りんの表現が現れるまで 1. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.














息子りん
2歳で
一時期全盲となり











その半年後
と判定されたが











でも同時に
「脳症害児たちは
表現することに問題が多いだけで
知性に問題がある子どもはほとんどおらず
天才でない子どもは見たことが無い」
という











アメリカの研究所のリハビリ
運命的に出会い
始める準備をしていたので












その判定が全てではない
と思っていた












そして
その後リハビリを始め
「ああ、やはり息子には
想像以上の理解力がある」
と思うことが何度もあった
























そして
まだ言葉が
スムーズでなかったときの
文字盤を使って思いを表現する
というリハビリプログラムでも











初めての文字盤で
「何か学びたいことは?」
というスタッフの質問に














「えいご(英語)」
「けんちく(建築)」
と指したときは












それまで
全盲になった2歳から
息子には












たくさんの文字を視覚から与えたり
聴覚には何百曲という歌を聞かせたり
視覚に良いという
高這い腹這い雲底を一日中したり
全ての感覚を司る脳の栄養として
一日中酸素を意識的に入れたり
運動や食べ物から入れたりと














まだ4歳の息子が
そのように
迷いの無い
知的すぎる言葉を指したときは
発狂し震えた

















 













だから
息子の素晴らしい知性は
わかったが










でもわたしは
息子は言葉が
出始めていたのもあるが













息子が
表現をするなら
出来れば













研究所のスタッフや
母親など
身近な人にしか
分からなかったり












文字盤など
一部の人にしか
理解されない手段より












どんな人にも通用するような
〝一般的な〟表現方法で
表現してほしい
とどこかで思っていて














それは
良い悪いというより
それがわたしたちの
個性ではないか 
と思っていた




























そしてリハビリは
息子が障害を負ったと同時に
導かれるように出会ったが














わたしは
そのリハビリより早く
目が見えなくなった息子を
観察し












彼がやりたいことを
とことんさせる
ということをやり始めていた
























そして
その結果息子は
健常も障害も
関係ないくらい
ゲームが上手になり













それは
ゲームの世界で
生きていくほどのものでは無かったし
その世界が
そんなに甘いものではないことは
分かっていたが













息子には
障害も健常も関係無い
あるのではないか
と思うようになり













それは息子が
小学校の中学年、高学年に
なった辺りだった



























そして
その間には息子は

することもあり












それも
物凄い才能で
物凄い表現で
わたしはびっくりしたのだが














でもわたしは
息子の無限の才能は
これではない
と思った











それは
精神世界では
表現をする人がいたし
息子の才能の一部ではあるが
わたしが探している才能はこれではない
と思った



























他にも息子は
一切記憶出来ないものは
出来なかったが













わたしが
子育てを始めてから
絵本にはまり













息子がお腹にいるときから

一日中よく
読み聞かせをしていて
娘たちも大好きだったからか
息子も大好きで












だからか
小学生になって
話せるようになってからは













わたしが
何十ページもある
絵本を読み聞かせすると
一回読んだだけで
暗記をすることもあり














それも
有り得ない能力、才能だと
思ったが













そういう子は
障害の世界には
たくさんいて












わたしは
障害者と健常者
精神世界と物質世界
どちらかに片寄るようなものは
息子の無限の才能ではない
と何となく思っていたので












それも違う
と思った



























そして日々
息子の無限の才能は何なのか…
と思いながら過ごしていた












息子が
養護学校の高等部の
一年生の冬











息子が
初めての校外学習で
作業所に行き













そこで
息子が作った
組紐を見たとき












他の方が
緻密に整った
美しい商品を
作っていたのに比べ












息子だけ
同じ配色、配列でありながら
歪みや掛け違えがある
芸術作品で












それが物凄く
個性的で魅力的で
芸術が爆発していて












息子の無限の才能は
これだ…
と分かった


























そして
導かれるように
松山広視先生に
出会い













息子に
想像以上の
発狂するほどの
絵を描く能力が現れた