ヶ岳南麓では知る人ぞ知る名店となったそうな。

 

 Aさんに教えてもらった電話番号で連絡してみると、幸いこの日は商品がいくつか残っているとのこと。

 ただ、

「今からパノラマの湯に行くので1時間ほどしたらお越しください」というあたり、どうやら店というよりは主婦が趣味でスイーツをこさえているような感じらしい。

 

「〇〇のとこの路地を入って最初の左側の家」という情報だけを頼りに件の家に出かけたところ、ちょうどマダムがパノラマの湯から戻ってきたところに出くわした。

 

 マダムは60歳、と言われればそうかなあと思うし、40歳、と言われればそうかもなあと思うような年齢不詳の不思議な魅力をたたえた美魔女だった。

 男の歳はそれほど誤差がなくだいたい分かるのだが、女性の年齢というのはどうもよく分からない。やはり見慣れていないからなのだろう。

 ちなみにアザラシのお母さんが何千頭もいる赤ちゃんの中からどうやって我が子を見分けるのかというと、なんと顔で識別しているそうな。

 ドジャースファンのアメリカ人たちも今回のワールドシリーズで大谷、山本、佐々木の区別がつくようになったことだろう。

 

 魔女の案内でさあどうぞ、と玄関に招じいれられるとそこにはケーキ類がいくつか並んでいた(冒頭の写真)。

 

(「魔女の館」という雰囲気 右側の棚にスイーツが並んでいる)

 

 マダムのおススメは今年最後の紅玉を使ったアップルタルトと、アルコールをたっぷり浸ませたチョコケーキ。

 

 

(素朴な感じの巨大アップルタルト)

 

(チョコケーキは2つ残っていた 赤ワインにぴったんこの由)

 

 ピーカンパイは Joshua tree (現在「道の駅こぶちざわ」で営業中)でも食えるので置いとくとして、アップルタルトにするかチョコケーキにするか悩みに悩んだのだが、始末に悪いことに「くるみのタルト」も実に香ばしそうでそそられる。

 

(くるみが一面にぎっしり)

 

 さあどうしよう。

 いよいよ収拾がつかなくなったところに天の啓示のように東京エレクトロンの爆上げが脳裏をよぎった。

 所詮多寡のしれたあぶく銭、ケチケチしないで使ってしまえばよい。

 

 そんなわけでアップルタルト、くるみのタルト、チョコケーキを大人買いした。

 ものはついでとばかりチョコケーキは2個買って、1個は先日いろんな食い物を下さったゴルフ友のBさんのお返しに。

 

 浪費ってホントに楽しいな。

 

 翌日Aさんご夫妻が鹿肉赤ワイン煮の鍋を返しに来られたので、4人でアップルパイを食ってみた。

 旨い。

 旨いが、サイズがデカい上に中味がぎっしり詰まっているので、そうそう食えたものではない。

 

(まだ4分の3が手つかず状態)

 

「〇〇さん(マダム)から昨日電話があったわよ」

「ギョギョ(ひょっとして代金が足りなかったのか)」

「ケーキをた~くさん買ったんですってね」

「・・・」

 私の食い意地もこうやって口コミで広がっていくのかもしれない。

 

 マダムはこのあとクリスマスの注文を受けてそれをこさえ終わると館を閉じ、再開は翌年5月になるのだという。

 魔女の館を再び訪れる日が楽しみだ。

 

(紺碧の空と錦秋のコントラストが美しい魔女の館)

(11月2日赤岳初冠雪 丘の公園清里ゴルフコース富士山コース9番ホールより)

 

「この前のお友だちがまたワイン持ってくるからいらっしゃいな」

 超高級ワインをそうとも知らずにガブ飲みし、天下に赤恥をさらした記憶も薄らいできたところに再びAさんご夫妻からお誘いがあった。

 

(あんな高いワインを飲むことは金輪際ないだろう)

 

 今回はパエリアをこさえるとのこと。やった~。

 前回は送り迎えをしていただいたのだが、さすがにそれは気がひけるので大泉タクシーでAさん宅へ向かった。これが学習効果というものでしょう。

 

 また、前回は手ぶらだったが今回は家内がこさえた鹿肉(KBMから頂戴したもの)の赤ワイン煮を持参した。これが学習効果というものでしょう。

 

(こいつは赤ワイン泥棒)

 

 Aさん宅の食卓には色とりどりの料理が並び、赤ワインが2本(別にパエリア用の白ワイン1本)用意されていた。

 

(今回の赤ワイン 左はAさん所蔵ワイン 右がBさんの手土産)

 

 Bさんのワインは「Charmes-Chambertin」(知らんがな)。

 ブルゴーニュらしいのだが、ラベルには「天地人」とある。どうやら日本でボトリングしたテーブルワインのようだ。

 

(日欧EPAによりワイン関税はゼロになったので値段はぐっとリーズナブルに)

 

 ガブ飲みするにはこういうワインが一番。

 おそらくピノノワールと思われるが中々イケる。

 

「團十郎がこの辺で土地探してるらしいですね」

「もう買ったって聞いたけど」

「高市さんいいですよね」

「ほんと。どんな人かちっとも知らなかったけど期待できるね」

 

 皆さん話し上手で聞き上手、しかも笑い上戸ときているから話がはずむ。

 私より10歳上の3人はせっかくのワインにホンの少し口をつけるだけなので、旨い旨いと私と家内で2本飲んでしまった(ほとんど私だけど)。

 

 パエリアが登場したところで白ワインに切り換えた。

 

(Aさんの奥様謹製パエリア 食うのは2回目)

 

 散々飲んで食ってしゃべり散らかしてからタクシーを呼んで家路へ。

 思えば今日もいい1日だった。

 いちおうテーブルワインの値段調べとくか、とググってオッたまげた。

 高い。

 高いよ~。

 前回の超高級ワインと遜色ないレベルではないか(汗)。

 私の人生にはどうしてこうも恥が多いのか。

 

 そんなわけで学習効果は次回に持ち越し。

 まあ次回があれば、だけど。

 

(甲斐駒もこの日が初冠雪らしい)

(朝の気温1.8℃ もう冬だ)

 

「八ヶ岳南麓の有名人」といえば、

一に吉川晃司(目撃談は皆無だが別荘は現存している)

二に桃井かおり(LA在住で別荘はもう使ってないらしい)

三四がなくて

五に那波社長(ひまわり市場社長)

といったところだろう。もっとも昨今のテレビ露出数を考慮すると那波社長が有名人のトップかもしれない。

 

(この顔を見かけたら(那波社長を除く)ご一報ください)

 

 1か月ほど前、焼鳥居酒屋「心粋」で飲んでいた時のこと。 

 相方のAさんがやおら奇声を発した。

「あ、工藤がいる!」

 Aさんの視線を追うとそこには西武→巨人、その後福岡ダイエーホークスの監督を務めた工藤公康さんチョイ似の人物がカウンターで焼き鳥を召し上がっていた。

 

 

(まさにこんな感じ 現役生活29年(プロ野球最長記録)で224勝142敗 MVP2回、最優秀防御率4回、最多奪三振2回のレジェンド オフィシャルブログより

 

「似てるけど違いますね(きっぱり)。だって若いもん」

「そうかなあ、そうかもしれないなあ。確かに若いですね」

「ひっく、老眼が進んでんじゃないですか~」

 

(いいから餃子食いねえ 奥の地鶏ニンニク炒めも美味)

 

 それからしばらく経って再び心粋へ。

 根がマジメで几帳面なAさんはこの件をず~っと気に病んでいたらしく、いきなし大将に質した。

「この前工藤公康に似た人がいたんだけど」

「あ~、ご本人ですよ。時々お見えになります~」

 

 そうだったのか。

 なんでも工藤さんは引退後農業に目覚め、八ヶ岳南麓のあちこちで野菜作りに精を出しているそうで、この日のメンバーの一人Bさんは「あめみや」で出くわしたことがあるそうだ。

 

 ああやっぱり、とAさんは満面の笑み。

 冤罪が晴れてよかったね~(汗)。

 

 そんなわけで現存が確認できている有名人は、

一に工藤公康

二に那波社長

となった次第である。

 

(有名人の社交場「心粋」 ここで那波社長に出会ったこともある)

 

「そういえば」

 Aさんが餃子を食いながらやおら話を始めた。

「市川團十郎白猿がこの辺りで土地を探しているらしいですよ」

「團十郎って前の海老蔵でしょ。それ「細川庭店」の社長じゃないの」

「イヤ、ホンモノらしいです」

 

(こうやってじっくり見るとあんまり似てないな)

 

 團十郎が八ヶ岳南麓の別荘族となれば有名人リストのトップになることは確実。余計なお世話だが我々は彼がどこに住むかで大いに盛り上がった。

 都心からのアクセスを考えれば、小淵沢IC周辺とか長坂IC周辺は大いにありうる。長坂ICなら

わが大泉は有力な候補地となるだろう。

 

 たまたまAさんの近所で大規模な土地開発が進行中とのことで、あすこかもしれないな~、ひょっとしてご近所さんになるかもな~、とAさんはうっとりとビールを飲み干した。

 

 それからしばらくしてAさんから連絡があった。件の土地の買い手は團十郎ではなかった、とのこと。

 それにしてもAさんはどこからこの話を聞いたのだろうか。

 私が不動産関係の知人何人かに聞いた限りでは皆さんご存知なかったから、「細川庭店見間違い説」もいぜんとして有力なのである。

 

(建築現場を見ると「團十郎の別荘にしてはちょっと小さいかな」とつい気にしちゃう)

左:遊火人「焼却炉ドラム缶200Lロストル(空気取り入れ用網格子)つき

右:現用焼却炉「ロズウェル」

 

 我が家の庭にドラム缶焼却炉「ロズウェル」がやってきたのは今から7年前、2018年8月のこと。

 今では想像もつかないが、八ヶ岳南麓にはそぐわない禍々しい銀色に塗装されていたことから、いつしか人々の間で「ロズウェル」と呼ばれるようになった。

 

(こんな時代もあ~ったねと キウイも実にショボい)

 

 以来7年にわたってロズウェルは息つくヒマもあればこそ、枯れ木、枯れ草、段ボールなんかの焼却に大活躍。やがて業火に身を焼かれ、雨に打たれているうちに全身錆びてしまい、とうとう胴体部分が崩壊してしまった。

 

(ロズウェル最後の御奉公 底に近い部分はボロボロ)

 

 なお蛇足ながら、

「庭でたき火するのは拙いんじゃないの~」

と思っていらっしゃる方が実に多いのでひと言お伝えすると、庭のたき火、野焼きは合法である

 我が北杜市は隣接する韮崎市、甲斐市とともに「峡北行政事務組合(=地方公共団体の一種)」を結成、ゴミ、し尿、消防を同事務組合が一括引き受けているのだが、同組合の「火災予防条例(昭和57年4月1日条例第33号」にはたき火について以下の規定がある。

 

第25条(たき火) 

可燃性の物品その他の可燃物の近くにおいては、たき火をしてはならない。

2 たき火をする場合においては、消化準備その他火災予防上必要な措置を講じねばならない

 

 周囲にガソリン等の引火物がなく、消火用の水をきちんと準備しておけば私有地であればどこでたき火をしてもOKである。

 消防団もその点心得ていて、「野焼きは危険なのでやめましょう」とは言っても「違法なので」とは決して言ってない。あくまで懇願ベースなのである。

 

 とはいえ、うっかり延焼(火が広がること)、類焼(隣家などに燃え移ること)などした日には周囲にどれほどの迷惑がおよぶか分からない。

 庭のたき火の場合にはドラム缶焼却炉は必須アイテムなのである。

 

 そんなわけでロズウェルの後継焼却炉をAmazonで購入した。

 

(ロストルつきだと6000円アップの19,800円だが背に腹は代えられない)

 

 待つこと一週間、2代目ロズウェルがやってきた。

 どれどれと梱包をほどいてオッたまげた。

 てっきりネイビーブルーのシックなドラム缶が来るものと思っていたが、やってきたのはコバルトブルーのドラム缶。

 いったいどういうセンスをしているとこんな色に塗れるのだろう。

 

(ドラム缶の胴に空いている穴に2本の鉄棒を通してロストルをわたす方式)

 

(ロズウェルのロストルがぴったんこ わざわざ買う必要なかった)

 

 

(くやしいので2段重ねに どうだまいったか)

 

 う~む。

 こんな色では「2代目ロズウェル」を襲名させるわけにはいくまい。

 そこで「トーマス」と命名することにした。

 

 

(大井川鐡道「トーマス号」 なんか似てないか)

 

 あと何年かすればトーマスも渋い茶色になって我が家の庭に馴染んでいくだろう。

 かくしてロズウェルは我が家の隅っこで余生を過ごすことになった。

 長いことお疲れさんでした。

 

(すっかり背が縮んじゃった)

(すっかりジャングル化している我が家のキウイ棚)

 

 稔りの秋も深まり、庭のキウイの葉もところどころ黄色くなってきた。

 今年のキウイは赤、緑合わせておよそ150個ほど。

 

(赤キウイ「紅妃」これでは過密すぎるがケチなので摘果できなかった)

 

(よく見かける毛むくじゃらの緑キウイ「ヘイワード」これも鈴なり)

 

 昨年の収穫はすっかり葉が落ちた11月22日だったからまだ1か月ほど早いのだが、大量のキウイをいっぺんに収穫してしまうと始末に悪いのでとりあえず試しに2個収穫してみた。

 

 

(ツルンとした紅妃)

 

 半分に切ってみると美しい果肉が現れたが、歯が立たないほど硬い。しばらく(2週間くらい?)追熟させる必要がある。

 

(ヘイワードより酸味がなく栄養価が高い)

 

 そんなわけで追熟前提に10個ほど収穫した。

 以降1週間おきに収穫していけば大量のキウイに悩まされることはないだろう。

 

 

 キウイの収穫を終えれば我が家にも冬がやってくる。

 八ヶ岳南麓で迎える11回目の冬。はたしてどんな冬になるのだろう。

 

(「清里アーリーバードゴルフクラブ」17番ホールから 八ヶ岳の冬もすぐそこ)