邦楽新曲レビュー -40ページ目

the generous『the generous』

the generous (初回限定盤)
1 Melody
2 Dream Star
3 旅人
4 Rainbow
5 Open your eyes
6 Melody(English ver.)
7 Dream Star(English ver.)
思春期を海外で過ごし、さまざまな音楽に触れてきたyokoを中心としたユニットのデビュー・ミニ・アルバム。ロック&ポップスの王道といえるサウンドに伸びやかなヴォーカルが絡まり、広がりのある情景を映し出している。
布袋寅泰や宇多田ヒカルのツアーギター、倖田來未やKAT-TUNへの楽曲提供も手がける大西克巳と、12~18歳までの多感な時期をロサンゼルスで過ごし、様々な音楽に刺激を受ける中で、ミュージシャンになる事を決意した矢沢永吉の愛娘yokoからなるユニット、 the generous(ジェネラス)。偉大なる遺伝子(gene)を受け継ぐ彼女らが、新たな音楽の起源(genesis)とスタンダード(general)を築くという意味で作られた造語。永ちゃんの遺伝子ということね。avex得意のデビュー前に各メディアで取り上げて話題にする戦略でもお馴染みです。「フジテレビフラワーネット」CMソングにもなっているリード曲M1は、ゆったり歌い上げたミディアムナンバー。声量はそんなにあるとは思わなかったですが、透明感溢れる伸びやかな歌声が印象的。テレビ東京系アニメ「スキップ・ビート! 」OPテーマの弾けるアッパーチューンM2、メロウなスローナンバーM4、英語バーションとなるM6とM7等を収録。M6は日本語詞の方がしっくりきますが、M7は英語詞もいいですね。ハードなロックサウンドとメロディアスな歌が融合したM3とM5が、個人的に好きです。そんなに悪くないけど、王道サウンドで正直ありがち。二世アーティストって、最初だけチヤホヤされるので、このままだと難しそう。
GyaO 音楽(~11/19)やYahoo!動画(~11/30)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/29リリース。

福山雅治『想 〜new love new world〜』

想 ~new love new world~(初回限定盤A)(DVD付)
東芝「REGZA」「VARDIA」CMソング。約1年半ぶりとなるシングル。カップリングも、テレビ朝日系北京オリンピック放送テーマ・ソング『HIGHER STAGE』など、強力なラインナップとなっている。
初主演映画の公開や、柴咲コウとのユニットKOH+の再始動など、めまぐるしい活躍を見せる、福山雅治。前作から1年6ヵ月振りの23枚目となるニューシングル。今作は、エネルギッシュでノリのいい爽やかなアップナンバー。一聴すると普通のラブソングですが、奥深いエロチシズムを哲学的に表現した歌詞だそう。
カップリング『明日の☆SHOW』は、本人も出演するキリンビバレッジ「FIRE」CMソング。中年世代への応援歌的な哀愁溢れるミディアムナンバー。社会人の背中をそっと押してくれる楽曲ですね。どこか、大瀧詠一の歌世界を感じさせる、フィル・スペクター風味による甘酸っぱいサウンドが魅力的。3曲目『HIGHER STAGE』は、北京オリンピック放送のテーマ曲。福山さん自身がアスリートを追いかけ、そこから得た感動を歌にしたもの。軽快なリズムに乗せて、熱く歌い上げたロックナンバーに仕上がってます。初回限定盤はPVを収録したDVD付きのAタイプと、ガリレオのサントラである『vs. ~知覚と快楽の螺旋~』『覚醒モーメント』のライブ音源を収録したCD付きのBタイプがあり。ライブ音源も聴きましたが、カッコいいけどキャーという声に萎えました。今作の3曲はあんまり響かなかったかも。2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の主役・坂本竜馬役抜擢されましたね。キムタクよりは数倍マシですけど、あんまりイメージじゃないです。
試聴はコチラです。10/22リリース。

BECCA『I'm ALIVE!』

I’m Alive
TBSテレビ系アニメ「黒執事」EDテーマ。ガールズ・ロックの新星として期待されるシンガー、BECCAの2枚のEPに続くニューシングル。日本人作家と共作したアップテンポのガールズ・ロック・チューン。
元祖ガールズ・ロッカーのメレディス・ブルックスが発掘した、サマソニ08で大絶賛のライブを披露したLA在住の19歳シンガー・ソングライター、BECCA(ベッカ)のデビューシングル。彼女は一応洋楽なのですが、日本のソニーが発掘して、まず日本でデビューさせ、いずれはアメリカでも成功させようというアーティスト。ということで日本で楽曲制作されたそうなので、邦楽アーティストのようなタイアップ戦略だったんですね。今作は、今を生きる喜びが全面に弾ける、パワフルな歌声で歌った勢い溢れるガールズロックナンバー。作曲はTABO(元Superflyの多保孝一さん)との共作で、突き抜ける感じが痛快です。
カップリングは、大ヒットで知られるハートのカヴァー『ALONE』を収録。美しくも切ないロッカバラードで、情感豊かに歌い上げてます。ALIVE!(初回生産限定盤)(DVD付)11/5に日本のアーティストが多数参加した、デビューアルバム『ALIVE!』をリリース。「アヴリルを筆頭のガールズ・ロック世代が20代で、10代の空席を埋められるのか。」とか売り文句になってますが、あと1年もないやんか!┌(`Д´)ノ)゚∀゚ )…ツッコミたかっただけです。
GyaO 音楽(~11/20)やYahoo!動画(~11/21)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/22リリース。

レインブック『秋桜〜届かない手紙〜』

秋桜~届かない手紙~
ヴォーカリスト山本容子とサウンドクリエイターの前澤ヒデノリによるユニット、レインブックの「日本の四季」を歌う第3弾シングル。「桜」や「花火」をテーマにした楽曲を発表している彼らだが、本作では「秋桜」をテーマに叙情的なサウンドを届けている。
2000年5月クラウン少女合唱団に所属していた山本容子(vo)とサウンド・クリエーターの前澤ヒデノリ(g)によって結成された新感覚派童謡ポップス・ユニット、レインブック。和テイストのシンプルなサウンドに、手紙を綴ったような歌詞を歌い上げた郷懐を誘うバラードナンバー。透明感溢れる歌声がじんわり響きます。
カップリング『この空が迎えてくれる』は、打ち込みの音も入った優しいメロディが印象的なミディアムナンバー。タイトル曲より懐かしい気分になれるので、いいですね。レインブックは、デビュー曲『千本桜』がちょっと話題になりましたが、あんまり興味が湧かなかったんです。今はけっこう癒されます。歳とったからかな… (。・x・)ゝ沁みますわ(笑)
Yahoo!動画でライブ映像が視聴できます。(~未定)試聴はコチラです。10/22リリース。

doa『I wish』

I wish
doaの12枚目となるシングル。「身近にある愛する存在を思いやり、大切にしていきたい」というメッセージが込められたナンバーで、3人が醸し出す絶妙なバンド・アンサンブルが感動を誘う。
倉木麻衣やZARDにヒット曲を提供するなど、数々のアーティストの作編曲を手掛けるベーシスト、B'zのツアーメンバー、現役レーサーという個性豊かな3人によるヴォーカル・ユニット、doa(ドア)。アコギをフィーチャーしたアコースティックサウンドに、3人の温かく深みのあるコーラス・ワークが包み込む、秋にぴったりのオーガニックチューン。福山雅治さん似の歌声を持つ徳永さんがメインボーカルだと、渋い歌声に聴き入ってしまいます(ノ´∀`*)
カップリングは、作詞の大田さんではなく吉本さんがメインの「♪負けたり 悔やんだり 傷ついたとしても 痛いほど生きてる証」と語りかけるメッセージソング『愛は太陽のように誰にでもふりそそぐ』、全英語詞のブルージーなロックナンバー『Revolution』を収録。私の苦手な古き良きビーイング系の男性バンドを継承してるんだけど、徳永さんメインの曲だけ聴けます(爆)
Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~11/7)試聴はコチラです。10/22リリース。

清水翔太『My Treasure』

My Treasure(初回生産限定盤)(DVD付)
『HOME』、『「アイシテル」』と2曲連続ヒットを記録している清水翔太の3rdシングル。夢は叶っても叶わなくても、がむしゃらに頑張っている今がいつか宝物になる、というメッセージが込められた感動のナンバー。
平成生まれの日本人として初めてNYアポロシアターのステージに立ち、デビュー曲『HOME』が10代の男性シンガーソングライターとして史上初のオリコン初登場5位を記録した清水翔太。今作は、忘れてはいけない心の中の宝物を描いたミディアムチューンに仕上がっています。ストリングの心地いいサウンドに、くじけそうな時に勇気を与えるメッセージが乗り、秋にぴったりな爽やかさと切なさを両立させてます。上京した後に得たもの、見つけたものの大切さを歌ってるそう。いい曲だけど勝負作にするには弱いかな。配信限定シングルを除くと、心の揺れを表現した繊細な曲がばかりで飽きます。今のJ-POPの売れ線ということで、シングルになったんだろうけど、本当に勝負して欲しかった。
カップリング『Picture in my mind』は、『HOME』収録の『Miss You』に勝るとも劣らない失恋ソング。淡々とした中で優しく歌い上げたメロウチューンに仕上がってます。携帯小説「チェンジ・ザ・ゲーム」主題歌になった配信限定シングルのリミックスで若手No.1ラッパーSIMONを迎えたHIP HOPチューン『Diggin' On U 318 remix feat.SIMON』も収録。SIMONの馴染みの新進気鋭のプロデューサー318がトラックメイクを担当し、ヘヴィなビートが印象的。SIMONのアルバムもお気に入りなので嬉しいです。2人の共演は意外でしたが、SIMONのクールなラップが絡んで、また違う魅力の曲に変わってます。
Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~11/7)試聴はコチラです。10/22リリース。

BoA『Eat You Up』

Eat You Up
BoAのアメリカデビュー曲。10/21に全世界ダウンロード開始。Melon、Dosirak、Cyworldなどで発売され、さらにタイ、香港、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリア、ニュージーランドといった約30の国と地域に彼女の歌声が届けられる。
日本や韓国では10/22に配信リリースされました。とうとう米国デビューですか。アメリカ進出を宣言する会見の時に左腕を骨折していたBoAちゃんが印象的でした。今作は、エネルギッシュなデジタルビートが効いたトラックに、高音のヴォーカルがパワフル響くダンスチューン。Reverse beatダンスというジャンルで、マドンナやブリトニー・スピアーズ『Toxic』のプロデュースでも知られるスウェーデンの大物プロデューサーチーム、Bloodshy & Avant(ブラッドシャイ&アヴァント)が手掛けたそうです。私の知ってるJ-POPのBoAとはイメージの違う、王道な洋楽ダンス曲ですね。ヴォーカルにエフェクト掛け過ぎかな。個人的には、好きな曲調です。米iTSダンスチャートで3位になったそう。2バージョンあるPVでのダンスは色っぽくてカッコいい。
試聴&購入はiTSmora win等で。MySpaceもあり。10/22配信リリース。

臼井嗣人『Express 21st Century』

Express 21st Century
力強くも優しい歌声と研ぎ澄まされた言葉で人気を博すシンガー・ソングライター、臼井嗣人のメジャー3rdシングル。『グッドラックイエスタデー』『春紫苑』に続く3部作の完結編で、既発楽曲をリアレンジした作品となっている。
吉井和哉に憧れてギターを手にしたという、作家・桜井亜美も絶賛する次世代シンガーソングライター、臼井嗣人(ウスイ ヒデト)。インディーズ・リリースのミニアルバム『疑似餌』収録曲の新バージョン。今作は、電車の中で席を譲れない主人公の心の葛藤を描いたストーリーの中に、電車を僕等の生きるこの時代に例えて、やりきれない気持ちや無力さの中から、ほんの少しの勇気で一筋の光を探って生きたいといったメッセージが込められたトーキングブルース。叙情的でノスタルジックなサウンドに、メッセージ性の強い歌詞が響きます。彼の歌声はパワーがありますね。
カップリングは、孤独の中で力強く生きることを歌ったエモーショナルなロックナンバー『ひとりぼっちの唄』、弾き語りによる老夫婦の微笑ましいラブソング『優しいしわ と じぃ と ばぁ』を収録。臼井さんはデビューから注目してましたが、シングルで既発曲が続くのは、歓迎しません。9/10に配信限定シングル『あした晴れ』をリリースしてましたが、フォークっぽい感じだったので買いませんでした(^_^;)
試聴はコチラです。10/22リリース。

MiChi『PROMiSE』

PROMiSE
KDDI「au Smart Sports」CMソング。「誰もが抱く夢、苦悩、決意」をテーマにした作品。アヴリル・ラヴィーンの楽曲のカヴァーや、既発曲のリミックスなどを収録。
伝説のクラブ「西麻布YELLOW」出身、インディ時代にiTS史上初のダンスチャート1・2・3位独占し話題沸騰中の19歳の日英ハーフの美女シンガー、MiChi(ミチ)のメジャーデビューシングル。インディ時代から注目してましたが、ブレイクしましたね。今作は、FM802の10月のヘビロテ、キマグレンのブレイクでもお馴染みのCMソングとして大量OAされてます。鐘の音が印象的な清々しいイントロから始まり、泣きメロから圧倒的にパワフルなサビのコーラスに流れるという、ロックテイストのエレクトロダンスチューン。サビのノリノリなエレクトロサウンドに続く切ないメロディ、苦悩や決意を歌ったメッセージが融合して、琴線に触れます。サビのコーラスの盛り上げ方とメロディがいいですね。サビだけ聴くと、BENNIE Kっぽいなと思いました。
カップリング『HEy GirL』は、元々は全英語詞だった曲に、日本語を大幅に加えた女の子への挨拶的な小気味良いリズムが心地いいミッドテンポのポップナンバー。カップリングにしておくには惜しい良作。
オリジナルにも引けを取らない、日本でも好セールスを記録したアヴリルのデビューアルバム『Let Go』に収録された人気曲のカヴァー『Sk8er Boi』、iTSの無料ダウンロード曲だったインディ時代の代表曲をエレクトロ界のトップ・ランナーJUSTICEも所属するフランスのエレクトロ・レーベル「エド・バンガー」の総帥で、ダフト・パンクの3人目のメンバーとも言われるペドロ・ウィンターことBUSY Pと期待の新生DSLがリミックスした『Fxxk You And Your Money(ED BANGER ALL STARS remix)remixed by BUSY P & DSL at DSL LAB in Paris』も収録。ガールズロック節が炸裂したカヴァーやリミックスもオススメ。大充実の全4曲。プロデュースは、中島美嘉や加藤ミリヤ、SOULHEAD、CHEMISTRYのトラックを手掛けるOCTOPUSSYのTomokazu “T.O.M” Matsuzawa(松澤友和)。MiChi MadNesS現在もiTSで売れてる今年の6月にリリースした『MiChi MadNesS』もオススメです。エレクトロ以外にも、ロック、HIP HOP、ソウルなど様々なテイストが混ざり合ったバラエティ富んだ内容。ファーギーちゃんのロンドン橋もカヴァーしてます。インディのデビュー前から、関西ローカルの音楽番組のMCで、微妙な関西弁のハーフの子というイメージも変わるかな。ソニーのレーベルやから、しゃーないけど、iTSの記録を売り文句にするくせに、iTSで配信しないのって、なんだかなー(by快)。
GyaO 音楽(~11/19)やYahoo!動画(~11/9)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。MySpaceあり。10/22リリース。

髭(HiGE)『夢でさよなら』

夢でさよなら(初回限定盤)
型破りなスタイルで活躍するロック・バンド、髭(HiGE)のシングル。自身初となる甘く切ない泣きメロのロック・チューンを展開。カップリング『髭よさらば』は、フェザー安全剃刀のCMソング。
7月にリリースした髭掟破りの40分間1曲アルバム『Electric』に続く、ニューシングル。正直『Electric』は理解できなかったので、今作はいいですね。髭ちゃんにしてはセンチメンタルでウェットな歌を聴かせる甘めのギターロックチューン。シンプルなバンドアンサンブルに乗せて、夢で別れを告げる感傷的な楽曲になってます。初めてラジオで聴いた時は「これが髭ちゃん?」と驚きました。サイケデリックな言葉もなく、ストレートに切ない。歌謡曲っぽいポップな感じが斬新で、これはこれで癖になりそう。
カップリング『サマータイム・ブルース』は、2003年にインディーズで発表したナンバーの新バージョン。ミドルテンポで展開する、気だるいヴォーカルが沁みる9分近い大作です。そして、髭(HiGE)のロックアイコンである「ハイジ」がフェザーカミソリの商品キャンペーンに大抜擢されたことで生まれた『髭よさらば』も収録。うねるギターサウンド、リフレインを続けるシュールな歌詞が炸裂したロックンロールナンバー。PVでのMexican(メキシカン)、Lincolnic(リンカニック)、French Fork(フレンチフォーク)、Hollywoodian(ハリウッディアン)…と、ハイジの髭が早変化する様は楽しいですね。バンドの髭(HiGE)をカミソリのCMに起用するという発想が面白い。初回盤ボーナストラックとして4曲目に、ディープでサイケデリックなミドルナンバー『話に夢中の魚は無感動』も収録。全4曲約25分。私は、髭ちゃんらしい『髭よさらば』が好き。それにしても、曲のタイトルからして、解散の予兆かと心配になります。
GyaO 音楽(~11/19)やYahoo!動画(~12/8)でPVフル視聴できます。特設サイトでも。10/22リリース。