邦楽新曲レビュー -28ページ目

サカナクション『セントレイ』

セントレイ(初回限定盤)
北海道出身の5人組バンド、サカナクションの初となるシングルは、独自のセンスが貫かれた無限の宇宙を繋ぐハイブリッド型ダンスチューン。タイトルは無限数としての「1,000」と無の「0」を表わしている。
今夏のフェスや大型イベントに新人最多となる8本に参戦。ロックにクラブミュージックを取り入れ昇華させたハイブリッドなサウンドとライブパフォーマンスで観衆に衝撃を与えているバンド、サカナクション。今作は、サカナクション史上最速のBPMのテクノ・マナーでループするビートに乗せて、4つ打ちの軽やかに飛翔するメロディとフォーキーに紡がれる言葉が気持ちいいグルーヴィーなダンスチューンに仕上がってます。アグレッシヴなギターが唸りまくるロックであり、横ノリもできるクラブミュージック。夏フェスで初めて聴いたんですが、大盛上りしつつも期待した程じゃないと思ってました。なんていうか、今までの曲を凝縮したような感じで、新鮮味がなかったんで。でもリリース前に3回ライブで聴く機会があったんですが、どんどんハマってました。間違いなくライブアンセムで、ポップでディープなサウンドで展開する眩しい宇宙空間に誘うキラーチューンです。イントロの爆発的でブリーピーなシンセがカッコいい。ライブで聴かないと、これ程好きになってないかもしれません。10月から予想してましたがFM802の12月のヘビロテになってます。
カップリング『Ame(A)』(アメ・エー)は、昭和歌謡っぽいセンスを感じるキラキラのポップナンバー。癖になるメロディが心地いい。『もどかしい日々』は、浮遊感溢れる歌モノのスローナンバーかと思うと、後半には爆発的なシンセ・ベースとトライバルなパーカッションが飛び交うスペース・ダブへと変貌してしまうナンバー。最後にはバケツの落ちる音が入ったアナログな感じで終るのが、面白いですね。初回盤のボーナストラックとして、配信限定リリースの『NIGHT FISING GOOD TOUR 2008 in SAPPORO』未発表ライブ音源として、「♪ゆっくりゆれーる」人気ナンバー『夜の東側(「NIGHT FISHING IS GOOD」TOUR 2008 in SAPPORO)』を収録。ミニアルバム的なお得な1枚。ブックレットも凝ってました。シンシロ(期間限定盤)3rdアルバム『シンシロ』が、2009年1/21にリリース予定。昨年からハマってますが、今年だけでフェスやイベントも含め5回もライブを見ちゃってるし、完全にファンになってますf^_^;
試聴はコチラです。MySpaceあり。12/10リリース。

BENI『もう二度と…』

もう二度と・・・
女性シンガー、BENIのユニバーサル移籍第1弾シングル。自身がフィーチャリングされた童子-Tのシングル曲『もう一度…feat.BENI』へのアンサーソングで、同じ物語を女の子側の視点から歌っている。
歌手活動と並行して、女優・モデルとしても活躍していた安良城紅がアーティスト名をBENIに改名し、今後は音楽活動に専念していくことを発表。約1年9カ月ぶりとなる改名後初のシングルとなる今作は、童子-Tのヒット曲『もう一度… feat. BENI』で描かれた恋物語を女性の視点から歌った切ないラブソング。今作も童子-Tがプロデュースを手がけています。『もう一度…』から時間の経過もあり、過ぎ去った日々への想いが心に迫る、よりスローなバラードナンバーに仕上がっています。悲しいストーリー展開と心地いいヴォーカルに、思わず耳を傾けてしまいます。音楽活動とタレント活動で名前を分けるのかと思ったら、avexから移籍したので、改名してたんですね。紅といえば、「黒革の手帖」主題歌の3rdシングル『Here Alone』が好きでした。
カップリング『STAY』は、シンセが印象的なちょっと中華風のフレーズが入ったトラックに、彼との別れの決意を歌った切ない歌詞が響く、R&B色が強いミッドチューン。カップリングもお気に入り。
GyaO 音楽(~09/1/21)やYahoo!動画(~09/1/16)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。12/10リリース。

RIP SLYME『Supreme』

Bird Hotel
2008年に冬を飾るクリスマスをテーマにした大人のムード漂うウィンターソング。配信限定シングル。
3か月連続配信リリースとして、10/22に「オンワード23区」CMソングであるグルービー&ダンサブルな『love & hate』をリリースしたRIP SLYME。『love & hate』に続く、第2弾配信リリース曲。ゆるやかな極上のムードにウットリ酔いしれてしまいそうな、ミュージカルソングのようなダンサブルなミディアムナンバー。キラキラしたゴージャスなサウンドに乗せて、ムーディーに歌い上げています。特に女性ヴォーカルとの掛け合いが印象に残ります。ちなみに、女性ヴォーカルは声優・歌手の宮原永海さんらしいです。12/24には第3弾となる新曲『STAIRS』を配信リリース予定。
購入&試聴はmora winiTSで。12/10配信限定リリース。

Tommy heavenly6『PAPERMOON』

PAPERMOON(初回生産限定盤)(DVD付)
テレビ東京系アニメ「ソウルイーター」OPテーマ。Tommy heavenly6の9thシングル。ゴスでダークなイメージがアニメの世界観と見事に「共鳴」している。
ロックバンド、ブリグリことthe brilliant green(ザ・ブリリアント・グリーン)のヴァーカルとしてデビューした川瀬智子のソロ・プロジェクト、Tommy heavenly6(トミーへヴンリー)。そのハード&ダークな雰囲気を放つファッションやメイク、そしてサウンドでファンを魅了している。そんな彼女が約1年10か月ぶりの活動再開。ブリグリが5年ぶりに活動を再開してるので、まさかソロをやるとは思いませんでした。アニメの世界観とも相性抜群のハロウィンや死神、魔女などのゴシックモチーフのダークでファンタジックなロックチューンに仕上がってます。激しいサウンドに乗せて、乙女ならではの危うい世界観を表現。PVは「オズの魔法使い」をモチーフにしてるようで、ドロシーの扮装が可愛いです。
カップリング『Ruby Shoes』は、疾走感のある爽快なバンドサウンドで展開する、キュートでポップなロックナンバー。アニメ「機動戦士ガンダム00」挿入歌『Unlimited Sky』も提供するなど、精力的に活動するみたいですね。
GyaO 音楽(~09/1/7)やYahoo!動画(~09/1/9)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。12/10リリース。

ポルノグラフィティ『今宵、月が見えずとも』

今宵、月が見えずとも(初回生産限定盤)
映画「BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ」主題歌。ベスト・アルバム発表後の初となる作品にふさわしく、ここから新たなポルノ伝説が始まる予感がヒシヒシと伝わる楽曲。
デビュー10周年に突入してもアグレッシヴな攻めの姿勢を崩さない、ハセキョーこと女優の長谷川京子と結婚したギターの新藤晴一がいるロックバンド、ポルノグラフィティ。これで独身はいなくなりました。ベストのリリース時に結婚発表し、シングルのリリース時に妊娠発表って、なかなかやりますね。今作は、クールな打ち込みのリズムと多彩なギターによるバンドサウンドで展開する、ワイルドさの中に艶があるロックチューン。デジタルな4つ打ちサウンドとポルノらしい哀愁を帯びたメロディが、新たな一面を感じさせる仕上がりとなっています。「太宰」や「グーグル検索」とか気になるフレーズも入った切なくも深い歌詞で、結婚したばっかりのハルイチ作詞の失恋ソング。冒頭から加工されたロボットボイスによるコーラスが入ってて、カッコいいです。カップリングがないのは残念ですが、インストもなかなか聴きごたえがありました。ポルノは母がファンなのですが、今回のベストは買わないそうなので、レンタルしよっかな。
Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~09/1/9)試聴はコチラです。12/10リリース。

RSP『LA・LA・LA LOVE SONG 〜ここから始まる恋物語〜』

LA・LA・LA LOVE SONG~ここから始まる恋物語~(初回生産限定盤)(DVD付)
ダンス・ヴォーカル・ユニットのRSPとバブルガム・ブラザーズによる共演シングル。90年代を代表するヒット曲『LA・LA・LA LOVE SONG』を巧みにサンプリングし、異色のコラボを見事に成功させている。
関西ローカル番組のオーディション発のツイン・ヴォーカルを含む6人組ダンス・ユニット、RSP。12年ぶりに再結成したDA BUBBLE GUM BROTHERS(バブルガム・ブラザーズ)をラッパーに迎え、RSP with DA BUBBLE GUM BROTHERS名義でリリースされる5thシングル。三木道三の『Lifetime Respect』やプリンセスプリンセスの名曲『M』に続く、久保田利伸の12年前の超大ヒット曲『LA・LA・LA LOVE SONG』をサンプリング。オリジナルよりもよりゴージャスでダンサブルに仕上がった、恋の予感を感じ始めたウキウキとした気持ちを綴ったアップナンバー。新しいメロディや歌詞が付け加えられてますが、ほぼカヴァーですね。ラップも微妙だし、オリジナルと聴き比べると、マジで萎えます。「昨年のアンサーソングブームの火付け役であり、サンプリングマスターとしての不動の地位を築いたRSP」という誇大宣伝はどうかと思います …(。・x・)ゝ
カップリングは、等身大の素直な気持ちを軽い感じで歌った可愛いポップナンバー『片想いだっていいんじゃない?』、シンプルなサウンドにオーガニックなヴォーカルが印象的な切ないミディアムナンバー『Memories』を収録。そろそろサンプリングは止めて、オリジナルで勝負して欲しい。
GyaO 音楽(~09/1/1)やYahoo!動画(~09/1/11)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。12/10リリース。

People In The Box『Bird Hotel』

Bird Hotel
1 完璧な庭
2 海抜0m
3 レントゲン
4 月曜日消失
5 昏睡クラブ
6 ヨーロッパ
People In The Boxの3作目となるミニ・アルバム。よどみのないストレートなヴォーカルを軸に、静寂と衝動といった相反する世界を巧みに表現。詩の朗読やオルタナ・テイストの楽曲も収録している。
残響レコードから登場した、ヴォーカル主体の福岡出身の三人組バンド、People In The Box。約1年ぶりとなる音源。残響レコードといえば、絶好調の9mmとか輩出しましたよね。名前は知ってましたが、4バンドによるスプリットシングル『A SIDE SPLIT』に参加してた曲で初めてちゃんと聴いて、気になりました。生と死を感じる空想的な歌詞が気になるロックナンバーM1、繊細かと思うとエモーショナルなヴォーカルを聴かせてくれるM2、ギターが心地良く響くトリッキーなM3、不穏な轟音のイントロから始まるオルタナなM5、ミディアムテンポで展開する心地良い前半から、後半にいきなり始まるポエトリーティングが衝撃的なM6等の全6曲を収録。ヴォーカル波多野のどこまでも響く真っ直ぐで澄んだ声に乗せる歌詞のリアルと鮮明な空想、衝動と静寂の二面性を表している不思議な世界観に引き込まれます。オーケストラのようなバンドサウンドの中に眩しくて青いヴォーカルが心地良く響き、音が鳴り出すと別世界に誘ってくれるよう。特にコレっていう曲がないのに何度も聴いてます。オトナモード、sleepy.ab、APOGEE、フジファブリックとかが好きな人にオススメかも。
SOUND-TV等でPVフル視聴できます。試聴はタワレコで。12/3リリース。

GReeeeN『扉』

扉(初回限定盤)
GReeeeNの8thシングル。心地良い響きをたたえたタイトル・トラックのほか、NHKドラマ「七瀬再び」のタイアップ曲でもある『君想い』などをカップリングしている。
GReeeeN最大のヒットとなった今年5月リリースの『キセキ』に続くニューシングル。今作は、恐れずに一歩を踏み出そうという力強くもポジティブなメッセージが込められたミディアムナンバー。キラキラしたピアノのイントロから始まり、ハーモニーと爽やかなメロディが響く、明日の自分を励ます応援ソングに仕上がっています。やたら熱いハイトーンヴォイスが苦手。あんまり印象に残りませんでした。
カップリングは、ミリオンセラーとなった2ndアルバム『あ、ども。おひさしぶりです。』からNHKドラマ「七瀬、ふたたび」の主題歌としてシングルカットした、女性コーラスが心地いい心温まるラブソング『君想い』、弾むようなバンドサウンドに少年時代のエピソードが盛り込まれた、失くしちゃいけないものを教えてくれる『少年が故の情熱』を収録。初回盤には、初となるクリスマスソング『冬のある日の唄』を収録したCD付き。メロディが印象的な切ないミッドテンポのバラードナンバー。GReeeeNは正直飽きてしまったんですが、『冬のある日の唄』はまぁまぁかな。早くも2009年1/28に、ニューシングル『歩み』をリリース予定。ユーキャンの新CMソングになるそうです。そして、月9の主題歌として未発表曲が決定したそうで、彼らの快進撃はしばらくは続きそうです。
GyaO 音楽(~12/31)やYahoo!動画(~09/1/5)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。12/3リリース。

YA-KYIM『君がいるだけで/さぁ行こう!-“RESPECT” 4 tracks E.P-』

「君がいるだけで/さぁ行こう!」-“RESPECT”4 tracks E.P.-(DVD付き)
YA-KYIMがリスペクトするアーティストとのコラボ曲を4曲収録したスペシャルE.P.。米米CLUBを迎えた『君がいるだけで』のほか、SEAMO、童子-T&HI-D、Spontaniaとの豪華なコラボレーションが楽しめる。
ストリートシーンに根付いた活動を続けてきた次世代ガールズHIPHOP/R&Bグループ、YA-KYIM(ヤキーム)。結成9年目というキャリアの中で、彼女達が心からリスペクトし、つながりを持つアーティストを迎えたコラボ作品を、YA-KYIM RESPECTシリーズと銘打って、4連発で配信リリースしたものをまとめたシングルになります。『君がいるだけで / YA-KYIM respects 米米CLUB』は、90年代を代表する米米CLUBの名曲『君がいるだけで』の史上初のサンプリング楽曲。原曲のサビのメロディとカールスモーキー石井のヴォーカルを存分に活かしつつ、YA-KYIMによる寂しい日常を描いた歌詞を加えたスムースなナンバー。楽曲プロデュースはSpontania feat.JUJU『君のすべてに』を手掛けたプロデューサーJeff Miyahara。最近また加藤ミリヤやRSPのヒットでサンプリングが流行ってますね。YA-KYIMは好きだけど、正直ちょっと違和感を感じました。
『さぁ行こう! / YA-KYIM respects SEAMO』は、以前から交友のあった塾長ことSEAMOを迎え、パワフルに歌い上げた応援ソング。ノリノリのビートに前向きな気持ちになる歌詞を乗せたアッパーチューン。個人的にMIKUのラップが好きなので、こっちを普通にシングルカットした方が良かったと思います。
そして、若手をフックアップしてお茶の間に浸透しつつある童子-TとR&BシンガーHI-Dを迎えた、3rd Productionsが手掛けたトラックに別々の道を歩み始めようとする男女のすれ違う気持ちを絶妙に描いた切なさ全開のミッドチューン『からっぽの部屋 / YA-KYIM respects 童子-T&HI-D』、Spontaniaを迎えた、告白できない片思いの切なさを可愛く表現した淡い胸キュンラブソング『ト・モ・ダ・チ / YA-KYIM respects Spontania』を収録。カップリングも好きなので、リード曲が微妙なのが残念。
Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~未定)試聴はコチラです。12/3リリース。

矢井田瞳&恋バスBAND with 小田和正『恋バス』

恋バス
小田和正との共作になる本作は、2007年にTBS系クリスマス特番「クリスマスの約束」でオンエアされ話題を呼んだナンバー。2人の強く個性的な声が重なり合うサビは圧巻で、叙情感に満ちたメロディがクリスマスを盛り上げそう。
昨年7月、29歳の誕生日に結婚という人生の節目を迎え、以前にも増して女性としての輝きを放っているシンガーソングライター、矢井田瞳。今からちょうど1年前の2007年12月にテレビ番組内で披露され、矢井田瞳のアルバム『colorhythm』にもアコースティックバージョンが収録されている、矢井田瞳と小田和正のコラボ曲。この名曲が、2008年のクリスマスバンドバージョンとして、小田さんのバックバンドとストリングスが加わり、再レコーディングされました。番組バージョンでのCD化の要望で実現したそうです。2人のロマンティックな声が重なりあうサビのハーモニーが印象的なキラキラのアップチューン。確かにアコースティックバージョンより、明るくて楽しげですよね。ちょっと切ない女性目線のラブソングで、ヤイコの伸びやかな歌声が優しく響く甘酸っぱい楽曲になっています。
カップリングは、インストの他にボーナストラックとして「COLOROCK」でのライブバージョン『恋バス[COLOROCK LIVE Ver.]』を収録。『colorhythm』収録のバージョンに近い、ヤイコバンドによるシンプルでエネルギッシュなサウンドに、ゆったりしっとりと歌い上げてます。ヤイコの歌声が染みます。
Yahoo!動画でPVフル視聴できます。(~未定)試聴はmora win等で。12/3リリース。