そして
5日間の実習が
始まった
それは
社会を知る
体験でもあり
今まで
学校生活を過ごしていた
わたしたちにとって
社会のなかでも
ここでは
マイペースでは
いられないのだ
と身を持って
感じることとなった
そして
通所者の方の
組紐を
見せてもらうと
それは
あまりにも美しく
緻密で
素晴らしい商品で
驚き
担任の先生も
時おり見守る
そして
緊張の5日間が
終わったとき
一緒に行った
友だちの組紐も
美しく整ったものに
なっていた
でも
息子の組紐だけ
かけ違えや
歪みがあり
周りと
同じ配色や
同じ配列でありながら
どこまでもオリジナルで
どこまでも楽しそうなものに
なっていた
そして
他の皆さんが
商品を作っていたのに
対し
「息子だけ作品だ」
と思ったとき
ハッとし
見れば見るほど
それは魅力的で
そう思った