ずっと
野良猫タヌちゃんの様子を
なんとなく観ていて
4月末くらいから
妊娠の可能性があるのではないか…
と思い始めた
そして
5月のGWを過ぎた辺りから
玄関に置いてあるご飯は
食べには来ているようだが
すぐに帰るし
あまり姿を見ないし
あんなにわたしに甘えん坊だったのが
わたしに甘えなくなり
でももともと
ポッチャリだったし
お腹も大きかったので 笑
絶対に妊娠しているとは
断言出来なかったのだが
でも
5月の2週目辺りは
ほとんど姿を見なかったし
お腹は相変わらず大きかったが
まん丸だった顔がほっそりし
やつれたように感じたので
もしかしたら出産したのではないか…
と思っていた
だから
5月22日に
ああ、やっぱり
出産していたんだ…
ともうそれは衝撃的だった
そして
その、子猫タロちゃんは
既に亡くなっていたが
その大きさなどから
やはり5月の2週目辺りに
生まれたような子だ…
と思った
そしてその後
タヌちゃんは
毎日来ているようだったが
常にフードは玄関に置いてあり
誰が食べても良いようになっているので
食べたい時に来て
すぐに帰り
昔みたいに
庭でゆっくりくつろぐことが
ほとんどなく
そして
どんどん痩せて
毛も艶がなく
やつれていくので
これは
他にも子どもがいて
授乳をしているのかもしれない…
だから本能で
人間と距離を置いているのかもしれない…
と思った
そして
会ったときは
フードにさらに
チュールをあげるようにしていて
もし他に子どもがいるなら
いつかわたしに
見せに来てくれるのではないか…
と何となく思っていた
そうしたら今日
「タヌちゃんが来ているよ
ご飯あげたよ!」
と母が教えてくれたので
タヌちゃんと庭でゆっくりしていたら
どこからか
子猫の鳴き声がして
もう、びっくりした
そうしたら
タヌちゃんもそれに反応し
鳴き始め
わたしは
子猫の声を頼りに
必死に子猫を探した
そして
子猫を探すとき
猫の鳴き真似をすると良い
と聞いたことがあったので
鳴き真似をすると
子猫はそれに反応し
鳴き始め
血眼で探したら
家の前の
側溝にいることが
わかった
そして
一つだけ奇跡的に
側溝の蓋が開くところがあり
開けて覗いてみたら
生後一か月半くらいの
黒い子猫がいて
それは
亡くなったタロちゃんが生きていたら
きっとこのくらいだと
思うような子で
それは明らかに
野良猫タヌちゃんと
野良黒猫のクロちゃんの子で
タロちゃんの兄弟だと
思うような子で
その衝撃的な出会いに
わたしはまた
発狂した
そして
チュールなどで
こちらにおびき寄せようとしたが
逆方向に行ってしまい
結局捕まえることは出来なかったのだが
この側溝は
雨が降っていなければ
ほとんど水は無く
この住宅街のあちこちに繋がり
蓋の無いところもあるので
どこかから迷い込み
どこかから出られるだろう
大丈夫だろうと
様子をみることにし
タヌちゃんに
「あの子はタヌちゃんの子?」
と聞いたら
タヌちゃんは
「ニャーン」
と言い
タヌちゃんもそのうち
いなくなった
そして
1、2時間したら
またタヌちゃんがやってきて