ゴールデンウィーク後半は、やっぱり「空海」展。

楽しみにしてたー。

やっと来れたー。

ワーワー。

(嬉し過ぎて取り乱している私、なつくさである。)



前評判も上々で期待も高まる。

NHKカルチャーの松長潤慶先生の講座も聴いて予習も十分。



潤慶先生によれば、奈良博で空海展やろうという企画は5、6年前からあったそうだ。

空海に関する展覧会は、これまでも何度も開催されているけど、今までになかったことをやろう!

ということで、東南アジアに伝わった密教の特集が、今回の空海展の目玉の1つとなったそう。

講座ではインドネシアに伝わった密教の仏さまのご紹介があった。

特に、四面毘盧遮那如来像は興味深かった。

なるほど、金剛頂経の大日如来が四方を見渡しているというのは納得だ。


さて、実際のインドネシアの仏さまの像は、思っていた以上にちっちゃかった。

手のひらサイズ。

銅があんまりなかったんだろうか?節約?

日本なんて大仏とか巨大な仏さまを作ったのに、何故でしょうか。

文化の違いか?

ともかく、海を超えてはるばる日本にいらっしゃった貴重な仏さまたち。

時空を超えて素敵な晴れ舞台。

みなさま、ちょっと嬉しそう。


日本の国宝も満載でしたよ。


今回初めて空海直筆『聾瞽指帰』と『風信帖』のホンモノを見た。

『聾瞽指帰』は空海の真筆を疑う向きもあるが、なるほど実物を見れば、空海以外にあり得ない、と思う。

こりゃすげ〜、と思いました、いや、ほんとに。

若々しさと恐ろしい程の利発さ。

この筆致、若き日の空海以外にあり得ない。


『風信帖』は、私自身、先日ユーキャンの行書専科の8番目の課題で、半切で書いてみた。

本物を見てあらためて思う。

ああ、形だけ真似してもダメなのねー。


『大日経開題』と『金剛般若経開題残巻』もあった。

やっぱり『大日経開題』が真に迫ってくる。

醍醐寺展でも見たけど、これは何度見ても凄い。

書きながら考える、空海の思考の跡を辿るようで。


撮影可能だった文珠菩薩さま。

なんかイイ表情。



今回の空海展の目玉の1つ、神護寺の曼荼羅(高雄曼荼羅)は、空海の時代のもの。

紫の地に金泥で描かれた仏さまたち。

光に透かすと、仏さまが金色に浮かび上がるそうだ。

空海が考えたのだろうか。


東寺の真言八祖像、不空三蔵が展示されていた。

『風信帖』や『灌頂歴名』は、書道の教科書にも載るほど素晴らしい書だ。

しかし、彼の書の真骨頂は、真言七祖像の上に書かれた飛白体ではなかろうか。

誰も真似できない。

これも空海が考えたのだろうか。


知れば知るほど謎が深まる空海の実像。

現代に生きる私たちは彼の実像にどれだけ迫れるのだろうか。


奈良博、頑張ってくださいました!

ありがとうございます!





あけましておめでとうございます。


横浜にある高野山真言宗のお寺。

瑞應山蓮華院弘明寺。

新年の混雑を避け、昨年暮れにお参り。





1300年前の養老5年にインドの善無畏三蔵が渡来。

横浜最古のお寺。

横浜と善無畏三蔵、個人的には超不思議な組み合わせだが、そういうのもいいな。

善無畏が埋めたとされる七ツ石が今も残る。






ご本尊は、十一面観世音菩薩さま。

行基が彫刻祈願された、とのこと。



大師堂。

寺伝では、弘法大師も弘仁5年に一千座の護摩を焚いて庶民の除災招福を祈願した、という。



大晦日に活躍するのを待つ梵鐘は、川崎大師平間寺の鐘と同じ鋳物師の作。きょうだいですね。





身代地蔵菩薩さま。

美しいお姿。





お寺の裏手は弘明寺公園になっており、市民の憩いの場。

見晴らしのよいところまで登ってみた。

京急線がやってきたところでパチリ。



望遠で、みなとみらいもみえた。


本年もなつくさのブログをよろしくお願いします。

その日はクリスマスイヴの12月24日。

しかしながら、密教徒なのでお寺で瞑想。


横浜にある高野山真言宗久光院、別名綱島高野山。








こちらで、今年最後の阿字観と年末の特別護摩供養「報恩謝徳の護摩供養」があると耳にして、そりゃ行かなきゃと思って初めてのお参り。


綱島駅の商店街を抜けた場所に久光院はある。

入り口の供養塔「弥勒」が目印。



お色直し(塗装)が終わったばかりでキレイ😍


本堂のある棟に入って受け付けで記名して茶菓をいただく。

テーブルには護摩札も置いてある。

こちらにも願い事と名前を書いて後で御護摩のときに祈祷していただく🙏


時間になると2階のご本堂へ。


久光院のご本尊は弥勒菩薩さま。

一番奥の高いところから光を放っていらっしゃる。

その真前に我らが弘法大師空海。

その両側に、金胎両大日如来さま。

護摩壇の左右の上方には真言八祖がそれぞれ4人ずつ護摩壇を見守るように掲げられている。

素晴らしいですね。

こじんまりとした中に真言密教のエッセンスをギュギュッと濃縮した濃密な空間。

ここで阿字観と護摩供養ができるとは。


阿字観のご指導は、真田龍憲師。

長野の極楽寺のご住職ということだが、このために横浜にいらっしゃっているのだろうか。

真田師は、曹洞宗の總持寺でも修行されたそうで、それで横浜にもご縁があるのかも知れない。

密教僧にしてはスッキリした感じの方だと思ったが、他の宗派を学んでいるというのは大変よいことだ。


法話に続き、ゆったりとした静かな雰囲気の中、阿字観の瞑想を行なった。

阿字観の後、しばらく準備時間があり、お護摩が始まる。


声明は四智梵語から厳かに始まる。

理趣経は軽快な太鼓の音に合わせて、お護摩の火も相まって、空気が熱を帯びていく。


大本山のお護摩に比べるとこじんまりとはしているが、場が帯びる熱量は引けを取らない。

総本山や大本山クラスのお寺は、観光地化しており、日本中いや世界中から人が集まる。

しかし、こうした地域に根ざしたお寺の存在がどれだけ人々の心の拠り所になるだろうか。

こうして阿字観やお護摩をやっていただける。

大切にしたい。

これも報恩。


ギュッと濃密な時間を過ごさせていただき、いろいろあった一年だったが、おかげでよい歳の暮れとなった。


お護摩の後に、お不動さまのお札をいただいた。

年明けに初夢の際に枕の下に置くと、吉夢が見られるそうだ。



久光院は、鶴見川のほとりにある。

気の流れのよいところに、お寺を開かれたのだ、と感心した。


ちょうど夕暮れどき。



夕日に輝くご本堂と鐘楼。



素敵なお寺。

お寺や僧侶の方々も皆様感じよかった。

阿字観、月に一度、しばらく通って見ようか。