そして
翌日の朝も
わたしの部屋の外で
鳴いていたので
見に行くと
タヌちゃんは
昨日のお隣りの庭の
小さな森のそばにいた
そして
そこを覗くと
子猫が横たわっていて
その子猫には
たくさんの蟲が
集っていた
それはもう
衝撃的すぎて
爆発して
この世が
一瞬で
ぶっ飛んだ
でも
見たことのないほど
愛おしすぎて
可愛すぎて
美しすぎる子猫が
蟲に蝕まれていく様を
わたしは
のたうち回りながらも
その後なぜか
何度も何度も見てしまい
「これが美しいということだ…」
とその自然の姿に
このことを思い出し
泣いた
そして
タヌちゃんは
子猫が小さな森にいる間は
ずっとそのそばにいて
時おり鳴いていて
わたしは
この子猫は
この小さな森で土に還るのか…
と思っていたが