ちょうど一年前
息子の養護学校の校外実習があった
それは
市内、隣市の
何十もある作業所の中から
第三希望まで出し
作業所と学校の調整で
１週間実習をする先を
決定するのだが
息子は
２歳で脳障害を負い
重度の知的障害者と判定されてから
極端に手の機能が低下し
ほぼ字も書けないのだが
中学校のとき
ビーズ通しの作業をしたら
それが他のお友達を手伝うほど
上手だったらしく
そのとき先生に
「凜くんは器用ですね」
と言われ
世界が広がったことが
頭にあったので
息子に聞くと
野菜を作ったり
工場の部品を組み立てたりは
嫌だと言ったが
「組紐は？」
と聞くと
「それがいい！」
と言ったので
組紐を作る作業所を
第三希望に書いて
提出した
そして
第一希望も
第二希望も叶わず
第三希望に決まりましたと
連絡を貰ったのだが
一緒に
実習に行く友達が
全く相談もしていないのに
小中高ずっと一緒で
泊まりあいっこもしたことがある
仲良しの
今一緒に絵画教室に通う
お友達で
それも養護学校の中で
この二人だけがその実習先で
びっくりして
これは面白いことになるなと
思った
皆さんが販売目的で
商品を作る中で
息子は
体験ということもあり
多少のかけ違いも
大目に見てもらい
手伝っていただきながら
作業を進めていたら
息子の作った物だけ
「商品でなく作品だ…」
と気づいた
そして
その作品を見ていたら
楽しくてたまらず
エネルギーが芸術が
爆発しているように見えて
ずっと息子には
世界に通用するような
凄い能力がある…
と思い続けてきたが
「それは、芸術なんだ…」
とハッとした
そして
これがきっかけで
〝息子には爆発するような
芸術的センスがあり〟
〝そしてそれを手を使い
発揮していくのではないか〟
と気付き
そして
その後すぐに
松山先生と出会い
初めての作品へと
繋がった
