地上天国 75.(次世代と) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.












親友とは
まだ息子が産まれる前に
育児サークルで出会った









そして当時
同じ年頃の子どもが
二人ずついて
その後二人とも
三人目を産んだのだが








子どもが小さいときに
一番頻繁に会っていたのは
お互い子どもが
二人ずつのときで








家は車で行き来する
距離だったので
近所ではないが








わたしたちが
二人とも
働いてなかったし










早くに保育園に入れたり
制服をきちんと着たり
習い事やルールが多い
私立の幼稚園に
子ども達を通わせたい
というより







公立の幼稚園の年中か年長で
どろんこ遊びなど
遊びを中心とした中で
育っていって欲しい
という考えだったので










幼稚園に入れるまでは
いつもどこかの公園に
お弁当を持って
出かけていた









そして
わたしたちはいつも
夫や人の悪口なども無く
子どもたちの心配や
習い事などの話も無く









夫たちがちゃんと働いてくれる人で
家計や将来も考えながら
きちんと貯金もしていたので
お金の心配もなく









その子どもたちも
色々な組み合わせで
仲が良かったので








ただ
いつも子どもたちを見て
たわいないことで
ケラケラと笑っていて
本当に地上天国だった









そして
彼女の娘さんは
いつもニコニコと
それはそれは可愛い子で








大きくなったら
数年に一度会う程度の
関係だったが









彼女の出産のときに
わたしが駆けつけると
わたしは彼女の顔を見た瞬間
涙が溢れ









彼女はなぜか
家族でも無いのに
陣痛の波が
激しくやってくるなか










わたしの顔が浮かび
会いたいと思っていたと言い
二人で抱き合って泣いた








そして
長男さんは
小さい頃から
よくわたしに寄ってきてくれる
大好きな子だったが










彼が小学生になり

お互いが引っ越してからは

学区も違ったし

部活などもあり











その後

20年近く

ほぼ会うことも無かった










そして

久しぶりに会ったのは

去年春に

親友宅の猫のジジちゃん

亡くなったときで










わたしは

会った瞬間

嬉しくてたまらなかった











そして

話には聞いていたが









きちんと

常識を兼ね備え

立派で責任ある社会人として自立し

お母さんを心から大切にする

尊敬する男性に成長しながらも












変わらず

甘えん坊で

可愛い彼の姿が 

隠しきれず 笑









その後たくさん

苦労も学びもしてきた彼が

愛おしくて

たまらなかった










そして

たわいない会話をしただけだし

彼は冷静な男の対応だったが 笑











でも

彼もこの再会や会話を

心から喜んでくれているのがわかり

それも嬉しくて

もう無限に話したいくらいで










親友は後日

「息子が凄く喜んでいて

またゆっくり話したいと言っていた」

と教えてくれ










彼女もそんな息子の姿が

泣くほど嬉しかった

と言っていた



























そして 

次女は高専生になり

次女のクラスは

先生も忘れられない

というほど本当に仲が良く 










それが5年間なので

本当に絆が強く










わが家が一番

高専に近かったこともあり

たまに男女共に遊びに来ていたのだが










女の子は

本当に皆可愛く華やかな子で

ノリが最高に良く

男前ぞろいで










男子は

ノリはめちゃくちゃ良いのに

物凄く常識的だったり

女子にも男子にも

馬鹿みたいに優しい子ばかりで









賢さとお馬鹿さ

成熟さと純粋さ 

男性生と女性生

自立と協調生の

バランスが素晴らしく

わたしは皆大好きだった











そして

その中の

よく家に遊びに来ていた

女の子は








5年間うちに

ちょこちょこ来ていたのに

次女もわたしも

次女の弟である息子の障害について

何も言わなかったのもあるが










2学年下の息子が

ディズニーが大好きなので

いつもくまのプーさんなどを








ちょこちょこ早送りをしたり

同じ所ばかり見たり

幼児のように歌ったりしながら

見ていたのだが










重度の知的障害者と判定されていた

そんな息子を

不思議にも思わず 笑

全く判断せず









隣りに座り一緒に

「く〜まの、プ〜♫

と歌っていたこともあった 笑








そして

5年生になったとき

次女が初めて

弟の障害のことを伝えたら

「全く気づかなかった」

と言っていたらしく 笑










彼女はマイペースな所はあるが

周りの観察力や学ぶ力は

誰よりもある尊敬する子なので

わたしは唸った











そして

その後息子の絵を見た彼女は

一瞬で

「こんな絵見たことない!凄い才能!」

と言いこちらのが唸り











そして彼女は今

結婚し子どもが一人

生まれたのだが










彼女自身が凄くよく寝るので

子どもが生まれたら

寝れなくなることを覚悟したが

一度も寝れなかった事は無い

と言いまた唸り









そして

「子どもが同性愛者になっても

全く驚かないし問題無い、普通」

とも言っていたらしく

そのニュートラルな感覚に唸った










そして

次女の友だちの中の男の子で

一目見たときから

好きな子がいて












その子を見るとなぜか

嬉しくてたまらなくて

涙が溢れたこともあり

多分その子もで










だから

うちに遊びに来ても

次女の送迎のときに

学校で会ったときも

多分お互いが嬉しくて









それは

お互い一瞬で理解し合え

喜びと大安心と尊敬を感じ

ハートが繋がるからだ

と思った





















そして

2015年春に

NEWSのコンサート

後にも先にも一回だけ

三人の子どもと四人で

北海道に行ったことがあった










そして北海道には

息子のリハビリが終わった直後に

昔住んでいた家の近所に

転勤で北海道から引っ越してきた

家族がいて










その4兄弟の下3人が

わが家の3人と同じ学年で仲良くなり

よくご飯を食べたり泊まりあったり

同じ部活をするなど

家族ぐるみで物凄く仲良くなり

それは本当に本当に地上天国で










だからその2、3年後に

北海道に帰って行ったときは

身が引き裂かれるくらいの

悲しみだったので

それはその家族に会うことも

目的だった









そして

久しぶりに会うと

一瞬でその当時に戻り

本当に本当に天国だった









その時は

息子の絵の才能が出た直後で

それを皆喜んでくれつつも










当時からその家族は

健常も障害も無く 

ただ息子も娘たちもわたしも

大切に大切にしてくれていて










特にわたしは

長女と同じ歳の

男3人女1人の4兄弟の次男さんの

優しさとユーモアと賢さと










息子のことを

弟のように大切にするだけでなく

人間としてリスペクトしているのが

当時から物凄く好きで有り難くて

尊敬もしていたのだが










それらが全く変わらず

それは喜びと大安心で

〝このままずっといたい…〟

と涙が出るほどだった









そして

その兄弟たちは

相変わらず本当に仲が良く

それをわたしが

「仲が良いよね…」

と言うと









次男さんは

「塚原家もでしょ?」

と言った










だからわたしが

「うちは、あなたたちみたいに

わちゃわちゃキャッキャと

分かりやすい仲の良さばかりではないけど

繋がりは物凄く深いよね…」

と言うと










彼は

「仲が良いのは、常識的だから」

と言い








それは

軽く流してしまいそうなほどの

一見普通のような言葉だったが

一度も聞いたことの無い類の言葉で









その、どこからやってきたのか

分からないほどの

深さと広さの視点と

身近すぎる表現とのバランスと

迷いの無い感覚と

その言葉が正しいかどうかというより

凄すぎて胸を打ち

わたしは一瞬で唸った











それはわたしが

教師として一番尊敬する

息子が通っていた

まつやま絵画教室
松山広視先生表現
全く同じ美しさで








先生が

究極の絵に対する感想は

上手いか下手かではなく

〝凄い〟なんです」

と言った通りで












だから

「そんな風に表現するあなた、

本当に凄いね…凄すぎるね…」

と素直に伝えると










お母さんは

本当に単純で素直で可愛いだけの人なので

「買い被りすぎじゃない?」

とその凄さに気づかず

笑っていたが 笑






 




彼は

黙っていた











そしてわたしは

その再会が嬉しすぎたし

その地上天国が奇跡でしかないことが

分かっていたので











その別れが悲しすぎて

一人だけ号泣していたら

皆「そんなに泣く?」と

笑っていたが 笑









息子だけは

わたしと同じでずっと

「楽しかった楽しかった」

と言っていた










そして

それからは

一度も会って無いが

その後も彼の言葉や存在や

皆と過ごした喜びと安心は

忘れたことは無く










それは

松山先生の言葉もだが

息子の絵と同じ類の

表現だからで










だから

これからそんな

次世代であれ、何であれ











涙が出たり

唸ったり

尊敬したり

理解しかない










そして何より

相思相愛でしかない世界を

生きていきたい

と思い










また彼らに会いたいし

まだ会っていない

彼らのような人にも会いたいし

もう既に会っているけど

まだ出せていない

彼らのような表現や存在にも

会いたいし









もう会うだけでなく

そんなひとたちとだけ

生きていく時だと

思っている





















地上天国 74. 



地上天国 76.