邦楽新曲レビュー -39ページ目

スネオヘアー『共犯者』

共犯者
スネオヘアーの16枚目のシングルは、映画のようなドラマティックな「禁断の愛」を描いたラブソング。彼らしいユーモアあふれる美的センスに貫かれた作品となっている。
昨年から今年にかけて、楽曲提供、プロデュース、企画ユニット等の課外活動が活発な渡辺健二によるソロプロジェクト、スネオヘアー。ニューアルバムからの先行シングル。メロドラマ的な、禁断の一線を超えてしまった二人の恋愛を描いたドロドロの世界観の中に、切ないメロディが心地よく響くミッドナンバーに仕上がってます。グッとくるメロディアスなサビが、癖になります。歌謡曲のように想像力をかきたてられるスリリングなストーリーなのに、甘酸っぱく耳に残るキラキラしたポップなギターサウンド。このミスマッチな感じがいいですね。サウンド面でも、パーカッションが入っていたり、今までのスネオヘアーのイメージを超えた1曲。いろいろ妄想が膨らみます。
カップリング『トークバック』は、2006年リリースのTHE COLLECTORSのアルバム『ロック教室~THE ROCK'N ROLL CULTURE SCHOOL~』への提供曲のセルフ・カヴァー。淡い心象風景を描いた心に沁みる、優しいミディアムナンバー。夏に初めてスネオヘアーの歌声を生で聴いたんですが、MCが面白過ぎて覚えてません(笑)バースデー11/12にニューアルバム『バースデー』をリリース。昔、嫌いだったのになぁ。アルバムが楽しみ。
GyaO 音楽(~11/12)やYahoo!動画(~11/21)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/29リリース。

FoZZtone『ワンダーラスト』

ワンダーラスト
7月リリースのミニアルバム『ワインドアップ』を引っ提げ、全国ツアー中のFoZZtone。今回のツアーにおける核となる楽曲を、いち早く届けるべく、デジタル・シングルでのリリースが実現。配信限定の新曲。
2007年にメジャーデビューを果たした、激しくも切ないサウンドの4人組ロック・バンド、FoZZtone(フォズトーン)。今作のタイトル「ワンダーラスト」は、「放浪願望」「放浪癖」という意味。「変わる」をキーワードに、様々に変化していくFoZZtoneの姿を眼(ライヴ)や、耳(音源)で実際に体感してほしいというメンバーの強い気持ちが込められた作品だそう。ストリングスの壮大なメロディと軽やかなアコギの乾いたサウンドが印象的な、疾走感溢れるギターポップチューン。テクニカルなイントロから始まり、開放感のあるサビへ転調し、日々の暮らしの中でさまざまなことに思いを巡らせる主人公の気持ちを鮮やかに表現してます。 都会の中にある移ろいゆく心象風景がうまく描かれた「音のロードムービー」と言えそうな楽曲に仕上がってます。ポップなメロディが琴線に触れます。
フォズは、メジャーデビュー・ミニアルバム『景色の都市』でハマったんですが1stフルアルバム『カントリークラブ』が期待と違ったので、しばらく聴いてませんでした。つい先日1年ぶりぐらいにライブを見たんですが、なかなか良かったです。最新ミニアルバム『ワインドアップ』も放置してたので、聴き直しました(^▽^;)
試聴&購入は、iTSmora win等で。10/28配信リリース。MySpaceあり。

コブクロ『時の足音』

時の足音 10 YEARS EDITION!!!! 初回限定盤
日本テレビ系ドラマ「オー!マイ・ガール!!」主題歌。通算16作目となるコブクロのシングル。結成10周年をテーマにしたナンバーで、メモリアルな時を飾るにふさわしい充実の仕上がりとなっている。
今年、結成10周年を迎えたコブクロ。二人で声を重ね、同じ時を過ごし、数々の名曲を生み出してきたこの10年の歩みを記念して作られたニューシングル。時計の短針と長針のように、回って向かいあったりすれ違ったりした10年を凝縮した歌詞が響く、美しいバラードナンバー。壮大なストリングスで展開が激しいのも聴きどころ。今を生きる人への応援ソングになりそうな、励まされる楽曲です。
カップリング『赤い糸』は、ニッセイCMソング。『桜』と並ぶインディーズ時代の名曲のひとつで、新たにスタジオ・レコーディングしたもの。ガッキーのカヴァーで話題になりましたね。サラッと聴けるガッキーバージョンとは違い、コブクロバージョンは重いです。男性の視点なんで、想い合う二人の1年を描いたストーリーがストレートに響くからかな。そして、ツアーで披露した新曲となる500年の時を経て辿り着く星の光に思いを馳せる『ベテルギウス』も収録。500光年離れているので、なくなっていても500年は輝く星と、想いがなくなってしまっても残るものを歌っています。宇宙なイントロから徐々に盛り上がるキラキラしたポップナンバーで、コーラスワークが心地いい。 初回盤となる特別限定盤<10YEARS EDITION>のDVDには、シングル3曲のPVと、絢香×コブクロによる『あなたと』のPV、『時の足音』レコーディング・メイキングを収録。
GyaO 音楽からリアル×コブクロのコラボPVを試聴できます。(~11/12)Yahoo!動画で絢香×コブクロライブ映像の視聴できます。(~12/31)試聴はタワレコ等で。10/29リリース。

misono『家族の日/アブラゼミ♀(大阪バージョン)-ピアノ・バージョン-』

家族の日/アブラゼミ♀(大阪バージョン)-ピアノ・バージョン-(DVD付)
関西テレビ「こどものうた」2008年10月度マンスリーソング。misonoの11thシングル。羞恥心などの人気者を生んだ「クイズ!ヘキサゴンII」からのユニットとなる、品川祐(品川庄司)とのデュエット曲も収録。
最近ではバラエティで活躍中の強力な個性を放つmisonoのニューシングル。『二人三脚』に続く今作は、misonoがファンという所ジョージ作曲・本人の作詞による、両親への感謝を甘い歌声で歌った優しいロックナンバー。ギターの弾き語りによるシンプルなイントロがいいですね。正直フォークっぽい曲にこのバンドサウンドのアレンジはうるさく感じました。全編弾き語りで聴いてみたいです。最近はガルネクを見る度にデイアフの方が良かったなと思うこの頃です(笑)
『アブラゼミ♀(大阪バージョン)-ピアノ・バージョン-』は、好調に売り上げをを伸ばしているヘキサゴンオールスターズ『WE LOVE ヘキサゴン』に収録のデュエットした曲をピアノ弾き語りで一人で歌ったミッドナンバー。狙ってるのか、イントロがプリプリの『M』みたい。
カップリングは、本人の作詞・作曲によるオルゴールの音色に乗せて涙ぐむホエムリーディングをちょこちょこ挟んだ失恋ソング『music letter』、プライベートでもボイトレをしてる雑学王、おしゃべりクソ野郎こと品庄の品川とデュエットしたTVサイズの『アブラゼミ♀(大阪バージョン)-TVサイズ- / misono&ヒロシ』を収録。『music letter』は、普通に聴くとさぶいぼ(笑)出そうですが、misonoのおばあさんが亡くなった時の曲だそうです。またまたフジテレビ系バラエティ「クイズ!ヘキサゴンII」から、里田まい(カントリー娘。)がmisono&藤本敏史(FUJIWARA)の合田兄妹と「里田まい with 合田兄妹」という新ユニットで、11/12に『もうすぐクリスマス』をリリース。うわー、里田まいは名前が出てるのに、misonoの扱いはひどいですね…。そろそろヘキサゴン発のユニットにうんざりです。
GyaO 音楽(~11/19)やYahoo!動画(~未定)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/29リリース。

RYUKYUDISKO『Top of the Island』

Top of the Island
NHKテレビ「トップランナー」テーマ・ソング。石野卓球に見出された沖縄出身の双子テクノ・ユニット、RYUKYUDISKOのシングル。琉球サウンドをサンプリングしたアッパー・チューンで、音楽スキルと遊び心をふんだんに詰め込んだユニークさも魅力。
今年も大きなフェスを大いに盛り上げた沖縄が生んだグルーヴツインズ、RYUKYUDISKOのニューシングル。実弟であるNAOTO(ORANGE RANGE)がギターで参加した前作『OK Sampler』に続く、メジャー移籍後では初となるシングルでのインストナンバー。原点回帰の穏やかな沖縄テイストとキラキラしたシンセサウンドが奏でるメロディが心地良く、ポップさも兼ね揃えた得意のアッパーテクノチューンに仕上がってます。太鼓のビートが縦ノリしたくなり、さらに沖縄の爽やかな風が吹く楽曲。
カップリングは、2007年にリリースしたシングルをm-floの☆Taku Takahashiによって、完全フロア対応の4つ打ちリミックスにした『夢のFUTURE feat. KOTOMI (TIME IS DISSING ME REMIX)』を収録。めっちゃカッコいい。ここまで振り切れてると、気持ちいいです。カップリングもオススメ。
試聴はコチラです。10/29リリース。

滴草由実『GO YOUR OWN WAY』

GO YOUR OWN WAY
日本テレビ系アニメ「名探偵コナン」EDテーマ。滴草由実の10thシングル。たゆたうメロディと艶やかなボーカルが綴る、記憶の中に刻み込まれた、消えない想いを歌った楽曲。
2003年にデビューし、今年6月に約1年ぶりとなるシングル『CALLING ME』、続いて9月にiTS限定シングル『Shiz-tic Covers feat. JAHAH』をリリースした滴草由実(しずくさ ゆみ)。今作は、メランコリックなピアノとギターが絶妙のアコースティックサウンドで奏でる、優しくも力強いオーガニックソウル・ナンバーに仕上がってます。深まりゆく季節にぴったりの感傷的な「別れ」をテーマにした切なさの中に、前向きなメッセージを綴った歌詞が響きます。ゆるやかに漂うようなメロディと一言一言を確かめるように歌うヴォーカルが印象的。
カップリング『Stay with me』は、本人が作詞・作曲したクールなサウンドに、憂いを帯びたヴォーカルが心地いいグルーヴィー・チューン。R&B要素のあるイントロからの流れがゾクゾクしてカッコいい。コーラスワークやアコギの音もポイントです。アトランタ発R&BシンガーのJAHAHを迎えた、マービンゲイとダイアナロスのカヴァーも有名なスタイリスティックスの名曲『YOU ARE EVERYTHING(feat.JAHAH)』も収録。カヴァーの原曲を知らないですが、しっとりと歌い上げたミッドチューン。タイトル曲も好きなんですが、特に『Stay with me』がお気に入り。初期のR&B路線から変わってきましたが、カップリングを聴くとベースにR&Bがあることが分かります。
GyaO 音楽(~11/26)やYahoo!動画(~11/14)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/29リリース。

INFLAVA『Doing』

Doing
フジテレビ系「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」10・11月EDテーマ。岡山県岡山市出身の男性テクノ・ユニット、INFLAVAのデビューシングルは、コメディアンの村上ショージを全面フィーチャーした、ウケ狙い半分、本気テクノ半分の軽妙なトランスが楽しい。
HIPHOPだけでなく、テクノ、ハウス、ロックなど幅広い音楽から影響を受け、関西のアンダーグラウンド・シーンを盛り上げてきた、NOBE(ノビ)とCOZY(コージ)による大阪在住2人組テクノヒップポップユニット、INFLAVA(インフレイバ)。今作は、ハイセンスで超ハイテンションなサウンドに、心に響く等身大の歌詞がほんのり切ない勢い溢れるテクノHIP HOPチューン。ノリノリのラップとキャッチーでポップなメロディが印象的。アルファと被りますね。タイトルとかけた「ドゥーン!」のギャグでお馴染みの村上ショージのジャケはインパクトありますが、コミカルな曲だと勘違いされそう。
カップリング『Coupling』は、キャッチーでポップなタイトル曲とは対照的にメロウな歌モノのミディアムナンバー。ピアノの音色が美しいエレクトロサウンドに、失恋を綴った切ない歌詞がいいですね。369やファンモンの曲にありそう。この曲の方が今のJ-POPの売れ線だと思います。現在ハウス・シーンで活躍中のアーティスト、sugiurumnによるフロアを意識したハウスリミックス『裏Doing』も収録。『Coupling』はオススメ。
試聴はコチラです。10/29リリース。

トータス松本『花のように 星のように』

花のように 星のように
映画「ブタがいた教室」主題歌。CM出演など大活躍のトータス松本の名曲『涙をとどけて』に続く、ソロ第2弾。配信限定シングル。
日本テレビ系ドラマ「ホカベン」の主題歌『涙をとどけて』のヒットも記憶に新しいトータス松本。 妻夫木聡主演の映画で、ソロとしては初となる映画主題歌を書き下ろし。ギターをメインにしたシンプルで温かみのあるロックサウンドに、ハスキーなヴォーカルが際立つミディアムナンバーに仕上がっています。映画のテーマである「命と食」に思いを巡らせた、真摯なメッセージが胸を打ち、心温まるフレーズにそっと包み込まれますね。
映画は、食べる約束で子ブタを飼い始め、子供達の卒業までを描いた作品。大阪の小学校で実際に行われた授業を基にしたもので、ドキュメント番組を見た事があります。「Pちゃんを食べられるのか?」という、「命を食べる」ことを考えさせられます。
試聴&購入はiTS等で。10/29先行配信リリース。

Aira Mitsuki『ロボットハニー』

ロボットハニー
テレビ東京系情報バラエティ「ロボつく」テーマソング。「未来で生まれたテクノ・ポップ・アイコン」というキャッチコピーでデビューしたシンガー、あいみぃことAiraMitsukiのメジャー2ndシングル。
昨年8月にインディーズでデビュー、今年の9月に待望の1stアルバム『COPY』をリリースしたばかりのAira Mitsukiのニューシングル。今作は、恋愛ルーキーズの気持ちを歌う、キュートな胸キュン・キラキラ・ラブソング。ゲームミュージックのようなチープな音とガーリーな歌声が跳ねる、キャッチーなテクノポップチューンに仕上がってます。今まではアー写でも素顔を隠して、無機質な感じだったのに、素顔を出して可愛い感じを前面に出してます。Perfumeの二番煎じとかystkサウンドのパクリとか言われてますが、「capsuleの中田ヤスタカが手掛けてるテクノアイドル、Perfumeに代表するガールズポップ界のムーブメントをリスペクト」「Perfume、MEGに続くテクノポップ・アイコン」とハッキリ宣言しているのが清々しいです。プロデューサーは引き続きTerukadoが担当。
カップリングは、ロボットボイスと絡むcapsule的にファッショナブルな『ニーハイガール』、しっとりと切なく歌ったハウス系のミッドナンバー『Every night heartfull music song』、西遊記のゴダイゴ『モンキーマジック』を彷彿とするイントロや中華風のサウンドが気になるエレクトロで大人っぽい『SAZAE FUNKADELiC』のオリジナル3曲、FreeTEMPO、MEGフューチャー作品を手がけるSound Aroundが手掛けたハウスリミックス『ロボットハニー(Sound Around rmx)』、オリジナルとは違うオートチューンが全開の『SAZAE FUNKADELiC(TOKYO IKEJIRI PLASTIC BABE rmx)』のリミックス2曲、それぞれのMP-3専用デジタルマスタリング Ver.4曲という、シングルにして全10曲のボリュームになってます。
GyaO 音楽(~11/19)やYahoo!動画(~未定)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/29リリース。

カラーボトル『青い花』

青い花
TBS系アニメ「キャシャーン Sins」主題歌。ソリッドなサウンドが持ち味の仙台在住の4人組ロック・バンド、カラーボトルのメジャー4thシングル。
2007年にメジャーデビューを果たした仙台出身の4ピース、カラーボトル。実写映画化されたことでも知られるタツノコプロ制作アニメ「キャシャーン」が、「キャシャーンSins」として復活。切なさと痛快さを合わせ持った「キャシャーン」の世界観と見事にマッチした、疾走感溢れるロックチューン。ジャジーでスリリングなサウンドがカッコいいですね。生きることの意味を探りつつも、守るべきもののために必死に生きる姿を綴った「♪ねぇ今 どうして僕ら生まれたの/ねぇほら どうして僕ら出会ったの」という、冒頭からキャッチーなサビが突き刺さります。B'zのヒット曲の編曲を数多く手掛けた明石昌夫プロデュース。インディの代表曲でメジャーデビュー曲『グッバイ・ボーイ』以来にハマりました。インディ時代にライブを見た事がありますが、裸足で歌ってたのが印象的。生理的にヴォーカル竹森さんは苦手です(笑)
カップリングは、NHK仙台開局80周年ドラマ「お米の涙」主題歌でストリングスも入ったサウンドに、優しくもエモーショナルな歌声が響く美しいバラードナンバー『虹』、シンプルなアーコースティックサウンドの独り言のような温かいミディアムナンバー『雨降る夜の街』を収録。
GyaO 音楽(~11/19)やBARKS(~11/29)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。10/29リリース。