「(アイツの余裕は、仲間との合流ににあったか。小塚駅は小さな駅で、時間帯も人出が少ない時、おかげでこの10人程の中にいる。ちくしょ~~、どいつだ。)」


と、黒武者

おしるこを飲みながら考えている時


「(…おい、冗談だろ!?)」


と、おしるこの缶の底を

もう片方の手で数回叩いてみたが


「(こんな時になくなるなんて…)瀧村、おしるこを少し分けてくれ。」


すると


「すまないねぇ、文句ならこの小さい缶に言ってくれ。」


と、飲み口を下に向けて

自分ももうない事をアピールした。


「(くそっ、これで絞りきれなくなっちまった。)」


その時


「逃げて!!速く!!」


と、吉見は走り出したに叫んだ。

走り出した


「わかった。」


と、その場からさらに走り出した。


「瀧村。」


「わかってる、ったく3連チャンは、限界ギリギリだけどねぇ。」


と、能力発動してを追いかけ

たやすく捕まえ

能力者かどうか調べる為

おしるこの缶にこびり付いてるおしるこを舐め


「(…普通に甘いねぇ。コイツはフェイク!はめられた。)」


「(湧ちゃんの『逃げて!!速く!!』に嘘はないよ。)」


「(……なら、もう少し様子を見ましょう。同じ過ちはしない、もう2度と…)」


と、神戸

そのまま待機する事にした。



「(陣くん達に、ボクの気持ちは伝わったはず…あとは、もう1人の能力を知る事。)」


と、思ったのと同時に

黒武者の呻き声が


「うおおおおおおおおお」


と、聞こえた。


1分程前

黒武者


「(このままじゃオレ達も捕まる。)」


と、判断し決断した。


「(過去最大の痛みとひきかえに、知り得る情報の全てを!!)」


包帯グルグルの人形


「いいのかい?そんなにハードルを揚げて!いるよ~~~とんでもないペインがねぇ。」


黒武者

黙って右足の靴下を脱ぎだし


「アンタ、自分で…ありえない!!」


「2度と味わえねぇ痛みだ、じっくり味わえ!!!」


と、自分の足の小指を

壁の角にぶつけた。


「味わった事ない~~~ペインが~~~キターーーーーー!!!!スゴイくる~~~教える教える全部教える!!アイツの能力は、対象者に自分の思った事を、強制的に言わせる事が出来る。仲間は2人。アタシの情報はコレで全て。」

「(仲間は2人か…予定変更だな。アイツを盾にこの場から逃げ切る。)」

と、そこに瀧村

黒武者の呻き声に気付き駆けつけた。

「何があった?まさかコイツの能力で!!」

と、同様に駆けつけた

吉見を疑った。

「違う……そいつの能力は、対象者に自分の思った事を、強制的に言わせる事が出来る。」

と、言おうとしたが

「違う……そいつは関係ない。は…早く病院に連れて行ってくれ!」

と、言わされた。

「(……コレが能力……思ったより厄介な能力だ。くそぉおぉ、痛くて動けねぇ~~~!!)」

「(…でもゲームじゃないんだ、タイムなんて出来る状況じゃないねぇ…)」


その時

「誰か助けて下さい、早く。大怪我してるんです。」

と、吉見は電車が着て
増えた通行人に呼びかけた。

「(!?ど…どうして助けようとする!?何を考えている!?」


吉見が怪しいのは間違いなかった

だが利害は一致していたし


「ぐぁあぁああ…痛ぇ…頼む、早く病院へ!!」


苦しむ黒武者

これ以上ほっとく事は出来なかったので

言いたい事を呑み込んだ。


「(瀧村、何丸め込められてやがる…なんとか教えねぇと、コイツに邪魔されずに!!)」


その時


「私は医者をしています。コレは酷い、応急処置が必要なので、私の指示に従って下さい。」


と、医者の

偶然助けにきてくれた。


「わかりました、お願いします。」


次の瞬間


「しょうがないねぇ、ペインを表してもう一度だけ言ってやる。アイツの能力は、対象者に自分の思った事を、強制的に言わせる事が出来る。仲間は2人。アタシの情報はコレで全て。」


と、瀧村が医者のと話している間に

黒武者

近くに落ちていた包帯グルグルの人形

小声で聞いていた。


「(……忘れちまった……もう一度言ってくれと!!!)」


ソレを聞いた瀧村


「(能力発動)」


と、能力を使おうとしたが


「(!おかしいねぇ……能力どころか、体もゆう事を利かない。能力の使いすぎかねぇ…)」


「困りましたね。言ったはずでしょ、指示に従って下さいと。申し遅れました、仲間の1人です。」


「もう1人はボクっしょ。」


と、ひょこっと医者に扮した神戸の後ろから

も現れた。



小塚駅で降りた吉見

50~60m後方から追いつつ

黒武者瀧村を見ながら


「(ケガをしてるオレが、今回の任務に参加出来たのは、おしるこの件ともう一つ教祖の命令、瀧村と任務を遂行するという条件を呑む事だった。瀧村の能力は…一体!?)」


その時

瀧村は走り出した。

人込みの中

吉見に近付いて行く。

黒武者も数秒後

後を追って走り出す。


「(反射的について来ちまったけど、大丈夫なんか!?……いやいいんだな、お前の能力が可能にさせるんだな。)」


黒武者

信じてついて行ったが異変に気付く。


「(オレと瀧村じゃ、オレの方が足は速い。……なのに瀧村に追いつくどころか、差がひらく一方じゃねぇか………!!?瀧村は、時を止める能力者!!!?)」


黒武者の予想は当たっていた。

補足するなら

3の倍数と3の付く数字の時だけ

時を止める事が出来る。

だが

集中力を酷使する為

発動時間は

一分前後に限られる。


「(もうすぐ三十秒だねぇ…)」


瀧村

吉見との距離を計算し

三十秒台に勝機を見いだしていた。


「(あれ…まただ……おしるこが甘くない。なんだよ、甘くないおしるこはただのしるだ!!)」


と、おしるこの

能力判別方を知らずに

ただ好きでおしるこを飲んでいる最中

三十秒台に突入した。

瀧村

五秒で25mの距離を縮め

残り五秒で

吉見の両腕を後ろ手に縛った。

そして

時は再び動き出した。

吉見

さっきまで飲んでいたおしるこが

地面に落ちているのを見て


「(何で!?しるって冗談じゃん、るーしーって冗談じゃん。)」


と、おしるこの缶を

拾おうとした時

自分の両腕が

後ろ手に縛られているのに気付き


「!!?」


「今度はこっちの番だ。仲間の居場所を教えてもらおうかねぇ。」


と、変装の付け髭などを取った。

吉見

今の状況にパニックになるどころか

直ぐに理解し

笑った。

気付いたからだ。

両腕を縛るこの状況が

自分の能力までは知られていない。

知っていれば

視界を塞ぎ能力を封じるはずと…


そこに

変装を取った黒武者が追いつき

吉見の胸倉を左腕で掴んで

「何笑ってんだ、おめぇ!能力つかって、命を奪う事だって出来るんだぞ!!」

「やってみろよ」


「何!?」


「(もう一つ気付いた。片腕が折れてるのにここにいる…おそらくコイツがオレを特定し、こっちのヤツが捕らえる。)」


吉見は周りを見て


「(この2人だけならいける。)やれたらとっくにやってるだろ。ははははは、はっはっはっはっはっ。」


「(……コイツ一体どうして、こんな強気でいられる……もしかして、人の心を読む能力なのか?)」


次の瞬間


「トゥルーエンジェルの人ですよね?私応援してます。」


と、通行人の若い女性に言われ

黒武者吉見から手を離し


「あ、ありがとうございます。一票お願いします。」


と、言い返した時

吉見はその場から逃げ出した。

自分の能力で作った隙に。


「…ったく、連発はきついのにねぇ。」


と、瀧村

自分の能力を発動し吉見を追った。

吉見は改札を出て

駅前辺りに着いた時

瀧村に簡単に捕まる。


「分かったかい、逃げるという選択肢は無駄なんだよ。」


「(………逃げ切れるなんて、最初から思ってねぇ。)」


吉見

駅の時計〔13:57〕を見た。

そこにまた

遅れて黒武者が来て


「結局逃げるしか出来ねぇじゃねぇか!強がり言いやがって!」


と、さっきの吉見より馬鹿笑いし

勝利の美酒代わりに

おしるこを飲んだ時


「…瀧村、今回の任務はオレ達2人だけだよな…」


「…おいおい…今更何言ってるんだよ。」


黒武者

360度見渡しながら


「しょっぺぇ。」


瀧村も自分のおしるこを飲み


「(おしるこは、半径25m以内に能力者5人以下いる場合、不思議と甘くなくなる…だけど5人以上になると、しょっぱくなる。)しょっぱいねぇ。」


「てめぇ、能力者の仲間がいるのか!?」


「(……コイツの能力で分かったのか?……まぁいいや、ちゃんと着てくれたみたいだな、時間どうりに。)」




「おい…って事は、見つけたんだな!!」


「ええ。しかし終業式帰りのタイミングで、半径25m以内に少なくても、30~40人はいるねぇ。」


「そんなの直ぐに絞れる。オレが行くまで見失うなよ。」


と、ダッシュで瀧村の所へ向かった。




黒武者

荒い呼吸を整え

おしるこを飲みながら


「(ホントに甘くねぇぞ。必ずこの中に、仲間を捕まえているヤツがいる。)」


その半径25m以内にいる

吉見れな


「ねぇ……話って何?」


「…………(久井との戦いの後、能力勝負ならボク達に分があると思っていた。でも玄馬戦後は、能力はもっと深いモノ、能力をどれだけ使いこなせるかが大事。信者2人が同時にいなくなったんだ。能力を使って原因を調べる事は十分に考えられる。そしたらボク達3人の被害だけじゃすまなくなる。だから……私利私欲の為の能力で始まった恋、最後にもう一度能力を使ってれなと別れる………ピッタリの結末さ。『別れてほしい』とれなに言わせればいい、そうすれば全てが終わる。簡単な事だ。)」


その時

「日本を救えるのは湧斗君だけだから……負けないでね。」

と、れなが言った。

「えっ………えぇぇええぇ!!どうして知ってるの!!?何で!?何で!?何で!!?」

「…私もビックリだよ!湧斗君がそんなに乗ってくれるなんて!!でも、そんな所も好きだよ。」

と、無邪気に笑った。

「(冗談かよ…笑えねぇ……)」

「話って何だったの?」

「(そうだ、そうだよ。別れるために呼んだんだ。)2年になったら…(おいおいおい)いっぱい遊ぼう(何言ってんだよ)」

「イエッサー。」

「米兵か!」

駅に着いたれな

自分が乗る電車に向かった。


「(ちくしょー…今度は、私利私欲の為に能力を使えなかった。)」


と、湧斗

自分の乗る電車に乗った。


「コイツか…コイツが仲間を!!!」


と、黒武者瀧村

吉見に絞りこむ事がとうとうでき

近付こうとする黒武者


「冷静に黒武者。相手は2人捕獲した能力者。1人に特定出来たんだ、持久戦でいこう。」


と、止めようとした瀧村

「うるせぇーっっ!!!アイツもきっと同じ様に近付き、隙をついたはずだ。味あわせてやんだよ。冷静でいられるか!」

と、吉見にさらに近付いた時
吉見が自分のカバンから
何かを取り出すのに気付いた。
それは
自分達と同じおしるこの缶ジュースだった。
黒武者瀧村

吉見をスルーして
足早に最後車両まで逃げ

黒武者はおしるこを飲み


「25m以上離れられたか…それにしてもアイツも知ってたのか!?」

「偶然じゃないのかねぇ。」


「偶然のはずねぇだろ!おしるこ飲んでるヤツ最近見たか?」


「確かにそうだねぇ。」


「のん気な事言ってんじゃねぇぞ。もう、25m以内に近付けねぇって事だぞ!!」

「…平気さ、誰もボクから逃げられない。」



選挙事務所の一室に

教祖黒武者の2人きりになり

羽月瀧村

廊下で待っていた。

黒武者

自分で用意した30cm程の

包帯グルグルの人型の人形


「玄馬と守光の居場所を教えろ。」


と言うと

自分の左手の小指と薬指を

右手でへし折った。


羽月瀧村

黒武者の痛がる声が嫌でも聞こえた。


「(久井の時も、黒武者の痛がる声が聞こえた……大きな痛みが、能力の発動条件なのか!!?)」


人形


「その程度のペイン〔痛み〕でモノに出来るほど、アタシは尻軽じゃないよ、まったく!!」


「久井の時はこの2本で、居場所を教えたろうが、くそっ痛え…」


「……お前の能力は『ペインとひきかえに、その人形から欲しい情報を入手する。』というものだったな。」


「……ああ……」


「なら、そのペインでは割に合わない…つまり、久井の時と違って何処かにいるという、単純な答えじゃないという事だろう。質問は変えられるのか?」


「…問題ない…」


「では『玄馬と守光はなぜ帰ってこない。』居場所じゃなく、理由が今は大事だろう。」


「………分かった、質問を変える…玄馬と守光はなぜ帰ってこない。」


「その質問に答えてほしかったら、アタシにもっともっともっともっと痛みを貢げゲス野朗!!!」


「分かってるよ、受け取れ~~~~っっっ!!!!」


と、右手の拳をテーブルに叩きつけた。

さっきよりも

大きな声と何か折れた音が

羽月達に聞こえた。

人形


「いっいい~~すっごいいぃいぃわあぁああぁぁ…くぅぅうぅ~~望み通り教えてあドキドキドキドキドキドキ玄馬と守光は帰ってこないんじゃない、帰ってこれないの。捕らわれの身だから。」


「捕らわれの身?」


「特別におまけしてあげちゃう。東城高校の生徒の能力者に。」


「能力者って……オレ達と同じって事か?」


「甘ったれるなゲス野朗。おまけはおしまい、テメーで考えな。」


「……もっとくれてやるからよぉ……そいつの事をもっと教えろやあぁあ」


と、左の拳を振り上げ

振り下ろす瞬間


「もういい黒武者。あとは…」


と、教祖は部屋のドアを開け

羽月瀧村


「神々は、オレ達以外にも能力を与えになった。そいつを必ず捜しだしてくれ。それが、玄馬と守光の居場所に繋がる。」


「!!?」

「どういう事ですか、説明して下さい。」


その時


「待ってくれ、教祖。オレが捜す。」


「その傷じゃ無理だ。相手も能力者なんだぞ。」


「だからだ!!オレには、何百人の生徒の中から能力者を特定出来る。」




3月24日 PM 12:57


東城高校の終業式も終わり

北門の近くにいる黒武者

南門の近くにいる瀧村が変装をし

缶のおしるこを飲みながら携帯電話で


「それにしてもよく気づいたねぇ。能力者が半径25m以内に近付くと、おしるこが甘くなくなるなんてねぇ。」

「たまたまだ。最初は不良品かと思ったよ、全然甘くねぇんだからな。だからまた自販に買いに行こうと、事務所から20~30m離れた瞬間、いつもの甘味が口の中にひろがった。また事務所に戻ってみると、甘くなくなった。オレの舌がいかれちまったと思ったが、誰もいない事務所でおしるこ飲んだ時『甘い……』オレの舌がいかれちまったんじゃないと、お前達能力者が入ってきた時気付いた。他の甘そうなヤクルトや大福で試してみたがダメだった。そんな努力が役に立つ日がくるとは、思ってなかったけどな。(痛っ…痛み止めの注射しても痛ぇや、くそっ…)」

「でも勘弁してもらいたいねぇ…トマトジュースとおしるこは苦手でねぇ。早く見つけて子鹿ちゃんの元へ行きたいねぇ…」

と、おしるこをグビグビ飲んだ時

「!!?ありがたい、甘くなければ飲みやすいねぇ。」


玄馬

必死に体を動かそうとしている。


「うぅあグあぁああがぁぐぐぁあ!!!!(ちくしょおぉおお、どうして体がうごかねぇメーン!!)」


「無理だよ、ね。」


「はい。言ったはずですよ、『あなたはこれから、私達に無抵抗で倒される。』と。」


数分前

玄馬に倒されたはずの

神戸が現れた。


「(これがコイツの能力!!)」


「お前が能力で、こちらの情報を得ていたのは分かっていた。あの場所から逃げだしたのがその証拠。」


「(嘘を言ってって……嘘を見破る能力者もいるのかメーン!!)」


自分がその能力者だと

人差し指で

自分を2・3回指差した。


「なぜ戦わずに逃げたのか?こちらの能力がバレてるなら逃げずに戦い、倒す事は可能と判断出来たはず……つまり、お前の得た情報はそこまで精密ではない事も分かった。」


「(…………)」


「ボク達の憶測正しいか、途中で実験し確信したよ。そして、かなりの距離を逃げていたお前が、急に立ち止まり、ボク達の所に迷いなく近付いてきた事により、さらに分かった事がある。都合よく情報を得る事は出来ない。おそらく、発動条件が厳しいなど、高いハードルをクリアしないといけないという事。そのハードルをクリアしたお前は、臆する事なく神戸さんと陣くんを倒し、ボクを逃がさないだろうと。それは、情報の絶対的信頼の表れ。その信頼により、ボクを倒す前に能力では得られなかった情報を、質問で補足しようとしたが、かえってこっちに超レア情報を与えていた事には気付かなかったみたいだな。」




ボク達の能力は、まだバレてない!!!




「ボクは逃げるふりをして、携帯で合図〔ワンコール〕を送り、携帯コンボは成功した。神戸さんが無事なのは、逃げている時にワンコールがあったから分かっていた。能力の使い方しだいで、お前の能力以上に情報を得る事は出来るんだ!!」




選挙事務所で

羽月美和から教祖


「連絡がない?」


「はい。何度携帯に掛けても、守光と連絡がとれません。捜しに行った玄馬とも、連絡がとれなくなりました。」


「おいおいおいおい、着信拒否されちゃってるんじゃないの?いつも言ってるだろ、小鹿ちゃんを愛してるのは、ボ・ク・だ・け・だ・っ・てドキドキドキドキドキドキ


「誰が小鹿ちゃんだ!!・・・・・・惚れてまうやろ!!!


と、羽月瀧村徹

満更でもないみたいだ。

黒武者宗佑


「守光は、心配する事ないだろ。」


と、見ていたテレビ


「都知事選挙活動中、今度は東原英夫都知事候補が、わいせつ物陳列罪で逮捕されました。繰り返します。先ほど、都知事選挙活動中……」


「任務を全うした今頃、高みの見物でもしてるんだろ。玄馬は、最初から捜しに行く気なんてなかったんだよ。アイツの事だ、遊び疲れたらそのうち帰ってくるさ。」


「…………似てないか?久井の時と。」


「…そう言えば久井の時も『そのうち帰ってくるだろ。』と、3日経っても帰ってきませんでしたね。黒武者の能力で、実家に引きこもってるのを突き止めた。今回も同じだと!?」

「……可能性はある……黒武者、もう一度出来るか!!?」

「ああ、もう問題ない。」


黒武者

手の包帯を取りながら言った。



「そ、そんな…本当かよ。」

「ええ。この男は、自分の能力〔危機回避メール〕でこちらの情報を得ていた。私と吉見さんの、携帯コンボの危機も知っていました。」


と、玄馬の携帯を

吉見に渡した。

吉見

玄馬の携帯を操作し見つけた…




超危険!!!超危険!!!超危険!!!!

ソイツを直ぐにKOするメーン!!!!




「……あの時……コイツは、自分の能力より目の前の状況を選択した。くそ………勘違いしてた。ボク達の力で勝ったんじゃなかった。コイツの選択ミスで、助かっただけだったんだ!!!!」


その時


「どうします、止めますか?」


と、吉見

提案してきた。

その提案に2人は


「!!?」


「今ならまだ、捕獲した信者達のこれまでの記憶を消し帰せば、何事もなかったかのように、元の生活に戻れるかもしれません。」



「……止めよう……陣君、ノイズなんてないだろ?ボクの本音だからね。覚悟したはずなんだけどな…でも………でも、傍観者にはなりたくない!!見て見ぬふりも出来ない!!」


吉見

崩れるように倒れて


「…………いじめられてたボク達なら分かるはず……」


神戸

吉見に駆け寄り


「すいませんでした、吉見さん…私達に選択肢は、最初からなかったんですね。」


吉見に駆け寄り


「そうだよ。もう逃げられないんだよ。宿命からは逃げられない。進もう、三人で!!!」


急ぐあまり

人混みを走っている玄馬歩行者に肩がぶつかる。


「痛ってえな、馬鹿野郎。気を付けろ!!」


玄馬は気にせず走り続ける。


「(オレの能力…危機回避メール!!!オレに危機が迫ると、発信者不明のメールが届く。)」


携帯電話の画面を見てみると




危険!!危険!!危険だメーン!!!

そこから直ぐに離れるメーン!!!



「(何が危険かは分かんねぇが、メールの的中率は100%だメーン。でもここまで来ればもう平気だメーン…冷静に考えると、いつもと守光の様子がおかしかった。それも関係あるかもメーン。兎に角教祖に直接報告だメーン。)」


その時

玄馬の携帯の着信音が鳴る。

メールを受信したみたいだ。

携帯を操作し

メールを見てみると




追っ手が来てるメーン!!

安心するのはまだ早いメーン!!!



「(ホントかメーーーン!!!)」


玄馬

走りながら振り返って見ると
自分と同じ方角に走っている男が
10人程いた。


「(冗談だろメーン!?こいつら全員追っ手!?なんの為にメーン!!目的はなんだメーン!!!)」


追っ手の中の1人の湧斗

「(やっと見つけたぞ!!)」


と、思った12分前




「陣君の言った事がホントだったらヤバイ!!!教祖にボク達の情報が知られたら、形勢は逆転!!捜そう、まだそう遠くには行ってないはず…」


「そうですね。足の速そうな男達に捜させ、捕獲させましょう。」


湧斗神戸の能力のコンボで

足の速そうな10人を選別し集め
信者の顔のリストの紙を見せ

その中の玄馬を指差し


「こいつを捜してほしい。見つけたらボクの携帯に連絡を。」


「この信者はどうする!?」


「とりあえず、この店のトイレに身を隠させましょう。でもその前に、聞きたい事があります。あなたは仲間の能力について、知っている事をおしえなさい。」

すると


「誰も知らない…オレに限った事じゃない。信者同士は知らない。教祖だけが全員の能力を知っている。それは、教祖への服従を表している。」




現実に戻って


「(今も、信者達の能力については何も分かってない。それどころか、こちらの能力を知られてたら……どうやって捕獲する!!?)」


玄馬の携帯にメールが届く。




相手も能力者だメーン!!




「(!!!!!?)」


いつもなら

危機回避メールはレアな情報だが

枷になっていた。


「(オレはどうすればいいメーン!!おしえてくれメーーーン!!!)」


だがメールはこない。

玄馬の能力は

そう都合の良いモノではなかった。

あくまでメール受信のみ。

いつくるか分からない

危機回避メールを待つだけである。


その時

玄馬の近くの子供連れ奥さん


「あのドレッドの男ひったくりよ!!お巡りさん捕まえて!!」


偶然近くにいた警察官


「待ちなさい、キミ。」


と、玄馬を追い掛ける。


「(………仲間の所まであと500m。もう、お前に頼らないメーン。)」


と、携帯を胸ポケットにしまい

追い掛けて来た警察官を振り払った。

それを見ていた湧斗


「(間違いない…)」


そして神戸にアイコンタクト。


「その男を捕獲しなさい!!」


選別した10人は

加速して捕獲に向かった。

湧斗は確信した。

子供連れ奥さん

『あのドレッドの男ひったくりよ!!お巡りさん捕まえて!!』

と言わせ

警察官を誘導させたのは湧斗だった。

警察官を振り払った玄馬

攻撃的能力はない。

君のようなサポート的能力。


しかし

玄馬は急に立ち止まり

追っ手の10人を返り討ちにした。

さらに
不敵な笑み浮かべ

100m程後方にいた湧斗達の所に

ダッシュで突進した。

「(やはり、10人という大人数を操作すると、1人の時とは大分違いますね。1人なら、捕獲しろと言うだけで相手の攻撃に対して、避けたり防御したりするのですが、10人ともなると、指示以外の事は疎かになる。少し期待したんですけどね…)私なら平気です、逃げて下さい。」

と、湧斗達に言った。

「そんな事出来るわけないだろ!!」

「神友ちゃんの言葉にノイズはない…分かってあげて!!!」


「陣君は、神戸さんおいて逃げられるのかよ!?」


「………ボクも残る………ボクも平気だから…………湧ちゃんには分かんないかもしれないけど、ボクの言葉にもノイズはないよ。」

「(ノイズがないって…そんなのオレには分かんないけど、体の震えは分かるよ。嘘吐くのは下手なんだから……)」

湧斗は走り出し


「(大間違いだった。攻撃的能力者より、サポート的能力者の方が戦いやすい…ハマッた時のサポート的能力者は、何よりもキケンだ。いつからだろ、こんな気持ち……半年前には考えられなかった。三人で生きて会おう!!!)」

玄馬はだいぶ神戸達に近付いていた。

「私達の所へ、迷いなく近付いて来ている。偶然などではなく、明らかにこちらの情報を得たはず、能力で!!!さっきまで逃げていたのは、能力の発動条件を満たす為だったのか!?吉見さんがいない今、1人でやるしかない。今までもそうやってきました。」

玄馬が5m以内に近付いた時

「それ以上近付いたら、能力を発動します。(まずは話し合いにもっていく。)」

だが
玄馬は相手にせず神戸の顔面に

おもいっきり右の拳でぶん殴った。

神戸の体は

3・4m吹っ飛んでガードレールに突っ込んだ。

その様子を見ていた

玄馬に向かって拳を振り上げた。


「(怯む事なく神友ちゃんをぶっ飛ばした。ボク達の能力がバレてるかもしれないけど、少しでも時間を稼ぐんだ!!)」


しかし

あっさりかわされ


「これでホントに能力者かメーン。」


と、腹に膝をいれられ


「ぐあっ」


一発KO。


「(あと1人。)完璧だメーン!!」


玄馬

100m以上離れた湧斗の背中を

視界に捉え後を追った。

『完璧だメーン!!』
の真相は4分程前の
一通のメールにあった。
もう

能力に頼らないと決めたはずだったが

メーン以外脳裏にうかばず
容易に決意を覆しメールを見た。



後ろの追ってはマリオネット
お前の相手じゃないメーン。


問題は、その更に後方の能力者



 ___
|神戸 |

| の  |
|画像 |

|___|

 

 ___

|陣   |

|の   |

|画像 |

|___|


特にこの能力者に気を付けろメーン。


 ___

|湧斗 |

| の  |

|画像 |

|___|



守りにはいってはダメだメーン。

先手を取れメーン!!




「(………どうして急に、こんなレアな情報をメーン!?)」


と、ごく自然な疑問がわいた。


「(ドラえメーン。)」


その考え方は正しかった。

困った時ほど

レアな情報が届く能力。

これまでこれほど困った事のない玄馬

この時まだ気付いていない。




現実に戻って

人の少ない路地裏まできた湧斗

振り返る。

神戸さんや君が気になった理由も

当然あったが

スポーツマンタイプじゃない湧斗

体力の限界に近付いていたから…

振り返った視界の先には

玄馬湧斗を掴まえる為に

伸ばした腕だった。


「(!!メーン)」


と、一瞬びくついたが

伸ばした腕を辛うじて避け


「(………って事は、神戸さんは?陣君は?くそっ…もうもたねぇ。)」


と、活きよいよく倒れた。

玄馬は走るのを止めて

歩きながら


「お前には、いろいろ聞かせてもらうメーン。質問1 能力にどうやって目覚めたメーン。」


「(……やっぱりバレてる……質問に嘘はマズイ。バレる可能性が高い!!)…白隷山で自殺をしたけど死にきれず、気付いたら妙な能力に目覚めてた。」


「お前もかメーン。やっぱりきっかけはあの山と自殺未遂かメーン!!じゃぁ、質問2 お前の能力はなんだメーン。」


「(オレの能力!?詳しくはバレてないのか!?能力者という情報の一部のみ!!)」


次の瞬間

湧斗は再び逃げようとしたが

足が縺れて

また倒れ込んだ。


「ウヒャ、ウヒャヒャ、ウヒャヒャヒャ、お前無様だメーン。同じ能力者として恥ずかしいメーン。」


「(どうする!?逃げられもしない…なす術がない!!!)」


その時

玄馬にメールが1通届く。


「(なんだメーン…楽しんでる最中に……)」




超危険!!!超危険!!!超危険だメーン!!!!
ソイツを直ぐにKOするメーン!!!!



「(馬鹿言うなメーン。確かにお前の事は信頼してるメーン。でも見ろ、どっちが正しいかコイツの顔がおしえてくれるメーン!!!)」


湧斗は恐怖に慄いた顔をしている。

玄馬はメールを無視し


「何度も言わすなメーン。お前の能力はなんだメーン。」

と、言った時

また玄馬の携帯が鳴る。


「ホントになんだメーン。」


と、キレ気味に

メールを見ようとしたが

メールじゃないのに気付き


「電話か?」


と、携帯画面を見ると

着信登録名は守光哲也

携帯に出た玄馬


「守光、今更なんのようだメーン。『能力者に襲われたから助けて』かメーン。ウヒャウヒャ…安心しろメーン。そいつらは今、オレが倒してるところだメーン。」


受話器の向こうで


「冗談でしょう?あなたはこれから、私達に無抵抗で倒されるのです。」


「!!」


次の瞬間


「はいメーン。」


と、言った。

湧斗

立ち上がりながら


「何度も聞いてたよね、ボクの能力を!!それ答えるかわりに、ボクの質問にも2・3答えてよ。質問1 お前の好きなタイプはどんな人。」


「(なんなんだメーン。そんなのお前に言うわけないメーン。)」

と、考えてるのとは裏腹に

「ツンデレ系が大好きだメーン。」


「ツンデレって…言ったヤツ生ではじめて見た。質問2 お前はなんで、メーンメーンうるさいの?」


「(………おいおいおい。オレはまた答えるのかメーン。)」


当然


「ブー太郎にまるちゃんは聞いた事があるかメーン?お前も聞くなメーン!!(そうか、電話の時のはいメーンもそうだった…コイツは、人に思い道理な言葉を言わせる事が出来る能力だメーン。)」


「そろそろ気付いたか?今度こそ本当に、質問に答えてもらうぞ。ボクにデレは期待しない方がいい。」






新たな信者〔玄馬一之〕


「リアクション温水だメーン。」

「(リアクション温水だメーン!!?何かの暗号か!!?どうする、何か言わないと怪しまれる!!)」


……だが、不自然な会話で怪しまれるのを恐れて

湧斗は何も言えなかった。


「えっ、リアクションがうすいって事だメーンって、説明させるなメーン。」


「(温水って、温水洋一朗の事だったのか?そんなの分かんねぇよ!もうあまり考えず、言葉少なめに…)もう、お前の相手をするのは疲れたんだ。それより用件はなんだ!?」


「チョット言い過ぎだメーン…教祖が直々に大事な話があるそうだメーン。」

「(教祖が直々に大事な話!!頭を叩く最大のチャンス!!だけど、誰かに成りすます事がこんなに大変だと、何度も自分の能力を使ってきたが、初めて思った。こんなんじゃ、直接教祖に会うなんてリスクが高すぎる。一人ずつだ…時間がかかっても確実にやる。)」


ここまでの数分間の間

守光は冷静に今の状況を分析していた。


結論


「(コイツら三人も能力者!!!目的はおそらく、オレ達の計画を阻止する事。用意周到に!!仲間に…教祖に伝えなければ!!)」


その時

湧斗神戸

野次馬の群れから新たな信者の所へ向かって

歩を進めていたのに気付いた。

数秒後

湧斗達の動向を見守っていた

異変に気付く。

ここまでの数分間の間

今の状況を分析していたのは

神戸も同じだった。

しかし

想定外の状況が冷静沈着な男を暴走させた。

野次馬の群れから抜け出す瞬間

神戸の一番近くの野次馬から


「ロア」


と言う声がしたのに気付き

神戸は歩を止め理解する。

自分の愚行……

さらに理解する。


「(私が本当にすべき事………それは何もしない事!!!)」


湧斗の機転で

正しい答えを選択出来た。

神戸の腕を掴み声を掛けようとしたが


「もう大丈夫です…私はなんて事をしようと……」


にノイズは全く聞こえない。

既に冷静さを取り戻した神戸


「気持ちは分かるよ、自分を責めないで!!あとは湧ちゃんに任せよう。」


その様子を見ていた湧斗


「(よし!!!)」


瞬時に目の前の危機に集中した。


「(お前はあとで捕獲する。ジャマだからここから消えてもらう。)この近くで都知事候補者の、シェー・おそ松の選挙演説をやっているらしい…少し偵察してから行くと、教祖に伝えてくれ。」


「そんな事より、教祖の方が先だメーン。これから一緒について来るメーン。」

「偵察は教祖への手土産みたいなモノだ。問題はないだろう。」

「教祖の指示を一番に考える…それがトゥルーエンジェルの掟だろうがメーン!!ホントに今日のお前なんか変だメーン。」

「(何を言っても無駄だな、これじゃ。ここはボクの役目みたいにでしゃばっといて……こうなったらやりたくなかったけど、力技でやるしかない!!)」

そして

「トゥルーエンジェルの掟だろうがメーン。」


「………てめぇ………ディスってんのかメーン!!!」


と、守光の胸ぐらを掴んだ。


「ププププップッ……ラーメン・イケメン・お前はメーン。」


玄馬は、もうキレる5秒前な表情。神戸


「(湧ちゃん…やり過ぎだよ!!)」


「(そんなに怒らせたら、相手は………いや、これしかない!!)」


「(わざと相手をからかい・怒らせ、能力を使わせ見極める。能力の性質によっては、ボクらも無事ではすまないかもしれない。でも鳴かぬなら、鳴くまで待とうじゃダメなんだ!!鳴かせてみせようじゃないとダメなんだ!!)」


「上等だメーン……やってやるメーン…てめぇがその気ならやってやるメーーーン!!」


と、能力を使いそうな素振りをしようとした瞬間

携帯電話の着信音がした。

それは玄馬の携帯だった。
玄馬は携帯を操作し

「もういいメーン…すきにするメーン…瀧村からメールで連絡がはいったから、オレは戻るメーン。」


と、玄馬はその場から消えた。


「(おそらくトゥルーエンジェルの所だろう。)」


と、思っている湧斗の所へ神戸が着て


「すいませんでした…わずかでも力になりたかった……いえ、力になれなかった自分が許せなかったんです。ちっぽけなプライドの為に、みなさんを危険に去らす所でした。本当にすいませんでした………」


「謝る事ないですよ。結果的に、ボクもたいした事は出来なかった…携帯が鳴らなかったらどうなってたか……とりあえず、この信者を早くどこかへ連れて行こう。」

と、その時


「チョット待って!!!嘘だった…瀧村からメールで連絡って…大嘘だよ!!もしかしたら気付いたのかもしれない、ボク達の事。能力を使って!!!」

湧斗神戸


「あのメーンめ!!!!」



「ねぇ、ホントに尾行ばれないかな!?10m位しか離れてないよ。」


「大丈夫だって。今、5時14分…サラリーマンの帰宅時間だから、これからさらに混んでくる。」


「それに、私達もそうでしょう。能力者と他の者に知られてるなんて、考えもしなかった。彼も例外ではないはずです。問題は、能力者と分かっていてもどんな能力なのか分からない事。また対象者に、わいせつな事をさせるか分かりませんが、不思議な行動・言動を強制的にさせるはず…それを見極め捕獲する。」


「予想道りサラリーマンが増えてきた。見失わない様にもっと近づこう。」


と、人混みを掻き分け

信者〔守光哲也〕の5・6m後方に距離を詰める。




20分後






「(やっぱり注意を払う素振りはない…)」



と、その時

守光が突然立ち止まった。

湧斗達も立ち止まって

「あの人が今日のターゲットみたいだね。」


と、は街頭演説をする

都知事立候補者の東原英夫見て言った。


「東京都は、、もういいかげん変わらんといかん新しくならんといかん。生まれ変わらんといかんと思うんです。有権者の方々、私と一緒にどげんかしましょう。襟を正して、ふんどしをしめなおして都政を立て直しましょう。」


と、言った瞬間

自分の穿いているふんどしを

本当にしめなおし始めた。

選挙演説を聞いていた人々


「キャー!!宮崎帰れーーー!!!」


や、写メを撮る人で混乱した。


「(オレの能力の前では、大事なモノは隠せない…任務完了。)」


と、少し微笑んだ時

守光の右隣の


「昨日も都知事立候補者が、脱いだんだよね。」


今度は、左隣の湧斗


「お前の能力が原因だろ!?」


「(!!?何者だ………コイツら)」


「私の言う通りに行動してもらいます。付いて来なさい。」


と、後ろの神戸が言った。


「分かりました。」


と、湧斗に返事を言わされた守光

三人に付いて行く。


「信者は何も出来なかった…思った以上の成果だ。こんなに簡単にやれるなら、残りのトゥルーエンジェルを一網打尽に出来る。」



と、その時

「Yo、捜したぞ守光。なんでケイタイにでないメーン。」

と、守光の肩に手をやる

湧斗達は気付く。


「(おいおいおい、マジかよ!!確かコイツも信者の1人。ボクも神戸さんも陣君も、選挙演説の野次馬の群れに紛れて、存在はうまく消していたが……どうしてここに!!?)」







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(続きはまだですが………)

お手数かけてすいません。

救急で病院に行って来ました。

他にも身体にガタが……

今までも遅かった更新が

さらに遅くてすいません。

もう少しですのでヨロシクお願いします。