りんとの対話 17. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.

















息子
小さい時から


















中性的で
小柄で
可愛らしかったことや
わたしの好みもあり











中性的なものや
カラフルな
スポーツブランドなどを
よく息子に着せていた







































そして
2歳で障害を負った
息子
放っておくと












上着を
前後反対や
裏返しに着たり












時には
Tシャツを
履いたり












暑くても寒くても
脱ぎ着をして
調節などもせず
着の身着のままに
いることもあり











それはともすれば
生きることに直結する
大きな問題になる
可能性があった












そして
今思うと
当時のわたしは












息子を
という気持ちは
いつもあったが














他人の目を気にしたり
常識や善悪に
囚われる部分も
物凄く多く










だから
息子への理解が
本当に少なかったな
と思う











だから息子に
センスがあるとは
思っていなかったし












そして
何より
このように













息子にセンスが
あるとかないとかより
それ以前の問題が多く












息子の洋服のことは
わたしが決めたり











変な風に着ていたら
きちんと
教えたりしなくてはいけない
と思っていた



































でも
そんな中でも
最重度の測定不可能の
知的障害者
診断されても













息子の理解力
感じることは
たくさんあったし













息子と生きる中で
この子には












世界に通用するような
無限の能力があると
だんだん
思うようになっていた













そして
息子が16歳になる直前に
まつやま絵画教室の
松山先生出会い















息子に
爆発するような
現れ始めた






















そして
息子の洋服のことを
話すと
先生は












「それは
芸術の世界では

どんな道具も受け入れ
どんな道具にも馴染む
素晴らしい能力なんです」 

と言った











また
だから息子には
恥ずかしいという概念が
少なく











人の目を
気にしないところがある
と話すと
先生は











「絵画の世界では
他人の目を気にし
上手く書こうとすることが
邪魔で

皆その感覚を
排除する為に
必死になり

その感覚に
辿り着かないまま
命を終える人もいるが

りんくんは
それが最初から無くて

と先生は言った
































そして
そのことと
同時に











当時
ジャニヲタで
 NEWSが大好きだった
わたしは









ファッション、洋服が大好きで
天才的なファッションセンスを持つと
ジャニーズでも芸能界でも有名な
NEWSの増田貴久くんのセンスが
大好きだったのだが










オシャレすぎて
斬新すぎる彼のセンスに
息子と近いものを
感じるようになった













また
わたしは
子どもの頃から
ファッションが好きで











Instagramなどで
ファッションの情報を
よく見ているのだが











わたしの中で
常識を大きく超えた
芸術やセンスを
受け入れ始めたからか













最先端と呼ばれる
ファッションの中に
息子のような












前後裏表での
着こなしや
Tシャツをパンツにする
着こなしなども
見つけるようになった




























そして
息子はずっと
重度の知的障害者と
判定され












いつも学校でも
社会でも
最後尾のような
存在だったが












わたしは
どこかで必ず
息子が最先端、先頭になる











とずっと
思っていたので












息子の
爆発するセンスを
知ったことで









物凄く驚くとともに
物凄く納得がいき









わたしの
人生の天地も
ひっくり返っていった























だから
それからは
少しずつだが









日常でも
息子のセンスを
観察し続けた












そして
肯定していくのは
もちろん










わたしは


























そして
息子が着る洋服なども
その時その時の
わたしの好みだったが











少しずつ
息子に
聞くようになったり











息子も好きで
わたしも好きで
息子に似合い











二人共が気に入る
ファッションは何か
と考え始めた












だから
一般的な
という情報や(左脳)













直感という右脳で
息子の似合うものを
探し始めたとき













息子は
ブルーベースの
ウィンターで










だから
白、黒などの
モノトーンが似合うのでは
と思ったとき














わたしは
モノトーンを着る男性が
好きだったから
嬉しかったし










それから急に
息子が変わり始め
びっくりした

























そして5年前
市長を表敬訪問する為に
息子と洋服を
買いに行ったら









息子は
物凄く常識的で
シンプルで
センスのある












ボタンのある
黒いシャツを選び
びっくりし












それが物凄く
似合っていて
一瞬で大人になった

息子は小柄でなかなかサイズがなく(メンズならSS)
メンズでないならレディースやキッズでも選べて
試着もできるためUNIQLOが多いのだが

UNIQLOの中でもわたしはUNIQLO Uなどの
コラボ商品が好きなので

息子が選びやすいようにと
息子と買い物に行く前日に一人で見に行き
メンズのこの辺りのコーナーでどう?
と絞ってはいて

でもまさか息子がそれを選ぶとは思わなかったので
物凄くびっくりした























そして
そんな風に
長い年月をかけて
少しずつ












息子の洋服に
意識になっていった
ある日










わたしたちは
息子の靴を
買いに行った













そして
息子は話せるが
なんでも
肯定するところもあり












そうすると
どれが本当に良いか
本音か
分からないので












息子の言葉に
頼れないところがあり











それで
わたしの直感は
物凄く
鍛えられたのだが












だからその日も
息子からの情報(左脳)と
わたしの直感(右脳)で 










脳や感覚を
フル回転させながら
靴を選び始めた

























そして
色々なブランドの中で
前も履いていて










息子も
履きやすそうだった
ニューバランスの靴に
まず決まった













そして
色は黒になり












サイズは
息子が履いてみて
お店の人にも聞いて
24cmとなった












そして
息子は靴紐が
結べないのだが









わたしは
障害者用などの
概念やデザイン
というものが
あまり好きではないので











色々調べ
ランニングをする人が
使うように












紐をゴムに替え
ストッパーを付け
見た目も
大切にしながら










締め付けが無いよう
履いたり脱いだりが
しやすいようにした

























すると息子は
何度も何度も
何度も何度も











「お母さん、ありがとう
お母さん、ありがとう」
と言った













だから
わたしは










ああ、
これで良かったんだ…
と思った











そして
ああ、
やっと息子との
共有に辿り着いた…
と思った














そして
少し履かせて貰うと
あまりにも履きやすく











あまりにも
サイズもわたしにも
ピッタリで









わたしも
スニーカーが欲しいと
思っていたことから










同じ物を
買った