3月23日 PM 17:43


ボクは

彼女に真実を言えぬまま

選挙本部前の喫茶店で三人と合流していた。


三人は緊張して

黙って窓辺から見張りをしている。


その時

君が


「フププププ…」


と、急に笑いだした。

ボクは


「どうしたの急に?」


「思い出し笑い。昨日ね、大好きな歌手の白矢綾〔シロヤアヤ・20歳・女の子〕ちゃんが、2年ぶりに音楽番組に出た時の話なんだけど…」


「私も見ましたよ。注目している歌手の1人です。」


「ボクも見たよ。結構好きだよ。笑った時の、やえ歯がいんだよな。」


「その中で、何個か視聴者の質問に答えてたでしょ?その殆どが嘘だったんだ。」


「『今年のお正月は誰と過ごしたんですか?』という質問も嘘ですか?」


「『家族と過ごしてました。』って言った時、ノイズがしたんだ…友達とならそう言えばいいから、たぶん彼氏と過ごしたと思う。」


『私も綾ちゃんのようにかわいくなりたいから、整形を考えてます。どう思いますか?』ってやつははてなマーク


「『整形はケガをした人などのためのもの。そこまでしてかわいくなる必要はないと思います。』って言ってたでしょ…」


ボクと戸神さんは


「………ノイズが………!?


「…………うん…………噂があったでしょ。最近鼻が高くなったとか、胸が大きくなったとか。たぶんその通りだと…」


「えぇええ…今日の収録日は、綾ちゃんの20歳の誕生日おめでとうってやつもビックリマーク


「『ありがとうございます。』って言った時も、ノイズがしたんだ…たぶん2・3歳は誤魔化してる。でもね、ボクは嫌いになったわけじゃないんだ。」

「……………」


「……………」


「この能力に目覚めた時、急に周りがノイズだらけになったんだ。テレビを見ても、家族からも聞こえてきた。それが嘘を吐いてるからだと分かった時は、ショックだった……でも、やさしい嘘もいっぱいあったから………たくさんの人が、やさしい嘘で助けられてたから………でも、トゥルーエンジェルが能力で得た世界に救いはないから…………」


「能力には能力で、私達が阻止しましょう。」

ボクは

店内の時計を見て


「もうすぐ5時。ホームページの選挙活動の予定ではそろそろ動き出す。」




「時間だ。」


選挙本部で教祖の沢木

信者の5人の

守光哲也〔モリミツテツヤ・?歳・男の子

瀧村徹〔タキムラトオル・?歳・男の子

玄馬一之〔ゲンマカズユキ・?歳・男の子

羽月美和〔ハヅキミワ・・女の子

黒武者宗佑〔クロムシャソウスケ・?歳・男の子〕に

今日の予定を説明している。


 「守光は、昨日と同じ様に候補者1人消せ。その他の玄馬・瀧村・羽月・黒武者は、オレと一緒に選挙活動だ。」


すると

守光

「1日1人とは言わず、全ての者を消せば良いのではないですか?」

「退屈なんだよ…選挙も出来レースみたいなもの……オレ達へのエールだと思ってやれ!!」




「出て来たよ、教祖の沢木。それに1人2人………信者3人。」

「(複数相手…計画通りに戸神さんとボクの能力のコンボで、沢木達を尾行させる人を選び、ボク達は二重尾行する。)戸神さん、あの子でいいんじゃない?普通な感じで目立たなそうだし。」

「……そうですね。問題ないですね、そうしましょう。」


ボクと戸神さんが

尾行させる人の所へ

行こうとした瞬間

「待って!!単独行動の信者がいる!!」

「(単独相手…ボク達自身が尾行する。)よし、行こう。」


ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!













ニュース番組を見てみると

詳しく速報のニュースをやっていた。


「今日、東京都知事選に告示した小山金造氏が、選挙演説中に男性器を露出し逮捕されました。」


「さすがに普通、選挙演説中にこんな事するはずないよな…」


「うん…能力者の仕業だよね。」


「私達も動き出しましょう。陣さん、このパソコンを使わせて下さい。」


「全然いいよ。」


すると

戸神さんは

部屋のパソコンを使い


「これを見て下さい。」


ボク君は

パソコンの画面を見て


「これは、トゥルーエンジェルのホームページです。選挙活動の予定や、選挙本部の場所まで書いてあります。明日、選挙本部の前の喫茶店で単独行動した信者を見つけ叩く。」


「警察に相談しても、信じてくれないだろうし…」


「ボク達で何とかするしかないもんね。」


「明日集合できますか?」


「平気だよ。」


「ボクも問題ない。」

「……相手の能力で何をされるか分かりません。家族や友人に、話しておきたい事があれば言っておいたほうが良いでしょう。」



3月23日


放課後

彼女はボクに


「今日も一緒に帰れないの?」

「……パンを焼かなきゃいけないんだよね。」

「昨日もそう言ってたよね。欧米か!!


と、言った彼女は

とても心配している様子だ。


「(…いつの間にか、立場が逆転しちゃったな…)」


「…………信じて待ってるから…………今度は私が待ってるからね。」

「イエッサー。」

「米兵か!!

「(ツッコミうまくなったな)」




彼女に真実は言えなかった。




ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!


揚げホワイトカレーパン
¥200

ボクは

テレビを見るために

近くの電機屋のテレビコーナーに行った。

すると

その中の1台に

教祖の沢木がたくさんの報道陣に囲まれていた。

沢木報道陣


「何度も言わせるな…オレは東京都知事に立候補する。」


「話題作りですか?現職の知事、天気良純〔アマキヨシズミ・64歳・男の子〕氏の再選が有力ですが、神々が与えてくれた能力で勝てますか?」


報道陣の間で

笑いが起こったにひひ

「…いつまで笑っていられるかな…」


と、言い

その場から去って行った。


ボクは

繋ぎっぱなしにしてた

携帯君に


「……確か……東京都知事の告示って、3月22日だよね。」


「うん…本格的に動き出すのは、その日だと思う。だから一週間後に、ボクの家に集合しよう。神友ちゃんにも連絡して、来るように話しとくから。」


「分かった。必ず行くよ。」

「じゃあね。久井には近付いちゃダメだよ。」


「…もちろん…(久井のお母さんには悪いけど、当分解除は無理だ)」




3月22日 PM 20:37


君の家に

あの日以来

久しぶりに三人が集まった。

ボクは


「驚いたよ。まさか東京都知事になろうとするなんて。」


「ホントだよね。何が目的なのかな?」


すると

戸神さんは


「目的は関係ありません。問題は能力を使うこと。能力なしに当選はないですから。」


「そうだよね。でもどうやって戦うの?相手の能力が分からないと、10人相手に不利だよね。」


「………確かにそうです………ですが、コレを見て下さい。」


と、ノートくらいの大きさの紙を

それぞれ一枚ずつ手渡した。


「これは…テレビに教祖が出てる時の、側近の信者の顔じゃない?」


「はい。全部は集められませんでしたが、5人分用意出来ました。私達は人数では不利ですが、相手にこちらの情報は皆無です。これは人数の不利を、十二分に補える有利な状況です。相手に気付かれずに近付き、私と吉見さんの能力で、1人ずつ捕らえる事が可能ですから。」


「それならボク達に分があるね。」


その時

付けてあったテレビから

ピコンピコンと音がした。


「…ニュース速報…」




東京都知事に告示した、タレントの小山金造氏が

わいせつ物陳列罪で逮捕。




「…………これって…………微妙だな。」

「この人なら自分でやりそうだよね。」

「確かに…」



ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!

byd:sign 42型地上/BS/110度CSデジタルチューナー搭載デジタルフルハイビジョン液晶テレビ LF-4201DAB
¥182,975
Amazon.co.jp


3月15日


放課後

無事に新年も迎え

彼女の笑顔を取り戻せてから

もう3ヶ月以上経った。


彼女に

今日の放課後

目前に迫った

春休みの計画を立てようと言われたけど

親に用事を頼まれちゃって

早く帰んないといけないんだと

嘘を吐いて

ある所に来ていた。


それは久井の実家だ。

久井自身にロックを掛けさせた後

住んでいる実家まで送った以来

2度目の訪問になる。


ホントは

トゥルーエンジェルと遭遇する危険性があるから

立ち入り禁止になっている………が

気になっていた。

久井じゃなく

久井のお母さんが。

ボクと一緒で

久井も母子家庭で育った。


高校を中退し

宗教団体に入会して

心配は尽きないはず…

さらに

元気まで失ったとなれば

お母さんが病気になってもおかしくない。


久井の実家の呼び鈴を押す。

すると

お母さんが出てきて


「はい……あっ……あなたは、去年の12月に大騎を家まで送ってくれた子ですよね?」


「はっはい…」


「あの日から大騎、部屋に閉じこもりきりでいつも家にいなかった子が急に変わっちゃって…何か知りませんか?」


と、涙ぐみながら

必死にボクに聞いてきた。

思っていた以上に深刻な様子だ。


「…そうなんですか?ボクは遊びにきたんですけど……とりあえず知り合いに聞いてみて、何か分かったら連絡します。」

「本当ですか?よろしくお願いします。夜中でも連絡して下さい、お願いします。」


…もういいだろう…


ボクは

陣君の携帯に電話してみる。

すると

タイミングよく繋がり


「陣君さぁ……久井の事なんだけどさぁ……もう、ロック解除してもいいんじゃないかな。三ヶ月以上経っても、問題な」


と、言ってる途中で


「何言ってるの、湧ちゃん!!テレビ見た。」


テレビ…?」


「動き出したんだよ、トゥルーエンジェルが!!教祖の沢木が東京都知事選に立候補したんだよ。」


「………東京都知事に………」




春休みの計画は埋まった。



ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!


東京都知事の研究/山崎 正
¥10,290
Amazon.co.jp

戸神さんは久井


「私が言う質問に、嘘偽りなく答えること。」


「はい。」


「貴方の能力を詳しく教えなさい。」


「オレの能力は、手で触れたモノにロック〔鍵〕を掛ける事が出来る。扉や箱など物には勿論、人の両手・両足・心にまでロックする事が出来る。見た目からは、ロックされているかどうかは判断できない。だから、普通の人には何が起こっているのか分からない。」


吉見戸神さんに


「戸神さん…久井が手で触れずに能力を発動出来たら、今頃体の一部をロックされてたんですよ。…今度はもっと冷静に行動して下さい。」


「問題ないですよ、分かってましたから。」


「!?……どうして分かったんですか?」


「私が彼に、質問をしたのを覚えてますか?」


君は


「確か…1人でここへきたんですか?』って聞いてたよね。」


「はい、その質問で相手は単独行動だと分かりました。もう一つ、質問したのを覚えてますか?」


『私達三人も能力者です。1人でどうにかなると思ってるんですか?』


「その通りです。その質問で強力な能力の持ち主だと分かりました。」


「そこまでなら、ボクも分かってましたよ。」


「では最後に、私が挑発する様な発言をしたのを覚えてますか?」


『私も勝つ自信があります。それも……貴方に触れることなく。貴方も相当な自信があるようなので、当然私に指一本触れることなく勝てますよね?』みたいな……」


「よく覚えてましたね。それで必ず彼は、はいやああと、強気に答えてくると予測していました。予測が当たり、私の能力は発動され彼は私に指一本触れることは出来なくなった。でもまだ分かりませんでした………陣さんの『神友ちゃん、今のは大嘘だよ。早く逃げて!!を聞くまでは。」


「えっ…アレで分かったの?」


『陣さん…ありがとうございます』と、言ったでしょう。あの言葉で、彼は嘘を吐いている……三人の能力者相手に怯まない人が、嘘など吐く必要はないのに……それはつまり、三人に勝つ事が出来る能力を身につけているが、その能力を発動するには直接触れたりする必要があるのではないか?と、予測する事が出来ました。」


「ごめん…………そんな事まで考えてたなんて…………」


「いえいえ、陣さんの能力で予測する事が出来ましたし、吉見さんの能力で私の能力はさらに強力になりました。」


「……オレに勝ったからってよ、仲間が異変に気づけば……7人の能力者が動き出すぞ。はっはっはっはっはっはっ」


「トゥルーエンジェルの目的は何ですか?」


「さぁな…言えるのは、教祖の意思に従うだけだ。本当の天使に生まれ変わるために死のうと、言われたオレ達は躊躇う事なく死んだ…まぁ、お前達と同じで10人助かって死ななかったけどな…」

「(………確かにまずいな………能力戦は情報戦でもある。今回の戦いでも、ボクの能力を久井に知られていた事で戦いが不利になった。)戸神さん…ロックの解除方法を聞いたら、久井自身にロックを掛けさせよう。命に関わる心配はないから大丈夫。」


「……それは良いですね。ロックの解除方法を教えなさい。」

「ロックを解除させたい人に触れ、ビンゴと言えば解除出来る。」


「この解除方法を知ってる人は他にいますか?」


「いない。」


「自分自身にロックを掛ける事は出来ますか?」

「バ~~~カ、やったことねえよ。」

「…なら、今自分にロックを掛けなさい。」


すると

久井は右手を胸に当て


「ロック。」


と、言った瞬間

表情が明らかに変わった。


「クラスメイトの表情と一緒だ。自分自身にも能力は発動出来たみたいだ。」


戸神さんは

自分の腕時計に目をやり


「もう日付が変わってしまいました。私の車でみなさんをお送りしましょう。」


結局

さんは来ることはなかった。




12月11日


学校の昼休み

クラスでボクは

「(一週間かけて、クラス全員のロックの解除が出来た。賑やかなクラスがやっと蘇った。)」


「湧君…コロッケパン売り切れてたから、焼きそばパン買ってきた。」


と、彼女

購買でパンを買ってきてくれた。


「ありがとう。」


今日の朝一

担任に呼ばれ

開口一番


「クラスメイトに何をした!!!!」


「(えぇええーーーっっっ、何急に)………どういう事ですか?」


「クラスみんなの家に電話して、また学校に登校する様になったのはなぜですか?と尋ねたら、吉見君が家に来て帰った後に不思議と元気に話しかけてきたと言う…正直に言えば叱らないから、本当の事を先生に話してみろ。」


「(……そっか……確かに不自然だよな。)…………ボクは何もしてません…………」


「お前だけ休むことなく学校に来て、お前が家に来て帰った後にみんなは学校に登校する様になった…何かあるに決まってるだろうが!!」


「(………正論だ………)……ボクはただ……ただクラスメイトを助けたかった………元気付けたかった………それだけなのに…………先生は何をしてたんですか?」

「せ、先生は………先生はな…………いろいろだな……電話したりだな………ホントにいろいろ…………」

ボクは

責任転換してその場を切り抜けた。




「何も覚えてないんだ……」


彼女達は

ロックを掛けられている間の事を

何も覚えていない。


「携帯の着歴見たの………湧君毎日いっぱい電話掛けてくれたんだね…………心配した…………」


「少しだけね。」


「ホントはすっごく心配したでしょ?」


「…………………」


「もしかして嫌われちゃったと思っ」


その時
ボクは人目を気にせず

彼女を強く抱きしめた。


「………湧君………ごめんね…………心配かけてごめんね……………」




ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!


ルイヴィトン*パドロック*シルバー*314
¥7,500
株式会社Eストアー


………そうだ………

冷静になれば

あのメッセージはロアriri

久井にも伝わるものだった。


くそっ…何やってんだ、ボクは…

あいつは

ボクの能力に気づいてたのに……

E・野木のものまねよくやってたのに……

「白さんではないですね。」

「湧ちゃんの知り合いはてなマーク

「…ごめん…あいつがボクをいじめていた………久井だ。」


「(……この人が…;…)」


「(……能力者……)」


「はっはっはっはっはっはっ…おいおい、まさかオレに気づかれてないとでも思ったのか!?何のために、お前を最後まで残したと思ってんだ。」


「…ボクへの復讐なら、他のクラスメイトは関係ないだろ。」


「……関係ない……それはチョット違うなあ。今までのオレじゃダメなんだ。能力者のオレじゃねぇとな。だからお前に知らしめる必要があった。分かりやすかったと思ったんだけどなぁ…」


「(……その為だけにみんなを)」


「1人でここへきたんですか?」


「ああ。」


君は

嘘を吐いてないのを確認して小さく頷く。


「私達三人も能力者です。1人でどうにかなると思ってるんですか?」


「もち。」

君は小さく頷く。


「(それだけ強力な能力…どうする…ボクの能力も、陣君の能力も戦闘向きじゃない。)」


その時


「私も勝つ自信があります。それも……貴方に触れることなく。貴方も相当な自信があるようなので、当然私に指一本触れることなく勝てますよね?」


「………あぁああ。」


と、言った瞬間

猛ダッシュで久井

戸神さんの方へ走り出したDASH!


「神友〔カミトモ〕ちゃん、今のは大嘘だよ。早く逃げて!!


「戸神さん!!」


「陣さん…ありがとうございます。」


と、言ったが

逃げるどころか

その場に立ち止まっている。

久井

右手を振り上げて


「オレの能力くらえやあぁぁあぁ!!ビックリマーク

…………久井の右手は

戸神さんの体の寸前のところで止まっている。


「………何で…だよ…!?」


「覚えてますよね?私が貴方に『当然私に指一本触れることなく勝てますよね?』と尋ねた事を。」


「…………」


「貴方は『………あぁああ』と答えました。」


「…………それがどうしたよ。」


「貴方と私の合意によって契約されたんですよ。」


「そんなの口約束じゃねぇ……か。」


「理解したようですね。そう…コレが私の能力、私との口約束は絶対。貴方に命令します…そこに正座しなさい。」


「バカが!!お前の能力がわかれば、口約束なんかするかよ。」


「…もう一度だけ命令します。そこに正座しなさい。」


「はい。」


と、久井は返事し

その場に正座した。


「吉見てめえぇーーーっっ」


「王様の言う事は絶対。」




ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!


コンパ飲み会に!あって便利な「王様カード」
¥1,780
すぐくるジャパン

12月4日 PM 20:41


異種格闘技会場の

東京ドームでアナウンサー


「それでは、今日の勝者、アントニオ・E・野木さんに、インタビューをしたいと思います。E・野木さん試合前、最強の挑戦者にもしかしたら負けるかもしれないと思ったりしませんでしたかはてなマーク


「出る前に負ける事考えるバカいるかよ!!」


と、アナウンサーを張り倒した。


「闘魂注入ありがとうございます。もっとお話を伺いたかったのですが、生放送で時間がないのでアレをお願いします。」


E・野木はマイクを渡され


「元気ですか~~?いくぞ~~~!!1・2・3、ロアさん・ririさん・白さん、アノ場所に今日の23時に集まって下さい。」


と、言い出し

観客は静まり返った。

アナウンサー


「あ…の……E・野木さん………アレをやって下さい。お願いします。」

「……わ、分かってますよ……今度こそいくぞ~~~~!!!1・2.3、ダーーーッッッ!!!」


今度は観客もすごく盛り上がった。

その中の1人のボクは


……見ててくれ、頼む……


このチケット

だふ屋から手に入れるのに

全財産を使ったし

学校では

とうとうボク1人になったので

急遽

他のクラスで生活する事になった。


次は絶対ボクの番だ。

その前に何とかしないと…




12月4日 PM 22:57


自分で

23時に集まってと

能力を使って言わせたのに

タクシー代の事まで考えてなかったから

白隷山まで来るのに

ギリギリになってしまった。

結局

母さんの財布から1万円を抜いた。

母さんゴメン

後で必ず返すから。


冬のこんな時間に

二人の人影が近付いてくる…


「44さん驚いたよ、E・野木の口からririって聞けるなんて…」


「私も驚きました………急に呼び出したのは、その能力の事ですか!?」


と、ロアさんとririさんが

集まってくれていた。


「…そうなんだ…単刀直入に聞くけど……みんなは能力に目覚めた!?」


「………うん、目覚めたよ………」


「………目覚めました………」


「(…………やっぱり思った通りだ)ボク達以外にも、能力に目覚めた者がいる…新興宗教団体、トゥルーエンジェルの生き残り。白隷山で自殺未遂した者が、能力に目覚めている。その中に、ボクをいじめていた1人がいた。詳しい能力は分からないけど、ソレを使ってボク以外のクラスメイトを、登校不可能にしている。」


「……トゥルーエンジェル………テレビのニュースで見た事ありますね。」


「………44さん………まだ何か隠してるね!?ボクの能力は、嘘を見破る事が出来るんだ。嘘がボクの耳を通る時、ノイズがする…そのノイズの音量で、大嘘か?嘘か?分かる。」


「……クラスメイトに、ボクの付き合ってる彼女もいる……何とかしたいんだ!!力を貸してほしい。」


「…ノイズはない…ボクで役に立つなら何でもするよ。遅い自己紹介になるけど、陣朋弘・ジントモヒロ・中2。」


「私も同じ気持ちです。私は、戸神友・トガミユウと言います。22歳・会社員。」

「…………ありがとう…………ボクは、吉見湧斗・15歳・高1。」

と、その時声がした。

「お~~~い」

「…白さんかな…」


「オレもまぜてくれよ、人数足りねえだろ。」

と、久井が現れた。




ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!

猪木詩集「馬鹿になれ」/アントニオ猪木
¥1,575
Amazon.co.jp

放課後


何度電話を掛けても出ないので

直接彼女の家に行ってみる事にした。


彼女を家

何度か送った事があるので場所は知っていた。

知ってはいたけど

彼女の両親とは面識はないので

緊張しながら

彼女の家の呼び鈴を押す。


彼女の

お母さんらしき人が出てきて


「はい、どちら様ですか!?」


「あの…れなさんのクラスメイトの吉見といいます。今日学校を休んでたので、心配で様子を見にきました。」


「ありがとうね……でも急に家族の私達とも、何も話そうとしないで部屋に閉じこもっているの………せっかくきてもらったのにごめんね。」


「……そうですか……風邪をひいてるとかじゃないんですか!?」


「そうなの…学校でいじめられてるの見た事ある?」


「大丈夫です。いじめの心配はないですよ。……じゃぁボクまたきます。失礼しました。」


「ホントにありがとうね。気を付けて帰ってね。」


何かが起こってる……


………ボクは急いで家に帰って

他の休んでる

クラスメイトの連絡先を調べて

電話を掛けてみた。

その結果

みんなカゼなどをひいてる訳ではなかった。

急に部屋に閉じこもっているという…


個々の問題じゃない……

何か共通した問題………


「湧斗、さっきから2時間近くも電話して、早くご飯食べちゃいなさい。」


「分かったよ、直ぐ食べる。


ボクは仕方なく

母さんの言葉に素直に従った。


次の瞬間


テレビのニュース番組で

トゥルーエンジェルの教祖

沢木聡がインタビューを受けていた。


「10月29日の集団自殺で、あなたは本当の天使に生まれ変わる時がきたと言っていましたが、教団の何人かの命は助かりました。亡くなった人達は、本当の天使に生まれ変われ、助かったあなた達は、本当の天使に生まれ変われなかったという事ですか!?」


「助かったオレ達は、本当の天使に生まれ変われなかったというのは、正確ではない。この世で新たに、神から与えられた使命がある。」


「その新たに与えられた使命とは!?」


「………人類を楽園へ招待する事………白隷山の神々が、与えてくれた能力で!!!!」


「白隷山の神々が与えてくれた能力とはなんですか!?」


「そのうち分かるさ。(嫌でもな…)」




…………もしかしたら…………

トゥルーエンジェルの生き残りが

久井が能力を与えられたとしたら

全てのつじつまが合う。


でも確証がない。

証明出来る

確固たる確証が…


ひらめき電球そうか

207号室の住人達に会う事が出来れば

ロアさん達も

能力を与えられていれば

確証が得られる。


だけど

自殺サイトは閉鎖され

死ぬつもりだったから

お互いの本名・住所・年齢など

全く知らない。

病院では

会う事を禁止されたし……


「話の途中ですが、時間ですのでスポーツ情報をお伝えします。長岡さん、お願いします。」


「長岡です。とうとう明々後日、世紀の異種格闘技対決、アントニオ・E・野木VSモハメッド(有)の試合が行われます。日本中がテレビにくぎづけでしょう。ご覧の番組で7時から、生放送をお楽しみ下さい。」




ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!

四角いジャングル 格闘技世界一/アントニオ猪木
¥3,990
Amazon.co.jp

12月1日


学校のホームルームで

担任が


「今日は、井上と遠藤、奥と加藤・木島、工藤・児島と鈴木が学校を休むそうだ。」


クラス一人


カゼでもひいたんですか?


「…そのようだ。心配しなくていいぞ。」


クラスがざわつく。

そりゃそうだ。

昨日も

7人も学校を休んだまま

今日とあわせて15人。

休んだ理由もはっきりしない。



12月4日


学校のホームルームで

担任が


「今日も栗原、小林、桜井と冨田、中島と新島、野田、藤野が学校を休むようだ……」

…もう

クラスの誰も休んだ理由は聞かない。

聞いても

ホントの事は言わないだろうし

明らかに何か変なのは分かるから。


ボクの後ろの

吉田君田中さんが


「せっかく久井達が、学校やめてクラスの雰囲気が良くなったのにコレじゃな……」


「久井って知ってる!?最近テレビで話題になってる、新興宗教団体トゥルーエンジェルに入会したんだって。」


「トゥルーエンジェルって1ヵ月以上前、32人で集団自殺したってニュースでやってたやつだろ。噂話じゃないの?」


「ホントだって。今は助かって退院したけど、新生医科大学病院で見たって人いっぱいいるよ。」


ボクも聞いた事がある。

いじめがなくなった後

学校へ来なくなったけど

さぼって遊んでるだけかと思ってた。


確か…

教祖の沢木聡〔サワキサトシ・?歳・男の子〕が

本当の天使に生まれ変わる時がきたと

自殺をはかったという。


教団の

半数以上は助からなかったと報道していたが

助かってよかったと思う。

いじめられてたけどそう思う。


まさか

ボクのクラスも半数以上

学校休んでるけど……

んなこたないよな。




その日の夜

電話で彼女と話していた。


「ホントにどうしたんだろうね?明日も休みの人いっぱいいるかな?」


「いても不思議じゃないよね、今の感じは…」


「何か恐いよね。最近学校行くの楽しかったのに…」


「よくわかんないけど気をつけなよ。」


「気をつけようがないよ。何に気をつけるの?」


その時、彼女


「キャッチがはいった。久井君だきっと。」


「久井って…学校やめた久井!?」


「そうだよ。話したい事があるって、私が帰って来る前に電話があったんだって。」


「大丈夫なの!?」


「大丈夫だよ、電話だし。気をつけるね。明日詳しく話すから、じゃぁね。」


と、電話を彼女はきった。


話したい事ってなんだよ。

実は……

お前の事が好きなんだ………

告白じゃねぇよな……

なんなんだよ、一体………


ボクは気になって

1時間後に携帯に電話した。

でも

電話には出ない。

さらに1時間後

超気になって電話した。

でも

電話に出ない。

…さらに1時間後

最後に電話した。

電話には

やっぱり出ない。


気になってしょうがないけど

寝る事にした。


12月5日


学校のホームルームになっても

彼女の姿わない。

10分前に

電話したけど出なかった。

担任は


「きょ、今日も、会川と安西、石川と上野、江藤と小野と掛井、佐藤と田部井と




成見が休みだ………」



…………彼女が…………




幸せな時間が終わった瞬間だった。



ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!


HR Vol.1/香取慎吾
¥5,490
Amazon.co.jp

11月12日


ボクは成見さんと

人生で初のデートの待ち合わせのため

ファミレスにいる。


ホントは

もっとおしゃれな店でと

ボクは言ったんだけど

彼女が

背伸びをしたデートより

普段の感じがいいと言うので。


喉がやたらと渇くな。

もう1杯おかわりしよう。

3杯目のお茶をおかわりした
その時


「お前んとこの店は、ハンバーグにゴキブリを添えてんのか!?ああぁあ!!」


「シェフの気まぐれゴキブリか!?あぁああぁ」


と、ボクの席の後ろの

チンピラらしき二人組みが

店の店長に

店中に聞こえるばかでかい声で

抗議していた。


「申し訳ありません。至急、新しいモノと交換いたしますのでお待ち下さい。本当に申し訳ありません。」


と、店長は

何度も頭を下げて

店の厨房へ消えていった。


チンピラ二人は


「兄貴、チョロイもんですね。これでタダですよ、きっと!」


「バカか!!金出ださせてやるから見てろ。」


店長が

新しいモノを持ってきて


「本当に申し訳ありませんでした。全て無料にさせていただきます。本当に申し訳ありませんでした。」


と、深々と頭を下げた。

チンピラは


「それで済むと思ってんのか!?あぁぁああぁ!!ゴキブリ入りのハンバーグ食っちったんだぞ!!病院行かねえと眠れねえだろが。」


「もう少し痛てえんだよ、腹が!!」


「分かりました。少しお待ち下さい。」


と、店長はレジへ向かった。


「なっ、なっ。金出すだろ。」


「さすがです、兄貴。ははははっ…」


店長は

お金を包んだ袋を持ってきて


「すいませんでした。少ないですが、これで病院で診てもらって下さい。」


と、お金を渡そうとした瞬間


「こちらこそすいませんでした。」


「すいませんでした。」


「!!?」


と、店長は

驚きを隠せない様子えっ

それ以上にチンピラ達は

自分達の発言に驚いた様子。

だが続けて


「ハンバーグにゴキブリ入れたのは、自分達なんです。」


「ゴキブリ以下の自分達です。警察を呼んで下さい。」


「……は…はい……」

店長は直ぐに警察を呼んだ。


医者じゃなく、警察に看てもらえ。


そこに


「吉見君、何かあったの?」

「何でもないよ。それより何か頼む。」


「じゃぁ…吉見君と同じモノ。」


ボクは

ウェイターを呼んで同じモノを頼んだ。


今日は初デートでいっぱいいっぱいなんだ。他の事で気を使わせないでくれ。


その時

逆隣の席の方から

の話し声が聞こえてきた。


「大事な話って何?」


「オレと別れてほしいんだ。」


「……急にどうして、ねぇ……どうして。」


「お前に飽きたんだよ。」


「酷い………あれだけ好きだって言ってくれたでしょ。」


「そう言っとけば喜ぶ、バカ女だからな。」

「…………初恋だったのに…………恋なんてしなければよかった。」

「恋なんてこんなもんだろ。」

と、は捨てゼリフを吐き

店を出て行った。
ボクは

「…………そろそろ店でようか?」

「…………そうだね、でよう。」


空気の悪くなった店の

会計を済ませ

ボク達は店をでた。

初デートの一歩目は

大きく躓いたが

その後の

ショッピングや映画は楽しく過ごせた。

デートの帰り


「私達も、あんな風に別れたりするのかな?」

「……大丈夫だよ。」


「ホントに?飽きたりしない?」

「しないよ……」


「ホントかな…恋をしなければよかったかな……」


と、冗談ぽく言った彼女に

ボクは初めてのキスをした。

そして


「恋をしなければよかった………?」


「…ううん…」


「まだ心配………?」


「…うん…」


と、笑顔で言った彼女に

ボクは2度目のキスをした。




……でも




楽しい時間は長く続かないものだ………



ワンクリック詐欺ではないのでお気軽に!


イベリコ豚のハンバーグ
¥1,680
感動を創る 米久